トートバッグには洗い方がある?自宅で洗濯する方法とポイント

荷物が入れやすく使い勝手のよさが魅力のトートバッグですが、毎日愛用していると「汚れ」が気になりませんか?
クリーニングに出すか自宅で洗うか迷っていたり、そもそも自宅で洗濯できるのか分からなかったりという人もいらっしゃるはず。
使いやすいバッグだからこそ、キレイにするための洗い方を知っておきたいですよね。
この記事では、トートバッグの洗い方・干し方・お手入れ方法などくわしくご紹介します。
コツをおさえて、お気に入りのトートバッグを長く愛用してください。
1. トートバッグは家庭で洗濯できるの?
トートバッグの多くは、ナイロン・綿・キャンバス地などの洗濯できる生地で作られているため、大半が自宅でも洗濯できます。
トートバッグに洗濯表示がついている場合は、家庭洗濯ができるかどうか、確認しましょう。
また、家庭洗濯ができる場合でも、型崩れや色落ちする場合があるので、洗い方のコツやポイントをおさえておく必要があります。
お気に入りのトートバッグをキレイな状態で保つためにも、まずは正しい洗い方をマスターしましょう。
2. 自宅でトートバッグを手洗いする方法

まずは、トートバッグを自宅で手洗いする場合の基本的なアイテムと洗い方をご紹介します。
自宅によくある中性洗剤や固形石鹸を使った方法をご説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。
手洗いのときに用意するもの
手洗いの場合は、まず以下のアイテムを用意してください。
■トートバッグを手洗いする際に必要なアイテム
- 衣類用中性洗剤または固形石鹸
- バケツや桶・洗面器
- タオル
- 歯ブラシ
トートバッグを洗う洗剤は、汚れの種類で選ぶのがポイント。
たとえば、手垢や土ぼこりが原因の汚れなら、おしゃれ着洗い用の中性洗剤が最適です。
明らかに頑固な汚れや、中性洗剤では落ちなかった汚れには、洗浄力のある固形石鹸を使いましょう。
ドラッグストアなどで販売されている固形石鹸で大丈夫です。
トートバッグは素材が丈夫ですが、あまり力をこめて洗うと色落ちする可能性があるので注意してください。
中性洗剤で洗う場合の手順
中性洗剤でトートバッグを洗う場合、以下の流れで洗濯します。
〈トートバッグの洗い方〉
- 洗濯表示を確認し、洗えるかどうか確認する
- バケツなどに水をはり、中性洗剤を溶かす
- 中性洗剤を溶かした水にトートバッグを入れ、30分ほどつけおきする
- つけおきが終わったら、トートバッグを押し洗いする
- 汚れが落ちたら、容器の水を入れ替えて押し洗いですすぐ
- すすぎ終わったら、トートバッグにタオルを当てて水分を吸収させる
- 水分がある程度取れたら、風通しのよい場所で陰干しする
4.でご紹介した「押し洗い」とは、水の中で衣類を押して洗う方法で、デリケートな衣類を洗濯する際の洗い方です。
汚れを押し出すように洗うことで、生地へのダメージをおさえつつ汚れを落とせます。
固形石鹸で洗う場合の手順
固形石鹸を使う場合は、以下の流れで行いましょう。
〈トートバッグの洗い方〉
- 洗濯表示を確認し、洗えるかどうか確認する
- トートバッグの汚れている部分を水でぬらす
- 汚れに固形石鹸を直接塗る
- 中の汚れをかきだすように、歯ブラシで軽くこすって落とす
- 石鹸がついている部分を水ですすぐ
- 洗った後の水分が気になる場合は、タオルに水分を吸収させる
- 水分がある程度取れたら、風通しのよい場所で陰干しする
固形石鹸と歯ブラシで汚れをかきだすように洗うことで、生地の中に染みこんだ汚れを浮かします。
部分的に洗濯をするため、中性洗剤を利用する場合に比べてバッグに残る水分は少なく、ニオイや雑菌などが付くリスクも少ない洗い方です。
3. トートバッグを洗濯機で洗う方法
トートバッグは、洗濯機で洗うこともできます。
洗濯機で洗う場合に必要なアイテムと洗い方をご紹介します。
洗濯機で洗うときに用意するもの
洗濯機でトートバッグを洗う際は、以下のアイテムを用意してください。
■トートバッグを洗濯機で洗う際に必要なアイテム
- 衣類用中性洗剤
- 歯ブラシ(汚れが目立つ場合)
- タオル
洗濯機で洗う場合は、手洗いの場合と同じく衣類用の中性洗剤を使います。
歯ブラシは汚れが目立つ場合のみ使用します。
洗濯機で洗う手順
アイテムが用意できたら、以下の手順でトートバッグを洗いましょう。
〈トートバッグの洗い方〉
- 洗濯表示を確認し、洗えるかどうか確認する
- 目立つ汚れがある場合は、汚れている部分に中性洗剤をつけて歯ブラシで軽くこすって落とす
- 38~40℃の温水を洗濯機の中にためる
- 手洗いコースやドライコースなどの生地への刺激が少ないコースで洗濯する
- 脱水はせず、タオルに水分を吸収させる
- 水分がある程度取れたら、風通しのよい場所で陰干しする
トートバッグにプリントがある場合は、洗濯の過程で取れる可能性があるため、裏返して洗濯機に入れてください。
脱水は生地へダメージを与えるため、避けましょう。
代わりに、タオルに水分を吸収させて水気をとりましょう。
4. 自宅で洗濯したトートバッグを干すコツ

洗濯が終わったらトートバッグを干しましょう。
このとき、干すためのコツをおさえておくと、型崩れや色落ちを防げます。
シワをしっかりと伸ばす
トートバッグを干すときは、シワをしっかり伸ばして干しましょう。
シワがついた状態で干すと、シワの形がそのまま残ってしまいます。
トートバッグの生地は丈夫な分、一度シワが付くと取るのは大変です。
濡れている状態で、軽くたたいたり引っ張ったりして形を整えてください。
天日干しではなく陰干しをする
トートバッグは陰干ししましょう。
天日干しには殺菌効果がありますが、紫外線による色あせや黄ばみの原因にもなります。
風通しのよい場所で乾かせば、日陰でも分厚い生地をしっかり乾かせます。
トートバッグは、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
ハンガーを2つ使用する
トートバッグを干すときに、ハンガーを二つ使うと早く乾かせます。
トートバッグの持ち手にハンガーをかけて、バッグの口が開くように干してください。
バッグの口を開けておくと、中に空気が通って乾きやすい状態になります。
衣類は空気の通りがよいと乾きが早くなるため、トートバッグのような厚手のアイテムでもしっかり乾かせます。
プリントが入っている場合は裏返しにする
トートバッグの中には、プリント加工されているものもあります。
プリント加工を外側に向けたままにしておくと、染料が紫外線や化学物質と反応して退色や剥がれなどのトラブルになることも。
プリント加工されたトートバッグは、裏返して干しましょう。
直接日光に当てないようにすれば、紫外線によるダメージはほとんど気になりません。
5. トートバッグの普段のお手入れのコツ
せっかくトートバッグをキレイに洗濯しても、お手入れの状態が悪いとすぐに汚れやシワが目立つようになったり、色落ちしてしまったりします。
大事なことは、日々のお手入れの方法をきちんと理解し、適切に対処することです。
ここからは、トートバッグのお手入れのコツをご紹介します。
使う度にトートバッグを干す
トートバッグを使用したら、中身を取り出し、風通しのよい場所で陰干ししてください。
トートバッグが濡れたときは、そのままにしておくと変色や劣化を引き起こすので、要注意を。
このひと手間で、トートバッグの持ちが変わりますよ。
防水スプレーを使う
トートバッグに防水スプレーや撥水スプレーをかけておくと、水分や汚れに強くなります。
トートバッグが乾燥している状態で、全体にスプレーしましょう。
トートバッグは、特に底面や持ち手が汚れやすいです。
汚れやすい場所は、念入りにスプレーしてください。
また、スプレー後はしっかり乾かすことも忘れずに。
防水スプレーや撥水スプレーの効果も徐々に落ちていくので、使用頻度が高いトートバッグの場合は月に1回程、あまり使用しない場合は6か月に1回程を目安にしてください。
細かい汚れは消しゴムで落とす
トートバッグの細かい汚れは、消しゴムで落とすこともできます。
持ち手や底面についた汚れは、洗濯する前に消しゴムでこすってみましょう。
汚れを見つけたらすぐに消しゴムで落とすようにすれば、汚れが落ちやすいです。
トートバッグの中に消しゴムを入れておくと、外出先でも汚れが落とせるため便利です。
シワは中温でアイロンがけをする
使用後や洗濯後にシワができた場合は、アイロンで整えましょう。
アイロンを使う際は、トートバッグの洗濯表示に注意してください。
綿であれば熱に強いため、温度が高い状態でアイロンがけができますが、ポリエチレンやナイロンなどの、熱に弱い素材でできている場合はアイロンがけができません。
模様や柄がプリント加工されている場合も同様です。
トートバッグをアイロンがけする際は、熱に弱い素材かどうか、プリント加工されているかなどを確認してから行いましょう。
革のトートバッグは専門のクリーニング店に出す

高級ブランドのトートバッグには、革製のものがあります。
革製品は自宅での洗濯はできないので、汚れがついたときは、すぐに専門のクリーニング店に依頼しましょう。
革製品は取扱いが難しいため、自宅や一般的なクリーニング店で扱うと型崩れや生地の傷みを引き起こします。
革製のトートバッグをキレイにしたい場合は、革製品専門のクリーニング店に相談してください。
6. トートバッグは工夫すれば自分でも洗える
トートバッグはコツをつかめば自宅でも洗濯することができます。
今回ご紹介した洗い方なら、自宅にあるものを使って気になるシミや汚れを落とすことができるので、ぜひ試してみてください。
ただし、「洗ってはみたものの汚れがキレイに落ちない」「色落ちしないか心配」と思われる場合は、プロのクリーニング店にお任せするのも一つの手です。
おうちで洗えるものと、クリーニング店にお願いするものと上手に使い分けて、大切なトートバッグを長く使ってくださいね。