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プロに聞く洋服のお手入法

 

昨日はシワになりにくい脱水のコツをお伝えしましたが、さらに干すときにもちょっと気をつけるだけで、衣類のお手入れがラクになるコツを紹介します。

 

脱水が終わった洗濯物は、エリや袖などの縫い合わされた部分がシワになっていますよね。

 

洗濯物を干すときは、このシワをできるだけ伸ばすと後がラクです。

 

エリ、袖など生地が重なっている部分を縫い目の方向に引っ張ります。

 

引っ張った後に軽くたたんで両手で挟み、手のひらでパンパンとたたきます。

 

大きな衣類であれば、上から下に振りさばいて全体の大きなシワを取りましょう。

 

これらのことをちょっと意識するだけで、アイロンがけの手間がグンと減りますよ。

 

もうひとつのポイントは脱水が終わったらスグに干すということです。

 

洗濯機に入れたら、他の家事をしているうちに、洗濯が終わってそのまましばらく放置しておいたなんてことありませんか?

 

脱水後の洗濯物は時間がたてばたつほど、シワが取れにくくなります。

 

梅雨時期などは放置しておくと嫌な臭いを発生することも。

 

脱水が終わったら、すぐに干すようにするのも洗濯上手さんです。

 

洗濯が終わった洗濯機は、湿気がこもらないようにしばらく蓋を開けておくようにしましょう。

 

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洗濯用の洗剤には、洗濯用せっけんと合成洗剤があります。

 

ほとんどの家庭で使われているのは、市販の合成洗剤だと思います。

 

合成洗剤には弱アルカリ性の洗剤と中性の洗剤があります。

 

弱アルカリ性の代表としては

 

中性洗剤の代表は


弱アルカリ性の洗剤は中性洗剤よりも衣類の汚れを落とす力は強いです。

 

ただ、洗浄力が強いということは、衣類に与えるダメージは大きくなります。

 

弱アルカリ性洗剤には、白さを目立たせるために「蛍光増白剤」が使われているものが多いです。

 

そこで、弱アルカリ性洗剤は、綿や麻、ポリエステル、ナイロンなどの素材でできた普段着を洗うのに適しています。

 

この表示がついている衣類は中性洗剤を使うほうがいいです。

 

中性洗剤は弱アルカリ性洗剤に比べると洗浄力は落ちますが、衣類に与えるダメージは少ないです。

 

蛍光増白剤も入っていないものがほとんどです。

 

デリケートな衣類は中性洗剤で洗うのがベターです。
家庭洗濯で洗剤を使うときには、パッケージに書いてある「弱アルカリ性」「中性」「蛍光増白剤」「無蛍光洗剤」という表示を確認しましょう。

 

素材に合った洗剤を使い分けるのが家庭洗濯のコツです。

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家庭用の洗濯洗剤って本当に優秀なものが多いです。

 

クリーニングで使う洗剤と比較しても汚れを落とす力はそんなに差はありません。

 

今、どんな洗剤が売れているのかなと思って調べてみると

 

アマゾンでは

 
価格.comでは

 

 

アリエールが人気なんですかね。

 

液体、粉末といろんな種類があり、最近では香りつきの洗剤も増えています。

 

今日は、洗剤の賢い使い方についてお伝えします。

 

洗剤の種類

 

一般的な家庭用洗濯洗剤には、弱アルカリ性と中性の洗剤があります。

 

弱アルカリ性の洗剤には粉末、液体、固形のものがあります。

 

それぞれに落とせる汚れに違いがあります。

 

ということは、1種類の洗剤しか使っていなければ、落とせる汚れに限界があるということです。

 

普段の洗濯でも複数の洗剤を用意して、日によって使う洗剤を変えると、いろんな種類の汚れに対応できるようになります。

 

弱アルカリ性洗剤の特徴

汚れ落ちのいい洗剤ですが、衣類にかかる負担が大きいのがデメリット。

 

液体よりも粉末のほうが実は洗浄力は上です。

 

ワイシャツなど白物で汚れが目立ちやすいものは粉末を使い、色柄物には液体を使うなどの使い分けをするのがベター。

 

エリ袖の黒ずみなど激しい汚れには、固形石鹸を使うとよいでしょう。

 

中性洗剤の特徴

アルカリ性洗剤よりも洗浄力は劣りますが、生地を傷めにくいというメリットがあります。

 

色落ちもアルカリ洗剤より少ないです。

 

オシャレ着洗いに使う洗剤です。

 
洗剤を使うコツは、1種類だけでなく、複数の洗剤をローテーションして使うことと、衣類によって使う洗剤を変えることです。

 

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ワイシャツやブラウスなど、頻繁に着るものは、毎日洗濯していても、いつの間にかエリや袖口が黒ずんできませんか?

 

この黒ずみはほとんどの場合、皮脂汚れなのですが、皮脂汚れは時間が経つほど繊維の奥に入り込み、ますます落としにくくなります。

 

今日は皮脂汚れを家庭で落とすコツについてお伝えします。

 

私たちの体から出る皮脂が空気中のチリやホコリなどを吸着して、衣類との摩擦により繊維の中に入り込みます。

 

そして意外なことに皮脂の分泌は夏よりも冬のほうが多いのです。

 

汗をかいていないからといって油断していると、ガンコな黒ずみに変化してしまいます。

 

落ちにくい皮脂汚れを落とすには?

落ちにくい皮脂汚れを落とすポイントはお湯(ぬるま湯)を使うこと。

 

そして洗濯機に入れる前に下洗いをしておきます。

 

下洗いには固形石鹸を使います。

 

1.黒ずみが気になるエリや袖をぬるま湯で濡らして、固形石鹸を直接こすりつけます。

2.石鹸をつけた部分をブラシでこすって汚れをかきだします。

3.ぬるま湯ですすぎます。

4.洗濯機で洗います。

 

洗濯用の固形石鹸を常備しておくことをおすすめします。

 

アイロンがけのときに、エリや袖など汚れやすい部分はのりづけスプレーをしておくと、次回洗うときに汚れが落ちやすくなりますよ。

 

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洗濯物についている洗濯絵表示にこんなマークがあるのをご存知でしょうか?

 

エンソサラシというのは塩素系漂白剤のことです。

 

このマークに×がついていない衣類はあまり見たことがありません。

 

×がついている衣類は当たり前ですが塩素系漂白剤の使用は禁止です。

 

漂白剤は色を白くする薬剤ですが、同じ働きをするものに「蛍光増白剤」があります。弱アルカリ性の洗濯洗剤にはよく配合されています。

 

蛍光増白剤は、繊維に染まりついて白くなったように見せる「染料」です。

 

一方、漂白剤は色を分解(脱色)させて白くする薬剤です。

 

家庭用漂白剤には「塩素系」と「酸素系」があります。

 

漂白剤には「混ぜるな危険」という注意書きがありますが、塩素系と酸素系を混ぜると塩素ガスが発生するので本当に危険です。

 

使っている漂白剤が「塩素系」なのか「酸素系」なのかはラベルを見てチェックしておきましょう。

 

一般的に「塩素系漂白剤」の方が「酸素系」より脱色能力が高く、洗濯しても落ちないシミも綺麗に落とすことができます。

 

しかし塩素系漂白剤は、ウールやナイロンなどに使うと、黄色く変色してしまいますので使わないで下さい。

 

基本的に色柄物には塩素系漂白剤は使いません。

 

ファスナーやボタンなど金属製のものに使うとさびてしまいます。
「酸素系漂白剤」については、取り扱い絵表示にはマークがありません。

 

酸素系漂白剤は、脱色能力は弱く、色柄を鮮やかに見せるために使います。

 

とはいっても、使う前には、衣類の目立たない部分にちょっとつけてみて、変色しないかどうかのテストをしたほうが無難です。

 

お気に入りの衣類について困っているシミはクリーニング店に相談してみてください。

 

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