カジュアルスタイルには欠かせないパーカーですが「パーカーの汚れが気になる…」「パーカーがすぐに傷んでしまう…」といった悩みはありませんか?
パーカーは着回しがしやすく着用頻度が高い反面、自宅で洗うべきか、クリーニングに出すべきか、気になるところです。
この記事では、パーカーをクリーニングに出すのがおすすめな理由や、クリーニングの出し方・料金相場を徹底解説。
あわせてクリーニングに出す時の注意点や、自宅での保管方法も詳しく紹介しますので、パーカーを普段からよく着用している方は、ぜひ参考にしてください。
1. パーカーは宅配クリーニングに出すのがおすすめな3つの理由

パーカーは普段使いのアイテムなので、自宅で洗っている方も多いはず。
しかし、お気に入りのパーカーこそ、クリーニングに出してキレイにしてもらうことをおすすめします。
ここでは、パーカーをクリーニングに出すのがおすすめな理由について、具体的に解説していきます。
型崩れや黄ばみが改善し、きれいに仕上がる
パーカーは着ているうちに、袖・襟元の黄ばみやフードの型崩れが発生しているのをご存知でしょうか?
着用による汚れだけでなく、自宅での洗濯で知らず知らずのうちに、パーカーの状態は悪化していることも。
しかし、クリーニング店での洗濯ならこれらのお悩みが解消できるんです。
汗や皮脂による黄ばみは、繊維の奥まで汚れが浸透しているので自宅洗いでは落ちず、プロのシミ抜きが必要です。
また、パーカーのシルエットやフードの立体感は、クリーニング店のプレスでふんわり仕立ててくれます。
クリーニングに出すことで、襟のボリュームやひもの細部、フードのきれいなフォルムを維持でき、自宅で洗うよりも格段にきれいに仕上がります。
装飾がある洗濯しづらい素材でもOK
洗濯しにくく乾きにくい素材でも、クリーニング店ならしっかりキレイにできます。
パーカーの中には、ワッペンやファー・レース付きの製品など、自宅では洗いづらい製品もあります。
そのような特殊なパーツ・素材のパーカーでも、クリーニングなら1枚1枚丁寧に仕上げてくれるので、自宅での洗濯よりも安心です。
生地の傷みや色落ちの心配が少ない
洗濯を繰り返していると、黒や紺など色の濃いパーカーは、少しずつ白くなってきます。
白化には2つの原因があり、ひとつは色そのものが落ちて、色あせてしまうケースです。
もうひとつは、布地が摩擦で毛羽立ち、光があたって白く見えるケースです。
パーカーは、生地や色に合わせて洗い方や洗剤・干し方を変えないと色落ちの原因になるのです。
その点、クリーニング店なら、パーカーの素材にあわせて適切な洗い方をしてくれるため、色落ちや生地を傷めることなく洗濯ができます。
「お気に入りのパーカーを長持ちさせたい」という方は、クリーニング店を利用しましょう。
2. パーカーのクリーニングの料金相場や仕上がり日数

それでは、パーカーをクリーニングに出すと、どのぐらいの費用がかかるのでしょうか?
宅配クリーニングと店舗型のクリーニング店の料金相場や仕上がり日数についてそれぞれご紹介します。
パーカーのクリーニングの料金相場
パーカーのクリーニングの料金相場は、以下の通りです。
宅配クリーニング | 〈1点から依頼できる店舗の場合〉 | 600円~800円前後 |
---|---|---|
〈パック料金の店舗の場合〉 | 1点あたり770~1,800円前後 | |
店舗型クリーニング | 400~900円前後 |
※すべて税込価格です。
※高級素材の場合は相場よりも料金が高くなります。
宅配クリーニングの中には、「10点で9,900円(税込)※1点あたり990円」といったようなパック料金制を採用しているお店も多いです。
パック料金の場合は、クリーニングに出す衣類の点数が多ければ多いほど1点あたりの料金が安くなります。
パーカーをクリーニングに出すとき、コートやセーター・スーツなどの単品だと料金が高い衣類と一緒に出せる場合は、パック料金のお店を選ぶのもおすすめですよ。
パーカーのクリーニングの仕上がり日数
パーカーのクリーニングの仕上がり日数の平均は、以下の通りです。
宅配クリーニング | 7~10日 |
---|---|
店舗型クリーニング | 即日~3日 |
※地域により仕上がり日数は異なる場合があります
宅配クリーニングを利用すると、衣類の往復の配送期間があるため、トータルで1週間ほどが目安となります。受け取りまでの日数は、店舗型クリーニングの方が圧倒的に早いといえるでしょう。
お気に入りのパーカーを特定の日にキレイにして着たいという方は、店舗型クリーニングを使うか、早めに宅配クリーニングを申し込むようにしましょう。
3. パーカーをクリーニングに出す時のポイントや注意点
ここからは、大切なパーカーをクリーニングに出す時のポイントや注意点をご紹介します。
お気に入りのパーカーを長持ちさせるためにも、しっかりと確認しておきましょう。
クリーニングに出す頻度は3回着用を目処にする
パーカーをクリーニングに出す場合「どのくらいの頻度で依頼すればいいの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。
パーカーは、大きく汚れていない限り、毎日クリーニングに出す必要はありません。
ただし、目には見えない皮脂汚れやニオイも付くので、目安としては3回程度着用したらクリーニングに出すようにするとよいでしょう。
シミが付いてしまったり、目立つ汚れが付いてしまったら、すぐにクリーニングに出しましよう。
高級素材かどうか確認する
パーカーはコットンを中心にニットやベロア、伸縮性の高い特殊素材スパンデックスなどの素材でできたものがあります。
最近では、多層構造のダンボールニット素材のパーカーなども出てきており、特に高級ブランドのパーカーは、素材がワンランク上のものになっていることも珍しくありません。
パーカーについている表示タグで使われている素材を確認しておきましょう。
高級素材を使った製品の場合、クリーニング費用が高くなる可能性もあります。
高級素材が使われているパーカーをクリーニングに出す際には、あらかじめクリーニング店の料金表をチェックしてください。
糸のほつれや破れやがないか確認する
パーカーに糸のほつれや破れがないかも、クリーニング前に確認しておきましょう。
クリーニング店によってはパーカーの状態がよくない場合、クリーニングを断られてしまうケースもあります。
トラブルを避けるためにも、ほつれ・破れがある場合にはクリーニング店に事前に問い合わせをしておくと安心です。
なお、クリーニング店の中には、パーカーのほつれや破れを直してくれるサービスを行っているお店もあります。
汚れの位置を確認する
パーカーにシミなど目立つ汚れがある場合には、シミの位置やどんなシミかをお店の方へ伝えることも大切。比較的新しいシミであれば無料の簡易シミ抜きで落ちますが、時間が経った頑固な汚れの場合は、有料のシミ抜きをお願いすることも考えましょう。
店舗型クリーニングなら受付時に口頭で、宅配型クリーニングの場合はオーダーシートや注文メールなどに汚れやシミについて記載し伝えるようにしてください。
4. 手軽にパーカーをきれいにしたいなら宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」がおすすめ

パーカーのクリーニングを検討している方へ、自宅にいながらクリーニングの依頼から受け取りまで完結できる宅配クリーニングがおすすめです。
なかでも、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」は、嬉しい4つの無料サービスがあり、初めての方でも注文しやすいのが特徴です。
■リクリの無料サービス




- ※1 但し、北海道、一部離島は別途2,090円(税込)、沖縄は別途6,050円(税込)かかります。
- ※2 お品物到着後1週間以内に限ります。
簡単なシミ抜きが無料なので、新しいシミであれば、追加料金なしでクリーニングができます。
また、簡易シミ抜きでは取れないような頑固なシミの場合は、有料シミ抜きもオプションメニューとしてあるので安心です。
有料シミ抜きの他にも、リクリでは、充実したオプションメニューが揃っています。
■リクリのオプションサービス





パーカーのクリーニングにおすすめの加工は「撥水(ガード)加工」です。
撥水(ガード)加工は、生地表面にコーティングを施すことで、雨や食べこぼしなどの汚れから衣類を守ってくれるオプションメニューです。
最近では、市販の撥水加工スプレーなどもあり自宅でも気軽にケアできますが、やはりクリーニング店で施した方が、効果や持ちは断然違います。
生地に厚みがあるパーカーや白いパーカーには撥水加工を付けておくと、安心して着用できますよ。
リクリはパック料金制で、どんな衣類でもクリーニング料金が一律の宅配クリーニングです。
依頼する衣類の点数は以下から選べます。
【「洋服パック保管なし」コースの料金】
衣類の点数 | 「保管なし」コース |
---|---|
5点 |
8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 |
11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 |
15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 |
17,600円(1点あたり880円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 17,600円(1点あたり880円) |
※すべて税込価格です。
たくさん依頼するほど1点あたりの料金がおトクになるので、まとめてたくさんの衣類をクリーニングに出したい時におすすめです。
日頃忙しくクリーニング店に行く時間がない方や、小さなお子さまがいる方は、ぜひ一度依頼してみてはいかがでしょうか?
5. クリーニングから戻ってきたパーカーの確認・保管方法
クリーニングから戻ってきたパーカーは、どのように保管すればいいのでしょうか?
ここでは、クリーニングから戻ってきたパーカーの確認・保管方法についてご紹介します。
大事なパーカーを長持ちさせるためにもポイントをしっかり押さえておきましょう。
ビニールのクリーニングカバーを外す
クリーニング後の衣類にはビニールのカバーがかけられています。
ビニールをかけたまま保管する方がいますが、実は基本的にNGです。
カバーをかけたままだと通気性が悪くなり衣類が傷んでしまうため、クリーニングから戻ってきた時のビニールカバーはすぐに外しましょう。
この際、外すのはクリーニングカバーのみで、クリーニングタグは仕上がりの確認が終わるまで残しておきましょう。
万が一、再仕上げが必要になったときにこのクリーニングタグが必要になります。
クリーニングの仕上がりを確認する
クリーニング後のパーカーは必ず仕上がりチェックをしてから保管しましょう。
タグを外す前にクリーニングに出す前より汚れているところがないかを確認し、万が一破れや汚れがあった場合は、パーカーの再仕上げを依頼することも可能です。
仕上がりが良いかをチェックするための項目は、以下の3つです。
- ワッペンや紐・ファーなどの装飾品が付いているか
- シワや型崩れ・汚れがついていないか
- フードはきちんと三角形に整っているか
上記の項目に問題がなければ、チェックは完了です。パーカーに付いたタグを外し、収納する準備をはじめましょう。
フードにも気をつけながら型崩れしないようにたたむ

パーカーをハンガーにかけて保管するのは、実はあまりおすすめできません。
パーカーの重みによって型崩れが起きるため、たたんで収納するのがベストなんです。
たたむ際は、パーカーのフード部分をきれいな三角形に整えてから内側に折りたたみましょう。プリントや装飾が表に出てしまうと衣類同士がすれてしまい傷みやすくなるので要注意。
収納棚や引き出しにしまうときは、ブックエンドなどを使って仕切りを作るとパーカーの厚みを壊さずに収納できるのでおすすめです。
6. 気持ちよくパーカーを着るために、定期的なクリーニングがおすすめ
パーカーの洗濯は、クリーニング店にお任せするのがおすすめです。
お気に入りのパーカーの型崩れや色落ちなどを防ぎつつ、キレイに仕上げてくれます。
シミがついてしまった場合はシミ抜きもしてもらえるため、汚れが気になったら早めにクリーニングに出すようにしてください。
仕事で忙しい方や小さなお子さまがいて外出しにくい場合は、宅配クリーニングの利用もおすすめです。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」なら、自宅にいながら24時間いつでも注文ができ、集荷や受け取りも自宅で可能です。
簡易的なシミ抜きなら無料で対応してくれるため、パーカーや他の衣類のクリーニングと一緒にリクリを利用してみてはいかがでしょうか?
毎日の洗濯で柔軟剤を使っていくうちに、お肌のトラブルや違和感を覚えて、「柔軟剤を使わない洗濯に変えたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、柔軟剤の特徴から、柔軟剤を使わないメリットやデメリット、洗濯方法まで詳しく解説します。
毎日何気なく柔軟剤を使用している方はもちろん、肌トラブルなどを抱えて柔軟剤の使用に疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。
1. 柔軟剤の特徴や役割を解説

柔軟剤は油の膜で繊維をコーティングし、毛玉やホコリ汚れを吸着したり、静電気を抑え、肌触りを良くしてくれたりなど、さまざまな特徴があります。
「毎日の洗濯に柔軟剤は必要なの?」と思う方も多いかもしれませんが、柔軟剤を使用しなければ汚れが落ちないというわけではなく、使用するかどうかはご自身の好みです。
柔軟剤を使うとふわふわに仕上がるように感じますが、汚れだけではなく水弾きも高まるため、生地によって肌触りが硬く感じたり吸水性が低くなったりすることもあります。
このように柔軟剤を使うことでのデメリットもあり、使わない方が良いと言われることも多いのが現状です。
柔軟剤のメリットやデメリットを知って、必要性に応じて使い分けるとよいでしょう。
2. 洗濯で柔軟剤を使わない4つのメリット
柔軟剤は「あまり使用しないほうがよい」という意見もありますが、実際のところ洗濯で柔軟剤を使わないメリットはどういったものがあるのでしょうか?
ここからは、柔軟剤を使用せずに洗濯をするメリットについて、詳しく解説します。
メリット1.柔軟剤による肌荒れを防げる
柔軟剤には肌への刺激が強い「界面活性剤」が含まれています。界面活性剤は人によっては肌荒れやかゆみを引き起こしてしまうため、柔軟剤を使用しないことでその肌荒れを防げます。
特に、肌が敏感な方や肌の弱い赤ちゃんに対して、柔軟剤を使用することで皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
また、よい香りを付けたいという方は、使用量より多く入れている場合もあるでしょう。
使用量より多く柔軟剤を使ってしまうと、洗濯しても成分が生地に残ってしまい肌かぶれの症状を強めてしまう可能性があります。
柔軟剤を使用する際は、柔軟剤のパッケージに記載されている使用量を守り、頻繁に使用する衣類やタオルなどには、できるだけ柔軟剤を使用しないようにしましょう。
メリット2.柔軟剤費用の節約になる
洗濯で柔軟剤の使用を控えると、その分費用を節約できます。柔軟剤は洗剤よりも価格が高いものが多く、洗剤と柔軟剤の二つを使い続けていると、経済面への負担が大きくなります。
柔軟剤を使用しなければ、購入する手間も省けて節約につながるほか、ゴミも増えません。節約したい方には大きなメリットといえるでしょう。
メリット3.素材によっては劣化を防げる
柔軟剤には肌触りをよくして、ふんわりさせる効果がありますが、その反面、タオルなどの場合は吸水性を落としてしまったり、羊毛やシルクなどの素材では、型崩れなどが起きてしまったりする場合があります。
柔軟剤を使用しないことで劣化を防ぎ、吸水性を維持できるので、吸水性が重要なタオルは快適に長く使えるようになります。
メリット4.洗濯機や洗濯槽を清潔に保てる
柔軟剤を使用すると、洗濯機や洗濯槽にも付着し、汚れが蓄積してしまいます。その結果、雑菌が繁殖し、臭いの原因になってしまうことがあります。
毎日の洗濯で柔軟剤を使用しなければ、洗濯機や洗濯槽のお手入れもラクになります。
洗濯機や洗濯槽の掃除が面倒な方や、きれいな状態を保ちたい方は、柔軟剤の使用は控えたほうがよいでしょう。
3. 洗濯で柔軟剤を使わない3つのデメリット
柔軟剤を使用しないメリットは意外にたくさんあることが分かりましたが、逆にデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
次は、洗濯で柔軟剤を使わないデメリットを3つご紹介します。
デメリット1.洗濯物の嫌な臭いが残る
柔軟剤には衣類によい香りをつける効果があるため、柔軟剤を使用しないと、洗濯物の臭い残りを感じやすくなります。
特に、洗濯物が乾きにくい梅雨シーズンや冬には、嫌な臭いが残りやすくなります。
これまで、柔軟剤特有の香りで嫌な臭いを感じずに満足していた方にとっては、大きなデメリットと言えます。
デメリット2.静電気が発生しやすくなる
繊維をコーティングする役割がある柔軟剤を使用しない場合、摩擦による静電気が発生しやすくなります。
また、コーディング効果から衣類に花粉が付着するのを防ぐこともできるため、静電気や花粉を防ぎたい方にとってはデメリットといえます。
花粉症の方や、静電気が苦手で少しでも防ぎたい方は柔軟剤を使用したほうがよいかもしれませんね。
デメリット3.衣類が硬くなりやすい
柔軟剤を使用しない場合、衣類が硬い仕上がりになります。
普段の洗濯で柔軟剤を使用すると、衣類がコーティングされ、ふわふわで肌触りもよくなりますが、柔軟剤を使用しない場合は繊維が絡み合いゴワつきが出てしまいます。
そういった場合は、水を多めに入れて洗濯することで、洗濯物同士がこすれるのを抑え、生地の繊維が倒れにくくなり、洗剤だけでも柔らかく仕上げられます。
4. 柔軟剤を使わずに洗濯する方法

柔軟剤を使用しないと衣類がゴワゴワすることがありますが、洗濯のやり方次第ではゴワつきを防いで柔らかく仕上げることができます。
ここからは、柔軟剤を使わずに洗濯するコツをご紹介します。
衣類の素材を確認して洗濯ネットに入れる
まずは、洗濯物を洗濯ネットに入れることがポイントです。
例えばタオルの場合、生地表面には「パイル」というループ状の糸が織り出されています。
ふんわり感を保つためには、パイルを潰さないように洗濯することが大切です。
洗濯ネットに入れて洗濯することで、タオルのパイルのループが潰れにくくなります。
型崩れしやすい服や傷んでほしくない服なども、できるだけ洗濯ネットにいれて洗濯するようにしましょう。
洗剤を入れすぎないようにする
汚れをしっかり落としたいときや、臭いを消したいときに、洗剤を多く入れてしまう方も多いかもしれません。
しかし、洗剤を入れすぎるとすすぎ残しが起こり、その結果、衣類がゴワついたり、雑菌が繁殖して臭いの原因にもなったりしてしまいます。
反対に、洗剤が少なすぎても、汚れがしっかり落ちずに嫌な臭いの元にもなってしまいます。
洗濯するときには、衣類の量にあった洗剤を入れて洗濯するようにしましょう。
柔軟剤の代わりにクエン酸を少量入れる
クエン酸には弱アルカリ性の洗剤を中和する作用があり、柔軟剤の代わりにクエン酸を少量入れることで洗濯物がふんわり仕上がります。
クエン酸は水40Lに対して小さじ1杯ほどです。
すすぎのタイミングで洗濯槽の中へ直接入れるようにしましょう。
5. 柔軟剤を使わないときの干し方のコツ

柔軟剤を使用せずに衣類をふんわり仕上げるためには、干し方にもちょっとした工夫が必要です。
ここからは、柔軟剤を使わないときの干し方のコツをご紹介します。
洗濯時に潰れた生地の繊維を立ち上がらせる
衣類を洗濯したら、洗濯によって潰れた生地の繊維を立ち上がらせてから干すようにしましょう。
干し方は、脱水まで終わった洗濯物を両手で広げ、上下に10回ほど、バサバサと大きく振るだけでOKです。
干すときに、このひと手間を加えることによってシワを防ぎ、衣類やタオルがふんわり仕上がります。
洗濯物を干す時間は短くする
洗濯物を干す際は、なるべく干す時間を短くすると洗濯物がふんわり仕上がります。
特にタオルの場合は、長時間日光に当ててしまうと乾ききってしまい、タオルがゴワついた状態になってしまいます。
風通しの良い場所で、できれば陰干しするのがおすすめです。
天日干しの場合は、3時間程度を目安にしましょう。
6. 柔軟剤を使わない洗濯は使い分ける!
柔軟剤にはデメリットも多く、使用を控えたいと思う方もいるかもしれませんが、絶対に使用しないほうがいいというわけではなく、衣類の素材や状況に応じて使い分けることが大切です。
以下の素材は、柔軟剤の使用を控えた方がよいでしょう。
- タオル
- ナイロン製の衣類
- マイクロファイバー
- 布マスク
- ベビー服
- 撥水性や耐火性、防水性の高い衣類
布マスクは、柔軟剤を使うことで柔らかくなりすぎてしまい型崩れしてしまいます。
また、柔軟剤の薬剤がマスクに残ることで、吸水性が落ち機能性が下がったり、肌荒れの原因になったりするので、柔軟剤の使用はあまりおすすめしません。
反対に、柔軟剤を使用したほうがいい衣類は以下の通りです。
- ジャケットなどの上着
柔軟剤にはコーティングする役割があるため、静電気や花粉などの付着を防ぐので、外気に触れる上着類にはおすすめです。
また、ツヤや潤いを与える効果もあるので、ワイシャツやブラウスにも柔軟剤を使用することで、風合いを残したまま洗うことができます。
7. 面倒なときはクリーニングにおまかせ!
ここまで柔軟剤を使用しない洗濯方法や干し方をご紹介しましたが、「柔軟剤を使わない洗濯は少し面倒…」と思う方には、クリーニングがおすすめです。
クリーニング店に出すと、1点1点丁寧な洗濯をしてくれますし、自宅ではできないようなきれいな仕上がりが実現できます。
シミ抜きや消臭などにも対応しているため、自宅で時間をかけてシミ抜きをする必要もなく時短にもなりますね。
また「クリーニング店に行く暇がない」という方は、宅配クリーニングを利用するという方法もあります。
クリーニングの依頼から受け取りまでを自宅で完結できるため、仕事で忙しい方や育児で外出しにくい方は、ぜひ宅配クリーニングも検討してみてはいかがでしょうか?
洗濯をして大切にしていた衣服が色落ちしてしまった、もしくは色移りをしてしまったという経験はありませんか?
お気に入りの衣類がダメになってしまう前に、色落ちや色移りを防ぐ洗濯方法を知っておきたいという方も多いのではないでしょうか?
この記事は、色落ちや色移りの原因だけでなく、色落ちを防ぐ洗濯方法や色移りしてしまった衣類から色を落とす方法まで知っておきたい対策10選をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1. 洗濯中に色落ち・色移りするのは「染料が水に溶けるから」!

洗濯は「水洗い・すすぎ・脱水」のどの過程でも水を使い、衣類には水分が含まれている状態です。
その状態で他の洗濯物とこすれたり、洗濯槽とぶつかったりして「スレ」が起こります。
すると、そのスレの箇所から洋服の染料が水分に溶けはじめるため、色落ちや色移りをしてしまいます。
このほかにも、「洗っている時に染料が水に溶け出す」、「脱水の遠心力で染料が飛び散る」、「脱水後の湿った衣類から染料がにじむ」、「干している間に染料が付着する」など、洗い・すすぎ・脱水・干すまでのどのタイミングでも色落ちや色移りは起こり得るということを、まずは知っておきましょう。
そのうえ、色落ちしやすい素材もあるので、お気に入りの服や高価な服を洗う時には、特に注意してください。
2. 色落ちや色移りしやすい衣類はこれ!
洗濯によって衣類が水を吸収し、色落ちや色移りが起こりやすい状況になってしまいます。しかし、色落ちしやすい衣類をあらかじめ知っておけば、色落ちや色移りを避けることができます。
ここでは、色落ちや色移りをしやすい衣類の特徴をご紹介します。
綿や麻、絹など天然繊維を使っているもの
生地や繊維製品の色がどれだけ落ちにくいかの基準を「染色堅ろう度」と言い、衣類の染色の丈夫さを表す指標があります。
染色堅ろう度が高いものは色落ちがしにくく、染色堅ろう度が低いものは色落ちしやすいです。
実際、染色堅ろう度の高い生地・低い生地ってどんなものかイメージしにくいと思いますので、素材の特徴をまとめました。
- 堅ろう度が高い(=色落ちしにくい):ポリエステル系
- 堅ろう度が低い(=色落ちしやすい):天然繊維、ナイロン系
「高価な服だから色落ちしない」というわけではなく、衣類の素材・染料によって色落ちや色移りが発生するということを覚えておきましょう。
色が濃いもの
同じ素材でも、色の濃いものは基本的に染色堅ろう度が低く色落ちしやすく、薄色のものの方が染色堅ろう度が高く色落ちしにくいです。
衣類の素材だけではなく、色の濃さにも注意しましょう。
3. 色落ちや色移りを防ぐ洗濯の仕方7選
洗濯で色落ちや色移りを防ぐには、どのようにすればよいのでしょうか?
ここからは、色落ちや色移りを防止する具体的な洗濯方法について解説します。
大切な衣類を色落ちなどで台無しにしてしまわないように、ぜひ参考にしてください。
色味の近いものと一緒に洗濯する
色の濃い衣類と薄い衣類をまとめて一緒に洗濯してしまうと、色の薄い方に染料が付着しやすくなります。
そのため、洗濯する際は濃い色と薄い色の衣類を分けて別々に洗うことで、色移りを防ぐことができます。
衣類を裏返して洗濯ネットに入れる
色移りの原因の一つに衣類同士の「スレ」がありますが、衣類を裏返してネットに入れて洗濯すると洗濯物同士でこすれたり、からまったりすることが減るため、色落ちしにくくなります。
ポイントは衣類ぴったりの大きさの洗濯ネットに1着ずつ入れること。シワや型崩れを防ぐため、収納するときのようにたたんだ状態でちょうど入るサイズがよいでしょう。
また、裏返しにすることで、肌に接している汗や皮脂の汚れが落ちやすく、毛玉ができにくいなどのメリットもあるため、いつも裏返しにして洗うことをおすすめします。
洗濯機をドライモードにする

洗濯機の「ドライモード」は通常のコースよりも洗浄力を落として、可能な限り摩擦を防ぎながらやさしく洗うコースです。衣類同士の摩擦を少なくすることができるので、色落ちや色移りを防ぐことができます。
洗濯機によって「おうちクリーニング」や「ソフトコース」「手洗いコース」などと、表記名が異なる場合もあるので、確認してみましょう。
冷たい水で洗濯する
洗濯する水温は、高ければ高いほど色落ちしやすくなります。
シミ抜きや臭い取りには水温が高い方が効果が高いですが、色落ちを防ぎたいなら、できるだけ低い水温で洗濯しましょう。
洗濯する方の中にはお風呂の残り湯を使用する方も多いと思いますが、水温が高いうちに洗濯すると色落ちしやすくなるため、注意が必要です。
色止めを活用する
「色止め」とは染料が水に溶け出さないように繊維に定着させるための方法です。この色止めの処理をしておくことで、洗濯の際に色移りを防ぐことができます。
市販で販売されているほか、ご家庭にある「塩」や「酢」でも代用することができ、洗濯の際に一緒に入れるだけで対策ができます。水1Lに対して、塩の場合は大さじ1、酢は50mLが目安になります。
洗濯機に入れるのに抵抗がある方は、たらいやバケツにつけておくだけでも効果がありますのでぜひ試してみてください。
中性洗剤を使う
普段使っている洗剤は洗浄力の強い「弱アルカリ性」が多いですが、洗浄力が高いと染料が流れ出てしまう可能性も高まります。色落ちをできるだけ抑える中性洗剤を使用するのも一つの方法です。
中性洗剤は一般的な洗剤と比べて洗浄力が落ちますが、色移りしにくく、衣類の生地も傷みにくいので、大切な衣類や色落ちしそうな衣類を洗濯する際には、中性洗剤を利用してみましょう。
脱水したらすぐに干す
色移りは、洗濯中どのタイミングでも起こり得ますが、脱水後そのまま放置しておくと温度が高い状態が続き、色移りを進行させてしまうほか、雑菌の繁殖にもつながり、落ちにくい洗濯物の嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
色移りや匂いを防止するためにも、洗濯は終わったらできるだけ早めに干すようにしましょう。
4. 色移りした衣類をキレイにする方法3選
色落ちした衣類は元には戻せませんが、色移りした衣類は早めに対処すれば、色を落とすことができます。
ここでは、色移りしてしまった衣類をキレイにする方法を紹介します。
洗濯した衣類が乾く前に素早く対応する
色移りしてしまった洗濯物は乾くと染料が定着してしまい落ちにくくなるので、乾く前に対処することが大切です。
洗濯が終わった時点で色移りに気付いたら、色移りした衣類だけもう一度お湯ですぐに洗いましょう。お湯の温度は50℃前後がベスト。洗濯時の温度が上がるほど、洗浄力も上がります。
ただし、温度が高すぎると生地を傷めてしまうことにもなるので、洗濯表示を確認しましょう。
また、洗剤の量を多めすることで洗浄力が上がり、色が落ちやすくなるので、落ち具合を見て洗剤の量を調整してみてくださいね。
色柄物は酸素系漂白剤で洗濯する
色移りをした白以外の衣類には、酸素系漂白剤を使用するという方法もあります。
水では効果が出にくく、熱すぎるお湯も生地を傷めてしまうので、40度~50度くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かし、1時間程つけおきしましょう。
このとき、洗剤の成分を行き渡らすため、時々かき混ぜてやさしくもみ洗いをしてください。
つけ置きが終わったら通常通り洗濯し、天日干しをしましょう。
白い衣類は塩素系漂白剤で洗濯する
白い衣類であれば塩素系漂白剤を使用します。水に規定量の塩素系漂白剤を入れて30分程つけ置きし、しっかりとすすぎましょう。
ただし、塩素系漂白剤は漂白力が強いので、他の衣類の色を落としてしまうケースもあります。なので、他の物と分けて洗うか、もしくは白い衣類のみで洗うようにし、洗濯機で洗濯する際にはすすぎを2回行いましょう。
時間が経った色移りでも塩素系漂白剤を使用すれば薄くできますが、白いものにしか使用できないので、くれぐれも注意が必要です。
5. 色落ち・色移りを予防する方法はしっかり身につけておきましょう

色移りした衣類はキレイにできるかもしれませんが、色落ちしてしまった衣類を元に戻すことはできません。そのため普段の洗濯から、色落ちしないように洗濯するよう心がけてください。
特に色落ちしやすい「濃い色の衣類」や「綿」「麻」などの素材は分けて洗うなど、ひと手間を惜しまず徹底しておきましょう。
たとえ色移りや色落ちがあっても、落ち着いて早めに対処すれば色移りは落とせる場合があります。しかし、自宅ではどうしても色移りが取れないという場合は、クリーニング店に相談するのも一つの方法です。
クリーニング店は洗濯のプロなので、衣類の状態や素材にあわせて適切な洗い方をしてもらえるでしょう。
中でもおすすめしたいのが宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」。
リクリは、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があり、高級ダウンのシミ抜きを行う専門スタッフも在籍している宅配クリーニング店です。
リクリでは、通常のクリーニングメニューに「無料の簡易シミ抜き」が付いていますが、それでは落としきれない範囲の大きい、または濃いシミについては、「有料のシミ抜き」オプションが付けられます。
有料のシミ抜きは、申し込み時に「有料シミ抜き」のオプションメニューを選択するだけでOK。宅配キットの中にある「オーダーシート」に有料シミ抜きをしたい衣類について、いつ・どこで・どんなシミがついたか、できるだけ詳しく記入しましょう。
そのオーダーシートを基に、クリーニングスタッフが検品し、シミ抜きの見積もりを行います。その後、費用の連絡がお客様に入り、この時点で「思ったより高いな…」と感じたら、シミ抜きをキャンセルすることも可能。
さらに、落ちなかったシミについては、シミ抜き料金がかからないんです。シミ抜きをお願いしたのに、汚れが落ちず料金だけかかった…という悲しい思いをしなくて良いので、安心してオプションが付けられますね。
大切な衣類を色落ちや色移りから守るためには、無理して自宅で洗濯しようとせず、プロのクリーニングに依頼することをおすすめします。
いつもの洗濯で「生乾きの臭いがする」「なかなか臭いが取れない」などのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、洗濯しても取れない臭いの原因や、取れない臭いをしっかり落とすための正しい洗濯方法、ついやってしまいがちなNGなニオイ対策をご紹介します。
洗っても落ちない洗濯物のイヤな臭いをスッキリ解消したい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 洗濯しても取れない臭いの原因は「雑菌」!取れない理由とは?

洗濯しても取れない臭いの原因は、衣類に繁殖したモラクセラ菌という雑菌です。
モラクセラ菌は、水分や皮脂を養分として増殖し、この菌が出すフンのような排出物が臭いの原因といわれています。
では、なぜ洗濯をしても衣類に雑菌が繁殖してしまうのか、まずはその理由について解説していきます。
汗や皮脂を落とせていない
衣類に雑菌が繁殖してしまう原因のひとつとして、洗濯で汗や皮脂をきちんと落とせていないことにあります。
汗や皮脂に含まれるタンパク質などの汚れが洗濯で落ち切らず、衣類に残って蓄積されてしまうと雑菌が増え、服が臭くなるのです。
汗や皮脂の汚れが繊維の奥まで入りこんでいる場合、通常の洗濯ではキレイに落とすことができません。
また、汗や皮脂の汚れをそのままにしておくと酸化してしまい、イヤな臭いや黄ばみ、黒ずみの原因にもなるので要注意です。
濡れた衣類をそのままにしている
濡れた衣類をそのまま放置するとモラクセラ菌が繁殖してしまい、臭いが発生する原因になります。
洗濯したあとに干すのを忘れてしまったり、バスタオルを洗濯せずに濡れたままの状態でかけておいたりすると雑菌が繁殖して臭いが発生し、洗濯物に染みついてしまいます。
洗濯物は濡れた状態で放置せず、すぐに洗ってしっかり乾かすことが大切です。
生乾きになっている
洗濯物が生乾きの状態になっている場合も、雑菌が繁殖する原因となります。
洗濯物を取り込んで畳むときには、洗濯物がちゃんと乾いているか確認しましょう。
特に部屋干しをすると乾くまでに時間がかかり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そのため、部屋干しをする場合は乾く時間を少しでも短くするために、扇風機や除湿器、エアコンなどを使用しながら、風通しをよくして、部屋の湿度が下がるようにひと工夫すると効果的です。
洗濯槽に汚れがある
そもそも、洗濯槽が汚れており、洗剤のカスやほこりがたまっている場合や、カビなどが発生している場合は、洗濯するたびに洗濯物に汚れが付着してイヤな臭いを発生させてしまいます。
洗濯槽の汚れは確認しにくい箇所である分、気付かぬうちに汚れがたくさん発生していることもあるため注意が必要です。
洗濯槽は定期的に専用のクリーナーなどで洗浄して、清潔な状態を保つようにしましょう。
2. 洗濯物の取れない臭いを落とす洗い方
それでは、洗濯しても取れない嫌な臭いは、どのようにして落とせばよいのでしょうか?
ここでは、なかなか取れない洗濯物の臭いを落とす洗い方について解説していきます。
皮脂が落ちやすい洗濯洗剤で洗濯する
汗や皮脂は洗っても落ちにくく、洗浄力が弱い洗剤ではしっかり落としきれないので、汗や皮脂汚れに効果のある弱アルカリ性の洗濯洗剤を使うのがおすすめ。
また、弱アルカリ性の液体洗剤は水に溶かすと液性が中性に近くなってしまうものが多く、洗浄力が弱まってしまうので、液体よりも粉末の洗剤の方が、洗濯物の臭いも汚れもより落ちやすくなります。
たくさんの洗剤が市販されていますが、特に「消臭」「汗・皮脂汚れ」に強いことをパッケージでもアピールしている洗剤を選ぶのもよいでしょう。
ただし、弱アルカリ性の洗濯洗剤は洗浄力があるため、色落ちしやすかったり、ウールやシルクなどは風合いを損なってしまったりする場合があります。デリケートな衣類で心配なときは分けて洗うようにしましょう。
酸素系漂白剤を使う
すでについてしまった臭いには、酸素系漂白剤を使用するのがおすすめです。ツンとした臭いがないため使用しやすいことはもちろん、洗濯物の臭いだけでなく漂白効果もあります。
酸素系漂白剤の使用方法は以下の通りです。
- 40℃~50℃のお湯をバケツにためる
- 水量にあった酸素系漂白剤を投入して混ぜ合わせる
- 洗濯物を入れて10分~30分ほどつけ置きする
- つけ置き後は、漂白剤を溶かしたお湯も洗濯機に投入して洗濯する
酸素系漂白剤は、黄ばみや黒ずみ、なかなか落ちない汚れなどにも効果的ではありますが、ウールやシルクなどのデリケートな素材には使用できません。
また金属のボタンやファスナー、バックルなどは変色する可能性があるので、一緒に洗わないように注意しましょう。
重曹を使う
普段の洗濯に、消臭効果のある「重曹」を少量使用するのもおすすめです。
重曹は、弱アルカリ性の性質を持っており、酸性の成分を打ち消すことで汚れを落とし、消臭する効果があります。
洗い方は、洗濯槽にぬるま湯をためて大さじ1杯ほどの重曹と洗濯洗剤を入れ、いつも通りに洗濯するだけ。
重曹単体では洗浄力が弱いため、他の洗剤と組み合わせたり、部分洗いに使用するとよいでしょう。
ただし、重曹を入れすぎてしまうと、すすぎで落としきれなかった重曹が衣類に付着したり、洗濯機のホースに詰まったりすることもあるので、大さじ1杯程の量を守るようにしましょう。
お湯を使って煮洗いする
臭いの原因となるモラクセラ菌は高温で死滅するため、しつこい臭いにはお湯を使って煮洗いするという方法もおすすめです。
洗い方は、大きめのお鍋にお湯を沸かし洗剤と衣類を投入し、そのまま20分~30分ほど煮洗いします。煮洗い後は汚れを揉みだして洗濯機でいつも通り洗えばOK。
アルカリ性の洗剤の場合はアルミ鍋が変色してしまうことがあるので、ステンレスやホーローの鍋を使用するようにしてください。
ただし、高温で洗う煮洗いは衣類を傷めてしまうこともあるので、洗濯タグを見て、高温に対応していない衣類や、お気に入りの衣類は煮洗いを避けるようにしましょう。
洗濯機や洗濯槽を掃除する
洗濯物が匂う原因の一つに、洗濯機内部の洗剤カスやほこり、水垢やカビなどが原因になっていることもあります。
洗濯機の中は常に湿った状態になることが多く、特にカビが繁殖しやすい環境になっています。
一見するときれいに見えても、洗濯機内部にはカビが大量に繁殖している可能性もあるため、1ヶ月に一度など定期的に洗濯槽クリーナーを使用することをおすすめします。
ただし、洗濯槽クリーナーの種類によっては「ドラム式では使用不可」といったものもあるため、自宅の洗濯機で使えるものか必ず確認してから使用しましょう。
3. 洗濯物の取れない臭いを防ぐ干し方
洗濯物の臭いを防ぐためには、洗い方だけではなく干し方にも工夫が必要です。
ここでは、臭いの原因となる「雑菌」を発生させないようにするための、洗濯物の干し方をご紹介します。
洗濯したらすぐに干す
洗濯が終わったあと、洗濯物を濡れたままの状態で放置すると、臭いの原因菌が繁殖してしまいます。
洗濯が終わったら放置せず、洗濯機からすぐに取り出し、できるだけ早く干すようにしましょう。
万が一、洗濯が終わってから干すまでに時間が経ってしまった場合は、再度洗いなおし、長めに脱水するとよいでしょう。
風通しを良くする

洗濯物を干すときには、早く乾くように風通しを良くしてください。
密着させてぎっしり干してしまうと乾きが悪くなってしまうので、できるだけ間隔をあけて干しましょう。
また、外側に長めの衣類を干し、内側に短めの衣類を干すことで空気の通り道ができ風通しがよくなります。
もし部屋干しをする場合は、窓のある風通しのよい場所を選び、厚みのあるハンガーを使用するのがおすすめです。
部屋干しには、扇風機やサーキュレーターをあわせて使うとより効果的なので、試してみてください。
乾燥機やコインランドリーを利用する
早く水分を飛ばして乾かすことができる乾燥機やコインランドリーの利用もおすすめです。
乾燥機は高い温度で一気に乾燥させるため、臭い対策に効果があります。
ただし、デリケートな衣類は熱に弱くダメージを与えてしまう可能性があるので、あらかじめ洗濯表示を確認するようにしてください。
アイロンやスチーマーで除菌する
臭いの元となる原因菌は高熱で死滅するため、脱水した後の洗濯物にアイロンやスチーマーを使用することでも除菌効果が期待できます。
脱水が終わった洗濯物にアイロンやスチーマーを使用し、しっかりと乾燥させましょう。
ただし、アイロンやスチーマーなど高温が使用できない衣類もありますので、洗濯表示を確認してから使用しましょう。
4. 洗濯物の取れない臭いにNGなニオイ対策
これまで、洗濯物の臭いに効果的な方法をご紹介しましたが、ここからは、洗濯物の臭い対策としてNGな方法についてご紹介していきます。
普段からNGな対処法をしてしまっていないか、確認してみてください。
お風呂の残り湯を使って洗濯する
水道代節約のため、お風呂の残り湯を使って洗濯に使用する方も多いかもしれませんが、この方法は洗濯物の臭い対策としてはNGです。
お風呂の入浴後の残り湯には、人の体に由来する目に見えない菌が発生しており、時間の経過とともに菌の数がどんどん増えていきます。
どうしても残り湯を使う場合は入浴後すぐのものにしておき、洗濯の「洗い」の時だけに使用するようにしましょう。
すすぎには残り湯ではなく、水道水を使用することをおすすめします。
もう一度洗濯をする
洗濯しても「やっぱり臭いが気になる…」というときに、もう一度洗濯してしまう方も多いかもしれません。
しかし、根本的な原因を解決しなければ、洗濯しなおしても臭いは完全に落ちません。
どうしても取れない臭いの解決策としては、重曹や酸素系の漂白剤を使ってつけ置きするのがおすすめです。
つけ置きする際は、水ではなくぬるま湯を使用するとより効果的です。
消臭スプレーを使用する
臭いが気になるからと洗濯物に消臭スプレーをしても、一時的に臭いが消えるだけであって、根本的な原因は解決していません。
まずは、重曹や酸素系の漂白剤をぬるま湯に溶かしてつけ置きするなど、洗濯物自体の臭いを取るようにしましょう。
消臭スプレーは短時間の消臭効果は期待できるので「今朝着ていく服の臭いがどうしても気になる…」という時などの一時的な対処方法としておきましょう。
柔軟剤をたっぷり使う
「臭いをしっかり取りたいから、柔軟剤をたくさん入れる」といった方法は、絶対にしてはいけません。
大量に入れてしまうと、すすぎで十分に洗剤を落としきれず、衣類に残った洗剤をエサにして逆に菌が増殖してしまう可能性があるからです。
また、柔軟剤を入れすぎると臭いがきつくなり、周りの人たちに不快感を与えてしまうことがあるので、適量を守って洗濯するようにしましょう。
5. 宅配クリーニングリクリなら、臭いをしっかり落とす
お気に入りの洗濯物の臭いがどうしても取れないときは、クリーニングに出すのがおすすめです。
特に宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」なら、お客様からお預かりした衣類を丁寧に検品し、1点1点に合わせた洗濯方法で、大切な衣類を傷つけることなく、しっかり嫌な臭いを除去してくれます。
クリーニング後は、温度・湿度管理の整った環境できちんと保管するため、雑菌による臭いの心配もありません。
また、返送する際は、しわや型崩れしないよう細心の注意を払いながら丁寧に梱包してくれます。
実際利用したユーザーからの声でも、丁寧な仕上がりが好評のようです。
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40代 / 女性
ご感想
宅配クリーニングを利用したことがなかったので、半信半疑で利用してみました。
結果、受け取りまでスムーズで簡単、楽ちんでした。1点1点きちんと検品されていて、とても丁寧な仕上がりで非常に満足しました。もっと早く利用しておけば良かったです。周りにも勧めたいと思います! -
60代 / 女性
ご感想
リクリは、価格面や品物に対しての気配りが良さそうだったので利用してみました。
実際、事前に確認事項がメールで来た際、文面から一点一点品物をよく見てくれてることに安心感が湧きました。やり取りするうえでちょっと食い違いがありましたが、全品きれいに仕上げてくれたので問題ないです。
※引用元:お客様の声
リクリは創業50年以上、クリーニング店約200店舗を運営してきたノウハウを活かした技術力の高さから、大切な衣類も安心して任せることができるでしょう。
リクリにクリーニングをお任せすると、往復送料無料や7日間再仕上げ無料、簡易シミ抜き無料、ボタン付け無料など、充実した無料サービスも利用できるのも嬉しいポイントですね。
水洗いできないものでも「汗抜き加工」で臭いを落とせる
汗汚れは「水溶性」の汚れのため水洗いが基本ですが、中には水洗いできない衣類も。
そんなときは、オプションメニューの「汗抜き加工」がおすすめです。
汗抜き加工は特別な洗剤を使い、水洗いができない衣類の汗汚れを落としてくれます。
通常のクリーニングに汗抜き加工をプラスすることで、汗汚れや臭いをしっかり落とし、衣類を長持ちさせる効果があるので、臭いが気になる方はぜひ検討してみてくださいね。
関連記事:汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは
6. 臭いが取れない洗濯物には、正しい洗濯と干し方が大切

臭いが取れない洗濯物には「正しい洗濯方法」と「干し方の工夫」が必要です。
また、汚れが蓄積されやすい洗濯槽の掃除を定期的に行い、カビを繁殖させないようにしましょう。
毎日の洗濯では、洗濯が終わったらすぐに風通しのよい場所に干し、完全に乾かすようにしてください。
毎日のちょっとした心がけで洗濯物の臭いを防ぐことはできますが、「忙しくて小まめに洗濯できない」「どうしても臭いが取れない…」という方は、プロのクリーニングにお任せするのもおすすめです。
お気に入りの衣類を不快な臭いなく着続けるためにも、本日紹介した方法をぜひ一度試してみてください!
洗濯ネットを持っているものの、使い方や注意点、どのような衣類に使うべきか分からない方は多いのではないでしょうか。
洗濯ネットは、衣類を保護したりトラブルを未然に防いだりできる優れものです。
今回は、洗濯ネットが必要な理由と利用方法、使用するメリットやデメリットについてご紹介します。正しい洗濯ネットの使い方を知ることで、シワになりにくく、服を傷めない洗い方ができるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 洗濯ネットって必要?その理由や主な種類

洗濯ネットとは、洗濯の過程で衣類が引っ張られたり、絡まったりすることを防ぐ袋状のネットのことです。衣服に傷が付くのを避けることができ、毛玉やほこりが衣類に付着するのを防ぐ役割も果たしています。
洗濯ネットはあってもなくても変わらないのでは?と思いつつも、なんとなく使っているという方へ、まずは洗濯ネットが必要な理由や、洗濯ネットの種類について具体的にご紹介します。
洗濯ネットが必要な理由
洗濯ネットを正しく使うことで衣類の傷みやほこりの付着を防ぐことができます。洗濯中に衣類が擦れることによってできる毛玉は、衣類につきやすいのです。
洗濯ネットはこの毛玉の発生を防ぐ効果があるため、衣類をキレイな状態に保つのに欠かせないアイテムです。
また、装飾の多い衣類を洗濯すると、衣服同士が絡まったりぶつかったりして、装飾品が取れてしまうこともあります。このような場合にも、洗濯ネットを使うことで衣類がある程度固定され、外的な刺激によって装飾が取れることを防ぐことができます。
洗濯ネットの主な種類
洗濯ネットは、大きく分けて3種類あります。一般的によく使われるのは「角形タイプ」です。他に円筒タイプやフットボール型などのタイプがあります。洗う衣類や汚れ具合によって使い分けるのがおすすめです。
例えば、平たい角形は中で衣類が動かないので、繊細な素材や型崩れしやすい衣類を洗うのに適しています。しっかりと汚れを落としたいときは、円筒タイプやフットボール型を使いましょう。どちらも立体的な構造になっているため、ネットの中で衣類が動くので汚れが落ちやすいのが特徴です。
また、最近では毛布を洗うために使う大型の円筒タイプや女性用下着専用の洗濯ネットなど、洗濯する衣類の形にあわせた専用タイプも登場しています。洗濯ネットを選ぶときは、サイズや形などを確認して、最適なものを選ぶようにしましょう。
2. 洗濯ネットの基本的な使い方
洗濯ネットの基本的な使い方と注意点は下記です。
- 1つのネットにつき、1着の衣類を入れる
- ズボンのチャックやホック、シャツのボタンなどはすべて留めた状態でネットに入れる
- 外側に飾りがついている衣類は、裏返しにしてネットに入れる
- ネットに入れたまま、衣類を乾燥機にかけない
- 強い汚れや泥などは事前に落としてから入れ、汚れに洗剤の原液をかけておく
洗濯ネットを正しく利用するためには、洗濯ネットを使った方がよい衣類や、その衣類に適した洗濯ネットの種類を知っておくことが大切です。
ここからは、洗濯ネットを使った方がよい衣類や洗濯ネットの選び方についてご紹介します。
洗濯ネットを使った方がよい衣類とは?

洗濯ネットを使った方がよい衣類は、下記です。
- ニットなどの形崩れが起きやすい素材の衣類
- デニムなどの色移りのリスクが高い衣類
- スパンコールなどの装飾がついている衣類
- 型崩れやひっかかりが起きやすい女性用下着
また、装飾が多い衣類や、長袖シャツなどの絡まりやすい衣類も洗濯ネットに入れることをおすすめします。
衣類にあった洗濯ネットを選びましょう
洗濯ネットを選ぶときは形だけではなく、大きさや網目もポイントです。
網目の粗いネットほど、ネットによる衣類の保護効果は弱まりますが、衣類の汚れは取れやすくなります。衣類同士で絡まったり、装飾が剥がれ落ちたりするのを防ぎたい場合は、網目の細かいネットがおすすめです。
また、洗濯ネットのサイズは基本的に衣類がピッタリ入る大きさを選びましょう。
それぞれのネットサイズに適した衣類の目安は下記です。
- 50cm×35cm程度:セーターやトレーナーなど
- 33cm×30cm程度:ワイシャツ・ブラウスなど
- 20cm×20cm程度:下着・タイツなど
3. 洗濯ネットを使う時の主な注意点
ここまで、洗濯ネットの用途や選び方についてご紹介しました。
ここからは、洗濯ネットを使う時の注意点について見ていきましょう。
汚れの目立つ部分を外側にする
汚れの目立つ部分は、外側にしてネットに入れましょう。そうすることで、洗剤や水が十分に行き届き、汚れが落ちやすくなります。
また、汚れのひどい衣類を洗濯する場合は、あらかじめ手洗いなどで汚れを落としておくか、洗剤の原液を汚れに直接つけてからネットに入れましょう。このとき使うネットは、目が粗く、サイズに余裕のあるものがおすすめです。
先にご紹介したとおり、目の粗いネットは汚れが落ちやすく、サイズに余裕を持たせることで衣類がネットのなかで動きまわるので、よりしっかりと汚れを落とすことができます。
衣類のサイズに合った袋に入れる

洗濯ネットを使うとき、衣類のサイズに合ったネットに入れることが大切です。
ネットのサイズが大きすぎる場合、ネットの中で衣類が動きすぎれば、衣類同士が絡まったり、装飾が取れてしまったりする原因になります。
また、サイズが小さすぎる場合はネットの中に衣類がぎゅうぎゅうに詰められることになり、十分に水や洗剤が行き届かないので注意しましょう。
4. 洗濯ネットを使うメリット
洗濯ネットを使うと、さまざまなメリットがあります。
ここからは、洗濯ネットを使うメリットについてご紹介します。
ボタンやファスナーなどの引っかかりを防ぐ
洗濯ネットに衣類を入れることで、他の衣類にボタンやファスナーが引っかかるのを防ぐことができます。
洗濯機から衣類を取り出したときに、衣類のボタンが取れたり、ファスナーが故障してしまうということも防げます。
衣類同士の絡まりや色移りを防ぐ
洗濯ネットに入れることで、衣類がある程度固定されるため、衣類同士が絡まりにくくなります。
また、ネット外の衣類と直接触れることがなくなるため、色移りのリスクも軽減されます。
特にジーンズなどは絡まりやすく、色移りもしやすいものです。このような衣類には洗濯ネットを用いることを強くおすすめします。
衣類の型崩れや劣化を防ぐ
ニットやセーターなどは、洗濯をすることで型崩れを起こす可能性があります。
また、衣類同士が擦れることによって、劣化の速度も加速してしまうのです。
洗濯ネットに入れて衣類を固定することで、型崩れや劣化を防げるので、きれいな状態をキープしやすくなります。ネットを使わずに洗濯するより、大切な洋服を長く着られるようになります。
糸くずやゴミなどの付着を防ぐ
洗濯機から衣類を出した時に、他の服から出てきた糸くずやゴミが衣類に付着していることがあります。
これらを一つひとつ取り除くことは面倒ですよね。
洗濯ネットを利用することで、他の衣類との接触が減るため、糸くずやゴミが付着しにくくなります。
洗濯後の処理が楽になるため、積極的に洗濯ネットを使うとよいでしょう。
5. 洗濯ネットを使うデメリット
ここまで洗濯ネットのメリットについてご紹介してきましたが、デメリットもあります。
デメリットもしっかり分かったうえで、正しく洗濯ネットを使いましょう。
洗浄力が低下する
洗濯ネットを使うことで、衣類に対して水や洗剤が行き届く量が減ります。そのため、洗濯ネットを使用せずに洗濯機で洗うときよりも洗浄力が少し低下してしまいます。
そのため、衣類に気になる汚れがある場合は、汚れが外側にくるように洗濯ネットに入れたり、あらかじめ汚れ部分に直接洗剤をつけるようにしましょう。
汚れがひどい場合は、洗濯する前に手洗いなどで汚れをある程度落としておくのがポイントです。
毎回小分けに入れるので手間がかかる
洗濯ネットを用いて洗濯する場合、衣類を毎回小分けにネットに入れたり、取り出したりする作業が必要となり手間がかかります。
忙しいときには、ある程度まとめて大きな洗濯ネットに入れたり、必要最低限のものだけ洗濯ネットを使用したりと、手間を軽減してみてもよいかもしれません。
消耗品なのでコストがかかる
洗濯ネットは、使っていくうちに網目が広がったり、外側の素材が擦り切れたりするため、消耗品だと考えてください。
使い続けるうちにネットとしての効果は薄くなるため、定期的な買い換えが必要でコストがかかる点はデメリットといえるでしょう。
しかし、100均などでも安く手に入れることができ、洗濯ネットを使用すると高価な衣類の傷みも防げるので、積極的に使うことをおすすめします。
6. 洗濯ネットを適切に利用して、衣類を守りましょう

今回は、洗濯ネットの役割や利用上の注意点、メリット・デメリットについてご紹介しました。
洗濯ネットは使うのに手間がかかるものの、正しく利用すれば衣類の傷みや毛玉などを防ぎ、衣類の寿命を延ばすことができます。
また、洗濯ネットを使用することで、色移りや型崩れ、ボタンがとれるといったことからも防ぎ、洗濯ネットの内側・外側の衣類両方を守ることにもつながります。
洗濯ネットの適切な使用方法をしっかりとおさえ、その効果を十分に受けられるように毎日の洗濯で役立ててくださいね。
結婚式、お葬式、お宮参りなどの冠婚葬祭、お茶会や同窓会などのさまざまなシーンで着物を着る機会がありますよね。
みなさんは着物を着たあとにどのようなケアをされていますか?
毎回クリーニングに出すのは、手間もかかりますし費用もかさみますよね。
実は着物は、正しい手順を踏めば自宅で洗うことも可能なんです!
今回は自宅で着物を洗う手順を紹介します。
大切な着物を長持ちさせたい方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
1. 洗濯できる着物かチェックする

自宅で着物を洗濯する前に、洗濯できる着物かどうかを確認することが必要です。
確認方法について詳しく見ていきましょう。
洗濯できる着物の素材はどんな種類?
着物の素材は大きく5つに分かれます。
- 絹
- 麻
- 木綿
- ポリエステル
- ウール
この中で、自宅で洗濯できる着物は麻、木綿、ポリエステル、ウールの4つです。
麻は基本的に自宅で洗濯することが可能ですが、水通しがされているか、どんな縫い糸を使っているか、アイロンは可能かなどの注意が必要です。
ポリエステルは化学繊維でできているため丈夫であり、安心して洗濯することができます。
絹は水に浸けると色落ちや変色の原因になり、縮みやすくもなってしまうため、クリーニング店へ持って行くことをおすすめします。
洗濯表示を確認する
洗濯できる着物の素材を確認したら、次は洗濯表示を確認しましょう。
まずは自宅で洗濯できるものかどうかを確認します。
自宅で洗濯できる記号は以下の「水洗い可」マークです。

洗濯桶の中の数字は、液温を表しているので、着物によってはこの数字が様々です。
桶と桶の下の線があるかどうかをチェックしましょう。
次に、手洗いのみ可能な場合は以下の記号です。

着物はデリケートなので、必ず洗濯表示にしたがって洗濯してください。
2. 着物の洗濯をするためにそろえておきたい物
着物の洗濯をするために揃えておきたいアイテムをご紹介します。
- 中性洗剤:通常の洗剤より洗浄力が弱く着物の洗濯に適しています
- 柔軟剤:静電気が起きやすい冬などは静電気の予防になります
- 着物ハンガー・突っ張り棒:着物を乾かす時に使います
- 洗濯桶(手洗いの場合):すすぎ洗いや浸け置き洗いをする際に使います
- 洗濯ネット(洗濯機で洗う場合):脱水の際に着物へのダメージを抑えます
関連記事:自宅でできる?失敗しない浴衣の洗い方・洗濯方法のコツ
3. 着物を洗濯する手順
着物を洗濯するための必要なものを揃えたら、次に着物を洗濯する手順を見ていきましょう。
シミや汚れは前処理をすると落ちやすい
まず、シミや汚れを落としやすくするため、先に前処理を行いましょう。
前処理とは洗濯する前に汚れを落ちやすくさせる処理のことです。
前処理で使うものは、汚れの種類によって分かれます。
食べこぼしや口紅などの油性の汚れに対してはクレンジングオイルで落とすことができます。
汗などの水溶性の汚れに対しては中性洗剤で落ちます。
前処理の方法は共通で、洗剤やクレンジングオイルを直接つけて、タオルやブラシなどで優しくたたきます。
この時、強くたたかないように注意しましょう。
着物を洗濯する時はたたんでから

洗濯する前に着物をたたんでください。
たたむことで洗濯機の洗いや脱水の時にくしゃくしゃにならないので、洗濯ジワができにくくなります。
たたみ方は本だたみでも袖だたみでも問題ありません。
本だたみとは衽(おくみ:前身頃の襟から裾にかけた布)を中に入れて、背縫を外にして両脇の縫い目を折り重ねて外側に折り、着物を中央から折るたたみ方です。
袖だたみとは背を中心に外側に二つに折り、袖を合わせて適当な長さに折りたたむたたみ方です。
洗濯する
前処理と着物がたたみ終わったら、いよいよ洗濯です。洗濯機と手洗いで洗濯する方法をそれぞれ解説します。
洗濯機で洗う場合
まずは、洗濯機で洗う場合の手順について解説します。
まず、洗濯ネットに着物を入れます。洗剤を入れた後は、洗濯機のモードをドライコースなど水流の弱いコースを選択します。脱水に関しては1分以内など、通常より短い時間で行います。
水流の弱いコースに設定したり、脱水時間を短くすることで着物へのダメージを軽減することができ、色落ちもしにくくなります。
手洗いする場合
次に、手洗いする場合の手順について解説します。
まず、洗濯桶に水を入れます。この時の水温は洗濯表示に記載がある温度にしましょう。
次に洗濯桶に洗剤を入れて溶かし、着物を桶に入れて優しく押し洗いします。こすったり揉んだりするのはNGです。
洗い終わったら桶の水を捨てて着物をすすぎます。泡が出なくなったら終了です。最後に着物にタオルをあてて脱水します。
陰干しをして乾かす
洗った着物の脱水が終わったら陰干しをして乾かします。
干す際に着物の糸が切れない程度にシワを伸ばしておきます。日光に当てると着物の色やけの原因になってしまうので、必ず風通しの良い日陰で干しましょう。
また、干す際は着物の形を崩さないようにするために、専用のハンガーか物干し竿・突っ張り棒などを袖に通した状態で干しましょう。
アイロンがけをする

着物が乾いたらアイロンがけをします。
アイロンがけをする際の温度は中〜高温で、必ずあて布をした状態でかけます。あて布をすることで生地の伸びやテカリを防ぐことができます。この時スチーム機能は使わないようにしましょう。
また、刺繍や金箔がある箇所にアイロンを当てると熱で取れてしまうため、アイロンは当てないようにしましょう。
もしアイロンを当ててもシワが取れない場合は、あて布の上から霧吹きをかけるとシワが取れやすくなるので、試してみてください。
4. 着物を洗濯する時の注意点
最後に着物を洗濯する時の注意点をご紹介します。
脱水のしすぎ・乾燥機の使用はNG
脱水のしすぎや乾燥機の使用は避けましょう。脱水をしすぎたり、乾燥機を使用したりするとシワの原因になるためです。
脱水をする時はある程度しっとりした状態までで大丈夫です。先にお伝えしたようにタオルでたたく程度の脱水で構いません。
洗濯をするとどうしても縮んでしまう
洗濯機・手洗い問わず、着物を洗濯するとどうしても縮んでしまいます。
これは水に濡らすと伸びていた糸が元に戻ろうと引っ張る力が働き、縮んでしまうためです。
そのため、着用時にぴったり~小さめのサイズの着物を洗濯する際は、自宅では洗わずクリーニング店にお願いしたほうがよいでしょう。
洗剤は中性洗剤を使うこと
着物を洗濯する時は、必ず中性洗剤を使いましょう。
中性洗剤は洗浄力が弱いため着物の洗濯に適していますが、他の洗剤や漂白剤は洗浄力が強くゴワつきや色落ちの原因になってしまうため、使用するのは避けましょう。
5. 着物を正しく洗濯して長持ちさせよう

ここまで着物の洗濯の仕方や注意点についてご紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
- 自宅で洗濯できる素材は麻、木綿、ポリエステル、ウールの4つ
- 洗濯する際は中性洗剤、洗濯ネット(洗濯機)、洗濯桶(手洗い)、着物用ハンガーか突っ張り棒を用意
- 洗濯機を使う際は洗い方や水量・水温に気を付ける
- 脱水時は脱水モードを短時間で使用するか、タオルでたたいて脱水する
素材をきちんとチェックして、手順を確認しながら気をつけて進めていけば、着物は自宅でも洗濯することができます。
お気に入りの着物だからこそ、愛着を持って丁寧に手入れをして長く着られるようにしたいですよね。
ただし、無理に自宅で洗濯すると着物を傷めてしまう場合もあるので、迷った時はクリーニング店に相談しましょう。
花火大会や夏祭りなどのイベントだけではなく、夏の気分を盛り上げるためのファッションとして人気の浴衣。
汗や汚れが気になって、1回着ただけでもクリーニングに出してしまうという方も多いのではないでしょうか?
実は、浴衣は自宅で洗うこともできます。
でも、正しい洗い方をしないと色落ちしたり生地が縮んだりしてしまうこともあります。
そこでこの記事では、自宅で正しく浴衣を洗濯する方法をご紹介します。
洗濯時のコツや注意点も説明するのでぜひ参考にしてください。
1. 浴衣の洗濯をするためにそろえておきたいもの

浴衣の洗濯をするためにそろえておきたいアイテムを紹介します。
■用意するもの
- 中性タイプの洗剤 ・柔軟剤 ・洗濯のり
- ベンジンやクレンジングオイル ・タオルや柔らかい布数枚
- 木綿糸、針(襟のしつけに使う) ・大きめの洗濯ネット(畳んだ浴衣が中で動かないサイズのもの)
- 洗濯ばさみ ・針金ハンガー(干す時に襟の部分の重しとして使う)
- アイロン、アイロン台、あて布
■あると便利なもの
- 部分洗い用洗剤
- 衣料用漂白剤(部分用)
- 和装ハンガー、突っ張り棒、物干し竿
2. 浴衣を洗濯する手順
次に、浴衣を洗濯する手順を確認していきましょう。
確認必須!洗濯できる浴衣かチェックする
浴衣は家庭で洗えるものが多いですが、念のため洗濯できるかどうかを洗う前に確認しておきましょう。
洗濯表示マークを確認する
洗濯表示(絵表示)に水洗いできるマークがあれば家庭で洗濯することができます。逆に、水洗い不可の表示がある場合は、家庭で洗濯できないのでクリーニングに出しましょう。
関連記事:新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説
洗濯してはいけない素材
洗濯してはいけない素材には以下のようなものがあります。
・シルク(絹)が混じっている
シルクは縮みやすいので、家での水洗いはできません。
・箔加工がしてある
金箔や銀箔など、加工のある浴衣は水洗いすると箔がはがれてしまう可能性があります。
・刺繍やビーズ、スパンコールなどの縫い付けがしてある
刺繍やビーズ、スパンコールなどの縫い付けがしてあるものは、水洗いすると部分的に縮んで刺繍の形が崩れたり、ビーズやスパンコールが取れてしまう可能性があります。
・しぼり染めのもの
しぼり染めはその独特の凸凹した風合いがあり、家で洗濯することでその風合いが失われてしまう可能性があります。
・本麻染、柿渋染などの色落ちしやすいもの
非常に高級品のため、これらの素材の浴衣の場合は家で洗濯やシミ抜きをせず、クリーニング店などプロに相談しましょう。
色落ちしないか事前に確認する
浴衣は染料によっては色落ちの激しいものがあります。
特に濃色、柄物の浴衣は洗う前に必ず色落ちしないか確認しておきましょう。
色落ちの確認方法は、白い布やタオルなどに洗剤をつけ、浴衣の目立たない部分をこするか、洗剤の原液を浴衣の目立たない部分に直接つけ、5分後に白い布やタオルでおさえるという方法があります。
布に浴衣の色がついたら色落ちする可能性が高いため、他のものと一緒に洗うのは控えた方がよいでしょう。
特に、浴衣の柄の中に白や淡い色があるデザインのものは、柄の中に色移りしてしまう可能性もあるため自分で洗わずクリーニング店に相談しましょう。
シミや汚れは前処理をすると落ちやすい
汗染み以外にも飲食の際についたシミや汚れ、ファンデーションや日焼け止めなどの汚れが浴衣にはついています。
シミや汚れはクリーニングに出す場合でも前処理をすることで落ちやすくなります。
シミや汚れの種類によって落とし方が違うのでそれぞれの落とし方やポイントをご紹介します。
・油汚れ
ファンデーションや日焼け止めなど、化粧品の汚れはクレンジングオイルをつけ優しくこすることで落ちやすくなります。
バターやマヨネーズなどの食べこぼしのシミはベンジンを染み込ませた布で軽くトントンと叩くとシミが取れる場合もあります。
・水溶性の汚れ
コーヒーやジュースなど、水溶性の汚れは中性洗剤などで部分洗いをしておくとよいでしょう。
関連記事:「しまった!」コーヒーをこぼした時のシミ抜き・応急処置の方法は?
・泥汚れ
泥汚れはドライヤーなどを当ててしっかりと乾燥させ、先に泥を落とすことがポイントです。
そのあと固形石鹸をつけ、優しくこすりすすぎましょう。
いずれの場合でもシミが残った場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。
お近くにクリーニング店がない場合やクリーニング店に持っていく時間がない場合は、ネットで簡単に宅配クリーニングに出すこともできますよ。
浴衣を洗濯する時はたたんでから
生地の型崩れやシワを防ぐため、浴衣を洗濯する時はたたんで洗濯ネットに入れて洗うのがおすすめです。
ネットに入れる際の浴衣のたたみ方は、左右の袖を合わせて身頃を縦半分に折った後、袖を身頃に重ねて、身頃部分を屏風だたみ(袖だたみ)にします。
型崩れしやすい襟の部分に糸や木綿糸などでざっくりと縫い「しつけ」をかけておくと、さらに丁寧な型崩れ防止になります。
洗濯する
浴衣を家庭で洗う場合は、手洗いで洗った方が型崩れの心配も少ないのでおすすめですが、洗濯機で洗える浴衣もあるため、それぞれご紹介していきます。
洗濯機で洗う場合

洗濯機で浴衣を洗う場合の手順は以下のとおりです。
- たたんだ浴衣をネットに入れます。
ネットの大きさは、浴衣をたたんだ時、中で動いて崩れてしまうことがないようジャストサイズになるものを選びましょう。 - 洗濯機は「ドライコース」「手洗いコース」など、優しく洗えるコースを選びましょう。
- 中性洗剤・柔軟剤などをセットしましょう。
この際使用する洗剤は、粉洗剤ではなく液体洗剤がおすすめです。粉洗剤の場合、溶け残ってしまったり、洗浄力が高いので色落ちに繋がる可能性があります。 - 脱水は30秒から1分程度で終わるようにセットしましょう。かけすぎるとシワがついてしまうため、短めにセットしましょう。
手洗いする場合
型崩れさせたくない、縮ませたくない浴衣は洗濯機ではなく手洗いをおすすめします。
特に、手縫いの浴衣や天然染料を用いた高級浴衣などは色落ちや風合いを保つため手洗いしましょう。
手洗いで浴衣を洗う場合の手順は以下のとおりです。
- 洗面台やたらいなどに水をはり、中性洗剤を溶かします。洗剤を多く入れすぎないように気をつけてください。また、熱湯やぬるま湯は縮みや色落ちの原因になるため、必ず水を使用しましょう。
- 洗濯ネットにたたんだ浴衣を入れ、ネットごとつけ込み上から両手で全体を優しく押し洗いします。
- 水をとりかえ、優しく押し洗いしてすすぎます。さらに水をとりかえてすすぎを2度行うと、より丁寧です。浴衣を水につけたまま放置すると、染色が溶け出して色落ちや色移りする可能性があるため、手早く行いましょう。
- 洗濯機の脱水機能を使って30秒から1分程度脱水をかけます。かけすぎるとシワができてしまうため気をつけてください。
洗濯機で洗った場合も、手洗いした場合も、脱水後に共通してタオル2枚で浴衣を挟んで軽く叩きながら残った水分を取ることで、乾きやすくなります。
陰干しをして乾かす
脱水が終わったら、すぐに浴衣を取り出しパンパンと叩いてシワを伸ばしましょう。
日光に当てると色あせする可能性があるため、必ず陰干ししましょう。
色落ちや色移りを防止するため、短時間で乾かすのもポイントです。
風通しの良い場所に干すか、扇風機などの風を当てるなどの工夫をするのも良いでしょう。
アイロンがけをする
浴衣のシワは残したままにせず、アイロンがけをして伸ばしてからしまうようにしましょう。
アイロンをかけるときは、「そで→えり→前身頃→背中」の順にかけるときれいに仕上がります。
のりスプレーを使うとパリッとして仕上がりがなお良くなります。
手順は以下のとおりです。
- アイロンをあてる前に手のひらで表面を平らに整えシワを伸ばしましょう。
アイロンの温度設定は、浴衣の「洗濯表示(絵表示)」を確認してください。 - 袖は前後を重ねてかけます。
- 襟の部分は裏側からアイロンをかけます。裏側にあてることで、シワがよってしまっても着るときには見えないため、裏側からあてるのがポイントです。
- 身頃も重ねてアイロンをあてますが、面積が大きいのでアイロンをかけた部分を軽くたたんでいくと、下の方をかけている時にシワになりにくいです。
- 左右両方の身頃のアイロンがけが終わったら、背中の真ん中の部分を直線にアイロンをかけましょう。
シワ部分には霧吹きをかけて湿らせてから、アイロンをかけましょう。テカリ防止として、あて布をすることを忘れないようにしてください。また、洋服用のスチームアイロンでは、洗濯による型崩れを伸ばして戻すことはできないため気をつけてください。
3. 浴衣を洗濯する時の注意点
浴衣を洗濯する時の注意点を見ていきましょう。
脱水のしすぎ・乾燥機の使用はNG
洗濯機を使用するとどうしても型崩れは起こりやすいものです。型崩れが不安な場合は手洗いしましょう。
脱水は30秒~1分程度と、長く回しすぎないように気をつけましょう。
また、生地の縮みや型崩れが起きてしまい、元の形に戻らなくなってしまうため、乾燥機の使用は厳禁です。
つけ置き洗いは色落ちの原因に
つけ置き洗いなど、長く水に触れさせていると浴衣は縮んでしまいます。
特に木綿や麻が混じっていると縮みやすいため、つけ置き洗いは止めましょう。
洗剤は中性洗剤を使うこと

浴衣には、藍(インディゴ)などの天然の染料が使われている場合が多いため、縮みにくく色落ちしにくいおしゃれ着用の中性タイプの洗剤を使用しましょう。
洗剤液がアルカリ性に傾くほど縮みやすくなるため、浴衣の色合いや形を長持ちさせるためにも、中性洗剤を使いましょう。
4. 浴衣を洗濯する際のコツは3つ
浴衣の洗い方で注意するべきことは「色落ちさせない」「縮ませない」「型崩れさせない」ことです。
浴衣の正しい洗濯方法をマスターして、次に浴衣を着る際にキレイな状態で着られるようにしておきたいですね。
自宅で洗濯することができる浴衣ですが、「色落ちしないか心配…」「洗い方・干し方・たたみ方が難しそう」といった不安もありますよね。
そんな方には、宅配クリーニングを利用してみてはいかがでしょうか?
ネットで24時間依頼ができて、自宅にいたままでクリーニングができます。
中でもおすすめなのは、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」。
リクリは、創業50年以上、約200店舗のクリーニング店の運営実績があるクリーニング会社であり、送料・簡易シミ抜きなどの無料サービスも充実しています。リクリで浴衣を出す際は、「洋服パック」から好きな点数を選択し、注文ください。
お気に入りの浴衣をプロの技術でお手入れしてみませんか?
自宅で衣類を洗濯するとき、「洗濯表示」タグを確認せず、そのまま洗濯機で洗っていませんか?
お気に入りの衣類を長持ちさせるためには、「洗濯表示」タグを確認して、正しい方法で洗濯することが大切です。
特に、ブラウスやワンピースなどデリケートな素材は、手洗いでの洗濯が推奨されている場合があります。これを守らずに洗濯機で洗ってしまうと、型崩れや縮みなど、衣類の寿命を縮めてしまうことに…。
そこでこの記事では、正しい手洗い方法や、手洗いにすべき衣類の見分け方などについて解説していきます。大切な衣類が長持ちするように、「手洗い」と「洗濯機」を使い分けて、お手入れ上手を目指しましょう!
1. 手洗いとはどんな洗濯方法?
衣類を洗うときの「手洗い」の方法には、「自分の手を使って洗う方法」と「洗濯機の『手洗いコース』を利用する方法」の2種類があります。
まずは、文字通り「自分の手を使って洗う方法」を見ていきましょう。
自分の手でやさしくていねいに洗えるため、洋服にケチャップやカレーなどをうっかりつけてしまい、ピンポイントで汚れを落としたいときや、色落ちが心配な衣類を洗濯したいときなどにおすすめです。
もう一つは、「洗濯機の『手洗いコース』を利用する方法」です。
「手洗いコース」は、弱い水流と軽い脱水で衣服の型崩れを防ぎ、素材へ負担をかけないように洗うことができます。
ただし、洗濯機を使うと、きめ細かな力加減の調節ができません。長く愛用したい大切な衣類は、自分の手でやさしく手洗いするようにしましょう。
2. 手洗いで洗濯すべき衣類は?手洗いを判断するポイント
大切な衣類を洗う場合、洗濯機で洗ってもよいのか、手洗いの方がよいのか迷ってしまうこともあります。
ここからは、手洗いにすべき衣類を見分ける方法について詳しく解説していきます。
洗濯表示に手洗いのマークが付いている衣類
衣類に必ずついている「洗濯表示」タグには、衣類の素材や洗濯に関する取り扱い方法や注意点などが記載されています。
実は、洗濯表示は2016年12月に海外の表示と統一されました。洗濯表示の「手洗い」に関する表示を、いくつか確認していきましょう。

また、洗濯機で洗えるものの、弱い洗濯方法が推奨されている洗濯表示もあります。


上記のような「弱い」洗濯が推奨されている洗濯表示がある衣類は、洗濯機の「手洗いモード」などで洗うようにしましょう。
ここで注意したいのが、台形の桶の柄に罰点マークがある場合です。

上記の洗濯表示がある衣類は自宅で洗わず、クリーニング店に依頼するようにしましょう。
装飾付きの服やおしゃれ着などお気に入りの衣類
装飾がついた衣類やおしゃれ着など、自分がお気に入りの衣類にも、手洗いがおすすめです。
装飾がついた衣類を洗濯機で洗うと装飾が取れてしまう可能性があり、お気に入りの衣類を何度も洗濯機で洗っていると、どうしても縮みやヨレなど傷みが出てしまいます。
お気に入りの衣類を長持ちさせるためにも、できるだけ手洗いをおすすめします。
ピンポイントな汚れを落としたい衣類
頑固な汚れやピンポイントでついた汚れは、洗濯機で洗ってもなかなか落ちないことが多いです。部分的に付着した汚れを取るときにも、手洗いが効果的。
例えば、子供の食べこぼしや泥汚れには汚れた場所を集中的にもみこんで洗う「もみ洗い」がよいでしょう。
また、小さなシミには「叩き洗い」がおすすめです。衣類をぬらした後、スポンジや歯ブラシなどに洗剤をつけて、汚れている部分をトントンと叩いて汚れを落としていく方法です。
ただし、どちらもデリケートな素材には使えませんので、大切な衣類の場合は慎重に行いましょう。
色落ちが心配な衣類
衣類には、素材によって洗い方に関係なく色落ちしやすいアイテムがあります。
特に、購入したばかりの衣類は、洗濯前に必ず色落ちテストを行いましょう。
色落ちテストのやり方は、白い布に洗剤を染み込ませ、洗う衣服の目立たない部分を叩いてみてください。何度か叩いた後に、白い布に色が移ってしまったら色落ちしやすいということになります。
色落ちの可能性がある場合は、無理に自宅でのお手入れはしないでクリーニング店に依頼しましょう。
3. 衣類を手洗いで洗濯する方法

ここからは、衣類を手洗いする際の具体的な洗い方をご紹介します。
衣類一つ一つの素材やデザインなどに合わせて洗い方を替えることが、お気に入りのアイテムを長く愛用するコツです。
手洗いのさまざまな洗濯方法
手洗いにはいくつかの洗濯方法があり、衣類の素材や汚れ具合により洗い方が異なります。
まず、全ての手洗い方法に共通するポイントとして、以下を守って手洗いをしましょう。
- 型崩れを防ぐために洗濯物を畳んでから洗濯液につける
- 汚れている面が表にくるように洗濯物を畳む
- 洗濯液の量はパッケージに記載された量を守る
次に、4つの手洗い方法についてご紹介します。
押し洗い(セーターやカーディガンなど、厚手の衣類に最適)
ウールのセーターやカーディガンなど、少し厚手の衣類には押し洗いがおすすめです。
押し洗いの手順を確認していきましょう。
- 40度ほどのぬるま湯が入った洗面器に、おしゃれ着用洗剤を溶かして混ぜる
- 衣類の汚れた部分が外側になるように畳み、洗面器の中で20~30回軽く押すように洗う
ニットを手洗いする場合は、特に汚れやすい袖や襟、裾が表に出るように畳んで洗うようにしましょう。
アコーディオン洗い(ストールやブラウスなどの薄手の衣類に最適)
次に、ストールやブラウスなど、薄手の衣類を手洗いするときにおすすめのアコーディオン洗いをご紹介します。
- 40度以下の水と洗剤を洗面器に入れ、衣類を洗剤液にひたす
- 畳んだ衣類を入れ、洗濯液の中で端をつかみ、アコーディオンを弾くようにやさしく広げて縮めてを20回ほど繰り返す
やさしく、ふわっと洗うのがアコーディオン洗いのコツです。
つかみ洗い(セーターの袖、シャツの襟元に最適)
続いて、セーターの袖やシャツの襟元を洗うときにおすすめの「つかみ洗い」の手順をご紹介します。
- 30度ほどのぬるま湯が入った洗面器におしゃれ着用洗剤を溶かして混ぜる
- 汚れが付いた部分を洗面器の中にひたし、衣類を優しくつかんで離すをくり返して汚れを押し出すように洗う
- 汚れが落ちたら、ぬるま湯にさらして洗剤を落とす
つかみ洗いは、部分的な汚れが気になるときにおすすめの洗い方です。
つけ置き(付着して時間が経った汚れに最適)
最後に、汚れがついてから時間が経った汚れに向いている「つけ置き洗い」の手順を見ていきましょう。
- 汚れ部分の下にタオルを敷く
- 汚れ部分を水でぬらし、中性洗剤を付ける
- 手でやさしくもみ洗いする
- 軽く水ですすぎ、まだ汚れが残っていたら「酸素系漂白剤」を汚れ部分に直接塗る
※「塩素系漂白剤」は色柄物に使用すると色落ちする可能性があるのでご注意ください。 - 漂白剤に記載された時間通り、しばらく放置する
- 再び30度くらいのぬるま湯が入った洗面器に中性洗剤を適量入れて溶かす
- さらに適量の漂白剤を入れ、衣類を30分程度つけ込む(色落ちしていないか時々確認する)
漂白剤の種類や正しい使い方については、以下の記事で詳しくご紹介しているので、併せて読んでみてください。
漂白剤の使い方は?基礎知識と正しい使い方を目的別に徹底解説
衣類の正しいすすぎと脱水の仕方

ここまでご紹介してきた方法での手洗いが完了したら、洗濯物をすすぎ、脱水をしましょう。すすぎまでは手洗いを行い、最後に洗濯機で軽く脱水するのもおすすめです。
すすぎと脱水の手順は以下の通りです。
- 手洗いした衣類を洗濯ネットに入れた後、洗濯機に投入して脱水を選択する
- 30秒~1分ほどで止める
- 洗面器に水をためて衣類を入れる(柔軟剤を使う場合はこのときに入れて1~2分ほど浸す)
- 泡やにごりがなくなるまで、洗面器の水を変えながら2~3回すすぐ
- すすぎの終わりの段階で柔軟剤を投入し、最後のすすぎをする
- しっかりすすいだら、再び洗濯機で30秒~1分ほど脱水する
洗濯機では衣類が傷むので脱水したくないという方は、大きなタオルで包んで乾かす「タオルドライ」の方法がおすすめです。時間はかかってしまいますが、やさしく脱水ができるので、傷めたくない衣類の場合は試してみましょう。
衣類の正しい干し方
衣類をしっかりすすいで脱水したら、早めに干して乾かしましょう。干し方は、基本的には衣類に記載された「洗濯表示」タグに従うようにしてください。
ただし、特に洗濯表示の記載がない場合や、カシミア、シルク、リネンなどデリケートな素材でできた衣類の場合は、直射日光に当てると色落ちする可能性があるので、必ず陰干しにしてください。
また、色あせが気になる場合は、衣類を裏返して干すのがおすすめです。
ニットや毛糸のセーターなど、ハンガーに掛けると重みで伸びそうな衣類は平干しで干しましょう。衣類を広げて、地面と平行な形で干すことを平干しといいます。袖が垂れないように地面に平行に広げて干すようにしてください。
4. 忙しくて「手洗い」できない方へ

デリケートな素材を使用したブラウスなどは手洗いがおすすめですが、仕事や家事、育児などで忙しい方にとっては、時間をかけて手洗いをするのはとても大変です。
そこで、忙しい方でもストレスなく、大切な衣類のお手入れをできる方法をご紹介します。
洗濯機の「ドライコース」など弱水流モードがおすすめ
忙しくてどうしても洗濯機で洗いたい場合は「ドライコース」で洗いましょう。「ドライコース」は、洗濯槽をほとんど動かさず弱水流でゆするように洗い上げるため、衣類へのダメージが少ないのが特徴です。
洗濯機によっては、「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「弱水流コース」などと別の名前で同様の洗い方ができることもあります。洗濯機の取扱説明書などで確認してください。
大切な衣類を洗濯機のドライコースなどで洗う手順については、以下の通りです。
- 汚れが気になる部分が表にくるように軽く畳み、洗濯ネットに入れる
- おしゃれ着用洗剤を入れ、「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「弱水流コース」などで洗う
- 脱水は15~30秒と短時間で済ませる
- 洗濯物を素早く取り出し干す
複数の衣類をまとめて洗う場合は、柔軟剤や漂白剤が使用できない衣類も混ざっている可能性があるため、「洗濯表示」タグを1着ずつ確認してから使用してください。
また、「脱水」は衣類に負荷がかかるため、必ず30秒以内には取り出すようにしましょう。
宅配クリーニングに全てお任せ
以下に当てはまる方は、洗濯のプロ「宅配クリーニング」がおすすめです。
- 手洗いが必要と分かっていても家事や仕事で忙しく、洗濯に時間を割けない方
- 洗濯に失敗したくない衣類をお持ちの方
- 衣類の数が多く、洗濯表示の確認が大変な方
- クリーニング店の受付の人に汚れを見られたくない方
宅配クリーニングは、クリーニングの依頼から受け取りまで、全て自宅で完結する便利なクリーニングサービス。
プロにお願いすると、自宅で洗濯するよりも衣類がキレイに仕上がり、洗濯時の衣類へのダメージも抑えることができるので、衣類が長持ちします。
洗濯する手間だけでなく、お店へ行く手間もなくなるため、家事の大幅時短になりますね。
5. 宅配クリーニングは「RE:KURI(リクリ)」がおすすめ

初めての宅配クリーニングなら「RE:KURI(リクリ)」がおすすめ!
初めての方は、「通常のクリーニング店のように細かい要望が伝えられるのか」と、不安に感じますよね。
リクリは、クリーニングの依頼時に届く宅配キットの中に「オーダーシート」が入っており、要望を細かく記載できるので安心です。
さらに、洗濯における全ての工程を自社工場で行っているので、衣類はすぐにクリーニングしてくれます。
洗濯後も空調設備の整った環境できちんと保管されるので、衣類にとっても優しいですね。
「家庭洗濯」と使い分ける!?「洋服パック」のお得な使い方
「全ての衣類を丁寧に洗う時間がない!でも宅配クリーニングはお金がかかる…」。
そんなときは、衣類によって家庭洗濯と宅配クリーニングを使い分けて利用するのがおすすめ!
例えば、以下のような使い分け方はいかがでしょうか?
- Tシャツや下着など、洗濯機でまとめて洗える衣類は自宅の洗濯機で洗う
- 薄手のアウターやスカートなど、比較的、手洗いする範囲が狭い衣類は自宅で手洗いする
- 失敗したくない衣類や手洗いが大変な衣類、「水洗い不可」の衣類はまとめて「洋服パック」へ依頼する
リクリは、まとめて出した方が1点あたりの料金が安くなるので、家庭洗濯が難しい衣類を1シーズンごとにまとめて出すだけでも家事の大幅時短になります!
また、自宅での洗濯で失敗し、衣類がダメになったり寿命を縮めてしまったりすることを考えたら、クリーニング店できちんと洗濯をしてもらう方が洋服も長持ちし、結果的にコストパフォーマンスが良いかもしれませんね。
その他にも、オフシーズンの間は保管してくれるコースもあり、大切なコートやスーツは「洋服パック(保管あり)」がおすすめ。
空調設備の整った安全な場所で保管してくれるので、虫食いやカビを防ぐだけでなく、オフシーズン中は自宅の収納スペースもスッキリします!
【「洋服パック」衣類の点数と料金案内】
衣類の点数 | 「保管なし」コース | 「保管あり」コース |
---|---|---|
5点 | 8,525円(1点あたり1,705円) |
10,340円(1点あたり2,068円) |
10点 | 11,550円(1点あたり1,155円) |
15,180円(1点あたり1,518円) |
15点 | 15,015円(1点あたり1,001円) |
20,460円(1点あたり1,364円) |
20点 | 17,600円(1点あたり880円) |
24,860円(1点あたり1,243円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 7,150円(1点あたり1,430円) |
10点 9,900円(1点あたり990円) |
15点 13,200円(1点あたり880円) |
20点 15,400円(1点あたり770円) |
「保管あり」コース |
---|
5点 8,800円(1点あたり1,760円) |
10点 13,200円(1点あたり1,320円) |
15点 18,150円(1点あたり1,210円) |
20点 22,000円(1点あたり1,100円) |
※9/1~2/28は「保管あり」コースを受け付けておりません。
※すべて税込価格です。
「RE:KURI(リクリ)」のオプションメニュー
「洋服パック」は、衣類にうれしいオプションメニューも豊富!

スーツなど通常水洗いできない洋服も専用の洗剤・機械を使い、水洗いをして汗もニオイもスッキリ!

生地表面にコーティングをすることで雨や食べこぼしなどの汚れから守ってくれます。

衣類を食べる害虫を寄せ付けにくくする防虫加工です。

折り目のラインをしっかりキープ。雨にぬれても折り目が長持ち!

裏地までアイロンがけを行うなど、一点一点手仕上げで行います。そのまましまえるように不織布カバー付き。
ご依頼の際は、ぜひオプションメニューも追加してみましょう。
6. 大切な衣類は丁寧に手洗いをして長持ちさせよう!
おしゃれ着をはじめとするデリケートな素材を使用したアイテムは、洗濯機ではなくていねいに手洗いをすることで長持ちさせることができます。手洗いには「押し洗い」「アコーディオン洗い」「つかみ洗い」などの方法があるので、衣類に適した手洗い方法を選択しましょう。
ただ、お気に入りの衣類を全て手洗いしていると手間も時間もかかってしまいます。そんなときにおすすめなのが「宅配クリーニング」です。洗濯のプロに任せると、自分で洗濯するより衣類がキレイに仕上がるだけでなく、洗濯にかかる時間を有意義にすごすことができます。
また、宅配クリーニングなら、自宅にいながら依頼から集荷、受け取りまでできるので、忙しくてクリーニングを依頼する暇がないという方におすすめです。大切な衣類を、手間をかけずにキレイにしたい方は、ぜひ宅配クリーニングを利用してみてはいかがでしょうか。
自宅で洗濯する際に「漂白剤」を使っていますか?
色落ちする可能性や「混ぜるな危険!」といった表記から、「失敗したら怖い…」と思い、あまり使っていない方もいるかもしれません。
しかし、衣類の汚れによっては、洗剤と漂白剤を一緒に使うことでキレイに仕上げることができる場合もあります。
「漂白剤」は使い方を守って使えばとても便利で、汚れを落とすのはもちろん、除菌やウイルス除去の効果が期待できる物もあるので、衣類を清潔に保つために欠かせないアイテムなのです!
この記事では、衣類用「漂白剤」の基礎知識から、種類と特徴、正しい使用方法、漂白剤を使用した方がいい汚れの見分け方まで詳しく解説します。
汗から生じる臭いや雑菌、ウイルスが気になるときに「漂白剤」が大活躍すること間違いなしです!
1. 漂白剤とは?基礎知識を知ろう
洗濯物の汚れには、汗や油、泥などさまざまな汚れがありますが、汚れの程度がひどくなければ、普通の洗濯洗剤でも十分汚れが落ちる場合がほとんどです。
しかし、汚れの中にはカレーやケチャップなどの「色素」が含まれる場合があります。一般的な洗濯洗剤は、汗や油などは落ちやすいものの「色素」を落とすのが苦手なため、洗濯をした後に「カレーの色が残っていた…」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
その点、漂白剤は一般の洗濯洗剤が苦手とする「色素」を落とすことを得意としており、化学反応によってシミや汚れを分解し、色を消失させるという特徴があるのです。
漂白剤は、大きく「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類に分かれます。
どちらも汚れを分解して落とすものですが、酸素系よりも塩素系の方が汚れを落とす力が強いため、柄物や色物の衣類に使うと、色落ちしてしまうので注意が必要です。
2. 衣類用の漂白剤の種類と選び方

漂白剤には「塩素系」と「酸素系」に加えて、「還元型」という種類もあります。
ここからは、塩素系、酸素系、還元型漂白剤それぞれの特徴と選び方について見ていきましょう。
塩素系漂白剤の特徴と、洗濯に向いている衣類や汚れ
「塩素系漂白剤」は液体タイプの漂白剤です。
主に綿や麻、ポリエステルやアクリルなどの衣類に使用でき、白物をキレイにしたいときに向いています。また、強い殺菌作用や除菌効果も期待できます。
使用上の注意点として、体にとって有害なガスが発生する可能性があるため、他の漂白剤と混ぜないこと、そして使用時には必ず換気をするようにしましょう。
また、塩素系漂白剤には強力な漂白効果があるため、色や柄のある衣類だと色落ちしてしまったり傷ついたりしてしまう可能性があります。
そのため、塩素系漂白剤は、白い衣類のシミ抜きや黄ばみのあるタオルなどにはおすすめですが、柄物や色物の衣類には使用しないようにしましょう。
他にも、金属製のボタンや装飾が付いている衣類は、変形する恐れがあるため使用できません。
酸素系漂白剤の特徴と、洗濯に向いている衣類や汚れ
酸素系漂白剤には「液体タイプ(酸性または弱酸性)」と「粉末タイプ(弱アルカリ性)」があります。「洗濯表示」タグに「漂白剤不可」の記載がない場合、ほぼ全ての衣類に使用可能です。
汗ジミやキッチンの油汚れなどは「酸性」の性質を持つため、汚れ落としを重視するなら粉末タイプ(弱アルカリ性)がおすすめ。
ただし、「タンパク質」は弱アルカリ性に弱いため、タンパク質を含むウールやシルク(絹)などの動物繊維には「液体」タイプを用いましょう。
液体の場合は、ウールやシルク製品に使えると同時に、汚れた部分に直接つけることができます。粉末を溶かしたりつけ置きしたりする手間が省けるのでとても便利です。
また、子供の食べこぼしやワイシャツの黄ばみといった部分的に汚れた箇所をすっきり落とすのにもおすすめです。
還元型漂白剤の特徴と、洗濯に向いている衣類や汚れ
還元型漂白剤は「粉末タイプ(弱アルカリ性)」の漂白剤です。強い漂白力や殺菌効果は期待できませんが、「塩素系漂白剤」で落ちなかった汚れや、汗による黄ばみを落とすときにおすすめです。
特に、鉄サビによる汚れには強く、キレイに落とすことができます。仕事や日曜大工などで鉄サビがついてしまった作業着や、子供が鉄棒で遊んで汚してしまったときなどには還元型漂白剤を使ってみてください。
ただし、ウールやシルクなどの動物繊維の衣類は、粉末が繊維の奥に入り込んで落ちにくくなるため使用しない方が良いでしょう。
また、「還元型漂白剤」の弱アルカリ性には、色そのものを変化させる性質があるため色柄物にも使用できません。
3. 汚れの種類と汚れを見分けるポイント

一言で汚れといっても、汚れの種類は食べこぼしや血液、汗による黄ばみなどさまざま。洗剤だけでいいのかそれとも漂白剤を使った方がいいのか、迷うことも多いでしょう。
ここでは、衣類などの汚れの種類や見分け方、洗い方のポイントについて解説していきます。
洗剤だけでも落ちやすい汚れ
水に溶けやすい水溶性の汚れである、コーヒーやしょうゆ、ソースなどは洗剤だけでも落ちやすいです。
一見、色の濃い汚れなので、白いシャツなどについてしまうと「落としにくいシミになるのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、汚れがついてから時間が経っていないときや、小さいシミのときは洗剤で十分キレイにできます。
洗い方のポイントは、調味料などをこぼしてしまった部分に、直接洗剤をつけてもみ込んだらいつも通り洗濯しましょう。もみ込むときは、シミが広がらないように注意してください。
洗剤と漂白剤どちらも使用すると落ちやすい汚れ
赤ワインや紅茶、カレーやミートソースなどの汚れは、洗剤だけではキレイに落とすことが難しい汚れです。
赤ワインや紅茶にはタンニンが含まれていて、いつも通りの洗濯では落ちにくくシミの原因になってしまいます。
また、カレーやミートソースの汚れが落ちにくいのは、水と油の両方の成分が混ざっているから。しょうゆのように水に溶ける汚れと、サラダ油や口紅などの油に溶ける汚れの2種類が混合することで、洗剤だけではキレイに落ちない汚れになってしまいます。
そのため、これらの汚れがついてしまったときは、洗濯機で洗う前に漂白剤で少しつけ置きしておくと、キレイに落ちやすいです。
洗剤や漂白剤を使っても落とすのが難しい汚れ
衣類についた汚れの中には、漂白剤を使用しても取れないタイプの汚れもあります。代表的なのが、ガムのような粘着力の高い汚れ。洗剤や漂白剤でも落としにくく大変厄介です。
もし、ガムが衣類についてしまったら、まず洗濯をする前に冷やして固めましょう。付着してすぐなら、冷やすだけでポロっと取れることがあります。固めた後にガムテープを貼って取ると、さらに剥がれやすくなります。
それでも取れない場合は、サラダ油やクレンジングオイルを使ってガムの成分を溶かすのもおすすめです。
ガム以外にも、液体中にタンパク質が含まれている血液や牛乳などは、時間が経つと固まってしまい漂白剤でも落ちなくなります。また、赤ワインやインクなども時間が経過すると衣類自体が染まってしまい、なかなか漂白剤では取れません。
このように、汚れてから時間が経過してしまい、漂白剤でも落ちなくなってしまったシミは、プロのクリーニングにお任せすることをおすすめします。
4. 【目的別】漂白剤を使った洗濯方法と注意点

ここからは、漂白剤を使用した具体的な洗濯方法について解説していきます。
漂白剤は使い方を間違えると衣類にダメージを与えてしまう可能性があるので、漂白剤を使用する場合の注意点についても併せてご紹介します。
最初に、漂白剤を使用する際に必ず下記の注意点を確認しておきましょう。
- 含まれる成分が異なるため「食器用漂白剤」は使用しない
- 洗濯表示を確認し「漂白剤不可」と記載された衣類には使用しない
- 色柄物は色落ちしないか事前に確認する
- 体にあまりよくないガスが発生するため、使用時は換気しゴム手袋をはめる
- 複数の「漂白剤」を増せない
「衣類全体の汚れ」を漂白する使い方
「衣類全体の汚れ」を漂白する場合は、「漂白剤」を使用します。最初から衣類全体に使うのではなく、まずは目立つシミに使ってから衣類全体に。詳しい手順は、以下を確認してください。
- 衣類に目立つシミが付着していたら、シミ部分の下にタオルを敷く
- シミ部分を水でぬらし、「漂白剤」を付ける
- シミの部分だけ手でやさしくもみ洗いする
- 軽く水ですすぐ
- この時点でまだシミが残っていたら、40度くらいのぬるま湯が入った洗面器に中性洗剤を適量入れて溶かす
- さらに適量の「漂白剤」を入れ、衣類を30分程度つけ込む(色落ちしていないか時々確認する)
- 水で軽くすすぐ
- シミが落ちたら、通常の水洗いで洗濯する
衣類全体を漂白すると、目立つシミを落とすだけでなく、衣類の除菌や消臭にも役立ちます。また、漂白剤を使って洗濯すると、部屋干しの嫌な臭いにも効果的です。
特に、梅雨時や台風シーズン、雨や曇りの日が多い時期は湿度が高くなり洗濯物の生乾き臭が気になりますよね。そんなときにも衣類の全体を漂白すると、臭いの原因となる雑菌の増殖が抑えられます。部屋干しの臭いが気になる方もぜひ一度試してみてください。
「部分汚れ」を漂白する使い方
衣類全体ではなく「部分汚れ」だけを漂白したい場合は、以下の手順で洗濯してください。
- シミ部分の下にタオルを敷く
- シミ部分を水でぬらし、「漂白剤」をシミの部分に直接塗る
- 綿棒でやさしく上から叩く
- 「漂白剤」は高い温度の方が効果を発揮しやすいため、ドライヤーを1分程度当てた方が効果的(ドライヤーはシミから10~15cmほど離しましょう)
- 「漂白剤」に記載された指定の時間通り、しばらく放置する
- 水で軽くすすぐ
- シミが落ちたら、通常の水洗いで洗濯する
「洗濯表示」タグに「アイロン不可」と記載されている場合、素材によっては熱に弱く変形する恐れがあるので、ドライヤーなどで乾かすのは避けましょう。
また、デリケートな素材など、酸素系漂白剤では洗えない衣類については無理に自分でシミ抜きをせず、プロのクリーニングに依頼することをおすすめします。
「通常の水洗いで落ちなかった汚れ」を漂白する使い方

「通常の水洗いで落ちなかった汚れ」は、いつもより長く「漂白剤」につけておくと落ちる場合があります。洗い方は以下の手順です。
- 40度くらいのぬるま湯に中性洗剤と粉末、または液体の「漂白剤」を入れて混ぜる
- 衣類を入れて30分~2時間ほどつけ置きする(生地を傷める可能性があるので、2時間以上の放置はNG)
- つけ置き液ごと洗濯機に入れて洗濯する(漂白剤が使用できない衣類と一緒に洗濯しないよう注意)
酸素系の漂白剤やつけ置きでも落ちなかった場合は、還元型漂白剤を使ってみることで落とせる汚れがあるかもしれません。
先にお伝えしたとおり、還元型漂白剤は鉄分や赤土などの汚れを落とすのが得意な漂白剤なので、汚れの種類によっては効果を発揮する場合があります。あきらめる前に一度試してみましょう。
もし、いろいろ試した結果、どうしても汚れが落ちないという場合は、何度も「漂白剤」を使うと衣類が傷む可能性があるので、無理をせずクリーニング店へお任せしましょう。
「細菌やウイルスを除菌・殺菌」する使い方
「漂白剤」はシミを落とすためだけの洗剤と思われがちですが、細菌やウイルスの除菌・殺菌にも役立ちます。漂白剤を使って洗濯物を除菌・殺菌する手順は以下のようになります。
- 40度くらいのぬるま湯に中性洗剤と「塩素系漂白剤」を入れて混ぜる
- 除菌・殺菌したい衣類を入れて30分~2時間ほどつけ置きする(生地を傷める可能性があるので、2時間以上の放置はNG)
- つけ置き液ごと洗濯機に入れて洗濯する(漂白剤が使用できない衣類と一緒に洗濯しないよう注意)
塩素系漂白剤は、消毒用アルコールよりも効果があるいわれています。厚生労働省が公表している資料によれば、濃度を0.05%に薄めて使うことで、ドアノブや食器などの消毒にも使用できます。
※出典元:厚生労働省「感染防止対策」
「水洗い不可」の場合

「洗濯表示」タグに「水洗い不可」と記載された衣類は、「漂白剤」はもちろん水が使えません。無理に漂白剤や水を使用して洗濯しようとすると、衣類が以下のような状態になる恐れがあります。
- 色落ちする
- 縮む
- シワや型崩れを起こす
- 毛羽立ちが目立つ
「水洗い不可」かつ「ドライクリーニング可」と記載された衣類は、クリーニング店のドライクリーニングにお任せしましょう。
5. 1着ずつ適切な洗濯をするのは手間!そんなときは「RE:KURI(リクリ)」の「汗抜き加工」
自宅で漂白剤を使用するとき、衣類をまとめてつけ置きしたいですが、中には「漂白剤使用不可」の衣類もあるため、1着ずつ判別して使用するのは結構手間がかかります。
さらに、1着ずつ丁寧に洗ったとしても、やり方を間違えて失敗する可能性も…。
そこでおすすめしたいのが、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」の「汗抜き加工」!
「汗抜き加工」とは、リクリの洋服パックのオプションメニューの一つで、特殊な溶剤を用いて汚れを落とす洗濯方法です。「水洗い不可」の衣類でもダメージを最小限にして汚れを落とすことができます。
「水洗い不可」で汚れが気になってきている衣類や、漂白剤が使えない衣類、漂白剤を使用すると傷む可能性があるデリケートな衣類は、洗濯のプロに任せるのが一番です!
「汗抜き加工」については、下記の記事で詳しくご紹介しているので併せて読んでみてください。
関連記事:汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは
「水洗い不可」の衣類のみをクリーニングに出し、その他の衣類は自宅で洗う、というように「自宅洗い」と「クリーニング店」を上手に使い分けることで、衣類が長持ちするだけでなく、家事の時短にもなりますよ。
■「汗抜き加工」の料金 |
---|
1点 770円 |
2点 1,540円 |
3点 2,310円 |
4点 3,080円 |
※料金は全て税込価格です。
クリーニングに出す衣類のうち、汚れが気になってきている衣類は「汗抜き加工」をつけてはいかがでしょうか?
また、リクリの簡易シミ抜き(無料)で落とせないシミの場合、「有料シミ抜き」サービスをご用意しています。
もし頑固なシミ汚れができてしまっても、諦めずにぜひリクリのシミ抜きをご利用してみてください。
6. 漂白剤を正しく使って衣類をキレイに保とう!
漂白剤は普段の洗濯にプラスすることで、衣類の汚れを落とし、殺菌・除菌効果で清潔に保つことができる優れものです。強い力で漂白できる塩素系、色柄物にも使える酸素系、汚れから酸素を奪って漂白する還元型漂白剤と種類があるので用途に合わせて選びましょう。
漂白剤を使うのが不安な場合や手間だと感じるときは、宅配クリーニングがおすすめです。
自宅にいながらインターネットで依頼ができて、集荷・受け取りに店舗まで出向く必要もありません。毎日仕事で忙しい方や、育児や家事で忙しいという方には特におすすめです。
漂白剤の正しい使い方を知り、自宅でできない物は宅配クリーニングを利用しながら清潔な衣類を維持しましょう!
外で思いっきり遊んだお子さんが着ていた服や部活のユニフォームなど、泥汚れが付くとなかなか落ちません。
とはいえ、衣類は肌に直接触れるので、肌荒れやかゆみの原因になるような刺激の強い洗剤は使いたくないという方も多いのではないでしょうか。
実は肌にやさしい無添加の洗濯せっけんでも、泥汚れを十分キレイに落とせるんです。
この記事では、洗濯せっけんを使って泥汚れを落とす方法や、泥汚れを洗濯する場合の注意点についてご紹介します。
1. 泥汚れとはどんな汚れ?特徴を知ろう
そもそも「泥汚れ」とはどのような汚れなのか、まずはその特徴について確認していきましょう。
衣類などの「汚れ」には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
- 水溶性の汚れ…汗・ジュースなど
- 油溶性の汚れ…皮脂・食用油・口紅など
- 不溶性の汚れ…泥・ほこりなど
この中でも、泥汚れは不溶性に分類されます。
不溶性の中でも、泥汚れは特に水になじみにくいため、水でゴシゴシ洗ってもなかなか落ちないという特徴があります。
2. 泥汚れを落としにくい原因とは?
それでは、泥汚れが「なかなか落ちない」のは具体的に何が原因なのでしょうか?
ここでは泥汚れが「落ちにくい」原因について見ていきましょう。
まず、汗やジュースなどの「水溶性の汚れ」であれば、通常の洗濯でも水や洗剤の力で汚れが落ちやすいです。
しかし、泥汚れには水にも油にも溶け出しにくい「不溶性」の性質があります。特に、泥汚れは一般的な洗濯洗剤では落ちにくいといわれているため、「そのまま洗濯機で洗ったら泥汚れだけ落ちてない!」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
さらに、泥汚れは繊維の奥にまで砂や石などが入り込んでしまうため、表面の汚れは落ちても、繊維の中にまで入り込んだ泥汚れは、いつものように洗濯機で洗ったり水につけ置きしたりしてもなかなか落ちません。
このように、泥汚れはジュースなどの汚れとは違い、そのまま洗濯機で洗濯洗剤を使って洗っても、なかなか簡単には落ちにくいということを覚えておきましょう。
3. 泥汚れを洗濯する前の注意点
具体的な泥汚れを落とす方法を確認する前に、まずは泥汚れの付いた衣類を洗濯する前の注意点についてご紹介します。
泥汚れをいきなり水洗いするのは逆効果
衣類が汚れたらすぐに洗いたくなりますが、泥汚れをいきなり水洗いするのは逆効果です。
泥汚れは水にも油にも溶け出さないため、水で洗っても取り除くことができません。それどころか、水洗いすることで細かい汚れを繊維の奥まで入り込ませてしまうことになります。
泥汚れが生地の奥深くまで入ってしまうと、かき出すのも難しくなり、洗剤を使ってもなかなか落ちなくなるのです。
そのため、泥汚れはいきなり水洗いするのではなく、汚れた部分を乾燥させてから、からもみやブラッシングなどをして、繊維の奥に入り込んだ泥をできるだけかき出しておくのがポイントです。
洗濯表示と素材を確認する
頑固な泥汚れを落とすためには、洗濯せっけんなどでゴシゴシと洗わなければならない場合があります。
しかし、汚れを落とそうと生地に強い刺激を与え過ぎてしまうと、衣類を傷めてしまうかもしれません。
特に、ウールなどのデリケートな衣類は洗濯せっけんには向かない場合もあるため、衣類に付いている「品質表示」タグや「洗濯表示」タグで洗濯方法と素材をチェックし、傷みが心配な場合は無理に自宅で洗わないようにしましょう。
新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
4. 泥汚れの落とし方(洗濯の前処理)

ここからは、泥汚れの落とし方について確認していきましょう。ただし、洗濯機で洗う前に、泥汚れを奥に入り込ませないようにする「前処理」が必要です。
洗濯機で洗う前に、洗濯せっけんで泥汚れを落とす前処理の方法や、おすすめの洗濯せっけんについても併せてご紹介します。
洗濯の前処理に必要な物
泥汚れの前処理は、以下のような普段使用しているアイテムで簡単にできます。
- 固形せっけん
- 衣類用ブラシ(柔らかめの歯ブラシでも可)
- ドライヤー
せっけんには、水にも油にもなじんで汚れを包み水中へ引きずり込む「界面活性作用」と、引きずり込んだ汚れを水中に分散させる「乳化作用」があります。
泥が「不溶性」の性質を持っていても、洗濯せっけんの「界面活性作用」と「乳化作用」が泥汚れを分解して落とすので、肌にやさしい洗濯せっけんでも泥汚れが落ちます。
肌にやさしいおすすめの洗濯せっけんを以下の表でご紹介します。ロングセラー商品もあり、お近くのドラッグストアでも購入できるためおすすめですよ。
商品名 | メーカー名 | 商品の特徴 |
---|---|---|
ウタマロ | 株式会社 東邦 | ・通常の洗濯では落ちにくい泥汚れや食べこぼし汚れを落とせる ・生地を傷めにくい |
シャボン玉石けん | 株式会社 シャボン玉本舗 | ・酸化防止剤、着色料、香料、合成界面活性剤を使用していない ・肌に優しいのでお子様のいるご家庭でも安心して使用できる |
arau.baby (洗濯用部分洗い石けん) | SARAYA | ・植物生まれ、無添加で肌に優しい ・赤ちゃん用衣類にも安心して使用できる |
ウタマロ |
---|
株式会社 東邦 |
・通常の洗濯では落ちにくい泥汚れや食べこぼし汚れを落とせる ・生地を傷めにくい |
シャボン玉石けん |
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株式会社 シャボン玉本舗 |
・酸化防止剤、着色料、香料、合成界面活性剤を使用していない ・肌に優しいのでお子様のいるご家庭でも安心して使用できる |
arau.baby(洗濯用部分洗い石けん) |
---|
SARAYA |
・植物生まれ、無添加で肌に優しい ・赤ちゃん用衣類にも安心して使用できる |
「食器用洗剤」を使った方法が紹介されていることがありますが、食器用洗剤には「界面活性剤」の割合が多く肌荒れを起こしやすいため、用途以外で使用するのはおすすめしません。
きちんと衣類用の洗剤やせっけんを使いましょう。
洗濯の前処理の方法

では実際に、洗濯せっけんで泥汚れを落とす手順を見ていきましょう。
ただし、いきなり水につけるのではなく、乾いた状態から始めるのがコツです!
- 泥汚れが付いた衣類を完全に乾かす(急ぎのときはドライヤーで乾かす)
- 乾いた状態の衣類に付いた泥汚れを手で叩いたり、からもみをしたり、ブラシを使ったりして泥をある程度落とす
- 40度程度のぬるま湯を泥汚れ部分にかける
- 固形せっけんを泥汚れの部分にたっぷり塗りこんでいく
- 洗面器などにぬるま湯をため、汚れが浮き出すようにしっかりもみ洗いをする
- 汚れがひどい箇所には部分的にブラシなどでこすり洗いをする
- 泥汚れがある程度落ちたらしっかりとすすぐ
前処理には少し手間がかかりますが、前処理を行うのと行わないのとでは泥汚れの落ち方が大きく変わります。面倒と感じるかもしれませんが、前処理をしてから洗濯機で洗う方がキレイに仕上がります。
5. 自宅でできる泥汚れの落とし方(水洗いできる衣類の場合)

続いては、前処理が終わった後の、洗濯機での洗い方を見ていきましょう。
なお、ここでは「自宅で水洗いができる衣類」を対象に説明しますので、水洗いができない衣類は無理に自宅で洗わず、プロのクリーニングにお任せすることをおすすめします。
泥汚れが部分的・広範囲に付いている場合の落とし方
泥汚れが付いてからあまり時間が経っておらず、泥汚れが一部分または広範囲に付いている場合は、しっかりと洗濯せっけんで前処理をしておけば、その後は洗濯機で洗うだけでも泥汚れは落とせます。
前処理をした後の衣類は、洗濯機の「普通コース」で洗いましょう。
また、汚れている衣類は洗濯槽の底の方に入れるようにしてください。その方が、近くにある重い衣類や大きい衣類と摩擦し、洗浄作用が強くなるので、汚れが落ちやすくなります。
ある程度時間が経った泥汚れは「重曹」で
なかなか泥汚れが落ちない、または、時間が経過した頑固な泥汚れの場合には、「重曹」の出番です。
重曹の粒は柔らかく、力を加えると変形する性質があるため、繊維の奥まで入っていきやすく、油を吸着する作用によって汚れを落としてくれます。
以下のような手順で洗濯すると、汚れが落ちやすいです。
- 「重曹」と「衣類用の中性洗剤」を同じ体積ほど用意する
- 双方を汚れ部分に塗りよくもみ込む
- 15分ほどおいた後に洗濯機で洗濯する
※重曹を含んだお湯で煮洗いする方法もありますが、素材により変質したり色落ちしたりする可能性があるため、おすすめしません。
自宅で洗えない衣類の泥汚れはクリーニング店へ
そもそも水洗いできない衣類や、デリケートな衣類の泥汚れを落とすには、クリーニング店に洗濯をお願いするのがベストです。
毛皮のコートやウール100%の上着にセーター、レーヨンでできたトップスなど、水洗いできない衣類でも、ふとしたときに、泥汚れが付いてしまうことも。
水洗いできない衣類を無理やり自宅で洗濯すると、汚れが繊維に入り込んでしまったり、変形してしまったりする可能性があります。そんなときは、クリーニング店で「ドライクリーニング」をお願いしましょう。
「ドライクリーニング」は、水の代わりに特殊な「有機溶剤」を使って汚れを落とす洗い方です。そのため、水洗いできない衣類にはおすすめのクリーニング方法。
また、自宅で洗えない衣類だけでなく、以下に該当する方にも、クリーニング店の利用がおすすめです。
- お子さんには常に清潔な衣類を着せたい
- 1着ずつ泥汚れを落とすのが手間だと感じる
- 園芸や登山など土に触れる機会が多い
- 家事や育児で忙しく、衣類の洗濯に時間がかけられない
- 家族全員分の洗濯物が多い
クリーニング店へお任せするメリットは、家事の時短や衣類を清潔にするだけではなく、プロにお願いするので、自宅で洗うよりも衣類がキレイになって戻ってくるという点もあります。
ただし、クリーニング店へ持ち込むときは、泥汚れが付いたままだと断られる可能性があるため、前処理を行ってから持ち込みましょう。
また、「クリーニング店へ行く時間がない…」というときは、宅配クリーニングの活用が便利です。インターネットからいつでも依頼ができ、集荷から受け取りまで自宅にいながらクリーニングの依頼ができます。
6. 洗濯の時短なら宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」

普段忙しい方へ、便利な宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」をご紹介します。
リクリは注文から受け取りまで自宅で完結できるため、衣類をお店へ持ち込む必要がありません。
さらに以下のように安心、安全なポイントが!
- 依頼時に気になる点や要望があれば、「オーダーシート」でお願いできる
- 自社工場にて洗濯
- 洗剤の使い回しをしないため独特な石油系のニオイが付かない
- 洗濯後は衣類にとって最適な梱包サイズの箱でお届けするためシワが付く心配がない
ただし、近くのクリーニング店同様、「水洗い不可」、かつ泥汚れがひどい衣類の場合、対応できない可能性もあるので、不安な場合は事前にお問い合わせください。
送った衣類が検品のうえ対応不可となった場合は、自宅に返却となるので返送料がかかる点は注意しておきましょう。
泥汚れが付いた衣類をまとめて出すなら「洋服パック」がおすすめ

泥汚れが付いた衣類を出すなら、複数の衣類をまとめて出せるリクリの「洋服パック」を利用すると、1枚当たりの費用がおトクになります。
料金は以下の通りです。
【「洋服パック保管なし」コースの料金】
衣類の点数 | 「保管なし」コース |
---|---|
5点 |
8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 |
11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 |
15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 |
17,600円(1点あたり880円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 17,600円(1点あたり880円) |
※すべて税込価格です。
たくさん出すほど1点あたりの料金が安くなり、頼みやすいですね。
洗濯物が多く出るご家庭だと、月に一度まとめて出して家事の時短に役立てたり、衣替えのシーズンにまとめて利用したりするなど、自宅洗いと使い分けると家計にもやさしく効率的かもしれません。
7. 頑固な泥汚れは前処理を忘れずに!工夫して洗濯しよう
衣類に付いた頑固な泥汚れは、通常の洗濯方法ではなかなか落ちません。ここでご紹介したような「前処理」をしてから洗うことで、驚くほど泥汚れが落ちやすくなります。
ただし、なかなか落ちない頑固な泥汚れや、デリケートな素材の衣類、手間をかけて洗濯する時間がない方は、洗濯のプロのクリーニング店に任せるのも一つの方法です。
特に、毎日忙しい方は自宅にいながら依頼ができる宅配クリーニングがおすすめ。自分の都合に合わせてクリーニングの依頼をし、集荷から受け取りまで自宅にいながら完結できます。
店舗のクリーニングと同様に「シミ抜き加工」などのオプションも利用できるので、ぜひ宅配クリーニングを利用してみてください!
ベッドや布団のシーツは、睡眠環境にとって大切な物です。常に清潔にしておきたいところですが、毎日洗うのはさすがに大変です。
また、「シーツをどれくらいの頻度で洗濯すればいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、シーツが汚れる原因をはじめ、具体的なシーツの洗い方や干し方のポイント、おすすめなシーツの洗濯頻度を解説します。
「シーツの上手な洗い方について改めて知っておきたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. なぜベッドや布団のシーツを頻繁に洗濯する必要があるの?
ベッドや布団のシーツは毎日使う物なので、できるだけ清潔に保ちたいものです。
まずは、シーツを頻繁に洗う必要がある理由と、知らないうちにシーツが汚れる原因について解説していきます。
シーツを頻繁に洗う必要がある理由
人は寝ている間にたくさんの汗をかいており、その量は1日約300mlといわれています。それほど多くの汗を毎晩シーツが吸収していると、湿気を好む雑菌が増殖し、嫌な臭いのもとにもなるのです。雑菌だけでなく、寝ている間に体から出るアカ、皮脂、フケなども、臭いの原因の一つになります。
さらに、汗、アカ、フケなどはダニの栄養分となり、ダニを引き寄せることも。
ダニは、人をかむタイプもおり、ダニの死骸やフンはアレルギーの原因になるといわれているので要注意です。
また、シーツを不衛生な状態のまま放置しておくと、肌荒れなどの悪影響を引き起こす可能性もあります。
シーツは肌に直接触れる部分が多いため、「最近、肌の不調が気になる…」という方は、シーツが不衛生な状態になっていないか確認しましょう。
シーツの汚れの原因

シーツの汚れで目に見えて分かりやすいのが「黄ばみ」です。この黄ばみの原因の一つとして考えられるのは汗。汗は少量であってもシーツに吸収されやすく、汚れが蓄積してしまい、結果的に汗じみや黄ばみになるのです。
また、湿気が多い状態が続くと、シーツにカビや雑菌などが繁殖してしまい、汚れの原因となってしまいます。そこに汗や皮脂汚れが付着すると、黒ずんでしまうことも。
シーツは、乾いているように見えても、寝ている間に汗を吸っていることがあるため、部屋の換気をしたり布団乾燥機を使ったりするのもおすすめです。
2. ベッドや布団のシーツの洗濯頻度
続いては、ベッドや布団のシーツを洗濯する頻度について、夏と冬それぞれ季節別の目安を見ていきましょう。
夏は1週間に1度を目安に洗う
夏はたくさんの汗をかきやすいため、1週間に1度を目安にシーツを洗濯するのがおすすめ。
「忙しくてシーツを洗う時間がなかなかとれない!」というときは、替えのシーツを2、3枚用意しておき、順番に使うようにしましょう。
市販されている「抗菌・防臭加工」が施されたシーツを活用するのも一つの方法です。通常のシーツを使うよりも清潔さを保つことができ、洗濯する頻度が少なく済みます。
ただし、夏場の熱帯夜で大量に汗をかいてしまった日などは、1週間より短い間隔でシーツを交換しましょう。大量に汗をかいたままのシーツをそのままにしておくと不衛生ですし、放置している間に雑菌が繁殖してしまう可能性もあるためです。
また、夏場は晴れて気温が高い日も多く、こまめに洗濯をしても、干したシーツがすぐに乾きやすいので、できるだけ短い間隔で洗うようにしてください。
冬は2週間に1度を目安に洗う
冬は、夏場ほどたくさんの汗をかかないため、2週間に1回の頻度を目安にシーツを洗濯するとよいでしょう。
ただし、汗をかく量には個人差があるので、シーツの臭いが気になる場合は、夏場と同じ1週間に1回の頻度がおすすめ。
シーツは一見キレイに見えても、実は汚れているといったことがあります。夏場よりは洗濯回数を少なくしてもよいかもしれませんが、不衛生と感じたらすぐに洗濯をしましょう。
また、冬場は、シーツを干すときになかなか乾燥しないこともあるので、替えのシーツを数枚用意したり、乾燥機対応のシーツであればコインランドリーの乾燥機を使うのもよいかもしれません。
3. 自宅の洗濯機でシーツを洗う方法

ここからは、自宅の洗濯機でシーツを洗う手順について解説していきます。
洗濯機でシーツを洗うときのポイントや、用意しておくとよい物についても併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯表示をチェックする
まずシーツについている「洗濯表示」タグをチェックして、洗濯機で水洗いができるかを確認します。
洗濯表示は、シーツのような寝具や衣類に付いていて、「水洗いできるかどうか」「洗濯方法は手洗いか洗濯機か」「洗濯時の水の上限温度」など、洗濯に関する取り扱いについての情報が分かる表示のことです。
シーツが水洗いできない素材でできている場合は、洗濯機で洗うと生地を傷めてしまうので、洗濯の前に必ず確認しましょう。
洗濯表示のマーク例には以下のようなものがあります。


もし、「家庭での洗濯禁止」マークがある場合は自宅の洗濯機で洗うのは避けて、クリーニング店へ依頼するのがおすすめです。無理をして自宅で洗うよりもキレイに仕上がり、生地を傷める心配もありません。
大切なシーツをダメにしてしまわないためにも、洗濯表示を必ず確認しましょう。
さまざまな洗濯表示の種類や見方について知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
洗濯前に用意する物
シーツが自宅の洗濯機で水洗いできるかを確認したら、以下のアイテムを準備します。
- 中性洗剤
- 洗濯ネット
- 漂白剤(シーツにシミが付いている場合に使う)
- ガムテープや粘着クリーナー(ホコリやゴミを取るのに使う)
シーツを洗う際に必要なアイテムはこの4点で、他に特別な物を用意する必要はありません。
シーツについたホコリやゴミを取る
シーツには、ホコリやゴミがたまっている場合も多いので、洗濯機に入れる前に、ガムテープや粘着クリーナーでホコリやゴミを取っておくのがポイントです。
ホコリだけでなく髪の毛もシーツに付きやすいので、念入りに取っておきましょう。
この作業をしないままシーツを洗濯機に入れてしまうと、洗濯槽にホコリやゴミも一緒に入った状態で洗うことになります。洗濯機についている糸くずフィルターがある程度はキャッチしてくれますが、シーツの繊維と絡んだ細かなホコリやゴミは、そのまま残ってしまう可能性も。
また、掛け布団の場合は、足元などにもホコリやゴミがたまっていることも多いので、入念にチェックして取っておきましょう。布団やマットレスに被せるタイプのボックスシーツは、四隅にホコリやゴミがたまりやすいので、重点的に確認が必要です。
シーツを洗濯ネットに入れる

ホコリやゴミを取ったら、シーツを洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットは、洗濯時にシーツにシワが付くのを防いでくれるほか、シーツが洗濯機の中でこすれて傷んでしまうのを防いでくれます。
シーツはサイズが大きくて洗濯ネットには入れにくいですが、キレイに収めるにはコツがあります。ポイントは、シーツを縦に3つ折りにしてから「じゃばら折り」にすること。
こうすることで、シーツにシワが付きにくくなり、洗剤と水がしっかり生地の奥まで浸透するので、よりキレイな仕上がりになります。
シーツに適した洗濯コースや洗剤を選択する

洗濯機によっては、シーツに適した洗い方の「コース選択」ができます。シーツの場合は「大物洗いコース」や「毛布コース」などを選びましょう。
また、洗剤は衣類のおしゃれ着用として市販されている「中性洗剤」を使用するのがおすすめ。中性洗剤は一般的なアルカリ性の洗剤よりもやさしく洗えるので、シーツの生地が傷むのを防いでくれます。
シーツにシミがある場合は、シミの部分に漂白剤をつけてから洗濯すると、キレイな仕上がりが期待できるので試してみましょう。
なお、色物のシーツは色落ちしてしまう不安もありますが、酸素系漂白剤を使うと安心です。
自宅でシーツを洗う際におすすめの中性洗剤を以下にご紹介しておきます。
【シーツの洗濯におすすめ!中性洗剤】
商品名 | メーカー名 | 特徴 |
---|---|---|
洗濯用洗剤 海へ…Step | がんこ本舗 | ・肌に優しい中性洗剤でふんわり仕上がるため柔軟剤が不要 ・しっかり汚れを落とすにもかかわらず、すすぎが入らないため水道代の節約になります |
タオル・シーツ・肌着専用洗剤 | NSファーファ・ジャパン株式会社 | ・病院や介護施設でも使用されているリネン類の専用洗剤です ・抗菌、消臭機能はもちろん、洗濯物をより白くするための「蛍光増白剤」が含まれていないため肌にも優しく安心です |
シャボン玉スノールボトル 1000mL | シャボン玉石けん | ・赤ちゃん用の衣類にも安心して使用できると評判の「シャボン玉石けん」シリーズ ・長年愛されただけあり、その安心感は今でも健在 ・蛍光増白剤や合成界面活性剤などの化学物質が一切含まれていない ・肌が直接触れるシーツにも安心して使用できます ・ふんわりとした仕上がりになるため柔軟剤が不要です。 |
商品名 |
---|
洗濯用洗剤 海へ…Step |
メーカー名 |
がんこ本舗 |
特徴 |
・肌に優しい中性洗剤でふんわり仕上がるため柔軟剤が不要 ・しっかり汚れを落とすにもかかわらず、すすぎが入らないため水道代の節約になります |
商品名 |
---|
タオル・シーツ・肌着専用洗剤 |
メーカー名 |
NSファーファ・ジャパン株式会社 |
特徴 |
・病院や介護施設でも使用されているリネン類の専用洗剤です ・抗菌、消臭機能はもちろん、洗濯物をより白くするための「蛍光増白剤」が含まれていないため肌にも優しく安心です |
脱水したら素早く取り出して干す
脱水が終わったら、できるだけ早めにシーツを洗濯機から取り出して、干すようにしましょう。
シーツをぬれたまま放置すると、シーツがシワだらけになるだけでなく、雑菌が繁殖しやすくなり嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
シーツをキレイな状態に保つために、脱水が終わったらすぐに干すようにしましょう。
もし洗った後、ぬれたまま長時間放置してしまったときは、面倒でももう一度洗濯するのがおすすめです。
4. シーツの干し方のコツ
続いては、シーツの干し方のコツをご紹介します。外で干す場合と室内で干す場合に分けて、それぞれ見ていきましょう。
外で干す場合
シーツを外で干す場合は、よく晴れた日を選びましょう。
また、干す場所は「風通しの良い日陰」がおすすめ。一般的にシーツの生地は紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所で干すと繊維を傷める恐れがあるためです。
反対に、風通しが悪い場所だと、湿気が多く、シーツを長時間湿った状態で置いておくことになります。なかなか乾かない上、湿気によって雑菌が増殖する原因にもなるため注意が必要です。
シーツを物干し竿などで干すときにも、ちょっとしたコツがあります。
物干し竿が2本用意できる場合は、シーツを横から見てM字型になる状態で干すことがポイント。物干し竿1本で干す場合でも、物干し竿にいくつかハンガーをかけた上からシーツをかぶせるようにして、横から見てA字型になるように干しましょう。
そうすることで、風が当たる面積が増え、より早く乾かすことができるのです。
室内で干す場合

シーツを室内で干すのは、以下のようなケースが考えられるでしょう。
- 庭やベランダなど風通しの良い日陰がない
- 雨や雪の日などで天気が悪く、洗濯物を干すのに適していない
- 干す時点の天気は良くても、外出予定の時間帯に天気が悪くなる予報が出ている
- 外のホコリや花粉などがシーツに付着するのが気になる
室内でシーツを干す場合のポイントは、扇風機やエアコン、サーキュレーターなどを活用して室内の風の流れを良くしておくこと。外で干す場合と同様に、できればシーツを横から見てM字型・A字型に干し、風が当たる面積を大きくするといいでしょう。
また、湿気が多い状態で干すとなかなか乾きにくいだけでなく、シーツに雑菌が発生して嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
室内干しの場合は、室内の湿気を極力取り除くことが大切。湿気を取り除くための除湿器や、夏場であればエアコンの除湿モードを使うのも効果的です。
乾燥機を使う場合
洗濯機と同様に乾燥機を使う場合も、まず最初にシーツの洗濯表示タグを確認しましょう。「乾燥機使用OK」の表示があれば乾燥機が使用できます。
シーツによってはタグが付いていない物や、乾燥方法に関する表記がない物もありますが、その場合は念のため乾燥機の使用は控えてください。
綿や麻の生地、洗濯表示のアイロンの温度が「低」と表記されているシーツは、一部の対応乾燥機であれば使用できます。乾燥機の取り扱い説明にも従って、低温で乾かしましょう。
5. コインランドリーを利用して洗う方法も

シーツを自宅の洗濯機で洗うのが大変な場合は、近所のコインランドリーを利用するのもよいでしょう。
持ち運ぶのは大変ですが、コインランドリーの洗濯機は家庭用よりも洗濯可能な容量が大きいので、大きいサイズのシーツや複数のシーツを一度に洗いたい場合にもおすすめです。
コインランドリーでシーツを洗う手順
コインランドリーの洗濯機は、洗剤が自動投入されるタイプと、自分で洗剤を持ち込んで投入するタイプの2種類があります。後者の場合は、中性洗剤を持っていきましょう。
洗い方の手順は基本的に自宅で洗濯する場合と同じで、シーツを洗濯ネットに入れて洗います。乾燥機に入れるときは、シーツを洗濯ネットから取り出してください。洗濯ネットに入れたまま乾燥機にかけると、乾きムラが出てきてしまったり、乾燥機の中で熱くなったネットが傷んでしまったりします。
洗濯・乾燥時間は?温度設定の注意点も
コインランドリーで洗濯・乾燥にかかる所要時間は、洗濯が約30分、乾燥が約40分です。ただし、コインランドリーごとに設置してある洗濯機や乾燥機の機種が違うため、あくまでも目安と考えておきましょう。
温度設定ができる乾燥機の場合で、シーツの洗濯表示タグにアイロンを低温でする指示があれば、乾燥機の設定も低温で行いましょう。もし高温で行ってしまうとシーツが縮んだり、生地が傷んだりすることがあるため注意が必要です。
また、シーツを乾燥機に入れる際は、乾いたバスタオルを一緒に入れておくとシーツが乾きやすくなります。乾いたバスタオルがシーツの水分を吸ってくれるのです。
6. シーツはこまめに洗って清潔に保つことが大切!

シーツには、気づかないうちに皮脂やホコリなどの汚れが付着しています。また、汗を吸ったシーツを洗濯しないまま放置すると、雑菌が繁殖する原因にもなりかねません。
毎日の快適な睡眠環境に欠かせない物だからこそ、シーツは常に清潔にしておきたいものですよね。
今回ご紹介したようにシーツは自宅でも洗えますが、干す場所がなかったり、乾かすのが大変な場合もあります。そんなときには宅配クリーニングを活用するのもおすすめです。
宅配クリーニングなら、自宅にいながら集荷も受け取りもできるので、大きなシーツをお店やコインランドリーまで持ち運ぶ必要もありません。ぜひこの機会に宅配クリーニングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
デニムジーンズはファッションとしても人気が高く、愛用されている方も多いアイテムの一つです。よく着るデニムジーンズだからこそ、どのタイミングでどのように洗濯すると良いのか、迷うことはありませんか?
「洗濯すると、色落ちしそうで心配…」「デニムジーンズは洗わない方がいいって聞いたけど、本当のところはどうなの?」「デニムジーンズの正しい洗い方があるなら知りたい!」
そんな方のために、この記事ではデニムジーンズの洗い方のポイントについて、分かりやすく解説していきます。ぜひ、参考にしてくださいね。
1. デニムジーンズは自宅で洗濯してもいいの?

デニムジーンズは色落ちや型崩れが心配なので、自宅で洗濯してもいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
まずは、デニムジーンズを洗濯した方がいい理由と洗濯頻度について解説していきます。
衛生面のためにデニムジーンズは洗濯した方が良い
よく、「デニムジーンズは洗うと色落ちする」、「洗うとデニムジーンズならではの色味や風合いが消えてしまう」といわれます。
確かに、洗濯するとどうしても生地に刺激を与えてしまうので、色が落ちたり生地を傷めたりしてしまう可能性はあります。
ですが、デニムジーンズを洗わずに放置しておくと、汗の臭いや皮脂汚れなどがどんどんたまり不衛生になってしまいます。
取れるはずの汚れが取れなくなったり、生地の老化にもつながるので、デニムジーンズもきちんと洗濯をした方がよいです。
デニムジーンズの洗濯の頻度は半月~1カ月に1回がおすすめ
デニムジーンズを自宅で洗濯する場合、頻度としては半月~1カ月に1回ほどがおすすめ。いくら正しい洗い方をしていても、あまり頻度が多いと風合いを損ねやすくなってしまうからです。
また、普段から着用後に衣類用消臭スプレーをかけたり、ホコリなどを払ったりしておくといったお手入れも日頃より行っておくとデニムジーンズが長持ちします。
2. デニムジーンズを洗濯する前にやっておくこと

続いては、自宅でデニムジーンズを洗濯する前にしておくべきポイントを見ていきましょう。
そもそも洗うことが可能かどうかの確認方法や、キレイに洗うためのコツをご紹介します。
デニムジーンズの洗濯表示を確認する
まず、洗濯をする前にデニムジーンズに付いている「洗濯表示」タグを必ず確認しましょう。これはデニムジーンズに限らず、どの衣類でも重要なポイントです。
洗濯表示には、洗濯機の使用の可否やドライクリーニングの可否など、生地の特性に合わせた適切な洗い方についての情報が記載されています。
■洗濯表示例

デニムジーンズの中には、洗濯機の使用が不可な物や特定の洗い方が指定されている物があります。デニムジーンズの質を落とさないためにも、きちんと記載の方法を守って洗濯しましょう。
ロールアップしている場合は伸ばしておく
デニムジーンズの人気な着用方法の一つとして「ロールアップ」があります。このロールアップですが、洗濯をする際は必ず元の状態に戻しておきましょう。
ロールアップ部分は、汚れをはじめ汗や湿気がたまりやすい部分で、雑菌が繁殖して臭いのもとになる可能性が高いです。
また、ロールアップしたまま洗濯すると、巻かれている部分の生地にしっかりと洗剤が浸透せず、十分に汚れが落とせないことがあります。
干す際にも、ロールアップしたまま乾かしてしまうと、変な折り目や跡が残る原因にもなるため、必ず洗濯前には元に戻しましょう。
デニムジーンズを裏返しておく
デニムジーンズを洗うときは裏返してから洗いましょう。裏返すことで生地同士の摩擦を軽減し色落ちを防ぎ、素材本来の風合いを極力残すことができます。
また、色落ちを避けるためにも、他の衣類とは一緒に洗わず、デニムジーンズだけで洗うことも大切です。
裏返して洗うのはデニムジーンズ以外の衣類でも応用できるため、色落ちが気になる方はぜひ試してみてください。
ボタンやジップは閉めて形を整えておく
ボタンやジップを開けたまま洗濯すると、ボタン周りの生地が弱ってしまったり、金具がこすれて部分的に色落ちしてしまいます。そのため、洗濯前に必ずボタンやジップを閉じて形を整えておきましょう。
また、デニムジーンズは一度水に濡れて乾くとその形に固まりやすくなるため、型崩れの対策にもなります。
「いちいち閉めるのは面倒…」と思われる方もいるかもしれませんが、ほんの一手間がデニムの風合いやシルエットに影響しますので注意してください。
3. 自宅でデニムジーンズを洗う方法~洗濯機編~

自宅でデニムジーンズを洗う方法には、洗濯機と手洗いがあります。
まずは、洗濯機で洗う場合のポイントについて見ていきましょう。
デニムジーンズを裏返して洗濯ネットに入れる
デニムジーンズを洗濯機で洗うときには、裏返して「洗濯ネット」に入れます。
デニムジーンズは裏返すことで色落ちを防ぐことができ、風合いを保てます。
「洗濯ネット」は、中の生地を摩擦から守るクッションの役割を果たしてくれるため、裏返すのと同じく色落ちを防ぎ、素材を保護してくれるお役立ちアイテムです。
「お急ぎコース」などで短時間で洗う
極力色落ちを抑えるために、短い時間で洗濯を終えた方が生地への負担が少ないので、洗濯機の短時間コースを選択しましょう。「お急ぎコース」など、時短のコースを選ぶようにしましょう。
「せっかく洗うなら汚れ落ちが心配だから、もう少し長めに洗いたい」という場合は、「手洗いモード」や「ドライコース」で洗うのもおすすめです。通常のコースよりもやさしく洗ってくれます。
普段はお急ぎコースで洗い、2、3回に1回は手洗いモードにするといった具合に、状況に応じてコースを変えてみるのもよいでしょう。
また、洗剤は「衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤」を使用することで、色落ちを防ぐ効果が期待できます。「ジーンズ専用洗剤」も市販されていますので、お気に入りのジーンズを洗うときには試してみるのもおすすめです。
脱水は1分ほど行う
洗濯が終わったら、1分ほど脱水します。
脱水時間が長いと水分が抜け過ぎて、脱水したときの形の状態に固まってしまい型崩れの原因になる可能性があります。脱水は、軽く湿り気が残った状態まで行うのがベストです。
また、脱水前にデニムジーンズを洗濯槽の内側にくるりと沿わせるような状態にしてから脱水するのも、ちょっとしたコツです。こうしておけば、デニムジーンズがシワだらけになるのを回避できます。
乾燥機は使わずに陰干しをする
デニムジーンズは乾燥機の使用を控えましょう。乾燥機の熱によって、生地が縮んだり傷んだりするのを避けるためです。
脱水が終わったらできるだけ素早くデニムジーンズを取り出し、形を整えて、風通しの良い日陰に干します。また、デニムジーンズを干すときは、上下逆さまにするのもポイントです。重いウエストを下にすることで、重みでシワが伸びる効果があります。
デニムジーンズを裏返して、裾の部分を筒状に広げるように干すと、風通しが良くなりしっかり乾くでしょう。
4. 自宅でデニムジーンズを洗う方法~手洗い編~

続いては、デニムジーンズを手洗いで洗う場合のポイントをご紹介します。
お気に入りのデニムジーンズを慎重に洗いたい方は、手洗いがおすすめです。
「衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤」を薄めて準備する
まず、洗面器などの容器に水を注ぎ、「衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤」を入れて洗浄液を作ります。「衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤」は、デリケートな衣類用のやさしい洗剤なので、色落ちや縮みを抑えられて安心です。
おしゃれ着の洗濯では一般的に、水4Lに対して洗剤10mlほどが目安ですが、デニムジーンズの場合は色落ちを防ぐために、それよりさらに薄めて使いましょう。
洗浄液にひたして10分ほどつけ置きする
デニムジーンズを洗浄液にひたして、10分ほどつけ置きします。つけ置きしただけでも、ある程度まで汚れを落とすことができます。
逆に、ギュッギュッとこすり洗いをすると、摩擦が大きくなって色落ちや生地を傷める原因になってしまうことがあるため注意が必要です。
つけ置きだけでは心配という方は、全体をこすり洗いするのではなく、裾、膝裏、ベルト部分、股下など、汚れが付きやすい部分をピンポイントで洗いましょう。洗う際はできるだけやさしく、押し洗いかもみ洗いをしてください。
水を3回ほど替えてすすぐ
10分経過したら、新しいキレイな水を容器に入れて、すすぎを行います。こすったり強い力で絞ったりせず、ゆっくりと押し洗いするのがポイント。洗剤の泡が出なくなるまで水を入れ替えながらすすぎを繰り返します。
デニム生地は繊維同士の密が濃いため洗剤が残りやすいので、念入りに3回ほどキレイな水でしっかりとすすぎましょう。
脱水は洗濯機で1分ほどする
すすぎが終わったら、手で絞らずに洗濯機で1分ほど脱水します。デニムジーンズを手で絞ると、絞った形に跡が残りやすくなるからです。
デニムジーンズを洗濯槽の内側にくるりと沿わせて貼り付けるようにしてから脱水すると、シワになるのを防げます。
乾燥機は使わずに陰干しをする
ポイントは洗濯機で洗う場合と同様です。
乾燥機の使用を控えること、上下を逆さまに干すこと、裏返して裾の部分を筒状に広げて干すようにしましょう。
5. 色落ちが気になるときはプロに依頼しよう!

ここまで、色落ちや縮みを極力抑えながら、自宅でできるデニムジーンズの洗濯方法を解説してきました。
しかし、中には、大切な1本やビンテージ物、ホワイトデニムなど自宅で洗うのは抵抗がある衣類もありますよね。
そんな場合、デニムの洗濯はクリーニングに出すのがおすすめ。なかなかクリーニング店に行けない方におすすめなのが「宅配クリーニング」です。
「宅配クリーニング」は街のクリーニング店とは違い、わざわざ店舗まで洗濯物を持って行く必要がなく、電話やメール1本で集荷・配達まで行ってくれるので、とても便利です。
クリーニングのプロが最適な洗い方をしてくれるので、色落ちや型崩れ、他の衣類への色移りといった家庭で起きやすいトラブルも防ぐことができます。
デニムを自宅で洗うのが不安な方は、「宅配クリーニング」に出してみませんか?
数ある「宅配クリーニング」のなかでも特におすすめなのが、「RE:KURI(リクリ)」です。
創業50年以上・約200店舗を運営してきたノウハウを活かし、衣類一つひとつにあわせた洗い方で熟練の職人たちが仕上げてくれます。
お気に入りのデニムジーンズも、色落ちや型崩れといったトラブルの心配なくキレイに洗い上げてくれるでしょう。料金体系も5点で8,525円(税込)(1点あたり1,705円(税込))、10点で11,550円(税込)(1点あたり1,155円(税込))といったパック料金なので分かりやすいです。まとめて出した方が1点あたりの料金がやすくなるので、デニムジーンズを数本まとめるのがおすすめです。
6. 洗い方のポイントを知ってデニムジーンズの風合いを保とう!
今回は自宅でも実践できるデニムジーンズを洗うときのポイントについてご紹介しました。
デニム生地は、洗濯で色落ちしやすく風合いを損ねやすいため、洗う際にはご紹介したポイントに注意して洗うようにしましょう。
お気に入りのデニムジーンズやブランド物であれば、最初から洗濯のプロに任せるという方法もあります。仕事や家事で忙しくてクリーニング店に持って行く時間がない方でも、手軽に依頼ができる宅配クリーニングはおすすめです。
大切なのは、上手な洗濯を繰り返して長く着続けられること。お気に入りのデニムジーンズを自分好みの一着に育てて楽しみましょう!
軽くて暖かいダウンジャケットは、冬の必須アイテムです。次のシーズンにも気持ち良く着られるように、シーズン終わりにはキレイに洗っておきたいですよね。
でも、気になるのが、「ダウンジャケットの洗い方を知らない…」「そもそも、ダウンジャケットって自宅で洗えるの?」といった洗濯方法ではないでしょうか?
そこでこの記事では、ダウンジャケットの正しい洗濯方法や、洗濯時の注意点について解説します。併せて、ダウンジャケットの洗濯に失敗してしまった場合の対処法についてもご紹介します。
1. 自宅でもダウンジャケットは洗える?事前にチェックしよう
「ダウンジャケットは自宅で洗えるのか?」と心配な方もいると思いますが、いくつかのポイントを押さえれば、自宅でもダウンジャケットを洗うことは可能です。
ダウンジャケットを自宅で洗う際のチェックポイントを見ていきましょう。
洗濯表示をチェックする
洗濯前にはダウンジャケットに付いている「洗濯表示」タグをチェックし、自宅で洗えるかを必ず確認しましょう。水洗いの洗濯表示があれば、自宅でもダウンジャケットを洗えます。
洗濯表示は、衣類を取り扱う際の注意事項について指示するマークです。ダウンジャケットの洗濯に失敗しないためにも、洗濯表示の指示をしっかり守りましょう。
- 衣類が水洗いできるかどうか
- 洗濯時の水温の上限
- 適切な乾燥の仕方
水洗いできない衣類を洗うと、衣類の風合いや仕上がりが変わってしまうこともあるので気をつけてください。
■洗濯表示のマーク例



なお、水洗いのほかにも衣類にはたくさんの洗濯表示があります。以下のコラムで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
生地の素材をチェックする
ダウンジャケットの生地の素材によっては自宅では洗濯できないケースもあります。
ナイロンやポリエステル素材のダウンジャケットの場合には、自宅での洗濯が可能です。しかし、以下のような繊細な素材のダウンジャケットは、自宅での洗濯には適しません。
- レザー
- フェイクレザー
- ウール
- シルク
- シームレス型異素材ミックス品
これらの素材のダウンジャケットを洗濯すると、生地が傷んだり縮んだりしてしまう原因になります。「お気に入りのダウンジャケットをダメにしてしまった…」という事態を避けるため、このような素材の生地の場合は自宅での洗濯はしないで、プロのクリーニング店に任せましょう。
汚れが気になる箇所は前処理をする
洗濯表示を見て、水洗いできることを確認したら汚れが気になる箇所を「前処理」をします。前処理は、以下の手順で行います。
- ダウンジャケットの全体を見渡して、ひどく汚れている部分がないかチェックする
- 洗面器などの容器にぬるま湯と適量の「おしゃれ着用中性洗剤」を入れて洗浄液を作る
- 作った洗浄液をスポンジに染み込ませる(ひどい汚れには原液を直接塗布する)
- 汚れが気になる箇所を軽く叩き、洗浄する
襟、袖口、ポケット口、裾(表と裏)、肘、前身ごろなどは、シミが付きやすいのでしっかり汚れをチェックしましょう。食べ物などのシミが付いている場合は、「シミの部分洗い用洗剤」や「液体酸素系漂白剤」を使うと効果的です。
スポンジを使う際は、生地を傷めないようにスポンジの柔らかい部分を使うことと、こすらないように注意してください。
2. 自宅でダウンジャケットの洗う方法~手洗い編~

自宅でダウンジャケットを洗う方法には、手洗いと洗濯機洗いの2つがあります。
まずは手洗い洗濯のポイントを見ていきましょう。
ダウンジャケットのファスナーなどを閉じて形を整える
ファスナー、フック、ボタンなどは、洗濯中に引っ掛かり生地を傷めてしまう恐れがあるので、洗濯の前にあらかじめ閉じておきましょう。
フードにファーが付いている場合は外しておき、水洗いが可能な状態にします。
専用洗剤でやさしく洗う
ダウンはデリケートな素材のため、洗う際には「おしゃれ着用中性洗剤」か「ダウンジャケット用の専用洗剤」を使いましょう。
洗い方の手順は以下の通りです。
- 30度以下の温度のぬるま湯を、ダウンジャケットが十分漬かるくらい用意する
- ぬるま湯に、適量の衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を混ぜて、洗浄液を作る
- ダウンジャケットをぬるま湯にひたし、上下に40回ほどやさしく押し洗いする
押し洗いする際は両手を使い、ダウンジャケットをやさしく沈めたり浮かせたり繰り返し洗浄液を生地に浸透させるのがポイントです。また、生地を傷めてしまうので、もみ洗いは避けてください。
すすぎと脱水もやさしくする
押し洗いが終わったら、すすぎと脱水をします。押し洗いと同様に生地を傷めないようにやさしく行うのがポイントです。
手順は以下の通りです。
- 洗濯機で30秒ほど脱水する
- 再び洗いの工程と同じやり方でやさしく押し洗いをして、すすぎを2回行う
- すすぎが終わったら、再び30秒ほど脱水する。長くやり過ぎると生地が傷むので、脱水は必ず30秒ほどにとどめる
洗濯機で脱水を行うときに、洗濯槽が大きく揺れて洗濯機が止まることがありますが、この場合は洗濯機での脱水は止めましょう。代わりに、洗面器などの容器の中でダウンジャケットを丸めて絞った後、タオルで水分を拭き取って脱水します。
風通しの良い所で陰干しする
すすぎと脱水が終わったらダウンジャケットを干します。
手順は以下の通りです。
- 洗濯機からダウンジャケットを素早く取り出し、形を整える
- 風通しの良い日陰に干す
- 表面が乾いてきたら、ダウンジャケットを軽く叩きながら羽毛をほぐす
軽く叩くのは、羽毛の位置が偏ったり羽毛が固まったりするのを防ぐためです。この工程を行うことでダウンジャケットが元の形を維持して、羽毛のボリュームが復元しやすくなります。
3. 自宅でダウンジャケットの洗う方法~洗濯機編~

次に、自宅の洗濯機でダウンジャケットを洗う際のポイントをご紹介します。通常の衣類の洗濯方法とは違う注意点をしっかり押さえておきましょう。
ダウンジャケットを折り畳んで洗濯ネットに入れる
ダウンジャケットを洗濯機で洗うときは、洗濯ネットを活用します。
手順は以下の通りです。
- ダウンジャケットをキレイに折り畳んで洗濯ネットに入れる
- 洗濯機の中にダウンジャケット全体がつかる量の水を張り、適量の衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を入れて洗浄液を作る
- ダウンジャケット全体を数回押すようにして、洗浄液が生地の中に入るようにひたす
2、3回しっかりと水に沈め、ダウンジャケットが浮かないようにするのがポイントです。それでも浮いてくる場合は、大きめのバスタオルをかぶせると水に沈みやすくなります。
モードは「手洗い」や「ドライ」にして洗う
洗濯機の「手洗い」や「ドライ」モードを選択し、洗いとすすぎを行います。
この時、標準モードで洗ってしまうと洗濯の力が強過ぎて、ダウンジャケットが傷んでしまう原因になってしまいます。必ずできるだけやさしく洗えるモードで洗濯しましょう。
洗濯機の機種によっては「丁寧洗い」「ソフト洗い」などの別の名前がつけられている場合もありますので、自宅の洗濯機の取扱説明書などで確認してください。
脱水は1分以内にする
脱水は長くかけ過ぎず、1分以内にとどめておきましょう。長時間脱水してしまうと、ダウンジャケットの羽毛が大きく偏ってしまいます。
長時間の脱水しかできない場合は、手洗いと同じように洗面器などの中で絞った後、タオルで水分を拭き取る方法で脱水してください。
陰干しした後に乾燥機で仕上げる
脱水後は陰干しをします。
干し方の手順は以下の通りです。
- 羽毛が偏らないように、ダウンジャケットをよくほぐして形を整える
- しっかり形を整えたら、風通しの良い日陰に干す
- 干す時間は2、3日を目安にする
自宅でダウンジャケットを干す際は時間がかかります。その日のうちに乾燥まで終えたい場合にはコインランドリーを利用するといいでしょう。ダウンは傷みやすい素材のため、乾燥の際には低温を選ぶのがポイントです。
4. ダウンジャケットの洗濯で失敗してしまったときの対処法
自宅でダウンジャケットを洗ってみたものの、洗濯に失敗してしまったらどうすればいいのでしょうか?
最後に、万が一ダウンジャケットの洗濯に失敗してしまったときにできる対処法をご紹介します。
ダウンジャケットがつぶれて、ぺちゃんこになった場合
ダウンジャケットは洗濯後に羽毛の偏りをしっかりほぐさないと、羽毛同士が固まり薄くぺちゃんこになってしまう場合があります。これは、羽毛が絡みあったり湿気を含んでしぼんだりしていることが原因です。
ぺちゃんこになったダウンジャケットを復活させるには、羽毛同士の絡まりを解消し湿気を飛ばす必要があります。まずは、ダウンジャケットを乾燥機に入れて低温乾燥。ほとんどの場合、乾燥機を使うことで、ダウンの中綿に空気がしっかり入り、ふんわりとした状態に戻ります。
しかし乾燥機を使っても、ぺちゃんこの状態から復活しない場合は、中綿に汚れが溜まり羽毛同士がくっついてしまっている状態なので水洗いが必要です。水洗いかウェットクリーニングが可能なクリーニング店に依頼しましょう。
ダウンジャケットにシミができてしまった場合
ダウンのキルティング部分の縫い目には汚れがたまりやすく、洗濯の際に汚れをしっかり落とさないとシミになってしまうケースも多いです。もしダウンジャケットにシミができてしまったら、汚れをしっかり落とすために洗い直しをしましょう。
シミの種類にもよりますが、皮脂汚れなどにはダウン専用の洗剤を使うのも効果的です。ドラッグストアやホームセンターなどで入手できます。ダウンの洗浄に適した成分が配合されていて、羽毛へのダメージをできるだけ抑えて洗い上げることができるでしょう。
5. 安心&キレイに仕上げたいならクリーニング店へ

ここまで、自宅でタウンジャケットを洗う正しい洗濯方法をご紹介しました。
でも、中には「大事にしているダウンジャケットを自分で洗うのはやっぱり不安…」と思われる方もいるでしょう。
自宅で洗うのは自己責任なので、失敗のリスクがあるのはどうしても否めません。
そんな場合は、クリーニング会社に頼むのがおすすめです。
特におすすめなのは、自宅にいながらクリーニングが出せる「宅配クリーニング」です。
「宅配クリーニング」は、店舗までダウンジャケットを持ち込む必要がなく、WEBや電話で申し込みができて、集配・配達も行ってくれてとても便利です。
また、カナダグースやモンクレールなどの高級ブランドのダウンジャケット専用のコースもあります。
宅配クリーニング 「RE:KURI(リクリ)」の「ダウンマイスター」コースは、高級ブランドのダウンジャケット専用のコースで、洗い・シミ抜き・色補正・撥水加工・乾燥・保管まで全て対応しています。
全行程、マイスターと呼ばれる熟練職人が行う質の高いクリーニングがポイントです。
リクリは、創業50年以上、約200店舗のクリーニング店を運営しているので、クリーニングの実績も多く、あなたの大切なダウンジャケットを傷めることなく、豊富な知識と技術でしっかりと洗濯してくれますよ。
ダウンジャケットをご自宅で洗うのが、どうしても面倒だったり不安だったり、キレイに仕上げたい方は、「宅配クリーニング」に頼んでみてはいかがでしょうか。
6. ダウンジャケットは失敗しないように正しく洗濯しよう!
ここでご紹介したように、ダウンジャケットは自宅でも洗濯可能です。ただし、必ず「洗濯表示」タグを見て、水洗い可能の表示があるかどうかを確認してください。
また、洗い方には手洗いや洗濯機洗いの2つの方法があり、それぞれの洗い方のポイントに注意して失敗しないようにしましょう。
ダウンジャケットは繊細な衣類なため、無理に自宅で洗濯をしないで、プロのクリーニングに任せるのも一つの方法です。「汗抜き加工」「シミ抜き」「撥水加工」などのオプションや、ダウン専用コースを活用すれば、プロの技でしっかりと仕上げてもらえます。
「洗濯したのにどうして臭うの?」「臭いの原因はなに?」など、洗濯物の臭いに関する悩みを持っている方も多いと思います。
そんなお悩みを持つ方のために、この記事では、洗濯物から嫌な臭いがする原因や、臭いを取るための効果的な洗い方や干し方まで徹底的に解説します。
ポイントさえ押さえておけば、洗濯物のあの嫌な臭いともサヨナラできますよ。
1. しっかり洗ったはずなのに洗濯物に嫌な臭いが残る原因は?

「洗濯物をしっかり洗ったのになんだかクサイ臭いがする」という場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
まずは、衣類の洗濯時に嫌な臭いが残る原因について見ていきましょう。
洗濯物の嫌な臭いの主な原因は「雑菌」
カビや古い雑巾のような嫌な臭いの主な原因は「雑菌」です。
2011年に花王と愛知学院大学の河村好章教授が、洗濯物の嫌な臭いの原因となる「雑菌」の正体を、「モラクセラ菌」だと突き止めました。
モラクセラ菌自体はどこにでもいる一般的な菌の一つで、普段は臭いを発しません。しかし、洗濯物が乾くまでに時間がかかると、衣類に付着した水分や皮脂を栄養分として増殖します。やがて菌は排泄物を出すため、嫌な臭いが発生してしまうのです。
「後でまとめて洗濯するからいいや」と汗が付いたままの衣類をため込んだり、洗濯後の衣類を乾かさず放置したりすると、あっという間に雑菌が増殖するので注意しましょう。
洗濯物の臭いを防ぐには「いかに雑菌の発生を防ぐか」が重要で、「洗濯物の臭い対策=雑菌対策」と覚えておきましょう。
では、どのような状況下で雑菌は繁殖しやすくなるのでしょうか?
洗濯時に汚れが落としきれていない
洗濯物の汚れが落としきれていないと、雑菌が繁殖し悪臭の原因となります。衣類の汚れが落としきれない理由は、主に以下の2パターンです。
- そもそも一度洗いでは汚れの落ちない洗濯物だった
- 水量・洗剤量が少なかった
洗濯物に汚れが残ったままだと、臭いの原因菌にエサを与えてしまうことになりかねません。洗濯を行った後には、必ず衣類の汚れが落ちきっているかを確認しましょう。
洗濯物を洗濯機に入れたまま放置している
濡れた衣類をそのまま放置していると、臭いの原因菌が住み着き繁殖してしまいます。さらに、汚れが付いた衣類を放置すると、悪臭はさらに発生しやすくなります。
濡れた衣類はできるだけ早めに洗濯して、雑菌が繁殖する前にキレイにしてしまいましょう。
特にまとめ洗いを行う一人暮らしの方や、少人数の家族の場合には、衣類の放置による悪臭が発生しやすいため注意が必要です。
洗濯物が生乾きで完全に乾いていない
いくら丁寧に汚れを落としきっていたとしても、洗濯物が生乾きでは雑菌が繁殖してしまいます。
洗濯物が生乾きになりやすいシチュエーションは、以下の3つです。
- 洗濯の乾燥機能が不十分だったとき
- 湿度の高い室内で部屋干しを行ったとき
- 風通しの悪い環境で洗濯を干したとき
特に、部屋干しの場合に洗濯物の生乾き現象が起きやすい傾向にあります。洗濯物をしっかり乾かすためにも、湿度が高い室内では除湿機を使って湿度を下げたり、サーキュレーターで空気を循環させたりしましょう。
関連記事:部屋干しの臭いの原因は?臭わない洗濯方法や干し方のコツを解説!
洗濯機に汚れやカビがある
いくら洗濯物の臭い対策を行ったとしても、洗濯機自体にカビや汚れが付着しているとそれが洗濯物の臭いの原因になってしまいます。
カビや雑菌などがたくさんいる洗濯機で衣類を洗うと、衣類にもたくさんの雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。臭いを防止するためには、洗濯後には洗濯機のフタをしっかり開けた状態にして内部を乾燥させるのが効果的です。
また、定期的に市販の洗濯槽専用のクリーナーを使用し、カビが発生しないようにしましょう。
2. 洗濯物の嫌な臭いを取るための対策方法~洗い方編~

続いては、実際に洗濯物の嫌な臭いを取るための対策をご紹介します。
自分にできそうな対策から試してみてください。
酸素系漂白剤を使って洗濯する
「酸素系漂白剤」を使うと洗濯物の臭いを防ぐことができます。洗濯前に衣類をしばらく酸素系漂白剤につけ置きすれば、衣類が除菌され臭い対策になります。
漂白剤には「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」の2種類がありますが、塩素系は効果が高い反面、色落ちの原因にもなるので色物の衣類には使わないようにしましょう。
タオルなら20分ほど漂白剤に衣類をつければ除菌効果が期待できます。長時間衣類を漂白剤につけると傷みやすくなるため、時間は最小限にとどめましょう。洗濯後にはすすぎをしっかり行い、繊維から漂白剤をしっかり落としてください。
なお、注意点としては、決して酸素系と塩素系の漂白剤を一緒に使わないでください。
その理由は、2種類の漂白剤を混ぜて使うと有毒ガスが発生し、大変危険だからです。また、素手で使用すると手荒れの原因になりますので、手袋などをはめてから使用することをおすすめします。
重曹を使う
臭いを防ぐには洗濯に「重曹」を使うのもおすすめです。重曹を活用すると、消臭のほか、洗濯物の皮脂成分を落としやすくする効果が期待できます。
使い方のコツは、お湯で溶かすこと。重曹は水で溶けにくいので、洗濯槽に40度前後のお湯を入れ溶かします。
そして、液体せっけん(合成洗剤ではない物)を通常使用量の半分、それと同量の重曹を混ぜて洗濯してください。
このとき、欲張って適正量より多くの重曹を入れないよう注意しましょう。重曹が多過ぎると、乾燥後の衣類に白い粉が発生したり、洗濯機のホースに粉が詰まったりする原因になります。
また、重曹はデリケートな素材には向いていません。服の傷みや色落ちの原因になるため、ウールやシルク、デニムや麻などの素材に重曹を使うのも避けましょう。
除菌・抗菌の効果がある洗剤を使う
洗剤を購入する際には、除菌・抗菌の効果がある物かを確認しましょう。
“除菌”と書かれている洗剤には菌を取り除く効果があり、“抗菌”と書かれていれば菌の増殖を防ぐ効果があります。
菌そのものを減らして繁殖を防ぐ洗剤を使えば、根本的な菌の数を減らし消臭・防臭効果を高められるのです。
洗濯機を除菌する
洗濯機をそのままにしておくと、雑菌やカビが増殖し、洗濯機そのものに菌が発生することもあります。そのため、「洗濯機自体を除菌する」ことも大切です。
特に、洗濯槽には目に見えにくい雑菌やカビが潜んでいるので、月に1回は洗濯層専用クリーナーを使いお手入れをしましょう。
洗濯層クリーナーの使い方は、クリーナーを洗濯槽に入れ、給水後に標準コースなどで洗うだけの手軽さです。槽洗浄コースがある場合は、槽洗浄コースを選択しましょう。
洗濯後は洗濯機のフタを開けたままにして、乾燥しやすいようにしておくのもポイントです。
お湯を沸かし煮沸消毒する
お湯を沸かして洗濯をする「煮洗い」をして、洗濯物を煮沸消毒する方法もあります。
臭いの原因であるモラクセラ菌は熱に弱く、高温のお湯で洗濯すると通常より洗浄力がアップするといわれています。特に皮脂汚れに効果的です。
汚れがひどい場合は、煮る時間を長くしたり、重曹を入れたりするとよいでしょう。
ただし、ポリエステルなどの化学繊維は高温に弱いので避けてください。また、シルクやウールなどのデリケートな衣類も、シワが寄ったり色落ちしたりする可能性があるため、煮洗いには向いていません。煮洗いは、綿や麻などの生地の場合にとどめておきましょう。
お風呂の残り湯は洗い時のみ使う
洗濯時に、お風呂の残り湯を使う方も多いと思いますが、お風呂の残り湯には雑菌がとても多いことをご存じでしょうか?
実は、お風呂の残り湯には数十万~数百万個の雑菌が発生しているというデータもあります。そのため、お風呂の残り湯は極力、洗濯には使わないようにしてください。
もし使う場合は、洗い時のみに使い、すすぎ時には菌の少ない水道水を使うようにしましょう。
3. 洗濯物の嫌な臭いを取るための対策方法~干し方編~

洗濯物の臭いを取るためには、洗濯方法だけでなく、衣類の干し方を見直すのも重要なポイントです。
ここからは、洗濯物の嫌な臭いをしっかり取るための干し方をご紹介します。
洗濯後に素早く干す
洗濯が終わったら、すぐに干すようにしましょう。洗濯物を濡れたまま放置しておくと雑菌が増殖してしまいます。
万が一干し忘れてしまった場合、夏場は1時間、冬場は2時間経過していたら、臭いが発生していなくても洗い直すのがおすすめです。
自宅に浴室乾燥機がある場合は、積極的に活用するといいでしょう。
風通しの良い日陰や扇風機などで湿気を払う
洗濯物の臭いの発生を抑えるには、洗濯物を干す際に、風通しを良くして湿気を取り除くのが効果的。湿気を取り除くことで、雑菌の増殖を抑えることができます。
また、洗濯物は日向より日陰で干すのもポイントです。日向だと紫外線が直接当たり、生地が傷んでしまう恐れがあるため、風通しの良い日陰や、室内で扇風機の風を当てながら干すことをおすすめします。
ある程度乾いたらアイロンをかける
洗濯物がある程度乾いたら、アイロンをかけましょう。湿気が残ったままの洗濯物を放置すると、雑菌が増殖し臭いの原因となります。
臭いの原因であるモラクセラ菌は熱に弱いので、アイロンをかけることで殺菌が可能です。十分に湿気を取り除けば、生乾きの嫌な臭いの発生を抑えられます。
スチームアイロンを使う
洗濯物が熱に強い丈夫な生地の場合は、スチームアイロンを当てるのもおすすめです。
スチームアイロンは100度程度の高温になるため、殺菌効果がとても高く、生乾きの嫌な臭いの原因となるモラクセラ菌を除去してくれます。また、高温のスチームは菌だけではなくダニにも効果的です。
スチームアイロンを使えば衣類のシワもしっかり取れるので、家事の時短にもつながります。
コインランドリーの乾燥機を利用する
洗濯物のしつこい臭いが気になってきたら、コインランドリーの乾燥機を利用するのも効果的です。
衣類を乾燥させる温度が、家庭用の洗濯乾燥機は約60度前後なのに対し、コインランドリーの乾燥機は約80~120度ほどと家庭用の洗濯乾燥機と比べて高温です。ほとんどの雑菌は高温に弱いため、コインランドリーの乾燥機の方がより殺菌効果が期待できます。
ただし、洗濯物がデリケートな素材の場合、高温によって生地を痛めてしまう恐れがあるため注意しましょう。
消臭スプレーを使用する
一時的な臭い対策としておすすめなのが、消臭スプレーの使用です。ただし、消臭スプレーでは臭いの根本的な解決にはならないため、生乾きの衣類をすぐに着る必要がある場合など、緊急時の対策として考えましょう。
消臭スプレーの中には、抗菌・防臭効果が高い物もあります。洗濯物の臭い対策に使う場合には、菌の数を減らし、増殖を防ぐタイプを選ぶのがポイントです。
4. 宅配クリーニングの活用もおすすめ!
洗濯物の臭い対策には「宅配クリーニング」を活用する方法もおすすめです。
どんなに洗濯方法を工夫しても、しつこい臭いや汚れは、なかなか落ちないもの。自分でやるのは限界だと感じたら、「洗濯のプロ」に依頼するのも一つの手です。
通常のクリーニングでは、衣類を店舗に持ち込む必要がありますが、「宅配クリーニング」の場合は、衣類を詰めて送るだけなので、自宅にいながらクリーニングが出せるのが特長です。
すでに衣類に付いてしまった臭いも、通常のクリーニングメニューにプラスで「汗抜き加工」をお願いすると、確実に嫌な臭いを落としてくれます。
いざとなれば、「プロに頼む」選択肢があることを、覚えておくといいですね。
数ある宅配クリーニングのなかでも、おすすめしたいのが「RE:KURI(リクリ)」です。
リクリの特徴の1つでもあるのが、洗濯における工程は、すべて自社工場で行い、1点1点の衣類を徹底管理していること。毎回ろ過された、クリーンで無臭な溶剤を用いて洗濯しているため、家庭洗濯より洗浄力が高く、清潔な状態で衣類が返ってきます。
そんなリクリの「洋服パック」には、充実したオプションが揃っており、特殊な溶剤を使って気になる汚れや臭いを落とす「汗抜き加工」がおすすめです。
5. 洗濯物の臭いは雑菌の繁殖が原因!しっかり対策して臭いを防ごう
洗濯物に嫌な臭いが残る原因は「モラクセラ菌」の繁殖。雑菌の増殖を防ぐためには、洗濯時に酸素系漂白剤や重曹を使うなど、ご紹介した対策を試してみるのがおすすめです。
また、洗濯層自体に雑菌が繁殖している場合も考えられるため、専用クリーナーで定期的に洗浄するようにしましょう。
自宅での洗濯で臭いが取れない場合や手間をかけたくないという方は、宅配クリーニングの活用も検討してみてください。衣類をクリーニング店に持ち運ぶ手間もないため、忙しい方や小さなお子さんがいる方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
お気に入りのTシャツはできるだけ長く着たいですよね。
しかし大抵の場合、しばらく着続けると襟や裾がヨレてしまい、見た目も悪くなります。
しかし、Tシャツの洗濯方法や干し方を工夫するだけで、ヨレを防ぎ長持ちさせることができます。
今回は、Tシャツを長持ちさせる洗濯方法のコツを詳しくご紹介します。
1. Tシャツを洗濯する前に、まずは洗濯表示を確認
お気に入りのTシャツを長持ちさせるためのポイントは、洗い方。
ただ洗濯機に入れて回すだけになっていませんか?
Tシャツは自宅の洗濯機で気軽に洗えそうですが、素材によっては洗えないことも。
まずは、Tシャツの「洗濯表示」を確認し、水洗いができるかを確認しましょう。
水洗い不可の場合は、クリーニング店に依頼します。
洗濯表示の見方については以下の記事で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。
関連記事:新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
2. Tシャツを長持ちさせる洗濯方法

ここからは、Tシャツを長持ちさせるための洗濯方法をご紹介します。
普段の洗濯にひと手間加えるだけなので、ぜひ取り入れてみてください。
Tシャツを裏返す
Tシャツを裏返すようにしましょう。
Tシャツは肌に直接触れるため、表側よりも裏側に汗や皮脂汚れが多くつきます。
こうすることで、洗剤や水が汚れている面に染み込みやすくなります。
また、裏返しすることで色あせ防止にもなり、こすれによるプリントの剥がれも防げます。
洗濯ネットに入れる
裏返したTシャツは洗濯ネットに入れてください。
洗濯ネットを使うことで、他の衣類と絡まることがなく、生地や襟が伸びるのを防げます。
ただし、ネットに入れると洗浄力が弱くなるので、汚れが目立つ部分がある際は、先に部分洗いをしておきましょう。
おしゃれ着用洗剤を使う
Tシャツは通常の衣類用洗剤でも洗濯可能ですが、おしゃれ着用洗剤を使う方が長持ちします。
というのも、通常の衣類用洗剤は「弱アルカリ性」で洗浄力が強いものの、その分生地へのダメージが大きいのが特徴です。
一方おしゃれ着用洗剤は、「中性」で洗浄力は通常の衣類用洗剤より劣りますが、生地への負担が軽減できるので、やさしく洗い上げることができます。
漂白剤は使わない
Tシャツの洗濯表示を確認し、漂白剤の使用が可能であれば、酸素系漂白剤を用いて大丈夫ですが、プリントや柄がついたTシャツは、色移りや色落ちする可能性が高いため、漂白剤の使用はおすすめしません。
色柄物に対応している漂白剤もありますが、Tシャツのプリントや生地の色にダメージを与えるリスクがゼロではないため、
Tシャツを長く着たい場合は使用を避けましょう。
脱水時間を短くする
洗濯機で脱水するときは、できるだけ脱水時間を短く設定しましょう。
脱水にかけると衣類の水分が遠心力で飛び、その際に生地が伸びたり傷んだりする恐れがあります。
脱水時間を長くした方が早く乾きますが、生地が受けるダメージは大きくなります。
そのため、脱水は一番弱い力で約30秒ほどかけるのがおすすめです。
3. Tシャツを長持ちさせる干し方のコツ
Tシャツを長持ちさせるためには、干し方も重要なポイントです。
適切な干し方をしないと、水分の重みで生地や襟がヨレたり、日に焼けて色あせする場合も。
続いては、洗濯が終わったあとのTシャツの干し方についてご紹介します。
洗濯が終わったらすぐに取り出す
洗濯後のTシャツは、すぐに洗濯機から取り出して干しましょう。
ついつい他のことをしていると、洗ったまま、しばらく洗濯機の中で放置してしまった、なんて経験ありませんか?
生乾きのまま放置するとニオイやシワの原因となります。
雑菌が繁殖してニオイが発生してしまうと、もう一度洗濯しないといけなくなるので、要注意です。
厚めのハンガーにTシャツの裾からくぐらせる
Tシャツをハンガーにかけて干すときは、型崩れしないように厚めのハンガーにかけるのがおすすめ。
厚めのハンガーがない場合は、細いハンガーにタオルを巻いて代用しましょう。
Tシャツをハンガーにかけるときに絶対にやってはいけないのが、襟の部分を伸ばしてハンガーにかけること。
これは、襟がヨレる原因となるのでやめましょう。
手間ですが、Tシャツの裾からハンガーをくぐらせてかけるようにしてくださいね。
色の濃いTシャツは裏返しにして陰干しする
色の濃いTシャツやプリントがついているTシャツは、裏返して陰干しするのがおすすめです。
Tシャツの模様やプリントは、紫外線の影響で色あせする場合があります。
裏返しにして干すことで色褪せが防げ、Tシャツが長持ちします。
たとえ、日差しが弱い日や曇りの日であっても紫外線は降り注いでいるので、裏返しにして干すようにしましょう。
ヨレてしまった場合はスチームアイロンで整える
Tシャツがヨレてしまった場合は、スチームアイロンで整えましょう。
熱によりTシャツの繊維が縮むため、首回りや裾のヨレを元に戻すことができます。
スチームアイロンをかける際は、縦方向に撫でるようにアイロンをかけましょう。横向きにアイロンをかけると、伸びの原因になります。
ただし、洗濯表示でアイロンが使用できない衣類や、プリントTシャツは、熱に弱い素材のため、スチームアイロンは避けたほうがよいので、気をつけてください。
4. Tシャツを長持ちさせるたたみ方と保管方法

Tシャツを長持ちさせるには、洗濯後の保管方法にもポイントがあります。
それほど手間はかからないため、適切なたたみ方や保管方法を学んで実践しましょう。
型崩れや伸びを防ぐため、たたんで収納
Tシャツを長持ちさせるためには、ハンガーにかけず、たたんで収納するのがおすすめ。
ハンガーにかけると、Tシャツの肩の部分にハンガーの跡がついてしまうことも。
また、Tシャツ自体の重みで全体的に伸びるため、Tシャツはハンガーにかけずに保管するのがおすすめです。
引き出しの高さに合わせてコンパクトにたたむ
背中側を上にして、左右から内側に折り込み、裾から首元に向かって半分になるようにたたみましょう。
手順は以下を参考にしてください。
〈Tシャツのたたみ方〉
- 平らな場所にTシャツを置く
- 右側の袖と身ごろをセンターラインに向けて折り込む
- 左側の袖と身ごろをセンターラインに向けて折り込む
- 裾を襟のところまで持っていく
- 下側を襟のところまで持っていき、さらに半分にたたむ
また、プリントTシャツはプリントや模様が他の衣類との摩擦でこすれるのを防ぐため、プリントを内側にして折りたたむようにしましょう。
クローゼットやタンスに立ててしまう
たたんだTシャツはクローゼットやタンスの中に立ててしまいましょう。
立てて収納すると、上に他の衣服を積み重ねたときのように重みがかかることがなく、いざ着るときにも目当てのTシャツを見つけやすく取り出しやすいです。
たたみシワができないように、あまり詰め込みすぎないようしましょう。
5. 洗濯から保管まで、Tシャツを長持ちさせるポイントを実践しよう
Tシャツを長持ちさせる洗濯方法をご紹介しました。
洗い~保管まで、どれも普段の洗濯にひと手間加えるだけで実践できるので、ぜひ参考にしてください。
わざわざクリーニングに出さなくてもおうちで洗濯することができるTシャツですが、ワンランク上の仕上がりで長く愛用したいTシャツは、クリーニングにお願いするのも手です。
特に忙しい方におすすめしたいのが、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」です。
リクリでは、洗濯における工程をすべて自社工場で行っており、1点ずつ手作業でしっかり検品し、素材や状態に合わせて最適な方法で洗濯してくれます。
そのため、Tシャツがふんわりと気持ちよい肌ざわりに仕上がりますよ。
Tシャツは、自宅できちんとお手入れすれば想像以上に長く着られるものです。
ていねいに洗濯し、時間がなければ宅配クリーニングに依頼することで、お気に入りのTシャツを長持ちさせましょう。