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プロに聞く洋服のお手入法

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洗濯、食器洗い、に使う石鹸や洗剤ですが、いったいいつ頃から使われていたのでしょうか?

 

石鹸の歴史は実はとても古く、メソポタミア文明の頃には使われていたようです。

 

メソポタミアで発掘された粘土版に石鹸の製造方法が記されているんですね。

 

灰を水に加えた灰汁を洗濯に使っていたようです。

 

灰汁はアルカリ性ですから、汚れ落ちはいいはずです。

 

大昔の人もそのことに気付いていたというのはすごいですね。

 

古代ローマ時代にサポーという場所で洗濯をしていた人が、汚れ落ちがいいことに気付きました。

 

なぜ汚れ落ちが良かったかというと、その川には、羊を焼いた脂肪が熱で溶けて、灰と混ざったものが流れていたんです。

 

つまりは脂肪酸と灰のアルカリでできた天然石鹸です。

 

このときの地名にちなんで、石鹸のことをソープというようになったみたいです。

 

また、灰汁だけでなく、尿を発酵させて作ったアンモニアも洗濯に使われていたようです。

 

アンモニアは主に、動物繊維でできた衣類の洗濯に使っていたようですが、確かにアンモニアのアルカリは灰汁に比べて弱いですから、動物繊維がアルカリに弱いということも知っていたということですね。

 

古代の人の生活の知恵というのもすごいものです。

 

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家庭で洗濯できるTシャツやジーンズなども、お気に入りのものは色落ちさせないように洗いたいですよね。

 

今日は色落ちを防ぐコツをお伝えします。

 

とはいっても、ある程度の色落ちは洗濯する以上どうしようもありませんので、その点はご理解くださいね。

 

1.洗濯用の洗剤は弱アルカリ性のものが多いのですが、色落ちを防ぐには中性洗剤のほうがいいでしょう。

洗うときの水温も低いほうが色落ちはしにくくなります。

 

2.汚れが気になるからといって、洗濯機を長い時間まわしてはいけません。色落ちの原因は摩擦によるものが大きいので、洗濯時間は短くします。

 

3.洗濯機の回転数を少なくしましょう。ドライコースや手洗いコースで洗います。

 

4.色落ちすると困る衣類は陰干ししましょう。日光に当たって日焼けすると色落ちします。

 

上記4点を注意することで、色落ちはある程度防げるのですが、当然汚れは落ちにくくなります。

そんなときは、洗濯機に入れる前に、アルカリ性洗剤を溶かしてつけ置きしてから洗濯機に入れるようにするといいでしょう。

 

いかがでしたか?

 

本当に大切にしているものは、家庭で水洗いできるものでもクリーニングに出してくださいね。

 

仕上がりの違いは一目瞭然ですよ。

 

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石鹸の起源は古代ローマ時代にさかのぼります。

 

サポー(Sapo)という丘の神殿で羊を焼いて神に供える風習がありました。

 

この羊を火であぶっているとき、したたり落ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものができたのがはじまりと言われています。

 

本格的な石鹸製造が始まったのは8世紀のスペインやイタリアでした。

 

家内工業として定着し、専門の石鹸職人もいました。

 

ただ、このころの石鹸は動物性脂肪と木灰から作った「軟石鹸」と呼ばれる軟らかい石鹸だったようです。

 

動物性脂肪ですから、かなり臭かったのではないかと思います。

 

12世紀ごろになると、動物性脂肪ではなく、植物性脂肪(地中海沿岸のオリーブ油)と海藻灰を原料とした硬い石鹸(硬石鹸)が工業的に作られるようになりました。

 

この石鹸は硬くて使いやすく、嫌な臭いもなかったので、瞬く間にヨーロッパで人気になりました。

 

石鹸製造が盛んだったのはイタリアのサボナが「サボン」(フランス語で石鹸)の語源です。

 

17世紀には、マルセイユが石鹸工業の中心地として栄えました。

 

日本で昔から使われている「マルセル石鹸」は、マルセイユ石鹸に由来するといわれています。

 

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ご家庭の洗濯機でセーターを洗って、
縮んでしまった!という経験はありませんか?
今日は家庭でセーターを洗うコツをお届けします。
あ、でも自己責任でお願いしますね。
お気に入りのセーターは、
プロのクリーニング店に出してくださいね。
ポイントは「洗濯機で洗わないこと」です。

ご家庭で洗うなら手洗いがいいでしょう。

ウールは長時間水に使っていると縮みます。

セーターの縮みの原因は「フェルト化」です。

ウールの繊維は魚のうろこのようになっています。

 


スケールという、うろこ状の組織があるのですが、
水に濡れると、うろこが開きます。

左が通常のウールです。

右が汗とか雨に濡れたりとかで
水に濡れてしまったウールです。

うろこが開いているのがわかりますね。
この状態でひねりが加わると、
うろこ同士の隙間がつまってフェルト化します。

これがウールの縮みの原因です。
水を使って洗濯すると多かれ少なかれ
縮みは発生します。
家庭で洗う場合は、手洗いで短時間で
押し洗いをするのがいいでしょう。

洗剤は市販の中性洗剤を使う方が多いでしょうか。

水に濡れている時間を最小限にしつつ、
繊維にひねりを加えないように
押し洗いです。

もみ洗いをしたり、こすったりしてはダメ。

そして、もうひとつ。

洗いからすすぎまで、一定の温度で洗うこと。

30℃以下のぬるま湯がベストです。

脱水はタオルで水分を吸わせるか、
洗濯機の脱水を使うなら20秒~30秒程度。

あとは形を整えて陰干ししましょう。
結構手間かかりますよね。

手間をかけた上に「思ったより縮んだ」となったら最悪です。
お気に入りの衣類はプロのクリーニングに出したほうがいいですよ。

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晴れの国と言われる岡山ですが、
今月は雨が多かったですね。

 

洗濯物も乾かずちょっとイライラしませんか?

 

今日は、雨の日でもカラッと洗濯物を
乾かす乾かし方をお伝えします。

 

浴室乾燥機というのも少しずつ普及しているようですが、
まだまだ一般的ではありません。

 

当たり前ですが、洗濯物は湿度が低く、
風通しが良いほどよく乾きます。

 

▼部屋で乾かす場合

洗濯物の近くに除湿機を置き、
扇風機の風を洗濯物に当てて乾かします。

 

このとき扇風機と洗濯物は少し離し
首振りして全体に風が当たるようにしましょう。

 

冬であれば、エアコンですね。

 

暖房エアコンの風があたるところに
洗濯物をかけておきます。

 

少しの量であれば、1時間くらいで乾きますよ。
▼浴室で乾かす場合

浴室乾燥機がなくても

 

換気扇と扇風機でOK
浴室を締め切って洗濯ものをかけます。

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換気扇を回します。

 

扇風機を浴室でまわします。
一晩扇風機を回しておけば
だいたい乾きます。

 

湿度を下げるために、洗濯物の下に
新聞紙を広げておくといいでしょう。

 

雨の日の洗濯物の乾かし方、いかがでしたでしょうか?

 

電気代はかかるし、ちょっと面倒だよ!

 

という方はコインランドリーがオススメですよ。

ふっくら仕上がって、生乾きの嫌な臭いもなし!

コインランドリー1度使うと結構ハマリます。

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