スーツのクリーニング代は安い?料金相場や出し方のポイントを解説
仕事着のひとつであるスーツは、毎日着るため汗やほこり・食べ物のシミなどの汚れがつきやすいです。
スーツについた汚れをそのままにしたり、自分で洗濯をした結果スーツが縮んでしまったりという経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、クリーニング店に依頼をすれば、スーツをキレイな状態で使い続けることができます。
この記事では、スーツをクリーニングに出したほうがよい理由・料金相場・クリーニング後の保管方法をご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
1. スーツクリーニングの料金相場や仕上がり日数
スーツのクリーニングは、お店ごとに料金の相場や仕上がり日数が違います。
そこで、お店の特徴ごとに料金相場や仕上がり日数の目安をご紹介します。
一般的なクリーニング店の場合
【料金相場と仕上がり日数】
料金相場 | 900~2,000円前後 |
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仕上がり日数 | 3~7日程度 |
※すべて税込価格です。
ドライクリーニングでスーツをキレイにする場合、高くて2,000円前後の価格が相場で、仕上がり日数は大体3~7日程度です。遅くとも、1週間後には仕上がると考えておきましょう。
高級クリーニング店の場合
【料金相場と仕上がり日数】
料金相場 | 5,000~10,000円前後 |
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仕上がり日数 | 3~7日程度 |
※すべて税込価格です。
ブランドもののスーツや、高価な生地でできているスーツをクリーニングしたい場合、高級クリーニング店がおすすめ。
仕上がり日数はほとんど変わりませんが、スーツの状態により日数も変わるので気をつけてください。
高級クリーニング店にスーツを持っていく場合は、費用や日数に余裕を持った状態で持ちこみましょう。
宅配クリーニング店の場合
【料金相場と仕上がり日数】
料金相場 | 1,400~1,800円前後 |
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仕上がり日数 | 7~14日程度 |
※すべて税込価格です。
自宅にいながらクリーニングの依頼から受け取りまで完結できる宅配クリーニングでは、衣類ごとに料金が設定されている場合と、衣類の数で料金が設定されている場合があります。
この料金相場では、衣類ごとの料金が設定されている場合を記載しています。
仕上がり日数は、衣類を運送する日数が含まれているため、ほかのクリーニング店よりかかります。
2. スーツのクリーニング料金が店舗ごとに違う理由
クリーニング店ごとに料金が違うのは、複数の理由が関係しています。
次は、スーツのクリーニング料金が店舗ごとに違う理由をご紹介します。
クリーニングの方法が違うから
スーツのクリーニング料金が店舗ごとに違う理由のひとつに、クリーニング方法の違いがあります。
主にスーツのクリーニングは、以下のクリーニング方法で行われることが多いです。
【スーツで利用される主なクリーニング技法】
ドライクリーニング | 水を使わずに有機溶剤を使用し汚れを落とすクリーニング方法。化粧品や食べ物などの油分を含んだ汚れを落とすのに適している。 |
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ウェットクリーニング | 水を使用し汚れを落とすクリーニング方法。汗汚れやコーヒー・果汁などの水溶性の汚れを落とすのに適している。 |
基本的に、スーツのクリーニングは型崩れを防ぐためにドライクリーニングがほとんど。
しかし、汚れや生地の状態から、ウェットクリーニングが適していると判断された場合は、ウェットクリーニングでクリーニングします。
ウェットクリーニングは水洗いと聞くと、自宅での洗濯と同じでは?と思う方もいるかもしれません。
日本の様々な工業製品の規格を定めた「JIS(ジス)」では以下のようにウェットクリーニングを定義付けしています。
・特殊な技術を用いた業者(クリーニング屋さん等)による繊維製品の水洗い処理
ウェットクリーニングは、クリーニング店による水洗い処理を指すため、家庭用の水洗いはウェットクリーニングとは言えないのです。
水洗いをすることで縮んでしまったり、型崩れを起こしたり、シワがついて戻らなくなってしまうリスクがあり、ウェットクリーニングは、ドライクリーニングよりも難易度が高いのが特徴。
そのため、ウェットクリーニングは料金設定がドライクリーニングよりも高く設定されています。
処理の工程が違うから
一般的には、複数の店舗を運営しているチェーン店は料金が安く、個人店や小規模の店舗の場合、料金が割高になります。
チェーン店では、クリーニング工場も複数あり、機械によりクリーニングの流れがシステム化されているため、一度に多くのクリーニングを行うことができます。そのため、料金を抑えることができます。
一方、個人店の場合、衣類の状態を一つひとつ見極めてクリーニングを行います。
丁寧な仕事をしてもらえる分、料金は高めに設定しているお店が多いです。
このように、クリーニング店の規模により処理の工程が違えばかかるコストも違うことを覚えておきましょう。
出店している地域の相場が違うから
クリーニング店が出店している地域でも価格に差が出ます。
都心や人の多い場所に出店しているお店は、当然家賃などが高くなります。
都心は人件費も高くなる傾向にあるため、これも価格に影響を与える要素といえるでしょう。
その為、チェーン展開しているクリーニング店でも、地域により価格が違う場合も。
クリーニングにかかる料金を安くしたい場合は、お店の立地にも注意してください。
3. スーツをクリーニングに出すときのポイントや注意点
スーツをキレイな状態で長持ちさせるには、クリーニングに出す際のポイントや注意点をおさえておく必要があります。
スーツをクリーニングに出す前に、以下の内容を参考にチェックしましょう。
クリーニングに出す頻度は季節によって変える
スーツをクリーニングに出す頻度は、季節にあわせて変えましょう。
スーツは着る機会の多い衣料のため、気温が高い夏場などは汗や皮脂で汚れやすくなります。
夏場はこまめにクリーニングに出すようにしましょう。
■スーツをクリーニングに出す頻度
- 汗をかかない季節 … 1シーズンに1回
- 夏場など汗をかく季節 … 2週間に1回
このほか、スーツを長期間しまう前にもクリーニングに出してください。
スーツについた見えない汚れを落とすことで、保管中のシミや虫食いなどを予防できます。
ジャケットとズボンの上下セットで出す
スーツのように上下セットの衣類をクリーニングに出す際、ジャケットまたはズボンのみ出して、出さなかったどちらか一方の衣類を家で洗濯する方がいます。
これはスーツの風合いが変わるため、避けましょう。
クリーニング店と家庭での洗濯では、技法はもちろん、洗濯に使う薬剤も違います。
衣類は、直接生地にふれる水・洗剤や、その洗い方による影響を受けやすいため、スーツ上下で異なる洗い方をしていると風合いが変わる可能性があります。
スーツをクリーニングに出す際は、必ず上下セットで出しましょう。
ポケットの中身を確認する
スーツはビジネスで着用するシーンが多く、ポケットの中にペンやメモなどが入っていることが多いです。
クリーニングに出す際は、ポケットの中を確認してから出しましょう。
ポケットの中にボールペンなどが入っている状態でクリーニングに出してしまうと、インク染みなどのトラブルにつながります。
クリーニングにスーツを出すときは、必ずポケットの中を確認してください。
汚れやほつれなどがないかチェックする
これは衣類全般にいえることですが、スーツをクリーニングに出すときは汚れやほつれがないかチェックしましょう。
汚れがある場合、シミ抜きなどのオプション加工を施さないと落とせない場合があります。
基本のクリーニング料金に加え、オプションにかかる料金が必要なため、汚れの有無は必ず確認してください。
ほつれは小さいものであれば、原状回復として修理してもらえます。
しかし、ほつれが大きかったり範囲が広かったりする場合は、クリーニングによる破損リスクを避けるため受付の時点で断られる可能性があるのです。
汚れだけでなく、ほつれも発生していないかしっかり確認しましょう。
関連記事:スーツの洗濯に利用したい宅配クリーニング 【出し方・頻度・料金相場・注意点】を解説!
4. クリーニング後のスーツの保管方法やホームケア
クリーニング後のスーツをキレイな状態で保つには、正しい保管やホームケアが必要です。
次に、スーツの保管方法やホームケアの方法をご紹介します。
色落ちなどがないか仕上がりを確認する
クリーニング後のスーツは、必ず色落ちや汚れの残りがないかを確認しましょう。
クリーニング店では、細心の注意を払って衣類を扱いますが、まれに色落ちや落とし残しがある場合も。
こういった際、クリーニング店では無料の再仕上げサービスを行っています。
再仕上げサービスの期間は、衣類を受け取ってから1週間から1カ月程が目安ですが、お店ごとに期間が違うため注意が必要です。
できるだけ早く対応してもらうためにも、スーツを返してもらったら、すぐに仕上がりを確認しましょう。
ビニールを外して半日くらい部屋干しする
クリーニング店から返却されたスーツは、ビニール袋に包まれた状態です。
このビニール袋は、家に着いた時点で外しましょう。
ビニールをつけたままにしておくと、中に湿気がこもってカビやにおいの原因になります。
ビニールを外したあとのスーツは、半日ほど部屋干しすると、衣類についた湿気を落とせます。
クリーニングから返ってきた衣類は、すぐにしまわず部屋干しし、完全に湿気やにおいが取れた状態にしてから、クローゼットにしまいましょう。
ハンガーをスーツ用のものに付け替える
クリーニングから返却されたとき、ハンガーにかけた状態で渡されますが、クローゼットにしまう際は、スーツ用のハンガーに付け替えてからしまいましょう。
洋服には、肩幅などにあわせて適切なハンガーの厚みが決まっています。
洋服に合わないハンガーを使用していると、型崩れやシワの原因にも。
スーツの場合、後ろ身頃の左右の肩先を直線で結んだ長さから2~4cmくらいのものが、ハンガーの肩幅サイズの目安です。
スーツは肩の丸みに沿って仕立てられているので、ハンガーの肩先に厚みがあるタイプがおすすめです。
スーツを保管するときは、専用のハンガーを利用しましょう。
スーツを着たあとはブラッシングする
キレイな状態でスーツを長持ちさせたいなら、衣類用ブラシでのブラッシングがおすすめ。
衣類用ブラシには、衣類に付いた汚れを落とし、繊維の流れを整える効果が期待できます。
また、繊維の流れを整え毛玉も抑えられますよ。
ハンガーにかけた状態のスーツをブラシで優しくなでるだけでよいので、手軽にスーツのお手入れができます。
5. スーツはお店ごとに料金や仕上がりに違いがあることを覚えておこう
スーツのクリーニングは、お店ごとに料金が違います。
価格はクリーニングの仕方や処理工程などによっても変わるため、単純に「費用の安いクリーニング店に依頼をすればおトク」というわけではありません。
特にスーツは、人前で着る機会が多いからこそ、衣類に合わせて適切なクリーニング方法で、丁寧に仕上げてくれるクリーニング店へ出すのがよいでしょう。
宅配クリーニング店「 RE:KURI(リクリ)」は、創業50年以上、約200店舗のクリーニング店を運営している実績があり、品質第一をモットーとしている宅配クリーニング店です。
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