
トレンチコートの「トレンチ」というのは、「塹壕」という意味です。
トレンチコートは、第一次世界大戦の頃に、雨のぬかるみの塹壕戦で活動しやすいように、イギリス軍将校によって考え出されました。
ダブルブレストで片側5個ずつ、計10個の大きなボタンが特徴のトレンチコートは、男性も女性もまったく同じデザインでOKなユニセックスファッションです。
トレンチコートの生地は、業界で「綿バーバリー」と呼ばれる、防水加工済の100パーセント綿もしくは、綿とポリエステル混紡のギャバジンを使います。
ギャバジンとは防水処理が施されている綿生地のことです。
綿バーバリーと呼ばれるのは、イギリスのバーバリー社が最初に開発したからです。
ギャバジン生地はとても丈夫にできています。
ギャバジン素材のトレンチコートのお手入れは、馬毛ブラシなどを使って、ブラッシングしてください。
硬めのブラシを使っても生地を傷めるようなことはありません。
ただし、ウールを使っている場合は、洗濯をすると生地が縮んでしまうことがあるので注意してください。
不安な場合は、クリーニングに出してくださいね。
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洋服の前合わせは男女で左右が違いますが、着物は男女とも右前に着ます。
しかし、着物は男も女も右前、つまり右側が内側にくるように着るのが習慣。
そもそもの右前、左前の「前」の意味は「手前」ということです。
左右どちら側の布を先に自分の肌に密着させるかで右前、左前という言い方をします。
自分の右手のほうの布を先に密着させるなら右前です。
着物が男女とも右前なのは、日本人は昔から右利きが多かったからだと言われていますが、本当にそうでしょうか?
確かに右利きのほうが多いですが、左利きの人も実は9人に1人くらいはいます。
いろんな説があるのですが、有力なのは奈良時代の法令によるらしいです。
奈良時代に出された法令に「右前に着なさい」というのがあるらしいです。
これは中国の思想の影響を受けていて、中国では左のほうが右より上位であったことから、高貴な人だけが左前に着て、庶民は右前に着ていたそうです。
それに、仕事をするときは右前のほうがやりやすいので、庶民は仕事をする上でも右前がよかったみたいですね。
また、死者に着物を着せるときは左前にする風習がありますが、これは死んだらみんな平等ということで、高貴な人と同じように左前にするのだとか。
着物の着かたひとつにも歴史があるんですね。
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フォーマルでもカジュアルでも使えるシーンの多いブレザーですが、そのルーツはイギリスにあります。
1877年、イギリスで恒例になっていたオックスフォード大学とケンブリッジ大学の対抗ボートレースが行なわれました。
このボートレースのときにケンブリッジの選手が着ていた真紅の上着が川面に映えて、まるで炎のように見えたので、観客が「Oh!blazer(炎だ!)」と叫んだのです。
ユニフォームの上にケンブリッジのカレッジカラーである赤のブレザーを着ていたんですね。
このとき以来、ブレザーは若い男のマストアイテムになっていきます。
アメリカでは学校関係の催事のときには、学生もOBもカレッジカラーのブレザーを着ます。
名門大学で学んだ誇りなんでしょうね。
このブレザーも男性の服装のカジュアル化に伴い、ビジネスウエアとしても広まっていきました。
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プラダのナイロントートバッグ、人気ですよね。
でも、このナイロンバッグ、ブームになったのは日本だけのようです。
プラダは日本ではナイロン製のトートバッグやリュックが有名ですが、もともとはイタリア王室御用達の皮革製品の最高峰メーカーです。
創始者のマリオ・プラダがミラノに店を開いたのは、まだ王政だったころの1913年。
ヨーロッパ中の貴族から注文が殺到するほどの人気だったとか。
しかし、マリオの死後はだんだんと名声もすたれていったそうです。
それを盛り返したのがマリオの孫娘のミウッチャです。
彼女は1978年に経営者兼デザイナーとなり、ナイロン製バッグを発表しました。
高級皮革メーカーだったプラダがナイロンを取り入れたということでかなり話題になりました。
このナイロンはミウッチャの祖父、つまり初代マリオ・プラダが使っていた旅行バッグの素材でした。
彼女の作ったバッグは縫製の技術が高く、軽くて丈夫なナイロンは雨にも強く実用的でした。
洗練されたモダンなデザインも女性に人気になりました。
しかし、このナイロン製バッグが飛ぶように売れたのは日本だけ。
しょせんはナイロン。ナイロン製のバッグに5万、6万払うのは日本だけのようです。
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帽子はもともと太陽の日差しや雨風から頭を防ぐために生まれました。
帽子の起源は古代ギリシアにまでさかのぼるということです。
それ以前にも人は太陽が強く照ったり、雨が降ったりしたら、手に持っている布や大きな葉っぱなどを頭にかぶったりしたのではないでしょうか。
帽子が誕生してからというもの、帽子は国柄をよく表すようになりました。
アメリカのカウボーイたちがかぶっていた「テンガロンハット」。
ホリの深い西洋人には似合う人が多いですね。
ツバの広い大型の帽子は、水が10ガロンも入るという意味で名づけられたようです。
アメリカの荒野で強烈な太陽の日差しを防ぐには、あれくらい大きなツバの帽子が必要だったということですね。
日差しの弱い地域では生まれなかった帽子です。
第二次世界大戦以降は、物資が不足していたため、男性の服装も簡略化され、帽子も使われなくなりました。
その後、また帽子が流行しだすのですが、そのキッカケとなったのがベースボールキャップなんです。
この帽子は、安くて誰でも合わせやすいという特徴から、年代、性別に関係なくかぶられるようになりました。
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