いつもの洗濯で「生乾きの臭いがする」「なかなか臭いが取れない」などのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、洗濯しても取れない臭いの原因や、取れない臭いをしっかり落とすための正しい洗濯方法、ついやってしまいがちなNGなニオイ対策をご紹介します。
洗っても落ちない洗濯物のイヤな臭いをスッキリ解消したい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 洗濯しても取れない臭いの原因は「雑菌」!取れない理由とは?

洗濯しても取れない臭いの原因は、衣類に繁殖したモラクセラ菌という雑菌です。
モラクセラ菌は、水分や皮脂を養分として増殖し、この菌が出すフンのような排出物が臭いの原因といわれています。
では、なぜ洗濯をしても衣類に雑菌が繁殖してしまうのか、まずはその理由について解説していきます。
汗や皮脂を落とせていない
衣類に雑菌が繁殖してしまう原因のひとつとして、洗濯で汗や皮脂をきちんと落とせていないことにあります。
汗や皮脂に含まれるタンパク質などの汚れが洗濯で落ち切らず、衣類に残って蓄積されてしまうと雑菌が増え、服が臭くなるのです。
汗や皮脂の汚れが繊維の奥まで入りこんでいる場合、通常の洗濯ではキレイに落とすことができません。
また、汗や皮脂の汚れをそのままにしておくと酸化してしまい、イヤな臭いや黄ばみ、黒ずみの原因にもなるので要注意です。
濡れた衣類をそのままにしている
濡れた衣類をそのまま放置するとモラクセラ菌が繁殖してしまい、臭いが発生する原因になります。
洗濯したあとに干すのを忘れてしまったり、バスタオルを洗濯せずに濡れたままの状態でかけておいたりすると雑菌が繁殖して臭いが発生し、洗濯物に染みついてしまいます。
洗濯物は濡れた状態で放置せず、すぐに洗ってしっかり乾かすことが大切です。
生乾きになっている
洗濯物が生乾きの状態になっている場合も、雑菌が繁殖する原因となります。
洗濯物を取り込んで畳むときには、洗濯物がちゃんと乾いているか確認しましょう。
特に部屋干しをすると乾くまでに時間がかかり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そのため、部屋干しをする場合は乾く時間を少しでも短くするために、扇風機や除湿器、エアコンなどを使用しながら、風通しをよくして、部屋の湿度が下がるようにひと工夫すると効果的です。
洗濯槽に汚れがある
そもそも、洗濯槽が汚れており、洗剤のカスやほこりがたまっている場合や、カビなどが発生している場合は、洗濯するたびに洗濯物に汚れが付着してイヤな臭いを発生させてしまいます。
洗濯槽の汚れは確認しにくい箇所である分、気付かぬうちに汚れがたくさん発生していることもあるため注意が必要です。
洗濯槽は定期的に専用のクリーナーなどで洗浄して、清潔な状態を保つようにしましょう。
2. 洗濯物の取れない臭いを落とす洗い方
それでは、洗濯しても取れない嫌な臭いは、どのようにして落とせばよいのでしょうか?
ここでは、なかなか取れない洗濯物の臭いを落とす洗い方について解説していきます。
皮脂が落ちやすい洗濯洗剤で洗濯する
汗や皮脂は洗っても落ちにくく、洗浄力が弱い洗剤ではしっかり落としきれないので、汗や皮脂汚れに効果のある弱アルカリ性の洗濯洗剤を使うのがおすすめ。
また、弱アルカリ性の液体洗剤は水に溶かすと液性が中性に近くなってしまうものが多く、洗浄力が弱まってしまうので、液体よりも粉末の洗剤の方が、洗濯物の臭いも汚れもより落ちやすくなります。
たくさんの洗剤が市販されていますが、特に「消臭」「汗・皮脂汚れ」に強いことをパッケージでもアピールしている洗剤を選ぶのもよいでしょう。
ただし、弱アルカリ性の洗濯洗剤は洗浄力があるため、色落ちしやすかったり、ウールやシルクなどは風合いを損なってしまったりする場合があります。デリケートな衣類で心配なときは分けて洗うようにしましょう。
酸素系漂白剤を使う
すでについてしまった臭いには、酸素系漂白剤を使用するのがおすすめです。ツンとした臭いがないため使用しやすいことはもちろん、洗濯物の臭いだけでなく漂白効果もあります。
酸素系漂白剤の使用方法は以下の通りです。
- 40℃~50℃のお湯をバケツにためる
- 水量にあった酸素系漂白剤を投入して混ぜ合わせる
- 洗濯物を入れて10分~30分ほどつけ置きする
- つけ置き後は、漂白剤を溶かしたお湯も洗濯機に投入して洗濯する
酸素系漂白剤は、黄ばみや黒ずみ、なかなか落ちない汚れなどにも効果的ではありますが、ウールやシルクなどのデリケートな素材には使用できません。
また金属のボタンやファスナー、バックルなどは変色する可能性があるので、一緒に洗わないように注意しましょう。
重曹を使う
普段の洗濯に、消臭効果のある「重曹」を少量使用するのもおすすめです。
重曹は、弱アルカリ性の性質を持っており、酸性の成分を打ち消すことで汚れを落とし、消臭する効果があります。
洗い方は、洗濯槽にぬるま湯をためて大さじ1杯ほどの重曹と洗濯洗剤を入れ、いつも通りに洗濯するだけ。
重曹単体では洗浄力が弱いため、他の洗剤と組み合わせたり、部分洗いに使用するとよいでしょう。
ただし、重曹を入れすぎてしまうと、すすぎで落としきれなかった重曹が衣類に付着したり、洗濯機のホースに詰まったりすることもあるので、大さじ1杯程の量を守るようにしましょう。
お湯を使って煮洗いする
臭いの原因となるモラクセラ菌は高温で死滅するため、しつこい臭いにはお湯を使って煮洗いするという方法もおすすめです。
洗い方は、大きめのお鍋にお湯を沸かし洗剤と衣類を投入し、そのまま20分~30分ほど煮洗いします。煮洗い後は汚れを揉みだして洗濯機でいつも通り洗えばOK。
アルカリ性の洗剤の場合はアルミ鍋が変色してしまうことがあるので、ステンレスやホーローの鍋を使用するようにしてください。
ただし、高温で洗う煮洗いは衣類を傷めてしまうこともあるので、洗濯タグを見て、高温に対応していない衣類や、お気に入りの衣類は煮洗いを避けるようにしましょう。
洗濯機や洗濯槽を掃除する
洗濯物が匂う原因の一つに、洗濯機内部の洗剤カスやほこり、水垢やカビなどが原因になっていることもあります。
洗濯機の中は常に湿った状態になることが多く、特にカビが繁殖しやすい環境になっています。
一見するときれいに見えても、洗濯機内部にはカビが大量に繁殖している可能性もあるため、1ヶ月に一度など定期的に洗濯槽クリーナーを使用することをおすすめします。
ただし、洗濯槽クリーナーの種類によっては「ドラム式では使用不可」といったものもあるため、自宅の洗濯機で使えるものか必ず確認してから使用しましょう。
3. 洗濯物の取れない臭いを防ぐ干し方
洗濯物の臭いを防ぐためには、洗い方だけではなく干し方にも工夫が必要です。
ここでは、臭いの原因となる「雑菌」を発生させないようにするための、洗濯物の干し方をご紹介します。
洗濯したらすぐに干す
洗濯が終わったあと、洗濯物を濡れたままの状態で放置すると、臭いの原因菌が繁殖してしまいます。
洗濯が終わったら放置せず、洗濯機からすぐに取り出し、できるだけ早く干すようにしましょう。
万が一、洗濯が終わってから干すまでに時間が経ってしまった場合は、再度洗いなおし、長めに脱水するとよいでしょう。
風通しを良くする

洗濯物を干すときには、早く乾くように風通しを良くしてください。
密着させてぎっしり干してしまうと乾きが悪くなってしまうので、できるだけ間隔をあけて干しましょう。
また、外側に長めの衣類を干し、内側に短めの衣類を干すことで空気の通り道ができ風通しがよくなります。
もし部屋干しをする場合は、窓のある風通しのよい場所を選び、厚みのあるハンガーを使用するのがおすすめです。
部屋干しには、扇風機やサーキュレーターをあわせて使うとより効果的なので、試してみてください。
乾燥機やコインランドリーを利用する
早く水分を飛ばして乾かすことができる乾燥機やコインランドリーの利用もおすすめです。
乾燥機は高い温度で一気に乾燥させるため、臭い対策に効果があります。
ただし、デリケートな衣類は熱に弱くダメージを与えてしまう可能性があるので、あらかじめ洗濯表示を確認するようにしてください。
アイロンやスチーマーで除菌する
臭いの元となる原因菌は高熱で死滅するため、脱水した後の洗濯物にアイロンやスチーマーを使用することでも除菌効果が期待できます。
脱水が終わった洗濯物にアイロンやスチーマーを使用し、しっかりと乾燥させましょう。
ただし、アイロンやスチーマーなど高温が使用できない衣類もありますので、洗濯表示を確認してから使用しましょう。
4. 洗濯物の取れない臭いにNGなニオイ対策
これまで、洗濯物の臭いに効果的な方法をご紹介しましたが、ここからは、洗濯物の臭い対策としてNGな方法についてご紹介していきます。
普段からNGな対処法をしてしまっていないか、確認してみてください。
お風呂の残り湯を使って洗濯する
水道代節約のため、お風呂の残り湯を使って洗濯に使用する方も多いかもしれませんが、この方法は洗濯物の臭い対策としてはNGです。
お風呂の入浴後の残り湯には、人の体に由来する目に見えない菌が発生しており、時間の経過とともに菌の数がどんどん増えていきます。
どうしても残り湯を使う場合は入浴後すぐのものにしておき、洗濯の「洗い」の時だけに使用するようにしましょう。
すすぎには残り湯ではなく、水道水を使用することをおすすめします。
もう一度洗濯をする
洗濯しても「やっぱり臭いが気になる…」というときに、もう一度洗濯してしまう方も多いかもしれません。
しかし、根本的な原因を解決しなければ、洗濯しなおしても臭いは完全に落ちません。
どうしても取れない臭いの解決策としては、重曹や酸素系の漂白剤を使ってつけ置きするのがおすすめです。
つけ置きする際は、水ではなくぬるま湯を使用するとより効果的です。
消臭スプレーを使用する
臭いが気になるからと洗濯物に消臭スプレーをしても、一時的に臭いが消えるだけであって、根本的な原因は解決していません。
まずは、重曹や酸素系の漂白剤をぬるま湯に溶かしてつけ置きするなど、洗濯物自体の臭いを取るようにしましょう。
消臭スプレーは短時間の消臭効果は期待できるので「今朝着ていく服の臭いがどうしても気になる…」という時などの一時的な対処方法としておきましょう。
柔軟剤をたっぷり使う
「臭いをしっかり取りたいから、柔軟剤をたくさん入れる」といった方法は、絶対にしてはいけません。
大量に入れてしまうと、すすぎで十分に洗剤を落としきれず、衣類に残った洗剤をエサにして逆に菌が増殖してしまう可能性があるからです。
また、柔軟剤を入れすぎると臭いがきつくなり、周りの人たちに不快感を与えてしまうことがあるので、適量を守って洗濯するようにしましょう。
5. 宅配クリーニングリクリなら、臭いをしっかり落とす
お気に入りの洗濯物の臭いがどうしても取れないときは、クリーニングに出すのがおすすめです。
特に宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」なら、お客様からお預かりした衣類を丁寧に検品し、1点1点に合わせた洗濯方法で、大切な衣類を傷つけることなく、しっかり嫌な臭いを除去してくれます。
クリーニング後は、温度・湿度管理の整った環境できちんと保管するため、雑菌による臭いの心配もありません。
また、返送する際は、しわや型崩れしないよう細心の注意を払いながら丁寧に梱包してくれます。
実際利用したユーザーからの声でも、丁寧な仕上がりが好評のようです。
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40代 / 女性
ご感想
宅配クリーニングを利用したことがなかったので、半信半疑で利用してみました。
結果、受け取りまでスムーズで簡単、楽ちんでした。1点1点きちんと検品されていて、とても丁寧な仕上がりで非常に満足しました。もっと早く利用しておけば良かったです。周りにも勧めたいと思います! -
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ご感想
リクリは、価格面や品物に対しての気配りが良さそうだったので利用してみました。
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水洗いできないものでも「汗抜き加工」で臭いを落とせる
汗汚れは「水溶性」の汚れのため水洗いが基本ですが、中には水洗いできない衣類も。
そんなときは、オプションメニューの「汗抜き加工」がおすすめです。
汗抜き加工は特別な洗剤を使い、水洗いができない衣類の汗汚れを落としてくれます。
通常のクリーニングに汗抜き加工をプラスすることで、汗汚れや臭いをしっかり落とし、衣類を長持ちさせる効果があるので、臭いが気になる方はぜひ検討してみてくださいね。
関連記事:汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは
6. 臭いが取れない洗濯物には、正しい洗濯と干し方が大切

臭いが取れない洗濯物には「正しい洗濯方法」と「干し方の工夫」が必要です。
また、汚れが蓄積されやすい洗濯槽の掃除を定期的に行い、カビを繁殖させないようにしましょう。
毎日の洗濯では、洗濯が終わったらすぐに風通しのよい場所に干し、完全に乾かすようにしてください。
毎日のちょっとした心がけで洗濯物の臭いを防ぐことはできますが、「忙しくて小まめに洗濯できない」「どうしても臭いが取れない…」という方は、プロのクリーニングにお任せするのもおすすめです。
お気に入りの衣類を不快な臭いなく着続けるためにも、本日紹介した方法をぜひ一度試してみてください!
「洗濯したのにどうして臭うの?」「臭いの原因はなに?」など、洗濯物の臭いに関する悩みを持っている方も多いと思います。
そんなお悩みを持つ方のために、この記事では、洗濯物から嫌な臭いがする原因や、臭いを取るための効果的な洗い方や干し方まで徹底的に解説します。
ポイントさえ押さえておけば、洗濯物のあの嫌な臭いともサヨナラできますよ。
1. しっかり洗ったはずなのに洗濯物に嫌な臭いが残る原因は?

「洗濯物をしっかり洗ったのになんだかクサイ臭いがする」という場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
まずは、衣類の洗濯時に嫌な臭いが残る原因について見ていきましょう。
洗濯物の嫌な臭いの主な原因は「雑菌」
カビや古い雑巾のような嫌な臭いの主な原因は「雑菌」です。
2011年に花王と愛知学院大学の河村好章教授が、洗濯物の嫌な臭いの原因となる「雑菌」の正体を、「モラクセラ菌」だと突き止めました。
モラクセラ菌自体はどこにでもいる一般的な菌の一つで、普段は臭いを発しません。しかし、洗濯物が乾くまでに時間がかかると、衣類に付着した水分や皮脂を栄養分として増殖します。やがて菌は排泄物を出すため、嫌な臭いが発生してしまうのです。
「後でまとめて洗濯するからいいや」と汗が付いたままの衣類をため込んだり、洗濯後の衣類を乾かさず放置したりすると、あっという間に雑菌が増殖するので注意しましょう。
洗濯物の臭いを防ぐには「いかに雑菌の発生を防ぐか」が重要で、「洗濯物の臭い対策=雑菌対策」と覚えておきましょう。
では、どのような状況下で雑菌は繁殖しやすくなるのでしょうか?
洗濯時に汚れが落としきれていない
洗濯物の汚れが落としきれていないと、雑菌が繁殖し悪臭の原因となります。衣類の汚れが落としきれない理由は、主に以下の2パターンです。
- そもそも一度洗いでは汚れの落ちない洗濯物だった
- 水量・洗剤量が少なかった
洗濯物に汚れが残ったままだと、臭いの原因菌にエサを与えてしまうことになりかねません。洗濯を行った後には、必ず衣類の汚れが落ちきっているかを確認しましょう。
洗濯物を洗濯機に入れたまま放置している
濡れた衣類をそのまま放置していると、臭いの原因菌が住み着き繁殖してしまいます。さらに、汚れが付いた衣類を放置すると、悪臭はさらに発生しやすくなります。
濡れた衣類はできるだけ早めに洗濯して、雑菌が繁殖する前にキレイにしてしまいましょう。
特にまとめ洗いを行う一人暮らしの方や、少人数の家族の場合には、衣類の放置による悪臭が発生しやすいため注意が必要です。
洗濯物が生乾きで完全に乾いていない
いくら丁寧に汚れを落としきっていたとしても、洗濯物が生乾きでは雑菌が繁殖してしまいます。
洗濯物が生乾きになりやすいシチュエーションは、以下の3つです。
- 洗濯の乾燥機能が不十分だったとき
- 湿度の高い室内で部屋干しを行ったとき
- 風通しの悪い環境で洗濯を干したとき
特に、部屋干しの場合に洗濯物の生乾き現象が起きやすい傾向にあります。洗濯物をしっかり乾かすためにも、湿度が高い室内では除湿機を使って湿度を下げたり、サーキュレーターで空気を循環させたりしましょう。
関連記事:部屋干しの臭いの原因は?臭わない洗濯方法や干し方のコツを解説!
洗濯機に汚れやカビがある
いくら洗濯物の臭い対策を行ったとしても、洗濯機自体にカビや汚れが付着しているとそれが洗濯物の臭いの原因になってしまいます。
カビや雑菌などがたくさんいる洗濯機で衣類を洗うと、衣類にもたくさんの雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。臭いを防止するためには、洗濯後には洗濯機のフタをしっかり開けた状態にして内部を乾燥させるのが効果的です。
また、定期的に市販の洗濯槽専用のクリーナーを使用し、カビが発生しないようにしましょう。
2. 洗濯物の嫌な臭いを取るための対策方法~洗い方編~

続いては、実際に洗濯物の嫌な臭いを取るための対策をご紹介します。
自分にできそうな対策から試してみてください。
酸素系漂白剤を使って洗濯する
「酸素系漂白剤」を使うと洗濯物の臭いを防ぐことができます。洗濯前に衣類をしばらく酸素系漂白剤につけ置きすれば、衣類が除菌され臭い対策になります。
漂白剤には「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」の2種類がありますが、塩素系は効果が高い反面、色落ちの原因にもなるので色物の衣類には使わないようにしましょう。
タオルなら20分ほど漂白剤に衣類をつければ除菌効果が期待できます。長時間衣類を漂白剤につけると傷みやすくなるため、時間は最小限にとどめましょう。洗濯後にはすすぎをしっかり行い、繊維から漂白剤をしっかり落としてください。
なお、注意点としては、決して酸素系と塩素系の漂白剤を一緒に使わないでください。
その理由は、2種類の漂白剤を混ぜて使うと有毒ガスが発生し、大変危険だからです。また、素手で使用すると手荒れの原因になりますので、手袋などをはめてから使用することをおすすめします。
重曹を使う
臭いを防ぐには洗濯に「重曹」を使うのもおすすめです。重曹を活用すると、消臭のほか、洗濯物の皮脂成分を落としやすくする効果が期待できます。
使い方のコツは、お湯で溶かすこと。重曹は水で溶けにくいので、洗濯槽に40度前後のお湯を入れ溶かします。
そして、液体せっけん(合成洗剤ではない物)を通常使用量の半分、それと同量の重曹を混ぜて洗濯してください。
このとき、欲張って適正量より多くの重曹を入れないよう注意しましょう。重曹が多過ぎると、乾燥後の衣類に白い粉が発生したり、洗濯機のホースに粉が詰まったりする原因になります。
また、重曹はデリケートな素材には向いていません。服の傷みや色落ちの原因になるため、ウールやシルク、デニムや麻などの素材に重曹を使うのも避けましょう。
除菌・抗菌の効果がある洗剤を使う
洗剤を購入する際には、除菌・抗菌の効果がある物かを確認しましょう。
“除菌”と書かれている洗剤には菌を取り除く効果があり、“抗菌”と書かれていれば菌の増殖を防ぐ効果があります。
菌そのものを減らして繁殖を防ぐ洗剤を使えば、根本的な菌の数を減らし消臭・防臭効果を高められるのです。
洗濯機を除菌する
洗濯機をそのままにしておくと、雑菌やカビが増殖し、洗濯機そのものに菌が発生することもあります。そのため、「洗濯機自体を除菌する」ことも大切です。
特に、洗濯槽には目に見えにくい雑菌やカビが潜んでいるので、月に1回は洗濯層専用クリーナーを使いお手入れをしましょう。
洗濯層クリーナーの使い方は、クリーナーを洗濯槽に入れ、給水後に標準コースなどで洗うだけの手軽さです。槽洗浄コースがある場合は、槽洗浄コースを選択しましょう。
洗濯後は洗濯機のフタを開けたままにして、乾燥しやすいようにしておくのもポイントです。
お湯を沸かし煮沸消毒する
お湯を沸かして洗濯をする「煮洗い」をして、洗濯物を煮沸消毒する方法もあります。
臭いの原因であるモラクセラ菌は熱に弱く、高温のお湯で洗濯すると通常より洗浄力がアップするといわれています。特に皮脂汚れに効果的です。
汚れがひどい場合は、煮る時間を長くしたり、重曹を入れたりするとよいでしょう。
ただし、ポリエステルなどの化学繊維は高温に弱いので避けてください。また、シルクやウールなどのデリケートな衣類も、シワが寄ったり色落ちしたりする可能性があるため、煮洗いには向いていません。煮洗いは、綿や麻などの生地の場合にとどめておきましょう。
お風呂の残り湯は洗い時のみ使う
洗濯時に、お風呂の残り湯を使う方も多いと思いますが、お風呂の残り湯には雑菌がとても多いことをご存じでしょうか?
実は、お風呂の残り湯には数十万~数百万個の雑菌が発生しているというデータもあります。そのため、お風呂の残り湯は極力、洗濯には使わないようにしてください。
もし使う場合は、洗い時のみに使い、すすぎ時には菌の少ない水道水を使うようにしましょう。
3. 洗濯物の嫌な臭いを取るための対策方法~干し方編~

洗濯物の臭いを取るためには、洗濯方法だけでなく、衣類の干し方を見直すのも重要なポイントです。
ここからは、洗濯物の嫌な臭いをしっかり取るための干し方をご紹介します。
洗濯後に素早く干す
洗濯が終わったら、すぐに干すようにしましょう。洗濯物を濡れたまま放置しておくと雑菌が増殖してしまいます。
万が一干し忘れてしまった場合、夏場は1時間、冬場は2時間経過していたら、臭いが発生していなくても洗い直すのがおすすめです。
自宅に浴室乾燥機がある場合は、積極的に活用するといいでしょう。
風通しの良い日陰や扇風機などで湿気を払う
洗濯物の臭いの発生を抑えるには、洗濯物を干す際に、風通しを良くして湿気を取り除くのが効果的。湿気を取り除くことで、雑菌の増殖を抑えることができます。
また、洗濯物は日向より日陰で干すのもポイントです。日向だと紫外線が直接当たり、生地が傷んでしまう恐れがあるため、風通しの良い日陰や、室内で扇風機の風を当てながら干すことをおすすめします。
ある程度乾いたらアイロンをかける
洗濯物がある程度乾いたら、アイロンをかけましょう。湿気が残ったままの洗濯物を放置すると、雑菌が増殖し臭いの原因となります。
臭いの原因であるモラクセラ菌は熱に弱いので、アイロンをかけることで殺菌が可能です。十分に湿気を取り除けば、生乾きの嫌な臭いの発生を抑えられます。
スチームアイロンを使う
洗濯物が熱に強い丈夫な生地の場合は、スチームアイロンを当てるのもおすすめです。
スチームアイロンは100度程度の高温になるため、殺菌効果がとても高く、生乾きの嫌な臭いの原因となるモラクセラ菌を除去してくれます。また、高温のスチームは菌だけではなくダニにも効果的です。
スチームアイロンを使えば衣類のシワもしっかり取れるので、家事の時短にもつながります。
コインランドリーの乾燥機を利用する
洗濯物のしつこい臭いが気になってきたら、コインランドリーの乾燥機を利用するのも効果的です。
衣類を乾燥させる温度が、家庭用の洗濯乾燥機は約60度前後なのに対し、コインランドリーの乾燥機は約80~120度ほどと家庭用の洗濯乾燥機と比べて高温です。ほとんどの雑菌は高温に弱いため、コインランドリーの乾燥機の方がより殺菌効果が期待できます。
ただし、洗濯物がデリケートな素材の場合、高温によって生地を痛めてしまう恐れがあるため注意しましょう。
消臭スプレーを使用する
一時的な臭い対策としておすすめなのが、消臭スプレーの使用です。ただし、消臭スプレーでは臭いの根本的な解決にはならないため、生乾きの衣類をすぐに着る必要がある場合など、緊急時の対策として考えましょう。
消臭スプレーの中には、抗菌・防臭効果が高い物もあります。洗濯物の臭い対策に使う場合には、菌の数を減らし、増殖を防ぐタイプを選ぶのがポイントです。
4. 宅配クリーニングの活用もおすすめ!
洗濯物の臭い対策には「宅配クリーニング」を活用する方法もおすすめです。
どんなに洗濯方法を工夫しても、しつこい臭いや汚れは、なかなか落ちないもの。自分でやるのは限界だと感じたら、「洗濯のプロ」に依頼するのも一つの手です。
通常のクリーニングでは、衣類を店舗に持ち込む必要がありますが、「宅配クリーニング」の場合は、衣類を詰めて送るだけなので、自宅にいながらクリーニングが出せるのが特長です。
すでに衣類に付いてしまった臭いも、通常のクリーニングメニューにプラスで「汗抜き加工」をお願いすると、確実に嫌な臭いを落としてくれます。
いざとなれば、「プロに頼む」選択肢があることを、覚えておくといいですね。
数ある宅配クリーニングのなかでも、おすすめしたいのが「RE:KURI(リクリ)」です。
リクリの特徴の1つでもあるのが、洗濯における工程は、すべて自社工場で行い、1点1点の衣類を徹底管理していること。毎回ろ過された、クリーンで無臭な溶剤を用いて洗濯しているため、家庭洗濯より洗浄力が高く、清潔な状態で衣類が返ってきます。
そんなリクリの「洋服パック」には、充実したオプションが揃っており、特殊な溶剤を使って気になる汚れや臭いを落とす「汗抜き加工」がおすすめです。
5. 洗濯物の臭いは雑菌の繁殖が原因!しっかり対策して臭いを防ごう
洗濯物に嫌な臭いが残る原因は「モラクセラ菌」の繁殖。雑菌の増殖を防ぐためには、洗濯時に酸素系漂白剤や重曹を使うなど、ご紹介した対策を試してみるのがおすすめです。
また、洗濯層自体に雑菌が繁殖している場合も考えられるため、専用クリーナーで定期的に洗浄するようにしましょう。
自宅での洗濯で臭いが取れない場合や手間をかけたくないという方は、宅配クリーニングの活用も検討してみてください。衣類をクリーニング店に持ち運ぶ手間もないため、忙しい方や小さなお子さんがいる方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
自然由来の成分として、たびたび掃除の話題に上がる「重曹」。
重曹は、ドラッグストアやスーパーなどで販売されており、100円〜500円と比較的安価で購入でき、
合成洗剤よりも手肌や環境にやさしいうえに、ガスコンロなどの油汚れもスッキリと落ちるので、とても便利です。
お掃除グッズとして強い味方の重曹、実は衣類の「洗濯」にも効果的なアイテムです。
使用する溶剤の組み合わせにより、高い洗浄力・消臭効果・除菌効果を発揮する優れものなのです。
今回は、「重曹」の特徴や使用上の注意点、自宅でできる洗濯での活用方法5選をご紹介します。
1. 「重曹」とは?

「重曹」は、化学名で「炭酸水素ナトリウム」または「重炭酸ソーダ」とも呼ばれます。
パンを膨らませるベーキングパウダーにも入っている重曹は、環境や肌に優しいお掃除道具としてもよく知られています。
「どうして膨らむの?」「掃除用と料理用の重曹はどこが違うの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
ここでは、重曹にはどのような特徴があるのか、衣類の汚れへの効果について解説します。
「重曹」の特徴
重曹には、以下のような特徴があります。
- 膨張作用や発泡性がある(酸と混ざると中和作用が起こり、二酸化炭素が気泡化するため)
- 加熱するとアルカリ性が高まる
- 水に溶かすと弱アルカリ性になり、酸性を中和させる働きがある
- 粒子が丸く細かいため、研磨作用がある
- 消臭作用・吸湿作用がある
- 人体に無害
重曹は、その種類にかかわらず、どれも同じ特徴を持ちます。
スーパー・ドラックストア・100円ショップで手軽に安く手に入れられるのも、特徴の一つと言えるでしょう。
「重曹」の種類
重曹には食用・薬用・工業用の3つの種類があり、純度や衛生管理上の違いによって分けられています。
それぞれの特徴や用途をご紹介します。
【食用】
特徴: | 口に入れることを前提に、食品衛生法にもとづいて作られた食品添加物です。 純度は98~99%と高く、サラリとしてきめ細かいのが特徴です。 |
使い道: | 膨らし粉(膨張剤)としてケーキなどのお菓子作りに使われるほか、山菜や根菜類のあく抜きにも使われます。 ※ベーキングパウダー(膨らし粉)の主成分でもあります。 |
【薬用】
特徴: | 薬品の取り扱いを許可された施設で作られた重曹で、人体に害のない純度100%です。 薬用の重曹は3つの種類の中で最も高価で、製品には第3類医薬品と記載されています。 |
使い道: | 歯磨き粉や入浴剤に配合されている成分です。 消化を促す効果があるとされているため、胃薬として服用する方もいるようです。 |
【工業用】
特徴: | 食品用や薬品用のような規制(衛生管理や設備)がない工場でつくられたものです。 一般的な純度は95~98%程度とされています。 3つの種類の中で最も安価ですが、不純物が多いため、口に入れたり肌に直接つけたりするのはおすすめしません。 |
使い道: | 掃除用の洗剤に使われます。 |
重曹には3種類ありますが、洗濯用として最もおすすめなのは、掃除用として作られた「工業用」の重曹です。
「服は直接肌に触れるものだから、ちょっと心配・・・」と感じられる方は、食品用として販売されている重曹を使用してください。
「重曹」にはどんな洗濯効果があるの?
重曹は、衣類の汚れを落とすのに向いています。
ただし、落とすのに向いている汚れと向いていない汚れがあります!
重曹は弱アルカリ性で、中和反応が起きるとその効果を発揮します。つまり、アルカリ性とは反対の酸性の汚れに強い特徴があるのです。
酸性の汚れとは、皮脂汚れや油汚れ、ジュースやソースなどの汚れです。
重曹は漂白・消臭・吸湿作用も期待できるため、衣類についたシミの漂白のほか、体臭や食べ物の臭いの消臭にも役立ちます。
一方で、同じアルカリ性の性質をもつ、水垢や石けんかすなどの汚れには効果を期待できません。
アルカリ性の汚れには、重曹と同じく、自然由来で安価に手に入れられる「クエン酸」がおすすめです。
「重曹」が使用できる衣類とできない衣類
掃除にも洗濯にも優秀な重曹ですが、衣類の素材によっては重曹が使えない場合もあります。
重曹が使用できる衣類は、主にポリエステルやナイロンなどの化学繊維が使われた衣類や、水洗いができる衣類です。
一方で使用できない衣類は、シルクやウールなどの天然繊維の衣類です。
天然繊維は細いため、重曹の粒子が繊維の奥へ入り込み、生地を傷めてしまう可能性があります。
同じ天然繊維の麻や綿も色落ちする可能性があるので、避けた方がよいでしょう。
2. 「重曹」を洗濯で使用する方法5選

ここからは、重曹を活用した洗濯の方法をご紹介します。
重曹を使うときには、以下の注意点を守るようにしてくださいね。
【使用上の注意】
- 念の為使用する際はゴム手袋をつける
- 多く使用しても洗浄力が上がるわけではないため、パッケージに記載された容量を守る
- 洗濯機で使用する際は、重曹が使用できるか説明書を読んで確認する
- 色移りしそうな衣類や色柄物に使用する際は、目立たないところに重曹水を塗って試す
- 酸性汚れを消す力が弱まるため、「中性洗剤」と混ぜて使用しない
重曹は、高温な場所や湿気があるところに置いておくと、固まったり溶けたりすることもあります。
そのため直射日光が当たらない、水がかからないところに収納し、保管場所にも気をつけましょう。
では、「重曹」を洗濯で使用する方法5選を見ていきましょう。
衣料用液体せっけんと組み合わせて使う
1つ目は、自宅にある「衣料用液体せっけん」と、重曹を組み合わせて洗濯する方法です。
衣料用液体せっけんのみで洗濯するよりも洗浄力が上がるため、汗や皮脂汚れをキレイに落とす効果が期待できます。
【重曹と衣料用液体せっけんを組み合わせて使う手順】
①普段使用している「衣料用液体せっけん」の半分の量を重曹に変える。
②通常通り、洗濯機や手洗いで衣類を洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
重曹を柔軟剤として使用する
2つ目は、重曹を「柔軟剤」の代わりとしても活用する方法です。
重曹は、洋服をふんわりと仕上げる効果や、静電気を抑えてくれる効果もあります。無臭かつ自然由来の成分のため、柔軟剤特有の匂いや合成界面活性剤が苦手な方にもおすすめです。
【重曹を柔軟剤として使う手順】
①ふだん使用する柔軟剤と同じ量の40℃前後のぬるま湯に、重曹を大さじ1杯入れて混ぜる。
②洗濯機で衣類を洗うとき、柔軟剤投入口に入れて通常通り洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
重曹を部分洗いやシミ抜きで使用する
3つ目は、「洗濯せっけん(固形・液体)」と重曹を組み合わせて、部分洗いやシミ抜きをする方法です。
重曹を組み合わせれば、洗濯せっけん(固形・液体)のみで洗うよりも洗浄効果が上がります。
ジュースやソースなど、酸性汚れのシミ抜きにおすすめの方法です。
【重曹と「洗濯せっけん(固形・液体)」を組み合わせて使う手順】
①大さじ1杯の重曹に、40℃くらいのぬるま湯を少しずつ混ぜて粘着性のあるペースト状にする。
② ①の重曹をシミや、汚れが気になる部分に塗り込む。
③さらに上から「洗濯せっけん(固形・液体)」を塗り、よく揉み込む。
④30分ほど放置する。
⑤通常通りそのまま洗濯機または手洗いで洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
過炭酸ソーダと混ぜて除菌に使う
4つ目は、さらに洗浄効果を高めたい場合におすすめな「過炭酸ソーダ」と組み合わせて洗濯する方法です。
重曹には除菌効果がありませんが、ドラッグストアで購入できる「過炭酸ソーダ」と一緒に洗濯すれば、洗浄効果に加えて除菌効果が得られます。
【重曹と過炭酸ソーダを組み合わせて使う手順】
①洗面器に40℃くらいのぬるま湯・過炭酸ソーダ大さじ2杯・重曹大さじ2杯を入れてペースト状にする。
※過炭酸ソーダは手が荒れることがあるので、ゴム手袋の使用をおすすめします。
②シミや汚れが気になる部分に①を塗り込む。
③除菌したい衣類を洗面器に入れて、30分ほどつけおきする。
④洗面器から衣類を取り出し、通常通りそのまま洗濯機または手洗いで洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
重曹で気になる臭いを消臭する
最後は、重曹を溶かし、つけ置き洗いをして、気になる衣類の臭いを消臭する方法です。
重曹には、消臭効果もあります。
生乾き時の雑菌の繫殖もおさえてくれるので、部屋干しが増える季節にもぴったりです。
【重曹で衣類を消臭する手順】
①洗面器に40℃くらいのぬるま湯と重曹大さじ1杯を入れて混ぜる。
②臭いが気になる衣類を洗面器に入れて、30分ほどつけおきする。
③洗面器から衣類を取り出し、通常通りそのまま洗濯機または手洗いで洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
3. 手間をかけずに衣類をきれいにしたいなら「宅配クリーニング」
ここまで、重曹を使った衣類の洗濯方法をご紹介しました。
お掃除アイテムとして使ってきた方は、さっそく実践してみてはいかがでしょうか?
でも、「手間がかかるな…」、「すでに重曹を使った洗濯をしてみて重曹でも汚れが落ちなかった」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、プロのクリーニング店にお願いする方法もありますよ。
なかでも、高い洗浄力はそのままに手軽さを実現してくれる、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」がおすすめです!
服についたほとんどの汚れは水洗いで落ちるため、自宅で洗えない「水洗い不可」や「漂白剤不可」の衣類の洗濯は悩ましいです。
リクリでは、水洗いできない衣類を「ドライクリーニング」で洗います。
もちろん、それだけでも高い洗浄効果は得られますが、「汗抜き加工」のオプションメニューをつければ、頑固なシミや、皮脂汚れにも効果的!
リクリの「汗抜き加工」について、以下の記事で詳しくご紹介していますので、あわせて読んでみてください。
「汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは」はこちら!
リクリの「洋服パック」なら、水洗いができる衣類もできない衣類もスッキリ洗い上げてくれます!
諦めていた汚れが落ちることもありますので、汚れがついたら放置せず、早めにリクリへ相談してみませんか。
4. まとめ

「重曹」の特徴と、家庭での洗濯に活用する方法をご紹介しました。
重曹は身近な場所で安く手に入るうえ、洗浄力や消臭効果もあるため、非常に頼もしい洗濯グッズです。
ただし、衣類の素材によっては色落ちしたりする場合もあるため、使用する際は注意が必要です。
使用上の注意を守れば、お財布にも肌にもやさしいお洗濯ができますので、「重曹」のお洗濯術をマスターしましょう!
40代ごろから気になりはじめる「加齢臭」。
加齢臭は体臭なので自分ではなかなか気付きにくく、男性だけでなく女性にも起こります!
また、加齢臭が染みついたシャツや寝具は通常の洗濯ではなかなか臭いを落とせないため、適切な洗い方を知っておくと毎日の洗濯でもケアができます。
今回は、「加齢臭」が染みついた衣類の正しい洗濯方法と、臭いを発生させないための対策方法をご紹介します。
しっかり対策して、加齢臭を発しない清潔感のある衣類を着ましょう。
1.「加齢臭」とは?

「加齢臭」は、40代ごろから気になり始める中高年特有の臭い。
男性・女性ともに、主に背中と胸の中心(体幹部)から発生するため、肌に直接触れる肌着やワイシャツなどに加齢臭が染みつきやすいです。
そんな「加齢臭」の対処法や対策方法をしっかり理解するため、まずは臭いの原因について詳しく見ていきましょう。
「加齢臭」の原因は?
「加齢臭」の原因は、皮脂に含まれる「ノネナール」という臭い物質!
この「ノネナール」は、体内の活性酸素が皮脂腺の物質と結びついてできます。
もともと、「皮脂腺」には「ノネナール」を抑える機能が備わっているのですが、年齢とともにこの力が弱まり「ノネナール」が増加するため加齢臭が起こります。
加齢臭は、主に肌着やワイシャツなど肌に直接触れる衣類に染みつきやすく、時間の経過とともに「ノネナール」が蓄積されるため、スーツやスカートなど頻繁に身につける衣類にも臭いが染みついてしまうのですね。
「加齢臭」はなぜ落ちにくいのか?
衣類に染みついた「加齢臭」はなかなか落ちないと言われていますが、なぜでしょうか。
それは、「加齢臭」が水に溶けにくい皮脂とタンパク汚れだからです。
水を使用した通常の洗濯だけでは汚れをキレイに落とすことができず、臭いが残ってしまいます。
また、体温で温められた皮脂は油のように動くため、洗い残しがあると衣服の奥にどんどん汚れが蓄積し、そうした状態が長く続くことで汚れが酸化していき、加齢臭だけでなく「黄ばみ」の原因にも繋がります。
では、水に溶けない「加齢臭」に対して、どのようにアプローチをすれば良いのでしょうか。
2.「加齢臭」を落とすならぬるま湯に「つけ置き」

皮脂とタンパク汚れが蓄積した衣類の、正しい洗濯方法をご紹介します。
洗濯する際、衣類を長持ちさせるために以下の注意点を守ってくださいね。
- 水洗いできるか、酸素系漂白剤の使用は可能か、洗濯表示を確認すること
- 「加齢臭」を感じたら放置せずできるだけ早く洗うこと
- 「水洗い不可」の衣類は、無理して自宅で洗濯せずクリーニング店へお任せすること
そして洗濯に必要な物は以下の4つです。
①過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
②40〜50℃ほどのぬるま湯を溜めた桶
③弱アルカリ性洗剤
④洗濯ネット
必要なものが用意できたら、加齢臭を消すために以下の手順でつけ置き洗いをしましょう。
①臭いが気になる場所には、あらかじめ「酸素系漂白剤」を直接つけておく
②ぬるま湯が入った洗面器に、皮脂汚れに効果的な「弱アルカリ性洗剤」を混ぜる
③衣類を30分ほどつけ置きする
④軽く水を切り、洗濯ネットへ入れる
⑤「弱アルカリ性洗剤」を用いて通常通り洗濯機で洗う
⑥脱水し、洗濯表示にしたがって干す
「塩素系漂白剤」は酸素系よりも強力で、色落ちしてしまう可能性がありますので間違えて使用しないように注意しましょう。
3.「加齢臭」を対策するには?
「加齢臭」が付着した衣類は適切な方法で洗濯する必要がありますが、そもそも臭いを付着させないよう対策するのも大切!
自宅でカンタンにできる対策方法をご紹介しします。
「加齢臭」は「ノネナール」という菌が原因なので、菌の繁殖を防ぐ対策を普段から心がけましょう。
湿気がこもらない場所で保管する

菌は「湿気」がこもった場所が大好きですから、湿気がこもらない場所をつくり、そこで衣類を保管しましょう。
湿気がこもらない場所を作る方法は下記です。
- 風通しの良い部屋に「ハンガーラック」を設置し、そこに衣類をかける
- 「衣類用乾燥剤」を入れたクローゼットの中で、他の衣類とは間隔をあけて保管する
- 「衣類用乾燥剤」を入れた収納ボックスの中に、衣類を完全に乾いた状態で入れる
衣類はできるだけ密閉しない場所で保管する方が良いですが、スペースがない場合は「衣類用乾燥剤」を入れたクローゼットや収納ボックスの中に、衣類を完全に乾かした状態で保管しましょう。
「消臭スプレー」で除菌!でも油断は禁物!

市販されている衣類用の「消臭スプレー」を衣類にかけるのも対策として効果的。
抗ウイルス効果のある「消臭スプレー」は臭いの原因である菌の増殖を防げるため、外出前と帰宅時の2回スプレーするのがおすすめ。
※「香り」つきの消臭スプレーは、洗濯に使用している柔軟剤の香りと混じって匂いがきつくなる可能性もあるので、注意が必要です。
ただ、残念ながら消臭スプレーは全ての臭い菌を除去できるわけではないので、毎回スプレーをかけても除去しきれなかった菌が少しずつ蓄積されていきます。
通常の洗濯や消臭スプレーでは落としきれない「加齢臭」は、定期的につけ置き洗いをしたり、クリーニングへ出して臭いの原因となる菌を除去するようにしましょう。
4.「加齢臭」が残っていないか不安ならクリーニング店へ!

「忙しくてつけ置き洗いまでしている余裕がない…」
「洗濯しても、自分では臭いが分からないので不安…」
そんな「加齢臭」のお悩みを解決したいなら、家庭用洗濯機よりも洗浄力が強力なクリーニング店へ持っていくのが一番!
しかし、何かと忙しくてお店まで洗濯物を持っていくのってめんどうですよね。
そこでおすすめなのが、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」。
スマホで注文して、専用キットに洗濯物を詰めて自宅から発送し、衣類の受け取りも自宅でできるため、とっても楽なんです!
リクリの洋服パックで加齢臭をスッキリ落とす!
クリーニング店の洗濯機は洗浄力が段違い!
リクリの業務用洗濯機の特徴は、ドラム式の洗濯機の中に突起が複数ついていて、回転のたびに上下へ衣類が叩きつけられることで汚れが落ちるような仕組みになっています。
さらに、最高55℃のお湯で洗えるので、より短時間かつ効率よく、臭いの元からキレイに落とすことができるんですね。
【「洋服パック」衣類の点数と料金案内】
衣類の点数 | 「保管なし」コース | 「保管あり」コース |
---|---|---|
5点 | 8,525円(1点あたり1,705円) |
10,340円(1点あたり2,068円) |
10点 | 11,550円(1点あたり1,155円) |
15,180円(1点あたり1,518円) |
15点 | 15,015円(1点あたり1,001円) |
20,460円(1点あたり1,364円) |
20点 | 17,600円(1点あたり880円) |
24,860円(1点あたり1,243円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 7,150円(1点あたり1,430円) |
10点 9,900円(1点あたり990円) |
15点 13,200円(1点あたり880円) |
20点 15,400円(1点あたり770円) |
「保管あり」コース |
---|
5点 8,800円(1点あたり1,760円) |
10点 13,200円(1点あたり1,320円) |
15点 18,150円(1点あたり1,210円) |
20点 22,000円(1点あたり1,100円) |
※9/1~2/28は「保管あり」コースを受け付けておりません。
※すべて税込価格です。
また、「洋服パック」の特徴としては、スーツ1点だけで出すよりも、他の衣類とまとめて出した方がお得!
例えば、スーツやセーター、コートといった自宅ではなかなか洗いにくい衣類と、頻繁に着用する肌着やワイシャツなど、加齢臭が気になる衣類をまとめて出すのがおすすめ。
そのほかにも、「洋服パック(保管あり)」を注文すれば、衣類を洗濯した後にリクリの自社工場内の保管専用の部屋で、オフシーズン中安全に保管します。
空調管理が行き届いた清潔な空間で、クリーニング後のキレイな状態のままキープできるので、衣類が長持ちしますよ。
「水洗い不可」なら「汗抜き加工」で加齢臭をしっかり対策!
「水洗い不可」の衣類をさらに清潔に長持ちさせたい場合は、「洋服パック」のオプションメニュー「汗抜き加工」がおすすめです。
「水洗い不可」の衣類は、通常水を使わない「ドライクリーニング」で洗濯します。
しかし「ドライクリーニング」は汗やジュースの汚れなど、「水溶性」の汚れを落とすのが苦手。
「汗抜き加工」は、そんな「ドライクリーニング」が苦手としている「水溶性」の汚れを、特殊な溶剤を用いて落とすオプションメニューです。
「ドライクリーニング」+「汗抜き加工」で洗濯すれば、衣類に付着した臭いや汚れをほぼ落とすことができますよ!
■「汗抜き加工」の料金 |
---|
1点 770円 |
2点 1,540円 |
3点 2,310円 |
4点 3,080円 |
※料金は全て税込価格です。
「汗抜き加工」の工程やさらに詳しいメリットについて、下記の記事でご紹介しているので、併せて読んでみてください。
「汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは」はコチラ!
5.まとめ

「加齢臭」の正体と、衣類に染みついた「加齢臭」の正しい洗濯方法をご紹介しました。
「加齢臭」は体から発生する「ノネナール」が原因なので、日頃から適切な衣類のケアを欠かさないことが大切です。
しかし家庭用洗濯機の洗浄力では、「加齢臭」の原因を完全に取り除くのは難しかったり、つけ置きなど手間がかかることも。
そこで、洗浄力の強いクリーニング店の出番です!
「水洗い不可」の衣類でも、「ドライクリーニング」と「汗抜き加工」の組み合わせならキレイに臭いや汚れが落とせますよ。