スーツに乾燥機は使っても大丈夫?乾かしたい時の対処法も紹介

UPDATE:2022.05.27
スーツに乾燥機は使っても大丈夫?乾かしたい時の対処法も紹介

スーツを乾かすのに乾燥機を使ってもよいのかどうか、洗濯をするときに悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
最近では、家庭でも洗えるウォッシャブルスーツも販売されており、乾燥機までかけられると思う方もいるかもしれません。

スーツはデリケートな素材で作られているものが多く、乾燥機の熱で縮むことも。そのため乾燥機にかけるのは基本的にはNGだといえます。
ただし、乾燥機にかけてもよいスーツもあります。

この記事では、スーツに乾燥機を使わないほうがよい理由と、使っても良い場合について解説していきます。乾燥後のアイロンがけについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 基本的にスーツを乾燥機にかけるのはNG!

スーツを乾燥機にかけることは基本的にはNGです。
もしスーツを乾燥機にかけてしまった場合、生地が縮んでしまったり、型崩れする可能性があります。

また、スーツの中には、家庭で洗えるウォッシャブルスーツもありますが家庭で洗えるからといって、乾燥機にかけてもOKということではありません。
スーツに比べウォッシャブルスーツは縮みにくい素材でできていますが、洗濯表示をしっかりと確認しておかないと、乾燥機にかけたことが原因でシワや縮みが起きてしまう可能性があります。
あくまでウォッシャブルスーツは型崩れしにくい、縮みにくい素材を使っているのであって、乾燥機にかけてもトラブルが絶対に起きないことを保証しているわけではありません。

一度ダメージを受けてしまったスーツはもとに戻すことは非常に難しいので、乾燥機にかけることは基本的にはNGと覚えておきましょう。

2. なぜスーツに乾燥機をかけてはいけないのか

背広

乾燥機は60~80℃前後の熱風をあてて衣類を乾かします。そのため、熱に弱い素材の場合、繊維が熱によって収縮してしまうのです。
また、乾燥機の内部では、洗濯物を激しく回転させているため、繊維が押し潰されてしまい、衣類が縮みやすくなります。

熱に弱く縮みやすい素材は下記です。

  • 綿や麻・ウール・絹などの天然素材
    綿や麻・ウール ・絹などの天然素材は、乾燥機にかけると縮みやすいです。
  • ナイロンやポリウレタン
    化学繊維であるナイロンやポリウレタンも、熱に弱いため乾燥機で縮む恐れがあります。
  • 強燃糸を使用した生地など
    乾燥機にかけると形崩れを起こす可能性があります。

家庭で洗えるスーツであってもウールが入っているものが多く、シルクなども摩擦や熱に弱いため乾燥機にはかけられません。

3. 乾燥機をかけても良いスーツは専用のスーツだけ

スーツは家庭で洗えるウォッシャブルスーツであっても、乾燥機にかけることは基本的にNGです。
ただし、洗濯表示に乾燥機を使用してもよいマークがあるスーツは、乾燥機を使用できます。

乾燥機を使用してもよいかどうかは、以下の「タンブル乾燥」のマークに注目しましょう。

タンブル乾燥可能(80℃まで)
四角・丸の中に●点が2つある場合は、80度までの排気温度で乾燥機にかけられます。
タンブル乾燥可能(60℃まで)
四角・丸の中に●点が1つの場合は、60度までの排気温度であれば乾燥機にかけられます。
タンブル乾燥不可
乾燥機の使用はできません。

仮に乾燥機がかけられるスーツをお持ちの場合は、乾燥機に入れる前に弱脱水をし、手の平でやさしく叩いてしわを伸ばすようにしましょう。
その後、なるべく低温の設定で5分以内の乾燥にとどめておくと、シワ・型崩れの防止になります。

4. スーツを乾かすにはどうするのがベスト?

では、スーツを乾燥させたいとき、どのように乾燥させれば良いのでしょうか。

まず、スーツを乾かす際は陰干しにすることが大切です。直射日光で乾かしてしまうと生地を傷める可能性があります。
ジャケットの干し方では、肩に厚みのあるハンガーに上着をかけてシワを軽く伸ばすようにすることが最大のポイントです。
針金ハンガーの場合は重さに耐えられなかったり肩回りの型崩れにもつながったりするのであまりおすすめできません。型崩れ防止のためにも、必ず肩幅に合ったハンガーを用意するようにしましょう。

パンツは洗濯バサミつきのハンガーを用意して、筒状に干すことで乾きやすくなります。
生乾きの嫌なにおいがしないように、風通しの良い場所で干すようにしましょう。

5. スーツを乾かしたら必ずアイロンをかけること

スチームアイロンをかける女性

スーツがしっかり乾燥できたら、シワを伸ばすためにも必ずアイロンをかけましょう。
アイロンがけの注意点としては、下記の3点です。

  • 完全に乾く少し前にアイロンがけをする
  • スーツの素材別に温度を調節する
  • 当て布を使用してスーツの生地を守る

1点目は、ある程度水分を含ませた状態の方がシワが伸び脱臭効果も期待できるため、完全にスーツが乾く前にアイロンをかけるか、スチーム機能でアイロンをかけるようにしましょう。
ただし、ウール素材の場合は水分が多すぎると縮みにつながる場合があるので注意しましょう。

2点目は、スーツの素材によってアイロンの温度を調節するようにしましょう。

素材 適切なアイロンの温度
綿・麻 高(180~200℃)
ウール 中(140~160℃)
ナイロン・アクリル 低(110~130℃)

上記に合わせて生地が傷まないようにしてください。

3点目は、アイロンを直にスーツにかけてしまうと生地が傷み、テカリの原因にもなりますので、当て布が必須です。
当て布はできれば綿100%のものを用意するとよいでしょう。

6. スーツの洗濯はクリーニングがおすすめ

スーツを持つクリーニング店員

スーツはシルエットが命といっても過言ではありません。
シルエットを崩さないように、家庭で洗濯・乾燥・アイロンを完璧にこなすのは難しく手間がかかるものです。
スーツの取り扱いを一歩間違えると縮んでしまったり、シワが取れなかったりといったトラブルが起きてしまい、それこそスーツを買いなおすなどの余計なコストがかさんでしまうため、クリーニングを活用することをおすすめします。

スーツクリーニングの場合、料金の相場は1,000~2,000円(税込)程度、仕上がりまでの期間は2日〜3日程度です。自宅ではできないクリーニング会社の「ドライクリーニング」は、油性の汚れを落とすことに長けており、食べ物のシミなどをキレイにすることができます。
クリーニング店への持ち運びが面倒な場合は、自宅にいながらクリーニングが出せる宅配クリーニングが便利です。
関連記事:スーツの洗濯に利用したい宅配クリーニング 【出し方・頻度・料金相場・注意点】を解説!

7. お気に入りのスーツをキレイに長く着るために

スーツは一般的に自宅で洗えるスーツであっても、型崩れや縮みの原因になるので、乾燥機にかけることはNGです。
ただし、スーツの洗濯表示に「タンブル乾燥」のマークがある場合は、乾燥機にかけることができます。その場合、低温の設定で5分以内にしておくなど、なるべく生地が傷まないようにしましょう。

自宅での洗濯が難しいスーツは、プロのクリーニングに任せることをおすすめします。
定期的にクリーニングに出すことで、キレイなシルエットを保ったまま長くスーツを着ることができます。クリーニングの中でも、宅配クリーニングを利用すれば、忙しい方でもお店に行かなくてもクリーニングが頼めるので、とても便利です。

宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」では、スーツのクリーニングに適した「ビジネスパック 」プランがあり、スーツをはじめワイシャツやネクタイなどをまとめてクリーニングできます。
ビジネスに必須のアイテムが1点754円(税込)~注文でき、ワイシャツには抗菌・防臭加工付きなのも嬉しいポイント。
また、リクリは創業50年以上・約200店舗のクリーニング店を運営しており、クリーニング実績が豊富。簡易シミ抜きやボタン付けなど、無料のサービスも行ってるので、この機会に、スーツとあわせてワイシャツなどまとめてクリーニングしてみてはいかがでしょうか。

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