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プロに聞く洋服のお手入法

 

 

 

ライフスタイルの多様化や環境の変化で、洗濯物を部屋干しする人が増えています。

 

PM2.5がどうのこうのといわれたら、洗濯物を外に干したくなくなってしまいますね。

 

さて、今日は洗濯物を部屋干ししたときにありがちなイヤな臭いの解消方法についてお伝えします。

 

部屋干ししたときの生乾きの嫌な臭いは誰もが経験のあることでしょう。

 

あの生乾きのイヤな臭いの原因は「モラクセラ菌」という微生物です。

 

モラクセラ菌は、人間の皮脂や水分が大好物。

 

汗をかいた衣類やぬれたタオルなどをそのままにしておくと、モラクセラ菌が大繁殖!

 

モラクセラ菌を退治するには、熱湯が有効なのですが、衣類に熱湯は使えません。

 

生乾きの嫌な臭いが発生してしまった場合は、ぬるま湯に弱アルカリ性洗剤と酸素系漂白剤を同じ量で溶かし、つけ置きします。

 

これでも臭いが取れない場合は、もう少し温度を上げてみましょう。

 

ただ、温度を高くすると衣類の縮みなどが発生しやすくなるので注意が必要です。

 

お気に入りの衣類はクリーニングに出してみてください。

 

もうひとつの方法はアイロンを使うこと。

 

モラクセラ菌は熱に弱いので、アイロンで殺菌することができます。

 

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ウールなど素材によっては、家庭で洗濯したときに縮んだり、伸びてしまったりするものがあります。

 

脱水の時間や強さ、干したときの状態が原因になることもあります。

 

特に洗濯絵表示にこのマークがついているものは要注意。

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これは絞り方や干し方で型崩れしたり、伸びてしまう可能性のある衣類に取り付けられています。
この表示が付いている衣類は、タオルの間に挟んで水分を取るようにやさしく脱水します。

 

洗濯機を使う場合は、綺麗にたたんで30秒程度で脱水を終わらせましょう。

 
この表示がついているものは普通にハンガーにかけて干すと伸びる可能性があります。

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ざっくり編んであるセーターに多いです。

 

このような衣類は、すのこの上にバスタオルをひいて、その上で平干しするのがベストです。

 

平干しするスペースがないときは、複数のハンガーを使って、衣類にかかる重力を分散するように干しましょう。

 

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仕事の打ち合わせとか、飲み会とか、外出先でスーツにタバコの臭いがつくことありますよね?

 

スーツのように自分で洗えないものに臭いがついたときはどうすればよいでしょうか?

 

本当はクリーニングに出してもらうのが一番いいのですが、家庭で応急処置をするなら、蒸気を使いましょう。

 

繊維の表目についたタバコの臭いなら、アイロンのスチームをあてることでかなり取れるはずです。

 

蒸気がタバコの臭いと一緒に蒸発して臭いを消してくれます。

 

ついでにシワも伸びるのでいいですよ。

 

アイロンが面倒なときは、入浴後のお風呂場につるしておいてもいいでしょう。

 

ただ、アイロンのスチームほど効果はありませんが・・・

 

スーツにタバコの臭いがついたときに、市販の消臭スプレーを利用する人もいらっしゃると思います。

 

しかし、消臭といっても、臭いを隠しているだけです。

 

そして当然ですが、消臭スプレーで汚れが落ちることはありません。

 

一時的に臭いを隠すことはできますが、時間とともに消臭剤の成分と汚れがくっついて落ちにくくなるということもあります。

 

衣類についた臭いは洗濯するのが一番。

 

家庭での洗濯が難しい衣類はクリーニングに出してくださいね。

 

 

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部分汚れやシミ汚れなどをすぐに洗うことができるという触れ込みで発売されたハンディ洗濯機「コトン」。

 

約200gのコンパクトなサイズが魅力で、プリーツスカートなど家庭では洗濯が難しい衣類の汚れも手軽に落とすことができるそうです。

 

水を噴射しながら、たたいて汚れを落とすあらたな技術「押し出し洗い」を採用しているそう。

 

汚れた部分に液体洗剤を少量塗布したあとにコトンで洗うと、洗剤成分と一緒に汚れが繊維から押し出されるそうです。

 

下に布やキッチンペーパーを敷いて、その上でコトンコトンします。

 

こんな感じです。

 


確かにキレイになっていますが、かなり大変そう。。。

 

そもそも、スティックタイプの部分洗い洗剤を塗って、普通に洗濯しても落ちそうですが・・・

 

なにより面倒ですね。

 

これくらいの汚れで約3分かかっています。

 

洗濯機というよりは、簡易染み抜き機ですね。

 

これが発売されると発表されたときは、クリーニング店へのしみ抜き依頼が減るのかな?なんて考えたりもしましたが、やっぱりプロのしみ抜き技術とは雲泥の差がありますね。

 

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汚れがひどいものを洗濯するときって、つい洗剤を多めに入れたくなりませんか?

 

でも、洗剤を多く入れれば、汚れがよく落ちるというわけではありません。

 

というのも、洗剤は水の量に対して溶ける量が決まっているのです。

 

溶けきらない量を入れると、すすぎが不十分になってしまい逆効果。

 

洗剤が残った部分がシミになってしまう可能性もあります。

 

もちろん、洗剤が少なすぎれば汚れが落ちきらなかったり、一度落ちた汚れが洗濯機の中で再び洗濯物についてしまうこともあります。

 

洗剤は汚れを落とすだけでなく、水に溶けた汚れを他の洗濯物につけないようにする働きもあるのです。

 

洗剤を開発しているメーカーは、その洗剤がもっとも効果的に汚れを落とす寮を実験した上で適量を表示しています。

 

洗剤のパッケージに表示された使用量を守ることが、一番効果的な使い方なのです。

 

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