カビがついた衣類などをクリーニングに持ち込む時の注意点とカビ対策

UPDATE:2022.05.02
カビがついた衣類などをクリーニングに持ち込む時の注意点とカビ対策

「久しぶりにクローゼットから取り出した服に、カビが生えている!」なんて経験をしたことはありませんか?
カビの生えた服をどうしたらよいかわからず、そのまま放置したり処分してしまったりする方もいらっしゃるかもしれません。

もしも、カビを取り除く方法があれば、お気に入りの衣類をムダにせずに済みますよね。

カビのついた服をキレイにするためには、宅配クリーニングの利用やクリーニング店への持ち込みがおすすめです。
この記事では、カビ汚れのある衣類をクリーニング店に依頼する際の注意点やカビ予防に最適な保存方法をご紹介します。

1. 衣類のカビとは?

白カビ

衣類の繊維は、カビが発生しやすいもののひとつです。
代表的なカビには、「白カビ」と「黒カビ」の2種類があります。
まずは、衣類にカビが発生する理由と、「白カビ」「黒カビ」の特徴をご紹介します。

衣類にカビが発生する原因

カビは、以下3つの要因が揃うと発生しやすいです。
衣類の繊維も例外ではありません。

■衣類にカビが生える原因
  • 栄養源が付着している
  • 繁殖に適した温度帯である
  • 湿度が高く酸素が豊富

カビは、ほこり・皮脂・食べかすなどを栄養源にし、これらが衣類に付着していると繁殖します。

また、カビの繁殖には温度や湿度・酸素も深く関わります。
カビが最も繁殖しやすい温度は25~28℃で、湿度は80~90%です。
これらの条件がそろうと、カビは栄養と酸素をもとに繁殖します。
カビを繁殖させないためには、カビが好む条件を揃えないことが重要です。

次に衣類に発生する白カビ・黒カビの特徴を見ていきましょう。

比較的落としやすい白カビ

白カビは、名前のとおり白い菌糸をはって増殖するカビです。
見た目は白い綿のようにホワホワしているため、白や淡い色の衣類だと見分けにくいカビでもあります。
白カビは生地の表面にのみ発生するため、カビの中では比較的落としやすいのが特徴です。

とはいえ、一度発生してしまったら適切な対処が必要になります。

比較的落とすのが難しい黒カビ

一方で、黒カビは真っ黒なカビ汚れができるため、カビの中でも目立つ種類です。
衣類の繊維の深いところまで菌糸をはるため、表面的にキレイにしても根本まではなかなか落とせず、生地を傷める原因にもなります。

そのため、カビ汚れができてから時間のたった衣類や、汚れが広範囲の衣類は、クリーニングでも対処できずに断られる場合も。

かなり落としにくい汚れなので、黒カビができた場合には「漂白剤」を使い、生地の奥までの除菌漂白が必須です。

黒カビ汚れを見つけたらすぐにクリーニング店へ相談しましょう。

2. カビの生えた衣類などはクリーニングでキレイにしよう

カビ汚れにクリーニングがおすすめな理由や、クリーニング店を利用するメリットをご紹介します。

自宅での洗濯ではカビの根絶は難しい

カビ顕微鏡画像

ごくごく軽度のカビ汚れであれば、自宅洗いでもキレイにできますが、カビを根絶するのはかなり難しいです。
自宅洗いをした結果、うまくできずにカビを広げたり、衣類を傷めてしまうこともあるため、あまりおすすめしません。

一度カビがついた衣類は、表面の汚れだけ落としても、繊維の奥など見えない部分にカビの菌糸が残っている可能性が高いです。
カビは、菌糸が残っていればそこから繁殖するので、見えない菌糸も残さず取り除く必要があります。

クリーニング店なら、目に見えない汚れも専門技術でしっかり落としてくれます。
カビ汚れを見つけた際は、クリーニング店にお願いしましょう。

クリーニングに出せばニオイもキレイに落としてもらえる

クリーニング店では、脂溶性の汚れを取るドライクリーニングや、洗濯機や手洗いによる水洗い・アイロンによる熱処理など、さまざまな方法で衣類を除菌します。
除菌や殺菌を行うことでカビを取り除くだけでなく、カビ汚れ独特のニオイも処理できます。

自宅での洗濯は、できる方法が限られており、ニオイが残ってしまうことがありますが、クリーニング店ならさまざまなクリーニング方法や薬剤・洗浄力が高い機材などが使え、カビ汚れのニオイもほとんど落とせるのです。

黒カビは対応しているお店が限られる

先ほども解説しましたが、黒カビはとても落としにくい汚れです。
なかには、クリーニング店の技術力でも落とせないひどい汚れは、断られる場合も。

しかし、クリーニング店の中には、カビ取りやシミ抜きに力を入れているクリーニング店があります。
黒カビ汚れを落としたい場合は、シミ抜き技術が高いお店を選びましょう。

カビを発見したら早めにクリーニングに出すのがおすすめ

カビ汚れは時間がたつほど、カビが衣類の中で繁殖し、落としにくくなります。
そのため、発生してしまったカビは早期に発見して素早い処置が必要です。
自宅で処置をすると生地を傷めてしまう可能性もあるため、無理をせずにすぐにクリーニング店を利用しましょう。

関連記事:宅配クリーニングでカビ取りは対応してくれる?料金や予防法も紹介!

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3. カビの生えた衣類などをクリーニングに出す時の注意点

カビが生えた衣類をクリーニング店へ持ち込みする際、いくつか気をつけなくてはならないことがあります。
クリーニングに出すときの注意点をご紹介します。

カビの生えた衣類に対応しているか確認する

クリーニング店の中には、カビ汚れに対応していないお店もあります。
クリーニングに持ち込む前に、利用しようとしているお店がカビ汚れに対応しているかどうかを確認しましょう。

カビ汚れに対応している店舗は、オプションなどに記載があります。
記載がない場合でも、電話や受付で相談すれば対応できるか判断してもらえるので、不安な場合は、クリーニングをお願いする前に相談しましょう。

カビ取りにオプション料金が発生するか確認する

カビ汚れは、カビ落としやシミ抜きなどのオプション対象になる汚れです。
衣類や生地の種類・状態により、クリーニングにかかる料金が高くなる可能性があります。

クリーニング店にカビ取りをお願いするときは、対応できるかどうかだけでなく、オプションを含めた料金についても確認するようにしましょう。

落としてほしいカビをしっかり伝える

これはカビ汚れに限らないことですが、クリーニング店に衣類を持ち込む際は、落としてほしい汚れやキレイにしてほしい部分はできるだけ詳しく伝えましょう。
クリーニング店に伝える点は、特に汚れが気になる箇所(汚れを落としたいところ)やカビの種類・発生箇所などです。

プロのクリーニング店であっても、目立たない汚れや、わかりにくい位置にある汚れは見落とす可能性もあります。
クリーニングに出す前に、カビ汚れの種類や位置をあらかじめ把握しておきましょう。

4. クリーニング後の衣類などの最適な保管方法・カビ対策

クリーニング後の衣類はもちろん、手持ちの衣類をカビから守るには、適切な保管方法を知っておく必要があります。
衣類をカビから守る管理方法や、カビ対策をご紹介します。

防虫剤と除湿剤を入れて保管する

シリカゲル

コートなどシーズンで着用する衣類は、オフシーズン中はしまいっぱなしにしていることが多いです。
クローゼットの中に湿度がこもり、ダニが繁殖する環境が整っていると、湿度とダニの死骸やフンをエサにしてカビが繁殖します。

カビの繁殖を防止するためにも、クローゼットの中は、防虫剤と除湿剤を入れましょう。
カビの発生する元となる湿度を下げ、虫が発生しない状態を作れば、リスクをぐっと抑えられます。

着用後は陰干しをして湿気や熱を取る

着用後の衣類をしまう前に、陰干しをしましょう。
衣類に汗や体温が残っているとカビが繁殖するため、陰干しして湿気や熱を完全に取り除きましょう。

陰干しする時間は数時間~半日程度で十分です。
クリーニングから返ってきた衣類も、ビニールを外して同じくらい陰干しすると、カビが繁殖しにくくなりますよ。

長期保管する場合も定期的に陰干しをする

オフシーズン中のアウター類なども、定期的に陰干ししましょう。
陰干しすることで、衣類の湿気や温度を逃せます。
陰干しの過程でおのずと衣類を確認することにもなるため、衣類トラブルにいち早く気がつけるメリットもあります。

陰干しにあわせて、クローゼット内の掃除を行うとより効果的です。
クローゼット内のものを整理しつつ、ほこりなどを取り除きましょう。

掃除中はクローゼットが開いた状態になるので、空気も入れ替わり湿気も取れます。

カビは、湿気やほこりがエサになるため、定期的に陰干しをしたり、クローゼットの中を掃除しましょう。

関連記事:カビは移る!?洗濯や収納で気をつけたい衣類のカビ対策

5. 衣類にカビが発生したらすぐにクリーニングに出そう

衣類に発生するカビは、汚れや水分・温度を元に繁殖します。
見えている汚れだけでなく、生地の繊維に入りこんだ汚れもあるため、カビ汚れを取り除くにはクリーニング店にお願いするのが一番。
カビ汚れは、放置すれば放置するほど悪化するため、汚れを見つけ次第できるだけ早くクリーニング店へ出しましょう。
黒カビ汚れなども、早めに対処をすればキレイになりますよ。

宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」では、無料の「簡易シミ抜き」と有料の「シミ抜き」を行っています。
カビ汚れも、簡易シミ抜きで対応できる範囲であれば費用がかからないです。
大切な衣類で、どうしても汚れ落としたい場合は、有料のシミ抜きで相談してみてください。
電話やメールでのお問い合わせもできるため、気になる方は、事前の相談がおすすめです。

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