クリーニング受け取り時に気をつけたいポイント
「クリーニング店に衣類を出した後、仕上がった衣類を受け取りに行くときに、何か気をつけることはあるのかな?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、クリーニングの受け取り方法や受け取り期限と保管期間の違いなど、受け取り時に知っておくと役立つポイントをご紹介します。
トラブルなどを避けるのに便利な、受け取り後に確認したいポイントも併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. クリーニングの受け取り方法
クリーニング店に衣類を預けると、伝票が発行され、仕上がり日を教えてくれます。
この伝票はいわゆる引換券です。いつ仕上がるのか、預かった衣類の数、受け取り期間などが記載されており、仕上がった衣類を受け取る際に伝票を受付の方に渡します。確実にお客様のもとに衣類を返すために必要不可欠な券なので、失くさずに保管しましょう。
クリーニング店では、預かる衣類の数が多いことから直接お客様へ仕上がり日の連絡を行っていないところがほとんど。
仕上がり日は伝票に記載されているので、仕上がり日からあまり時間が経たないうちに、なるべく早めに受取に行きましょう。
また、衣類を受け取りに行く際は、以下の持ち物を用意してからお店へ向かってください。
■衣類を受け取る際に必要なもの
- 伝票
- 衣類を入れる袋
あらかじめ大きな袋を用意しておくと、袋詰めや移動によるシワの発生を防ぎ、キレイな状態で持ち帰れます。
2. 受け取り期限と保管期間の違い
クリーニング店では、衣類を受け取る期限である「受け取り期限」と、衣類を保管する期間である「保管期間」があります。
それぞれの内容と違いをご紹介します。
クリーニングの受け取り期限とは
「クリーニングの受け取り期限」とは、仕上がり日から受け取りの手続きを追加料金なしで行える期間のことです。
この受け取り期限を過ぎると、延滞料金を支払わないといけない場合があるので注意してくださいね。
例えば、クリーニング店でもらった伝票などに、「仕上がり日:3/1」「受け取り期限:3/8」と記載されていた場合、3/8までに受け取れば、延滞料金を支払わずに衣類を受け取れます。
受け取り期限はお店ごとに異なりますが、1週間~1カ月程度で設定しているお店が多いです。
クリーニングの保管期間とは
「クリーニングの保管期間」とは、衣類の受け取り期限を経過しても保管される期間です。
クリーニング後、受け取り期限中に取りに来られなかった衣類でも、1年間(お店によっては3~6カ月)は保管しますが、期間を過ぎた衣類は処分されることが多いです。
例えば、「受け取り期限:2022/3/8」「保管期間:受け取り期限より1年間」と規定されていた場合、2022/3/9から2023/3/8までが保管期間となり、期間を過ぎると衣類は処分されてしまいます。
また、受け取り期限を過ぎて衣類を取りに行った場合、保管料として追加料金がかかるクリーニング店もあります。
保管期間や追加料金などの設定はクリーニング店ごとに異なるため、期限までに衣類を受け取れない場合は注意しましょう。
クリーニング業法に期間の規定はない
受け取り期限や保管期間は、法律で期間を明確に決められているわけではありません。
クリーニング店に配置すべき職人の数や、従業員の講習受講を定めた法律はありますが、衣類の預かりや保管に対する規定は設けられていないのです。
そのため、預かり期限や保管期間はお店ごとに決まります。
クリーニングを利用する際は、預かり期限や保管期間の日数を必ず確認しましょう。
クリーニング事故賠償基準の規定では1年間
お店の裁量で決められている受け取り期限や保管期間ですが、目安となる基準があります。
それが、「クリーニング事故賠償基準」です。
「クリーニング事故賠償基準」は、「全国クリーニング生活衛生同業組合連合会」による基準で、クリーニング業界の自主基準を超えたものとして位置づけられています。
国民生活センターなどでトラブル時の調節を行う際にも基準として使われる規定であり、クリーニング店はこの基準に則り、受け取り期限などの日数を決定しているのです。
なお、クリーニング事故賠償基準では、預かりから1年経過した衣類は賠償を免れると規定されています。
つまり、保管期間中の衣類に何らかのトラブルが起きていても、預けてから1年以上経過した衣類に関しては責任を追及できません。
このことからも、クリーニング店に預けた衣類はできるだけ早く受け取りにいった方がよいといえるでしょう。
店によって保管期間が異なる
先にご紹介したように、衣類の保管期間はクリーニング店ごとに異なります。
クリーニング事故賠償基準に沿って保管期間を1年と定めているところもあれば、独自の利用規約を設けて1年以上または数日~数カ月の保管期間を設けている店舗もあるため、注意が必要です。
保管期間はクリーニング店の受付で確認できるほか、会員カードなどにも記載されている場合があります。
預かり期限までの受け取りが難しい場合は、必ずクリーニング店へ連絡してください。
保管期間を過ぎるとどうなる?
クリーニング店が管理できる衣類の量には限りがあります。
そのため、保管期間が切れて賠償責任がなくなった衣類は、処分されることがほとんど。
一般的に、破棄されることが多いですが、ブランド品などある程度の価値があるものの場合、オークションサイトやリサイクルショップに売却されることもあります。
どちらにせよ、保管期限が切れた場合、手元に衣類は返ってきません。
仕上がり日を迎えた衣類は、できるだけ早く受け取りに行きましょう。
3. 保管してほしい場合は長期保管サービスがおすすめ
クリーニング店の中には、クリーニングした衣類を長期間預かる「長期保管サービス」を行っているところがあります。
このサービスを利用すれば、クリーニングした衣類を長期間お店に預けることが可能です。
便利なサービスですがメリットとデメリットがあるため、ただしく理解したうえで利用しましょう。
【長期保管サービスのメリットとデメリット】
メリット |
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デメリット |
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保管期間は1カ月~1年とお店やサービスのコースごとに異なります。
長期保管サービスは、店舗型・宅配型両方のクリーニング店で実施されているサービスです。
利用の際は、お店ごとにサービス内容が違う点に注意してくださいね。
関連記事:宅配クリーニングの保管サービスとは?メリットや利用方法を解説
4. 衣類の受け取り後に確認したいポイント
クリーニング後の衣類を受け取る際に気をつけたいポイントは、受け取り期限や保管期間だけではありません。
受け取りの際に確認しておきたいポイントを解説します。
クリーニングカバー(ポリ包装)を外す
クリーニング後に衣類を受け取る際、ビニールの袋に包まれた状態で渡されますが、これはすぐに外してください。
このビニールは「クリーニングカバー」と呼ばれるもので、お客様が衣類を自宅に持ち帰るまでの間、ほこりや汚れから衣類を一時的に守る目的でつけられています。
クリーニングカバーを自宅や収納でもつけたままにしていると、カバー内に湿気がこもってカビやにおいの原因になります。
衣類をキレイな状態に保つためにも、クリーニングカバーはできるだけ早く外しましょう。
汚れやほつれがないか確認する
クリーニング店で衣類を受け取ったときや、クリーニングカバーを外したときに、衣類の状態を確認しましょう。
クリーニング店では細心の注意を払って衣類を扱ってくれていますが、まれにシミや汚れの残り・ほつれやボタン外れが発生する場合があります。衣類を受け取ってすぐであれば、無料で再仕上げをしてくれます。
この再仕上げには、クリーニング店ごとに日数が決まっており、だいたい1週間が目安です。
1週間ほどを過ぎてからだと、再仕上が有料になる場合があるので、トラブルを避けるためにも、衣類の確認は、受け取ってすぐに必ず行いましょう。
衣類に合わせてハンガーを取り替える
クリーニングから返ってきた衣類は、ハンガーにかけて返されることが多いです。
このときのハンガーは、衣類にあわせて取り替えましょう。
衣類にあわないハンガーをそのまま使い続けると、型崩れを起こす原因になります。
ジャケットなどは、肩幅や厚みにあわせた形状のハンガーを利用してください。
着物ハンガーのように特定の衣類専用の製品もあるため、衣類の形状や生地にあわせた管理を心がけ、衣類をキレイに保ちましょう。
5. クリーニング店は受け取りや保管にかかる期間に注意して利用しよう
クリーニング店では、受け取り期限や保管期間があり、それぞれ管理方法が違います。
預けている状態により料金が変わる場合もあるため、注意が必要です。
長期間衣類を預けたい場合は、長期保管サービスがおすすめ。
長期保管サービスを利用すれば、必要なシーズンが来るまで衣類を温度・湿度が整った環境でしっかり保管してもらえるので、
衣類も長持ちします。自宅の収納スペースもスッキリするので、一石二鳥ですね。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」でも、衣類の長期保管サービスを行っています。
お客様からお預かりした衣類を、キレイな仕上がりのまま、日光があたらない、適切な温度・湿度の環境下で管理します。
衣類だけでなく、羽毛布団の保管も行っているので、衣類の長期管理サービスに興味を持たれた方は、この機会に相談してみてください。