お問い合わせ
プロに聞く洋服のお手入法

 

ダウンジャケットの臭いが気になるというご相談がたまにあります。

 

羽毛製品ですから、羽毛特有の獣臭がするものがあります。

 

東南アジアや中国で産出され、安価に取引されている羽毛は、脱臭や洗浄といった処理工程にずさんなものがあるかもしれません。

 

この臭いの原因は「雑菌」です。

 

羽毛には皮脂のような脂があるため雑菌が繁殖しやすい素材です。

 

羽毛の加工や処理工程がきちんとされていなければ雑菌は繁殖しやすくなります。

 

今日は、ダウンジャケットの獣臭を家庭で取る方法をお伝えします。

 

一番簡単なのは「天日干し」です。

 

日光で殺菌します。よほど強い獣臭でなければ天日干しで改善できます。

 

天日干しでダメな場合は水洗いが必要です。

 

ダウンジャケットは針の穴ほどの大きさの穴でも、そこから羽毛が出てきてしまいます。

 

そのためプルーフ加工という特殊な加工で羽毛が出てこないようにしています。

 

水も浸透しにくいので、ダウンジャケットを家庭で洗濯するときは、洗濯機ではなく、手洗いで揉むようにして、空気を抜きながら洗剤を浸透させるように洗わなければなりません。

 

洗濯機で洗っても、洗剤は中まで浸透せず、生地表面を洗うだけになってしまいます。

 

ダウンジャケットの嫌な臭いを取る洗い方

①ダウンジャケットがつかるくらいの大きさのタライに衣料用中性洗剤と酸素系漂白剤を適量入れて、ぬるま湯で溶かします。

 

②ダウンジャケットの空気を抜くように、もみながら洗剤を浸透させます。

 

③洗剤が浸透したら、しばらく付き置きしてください。

 

30分~1時間が目安です。

 

ダウンジャケットの空気が抜けていないと、浮いてくると思いますので、バケツなどを利用して浮いてこないようにします。

 

④キレイな水ですすぎます。水が汚れなくなるまで繰り返します。

 

⑤洗濯機で2~3分脱水します。

 

⑥乾燥させます。

 

ダウンジャケットは非常に乾きにくいです。

 

表面が乾いたと思っても、羽毛はなかなか乾きません。

 

おすすめはコインランドリーの乾燥機です。

 

コインランドリーで乾燥させた後、しばらく天日干しをすることをおすすめします。

 

ここでしっかり乾燥できずに水分が残ったままだと、さらなる悪臭の原因になります。

関連記事

 

前回ダウンジャケットの獣臭を取る方法をお伝えしましたが、なかにはこれで臭いが取れない場合もあるかもしれません。

 

⇒ ダウンジャケットの羽毛の獣臭い臭いを取る方法

 

今日はそんなときの裏技をお伝えします。

 

これは、前回お伝えした方法で洗濯していることが前提です。

 

また、これでも臭いが取りきれない場合もあります。

 

①ダウンジャケットがつかる大きさのタライにぬるま湯を入れます。

 

②重曹を大さじ1杯程度入れて溶かします。洗剤は入れません。

 

③ダウンジャケットの空気を抜きながら、重曹を浸透させるようにつけ置きします。

 

④軽く水分を絞り出し、洗濯機で1分程度脱水します。

 

⑤タライのぬるま湯を変えて、今度はクエン酸を大さじ1杯程度溶かします。

 

⑥同じようにダウンジャケットをつけ置きします。

 

⑦お湯を変えてすすぎます。

 

⑧もう一度、洗濯機で脱水して乾燥させます。
これで臭いが取れなければ・・・・ちょっと厳しいです。

 

クリーニング店に相談してみてください。

関連記事

モンクレール

冬の定番アイテムであるダウンジャケットは、様々なメーカーやブランドから販売されています。

 

今日は、ダウンジャケットブランドの最高峰として知られるモンクレールの特徴などについてお伝えします。

 

モンクレールはフランスのグルノーブル郊外の小さな村に設立されたのがはじまりです。

モンクレール

 

モンクレールは、今やダウンジャケットの業界では知らない人はいないと言えるほどの超有名ブランドです。

 

価格的にも世界最高峰ですね。

 

モンクレールの創業は1952年。

 

もともとはテントやシェルフ、ウェアといった登山家のための装備を手掛ける会社でした。

 

工場で働くスタッフの防寒のために手足を出せるシェラフを作ったのがダウンの原型だそうです。

 

モンクレールのダウンジャケットには、ホワイトグースの羽毛だけが使用されています。

 

フランスの規格協会が最高品質のダウンであることを認めるキャトルフロコンマークを取得してることは有名ですね。

キャトルフロコン

 

キャトルフロコンとは4つの羽という意味。

 

この認定をもらうには、厳しい基準をクリアすることが必要です。

 

収穫したばかりのニューダウンと呼ばれるものを使わなければなりません。

 

古いダウンの混ざったものとは、温かさがまったく違うそうです。

 

このニューダウンは水鳥1羽から30gしか取ることができず、希少価値の高いものです。

 

キャトルフロコンしか使用しないモンクレールのダウンは限られた数量しか生産できません。

 

モンクレールのダウンに品切れが多いのは大量生産ができないからなんです。

 

モンクレールのダウンは保温性が高く、モコモコした着膨れ感はありません。

 

ボタンやファスナーなど細部にもこだわっていることも人気の理由でしょうね。

 

高級ダウンジャケットはシーズンが終わったらクリーニングに出してお手入れしてあげてください。

 

関連記事

ティア

これまでダウンジャケットの家庭での洗濯方法についてお伝えしてきましたが、ダウンジャケットの家庭洗濯は本当に手間です。

 

洗濯機に入れて普通に洗濯しただけでは、ダウンジャケットの生地表面がきれいになっているだけで、中の羽毛はほとんど洗浄されていません。

 

ワンシーズン着れたらOK!と割り切って安価なダウンジャケットを利用される方は家庭洗濯でもよいかもしれませんが、モンクレール、デュベティカ、カナダグースなど高価なブランドのダウンジャケットをお持ちの方はいかがでしょうか。

 

家庭で洗濯機に入れて洗濯するという人は、ほとんどいないはず。

 

シーズンが終わったら、クリーニングに出されていると思いますが、クリーニングに出すとき不安に思うことはありませんか?

 

先日、ダイヤクリーニングのあるお店でモンクレールのダウンを出されたお客様がいらっしゃいました。

 

ダウンジャケットのクリーニング料金は通常コースですと会員様価格で1,890円になります。

 

そのお客様が言われるには「そんな安い金額で大丈夫か?」と不安になられたようです。

 

モンクレールのおそらく20万円近いダウンジャケットだったので

 

他のダウンと同じ扱いをされるのか?と思われたのでしょう。

 

もしかしたら同じように思われているお客様がいらっしゃるかもしれません。

 

そこで、ダイヤクリーニングでは高価なダウン、思い入れの強いダウンも安心して預けていただけるように、ダウン製品の特別コースを作ることにしました。

 

その名も「ダイヤマイスター」。

 

ダイヤクリーニング歴35年の熟練工場長が最高の技術で、あなたのダウンジャケットを1点ずつメンテナンスします。

 

染み抜き技で2回テレビ番組に取材されたほどの技術の持ち主です。

 

マイスターコースでは、その工場長以外の人間は触りません。

 

1人で洗いから仕上げまで担当します。

 

作業に入る前に、ダウンジャケットの状態を診断しカルテを作成します。

 

そのカルテをもとにお客様に作業内容を説明します。

 

作業は1点ごとに仕上げていきます。

 

このマイスターコースをこの春から、店舗を限定してスタートします。

 

受付店舗は下記の通りです。

 

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

■岡山市北区 今本店
http://diacleaning.com/imamoto/

■岡山市北区 イトーヨーカドー岡山店
http://diacleaning.com/itooka/

■岡山市南区 福富本店
http://diacleaning.com/fukumoto/

■倉敷市平田 平田本店
http://diacleaning.com/hirata/

■倉敷市児島 児島本店
http://diacleaning.com/kojimahonten/

■小田郡矢掛町 矢掛本店
http://diacleaning.com/yakakehonmachi/

■赤磐市 山陽本店
http://diacleaning.com/sanyohonsen/

■福山市 春日本店
http://diacleaning.com/kasugahonten/

関連記事

ダウンジャケット

今や高いものでは数十万円もするダウンジャケット。

 

もともとは極寒地でも作業できるようにするための防寒用の服として使われていました。

 

今では冬のファッションアイテムとして定着してきましたね。

 

同じダウンジャケットとして売られているものでも温かさは全然違います。

 

温かさを決めるポイントの一つ目はダウンの原料である水鳥の生産地。

 

寒い地域に住んでいる水鳥の羽ほど保温力があります。

 

今日はダウンジャケットの温かさを決める二つ目のポイントについてお伝えします。

 

ダウンジャケットを買って素材表示を見ると

ダウン80%
フェザー20%

などの表記があると思います。

 

ダウンジャケットの中身はダウンとフェザーが詰められています。

 

このダウンとフェザーの割合こそがダウンジャケットの温かさを決めるポイントのひとつです。

 

ダウンジャケットの素材として使われるダウンとフェザー。どちらも水鳥の羽です。

 

ダウンは水鳥の胸の部分の毛。

フェザーはそれ以外の部分の羽です。

 

ダウンとフェザーの違い

 
ダウンの特徴

ダウンは羽軸がなくタンポポの綿毛のようにフワフワとしています。

 

ニワトリなどの陸鳥にはダウンはありません。

 

ダウンによって水鳥は寒さから身を守っています。

 

1匹の水鳥から採取できるダウンは10g~20g程度と言われています。

 

ダウンは合成繊維と比較して、同じ量当たりの保温力は3倍くらいあります。

 

しかも合成繊維に比べて圧倒的に軽いです。

 
フェザーの特徴

フェザーとは軸をもった羽根のことです。

 

一般的にイメージされる鳥の羽です。

 

フェザーは通気性と弾力性を持っています。羽軸が湾曲しているため弾力性があり、衣類の中綿として使うと型崩れを防ぐことができます。

 

しかし保温性という点ではダウンよりも劣ります。

 

ダウンとフェザーと混合することにより、保温性と弾力性のバランスを取っていますが、一般的にはダウンの割合が高いほど高級品とされています。

 

ダウンの温かさを決めるポイントは

① 水鳥の生息地

② ダウンとフェザーの割合

この2つです。

 

ダウンジャケットはシーズンが終わったら、クリーニングで綺麗にしてから仕舞ってあげましょう。

 

汗汚れなど目に見えない汚れが残っていると、シミや変色、虫食いの原因になることも!

 

ダイヤクリーニングでは、素材に合わせた洗いと仕上げでお返ししています。

 

関連記事