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プロに聞く洋服のお手入法

 

洗濯物についている洗濯絵表示にこんなマークがあるのをご存知でしょうか?

 

エンソサラシというのは塩素系漂白剤のことです。

 

このマークに×がついていない衣類はあまり見たことがありません。

 

×がついている衣類は当たり前ですが塩素系漂白剤の使用は禁止です。

 

漂白剤は色を白くする薬剤ですが、同じ働きをするものに「蛍光増白剤」があります。弱アルカリ性の洗濯洗剤にはよく配合されています。

 

蛍光増白剤は、繊維に染まりついて白くなったように見せる「染料」です。

 

一方、漂白剤は色を分解(脱色)させて白くする薬剤です。

 

家庭用漂白剤には「塩素系」と「酸素系」があります。

 

漂白剤には「混ぜるな危険」という注意書きがありますが、塩素系と酸素系を混ぜると塩素ガスが発生するので本当に危険です。

 

使っている漂白剤が「塩素系」なのか「酸素系」なのかはラベルを見てチェックしておきましょう。

 

一般的に「塩素系漂白剤」の方が「酸素系」より脱色能力が高く、洗濯しても落ちないシミも綺麗に落とすことができます。

 

しかし塩素系漂白剤は、ウールやナイロンなどに使うと、黄色く変色してしまいますので使わないで下さい。

 

基本的に色柄物には塩素系漂白剤は使いません。

 

ファスナーやボタンなど金属製のものに使うとさびてしまいます。
「酸素系漂白剤」については、取り扱い絵表示にはマークがありません。

 

酸素系漂白剤は、脱色能力は弱く、色柄を鮮やかに見せるために使います。

 

とはいっても、使う前には、衣類の目立たない部分にちょっとつけてみて、変色しないかどうかのテストをしたほうが無難です。

 

お気に入りの衣類について困っているシミはクリーニング店に相談してみてください。

 

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お子様の靴下の泥汚れを落とすのに苦労されている方も多いのでは?

 

今日はなかなか落としにくい靴下の泥汚れを落とすコツをお伝えします。

 

靴下の泥汚れを落とすには、まずスピード。

 

家に帰ってきたらすぐにつけ置きをするくらいで。

 

洗面器にぬるま湯をためて酸素系漂白剤を溶かします。

 

このとき、弱アルカリ性の洗剤を1:1の割合で混ぜると効果的。

 

量はぬるま湯1リットルに対して、漂白剤と洗剤を5gずつくらいが目安です。

 

汚れがひどいときは量を増やしてもいいでしょう。

 

このぬるま湯に1日つけ置きしておきます。

 

そして軽く水気を切ったらブラシで汚れている部分をこすります。

 

それでも落ちない汚れには固形石鹸をすりこんで再度ブラシ。

 

ぬるま湯ですすぎ、洗濯機で洗います。

 

靴下のガンコな泥汚れを落とすときに試してみてください。

 

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今日はいい天気だな。たまった洗濯物を片付けようかということありますよね。

 

天気の良い日は洗濯日和と言われます。

 

洗濯物の乾きが良いからだと思います。

 

梅雨時期などジメジメして湿度が高いときには洗濯物乾かすのも大変ですよね。

 

カラッと天気の良い日は気持ちよく洗濯物を干したいところですが、ひとつ気をつけて。

 

直射日光に当てるのは気をつけてください。

 

洗濯物の絵表示でこんなのがあります。

 

エンソは塩素系漂白剤のこと。

 

サラシとは直射日光にさらすこと。

 

これが×ということは

 

塩素系漂白剤は使わないで下さい。直射日光にはさらさないで下さい。

 

ということです。

 

サラシは漢字で書くと「晒し」です。

 

「日」に「西」と書きます。

 

西日のことですね。

 

直射日光に当て続けると、干している洗濯後の衣類の色を抜いたり、変色させたりすることがあります。

 

日に当てて干している洗濯物は、長時間、一方向から日光を浴び続けることになるので、その部分だけ変色したりします。

 

日に焼けるというのは、人間の体だけではなく、衣類にも当てはまります。

 

特にウール、シルク、ナイロン製品は日光の影響で変色しやすい性質を持っています。

 

上記の洗濯絵表示がある衣類は特に、直射日光にさらさず、風通しの良い日陰で干すことをおすすめします。

 

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ライフスタイルの多様化や環境の変化で、洗濯物を部屋干しする人が増えています。

 

PM2.5がどうのこうのといわれたら、洗濯物を外に干したくなくなってしまいますね。

 

さて、今日は洗濯物を部屋干ししたときにありがちなイヤな臭いの解消方法についてお伝えします。

 

部屋干ししたときの生乾きの嫌な臭いは誰もが経験のあることでしょう。

 

あの生乾きのイヤな臭いの原因は「モラクセラ菌」という微生物です。

 

モラクセラ菌は、人間の皮脂や水分が大好物。

 

汗をかいた衣類やぬれたタオルなどをそのままにしておくと、モラクセラ菌が大繁殖!

 

モラクセラ菌を退治するには、熱湯が有効なのですが、衣類に熱湯は使えません。

 

生乾きの嫌な臭いが発生してしまった場合は、ぬるま湯に弱アルカリ性洗剤と酸素系漂白剤を同じ量で溶かし、つけ置きします。

 

これでも臭いが取れない場合は、もう少し温度を上げてみましょう。

 

ただ、温度を高くすると衣類の縮みなどが発生しやすくなるので注意が必要です。

 

お気に入りの衣類はクリーニングに出してみてください。

 

もうひとつの方法はアイロンを使うこと。

 

モラクセラ菌は熱に弱いので、アイロンで殺菌することができます。

 

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ウールなど素材によっては、家庭で洗濯したときに縮んだり、伸びてしまったりするものがあります。

 

脱水の時間や強さ、干したときの状態が原因になることもあります。

 

特に洗濯絵表示にこのマークがついているものは要注意。

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これは絞り方や干し方で型崩れしたり、伸びてしまう可能性のある衣類に取り付けられています。
この表示が付いている衣類は、タオルの間に挟んで水分を取るようにやさしく脱水します。

 

洗濯機を使う場合は、綺麗にたたんで30秒程度で脱水を終わらせましょう。

 
この表示がついているものは普通にハンガーにかけて干すと伸びる可能性があります。

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ざっくり編んであるセーターに多いです。

 

このような衣類は、すのこの上にバスタオルをひいて、その上で平干しするのがベストです。

 

平干しするスペースがないときは、複数のハンガーを使って、衣類にかかる重力を分散するように干しましょう。

 

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