家庭で洗濯できるTシャツやジーンズなども、お気に入りのものは色落ちさせないように洗いたいですよね。
今日は色落ちを防ぐコツをお伝えします。
とはいっても、ある程度の色落ちは洗濯する以上どうしようもありませんので、その点はご理解くださいね。
1.洗濯用の洗剤は弱アルカリ性のものが多いのですが、色落ちを防ぐには中性洗剤のほうがいいでしょう。
洗うときの水温も低いほうが色落ちはしにくくなります。
2.汚れが気になるからといって、洗濯機を長い時間まわしてはいけません。色落ちの原因は摩擦によるものが大きいので、洗濯時間は短くします。
3.洗濯機の回転数を少なくしましょう。ドライコースや手洗いコースで洗います。
4.色落ちすると困る衣類は陰干ししましょう。日光に当たって日焼けすると色落ちします。
上記4点を注意することで、色落ちはある程度防げるのですが、当然汚れは落ちにくくなります。
そんなときは、洗濯機に入れる前に、アルカリ性洗剤を溶かしてつけ置きしてから洗濯機に入れるようにするといいでしょう。
いかがでしたか?
本当に大切にしているものは、家庭で水洗いできるものでもクリーニングに出してくださいね。
仕上がりの違いは一目瞭然ですよ。
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石鹸の起源は古代ローマ時代にさかのぼります。
サポー(Sapo)という丘の神殿で羊を焼いて神に供える風習がありました。
この羊を火であぶっているとき、したたり落ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものができたのがはじまりと言われています。
本格的な石鹸製造が始まったのは8世紀のスペインやイタリアでした。
家内工業として定着し、専門の石鹸職人もいました。
ただ、このころの石鹸は動物性脂肪と木灰から作った「軟石鹸」と呼ばれる軟らかい石鹸だったようです。
動物性脂肪ですから、かなり臭かったのではないかと思います。
12世紀ごろになると、動物性脂肪ではなく、植物性脂肪(地中海沿岸のオリーブ油)と海藻灰を原料とした硬い石鹸(硬石鹸)が工業的に作られるようになりました。
この石鹸は硬くて使いやすく、嫌な臭いもなかったので、瞬く間にヨーロッパで人気になりました。
石鹸製造が盛んだったのはイタリアのサボナが「サボン」(フランス語で石鹸)の語源です。
17世紀には、マルセイユが石鹸工業の中心地として栄えました。
日本で昔から使われている「マルセル石鹸」は、マルセイユ石鹸に由来するといわれています。
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クリーニング代もったいないし、「自分で洗ってしまえ!」ということで家庭で洗濯したセーターが縮んでしまったとき。
完全に元通りにはなりませんが、多少の縮みや伸びなら、自力で修復できるかもしれません。
今日はセーターの縮みをヘアトリートメントを使って元に戻す方法をお伝えします。
洗面器にぬるま湯を入れて、ヘアートリートメントを溶かします。目安は小さじ1杯くらいです。「アモジメチコン」か「ジメチコン」が成分として使われているヘアトリートメントを使ってください。
縮んだ繊維を伸ばす働きがあります。
押し洗いをしてトリートメントがセーター全体に行き渡るようにします。
30分くらいつけておくのが理想です。
手で包み込むように軽くしぼって水気を切ります。
平らな場所でアイロンのスチームを当てながら伸ばします。
平干しして乾燥させましょう。
いかがでしたでしょうか?
これである程度の縮みは元に戻ると思います。
ただ、フェルト化したセーターは伸びません。
やってみたけど、もうちょっと何とかしたい!というときはクリーニングに持ってきてみてください。
そもそも、大切にしているセーターはクリーニングに出してくださいね。
失敗してこんな面倒なことをするくらいなら、最初からクリーニングに出したほうがラクですね。
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濃い色のジーンズなど洗濯するときには、色落ちが気になりますね。
色落ちしやすい濃い色の衣類は、他の衣類とは別に洗うようにしましょう。
一緒に洗ってしまうと、色移りする可能性があるので、他の衣類にまで被害が及びます。
面倒でも別洗いがおすすめです。
さらに色落ち対策をするなら、塩を入れてみてください。
塩には血液汚れを落とす効果もあるのですが、色を閉じ込めて定着させる作用があります。
繊維を染めるときの色止めとしても塩は使われています。
水1リットルあたり大さじ1杯が目安です。
洗濯機に水を入れて洗剤を入れた後に適量の塩を入れて洗濯することで、ある程度色落ちを防ぐことができます。
ジャンバーやジーンズなどは裏返して洗い、干すときも裏返しのまま干すとよいでしょう。
また、酢にも色止め効果が期待できるようです。
臭いが気になる人がいるかもしれませんが、少量でOKなので試してみる価値はありますね。
大切にされている衣類は無理せずクリーニングに出してくださいね。
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石鹸が工業として盛んになったのは、12世紀ごろのこと。
地中海沿岸のオリーブ油と海藻灰を原料として、フランスのマルセイユ、イタリアのサボナ、ベネチアで製造が行なわれました。
18世紀に入ると石鹸の需要が増えてきて、海藻や木から灰を作るだけでは追いつかなくなってきました。
石鹸の製造にはアルカリ剤が絶対に必要なのですが、灰からアルカリ剤を作るのでは、需要に追いつかなくなったんですね。
そこでフランス政府は懸賞金をかけてアルカリ剤製造の方法を募集しました。
すると、1791年にフランス人科学者ルブランがアルカリ剤の合成に成功します。
ルブラン法と言われるこの方法は、海水から採った食塩から硫酸ソーダを作り、それに石灰石と石炭を混ぜて加熱して炭酸ソーダを取り出すというものです。
この製造法が確立したことで、石鹸を大規模に生産することができるようになりました。
1861年にはアンモニアソーダ法(ソルベー法)が発明されました。
これは食塩水にアンモニアガスと炭酸ガスを吹きこんで重炭酸ソーダ(重曹)を作る方法です。
ルブラン法よりもソルベー法のほうが低コストで品質の高いソーダを大量に作れるので、世界中に広まりました。
その後1890年には、ドイツで電解ソーダ法が発明されます。食塩水を電気分解してソーダを作る方法で、今の主流です。
このようにしてソーダが安く大量に作られるようになると、石鹸の製造コストも下がって安くなり、庶民も石鹸を変えるようになりました。
それによって、日常生活の衛生状態が大幅に改善され、伝染病や皮膚病の発生が激減したのです。
医学の進歩ともあいまって人々の平均寿命は大きく伸びました。
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