ダウンジャケットに使われる水鳥の中で最高級はコチラのアイスランド産アイダーグース。

基本的に寒いところに住んでいる水鳥の羽ほど保温力があります。
その保温力を客観的に見る指標にFP(フィルパワー)という指標があります。
フィルパワーとは、羽毛のかさ高性を表す単位です。
といってもよくわからないと思いますが、羽毛のふくらみやすさのことです。
同じ重量の羽毛でも水鳥の種類や産地によって膨らみ方は違います。
大きくふくらむほうが保温力の高いダウンです。
ダウンジャケットを買ったら、品質表示のところにフィルパワーを示しているものもあります。
日本繊維製品品質技術センターでは
フィルパワー 500以下・・・低品質ダウン
フィルパワー 600~700・・・良質ダウン
フィルパワー 700以上・・・高品質ダウン
と一応の基準を示しています。
じゃあ、モンクレールやデュベティカ、カナダグースなど超高級ダウンジャケットのフィルパワーはどれだけ高いの?と興味がありますよね。
でも、残念ながら、公式には発表されていません。
モンクレールやデュベティカ、カナダグースなどは温かさの面だけでなく、ファッション性が高いということもあって、あれだけ高額になるんでしょうね。
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ダウンジャケットが必要な気候になってきました。
高級なダウンジャケットといえば、モンクレールやデュベティカなど海外ブランドがイメージされますが、実は日本にも世界に誇るダウンのブランドがあるのをご存知でしょうか?
今日は世界に誇るダウンの国産ブランドNANGA(ナンガ)についてお伝えします。
日本の極寒地である北海道旭川市のブランドです。
旭川市は日本気象観測史上、最低気温を記録した都市です。
1902年1月25日、北海道旭川市でマイナス41.0℃を記録しました。
極寒地だからこその知識と経験をもとに築かれた技術で生み出されたのがNANGA(ナンガ)です。
NANGAから発表されたNANGA WHITE LABELというダウンジャケットはポーランド産マザーホワイトグースを使用し、フィルパワーは860とされています。
フィルパワーとは簡単にいうと、羽毛の膨らみ度合で、数値が大きいほど良質なダウンと考えられます。
通常フィルパワーが600以上のものが高品質ダウンとされていますので、860というのはなかなかのものです。
NANGAのダウンジャケットは1着に使うダウンの量が一般的なダウンの2倍使っているそうです。
それにも関わらずモコモコしない高い縫製技術もあるのです。
防寒着として最高レベルの品質でありながら、街でも着ることができるファッション性も兼ね備えています。
国産ダウンも見どころありますよ。
価格的にも満足感がありますね。
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今日は最高峰ダウンジャケットシリーズ第3弾です。
今日ご紹介するのは「カナダグース」。

創業から50年以上の老舗です。
カナダグースは「メイド・イン・カナダ」にこだわり続けるブランドです。
カナダグースの特徴は「実用的」であること。
1999年には犬ぞりで北極点を走破した、探検隊のフランソワ・ベジュールにダウンを提供しました。
2000年には8000マイルのスノーモービル遠征を実現したアークティックトレック2000チームのスポンサーとなっています。
それらフィールドでの実体験に基づくデータを製品に生かしているんですね。
手首回りの柔軟性を保ち、保温性も実現するためにニットカフを使ったり、フードにはコヨーテの毛皮を使うことで凍結を防いだり、ポケットを多く作って、様々なものを収納できるようにしたり。
極寒地でも使いやすいような工夫がされています。
実用性だけでなく、美しいスタイルも実現していることで、街でも着こなせると多くのファンがついています。
北極点を走破するときに着るくらいですから、たいていの地域の冬くらい難なく乗り切れそうですね。
そして、カナダグースにはもうひとつこだわりがあります。
それは、「生きたグースのダウンを使わない」ということ。
どういうことかというと、現在欧米の羽毛の採取方法は、生きたままのダックやグースから直接むしり取る方法が主流です。
この方法だと1匹から3~4回羽毛を採取できるのですが、動物愛護の観点からは問題視する人も多いです。
カナダグースは、食用に養殖されたグースの余ったダウンを使用しています。
この方法だと、強制的にむしり取る方法と比べて、より上質なダウンが採取できると言われています。
なかなかこだわりのあるブランドですね。
カナダグースのダウンは高いものだと20万円以上するものもあります。
シーズン後のお手入れはダイヤクリーニングにお任せ下さい。
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