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プロに聞く洋服のお手入法

 

全自動洗濯機ってほんとにラクチンですよね。

 

ボタンひとつで脱水まで完了。

 

でも脱水のときにひと手間かけるだけで、乾いたあとの手間が全然違うんですよ。

 

今日は、洗濯物のシワを防ぐ脱水のコツについてお伝えします。

 

ほとんどの人は脱水の時間って洗濯機にお任せじゃないでしょうか?

 

実は、ほとんどの洗濯機のコースに設定されている脱水時間は長すぎます。

 

洗濯機の言うとおり脱水していると乾いたときにシワが残りやすいんです。

 

脱水時間は洗濯機の設定より短めにするのがシワを防ぐコツです。

 

特にポリエステル製品は洗濯機で脱水せずに、バスタオルではさんで水分を取る手動脱水がおすすめ。

 

ある程度の水を残したまま干すほうが、水の重さで適度に生地が引っ張られるのでシワになりにくくなります。

 

アイロンがけもラクになりますよ。

 

全自動洗濯機の脱水時間は5~6分に設定されているものが多いようです。

 

でも、実際のところ、ほとんどの洗濯物の脱水時間は3分程度でOK。

 

3分以上の脱水は生地を傷めることにも繋がります。

 

洗濯物が乾きやすい夏場はもっと短くてもOKです。

 

1分くらいでも十分じゃないでしょうか。

 

あとは、できれば繊維の種類によって脱水時間を変えるマメさがあるとカンペキです。

 

シワや型崩れが気になる衣類は、脱水の途中で一時停止して取り出し、その他の衣類の脱水を続けます。

 

このとき脱水を続ける衣類も、一度ほぐしておくとシワになりにくくなります。

 

デリケートな衣類は脱水時間を短めにして調節したほうがいいですよ。

 

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ご自宅で洗濯するときに「取り扱い絵表示」は確認していますか?

 

洗濯機にまとめていれて、色落ちしたり、縮んだりというトラブルを経験したことありませんか?

 

「手洗イ」表示がある衣類も洗濯機のドライコースとかで洗っている方もいらっしゃると思いますが、今日は本当の手洗いの方法についてお伝えします。

 

この表示がついているものは手洗いします。

 

①色分け

 

色の濃いものは別に洗いましょう。

 

②大き目の洗面器にぬるま湯に洗剤をよく混ぜて溶かします。

 

※小さな洗面器を使うと、生地が揉まれたり、こすられたりして毛羽立ちが生じ、白っぽくなることがあります。

 

このとき、衣類に洗剤や水を直接かけないようにします。

 

水道水には塩素が入っているので、衣類の脱色の原因になります。水道水による脱色は修正が不可能なので気をつけてください。

 

また洗濯用の合成洗剤には蛍光増白剤が入っていることが多く、直接衣類にかけると、色ムラが起こる可能性があります。

 

③2~3分、押し洗いをします。衣類を揉んだり、こすったりしないようにしましょう。毛羽立ちの原因になります。

 

④すすぎのときも同じ水温で押し洗いします。このときも水道水を直接かけないようにしましょう。

 

直接かけると、その部分だけ色ムラが起こる可能性があります。

 

洗濯機ですすぎを行うときは必要以上の時間をかけないよう注意し、また、すすぎが終わったらすぐに水道を完全に止めましょう。

 

ただ、「手洗イ」表示のついている衣類は洗濯機は使わないほうが無難です。

 

お気に入りの衣類は無理せず、クリーニングに出すようにしてくださいね。

 

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掃除や洗濯に重曹を使うのがオススメ!

 

なんて記事をたまに目にしますが、これって本当でしょうか?

 

重曹が掃除や洗濯に使うといいよという人の根拠は重曹を水に溶かした水溶液がアルカリ性になるからです。

 

アルカリは、油脂の成分である脂肪酸と反応して一種の石鹸を作ります。

 

つまりアルカリと油汚れを反応させると石鹸になるという不思議なことが起こるんですね。

 

ということで、重曹はアルカリ性なので汚れを落としますよということだと思います。

 

しかし!実際のところ、重曹は洗濯に適したアルカリ剤ではありません。

 

というのも、洗浄に最も適したpHは9.0~10.5なのですが、重曹のpHはそれより下の8.2なんです。

 

重曹を足してその分粉石鹸を減らす、という方法を提唱する人もいますが、これも実は無意味。

 

重曹のpHは8.2というのは先ほどの通り。

 

洗濯用粉石鹸のpHは10くらいが普通です。

 

pH10の石鹸にpH8.2の重曹を混ぜると全体的なpHが下がるので石鹸の洗浄力が下がってしまいますね。

 

ネットにはいろいろな情報があふれていますが、その真偽を見極めるのは自分自身です。

 

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ご家庭の洗濯機でセーターを洗って、
縮んでしまった!という経験はありませんか?
今日は家庭でセーターを洗うコツをお届けします。
あ、でも自己責任でお願いしますね。
お気に入りのセーターは、
プロのクリーニング店に出してくださいね。
ポイントは「洗濯機で洗わないこと」です。

ご家庭で洗うなら手洗いがいいでしょう。

ウールは長時間水に使っていると縮みます。

セーターの縮みの原因は「フェルト化」です。

ウールの繊維は魚のうろこのようになっています。

 


スケールという、うろこ状の組織があるのですが、
水に濡れると、うろこが開きます。

左が通常のウールです。

右が汗とか雨に濡れたりとかで
水に濡れてしまったウールです。

うろこが開いているのがわかりますね。
この状態でひねりが加わると、
うろこ同士の隙間がつまってフェルト化します。

これがウールの縮みの原因です。
水を使って洗濯すると多かれ少なかれ
縮みは発生します。
家庭で洗う場合は、手洗いで短時間で
押し洗いをするのがいいでしょう。

洗剤は市販の中性洗剤を使う方が多いでしょうか。

水に濡れている時間を最小限にしつつ、
繊維にひねりを加えないように
押し洗いです。

もみ洗いをしたり、こすったりしてはダメ。

そして、もうひとつ。

洗いからすすぎまで、一定の温度で洗うこと。

30℃以下のぬるま湯がベストです。

脱水はタオルで水分を吸わせるか、
洗濯機の脱水を使うなら20秒~30秒程度。

あとは形を整えて陰干ししましょう。
結構手間かかりますよね。

手間をかけた上に「思ったより縮んだ」となったら最悪です。
お気に入りの衣類はプロのクリーニングに出したほうがいいですよ。

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晴れの国と言われる岡山ですが、
今月は雨が多かったですね。

 

洗濯物も乾かずちょっとイライラしませんか?

 

今日は、雨の日でもカラッと洗濯物を
乾かす乾かし方をお伝えします。

 

浴室乾燥機というのも少しずつ普及しているようですが、
まだまだ一般的ではありません。

 

当たり前ですが、洗濯物は湿度が低く、
風通しが良いほどよく乾きます。

 

▼部屋で乾かす場合

洗濯物の近くに除湿機を置き、
扇風機の風を洗濯物に当てて乾かします。

 

このとき扇風機と洗濯物は少し離し
首振りして全体に風が当たるようにしましょう。

 

冬であれば、エアコンですね。

 

暖房エアコンの風があたるところに
洗濯物をかけておきます。

 

少しの量であれば、1時間くらいで乾きますよ。
▼浴室で乾かす場合

浴室乾燥機がなくても

 

換気扇と扇風機でOK
浴室を締め切って洗濯ものをかけます。

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換気扇を回します。

 

扇風機を浴室でまわします。
一晩扇風機を回しておけば
だいたい乾きます。

 

湿度を下げるために、洗濯物の下に
新聞紙を広げておくといいでしょう。

 

雨の日の洗濯物の乾かし方、いかがでしたでしょうか?

 

電気代はかかるし、ちょっと面倒だよ!

 

という方はコインランドリーがオススメですよ。

ふっくら仕上がって、生乾きの嫌な臭いもなし!

コインランドリー1度使うと結構ハマリます。

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