スーツのシワ伸ばしにはコツがある!シワの取り方・予防方法を一挙公開

UPDATE:2022.09.30
スーツのシワ伸ばしにはコツがある!シワの取り方・予防方法を一挙公開

スーツにできたシワが取れず困った経験はないですか?
シワができたスーツを着用していると、清潔感がなく、だらしない印象を与えてしまいます。

この記事では、スーツにシワができる仕組みから、スーツの素材別のシワの特徴、予防方法まで詳しく解説します。

スーツにできるシワを防ぎたい方、できたシワを取る方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. シワができる仕組みとは?

ワイシャツ

衣類にできるシワの種類は、大きく分けて「着用時のシワ」と「洗濯時のシワ」の2つに分けられます。
それぞれのシワができる仕組みを見ていきましょう。

【着用時のシワ】

着用時のシワは、肘や膝などのよく動かす部分にできるシワのことです。シワのできやすさは衣類の素材によっても異なり、合成繊維や羊毛などの動物繊維はシワができにくく、綿や麻などの植物由来の繊維はシワができやすいという特徴があります。

運動したり、日常生活で動いたりすることによって、繊維の位置が縦や横にずれ、その状態で固まってしまい元に戻らなくなることでシワができてしまいます。どんなにパリッとした服でも、動いているうちに付いてしまうシワは回避できません。

【洗濯時のシワ】

洗濯時のシワは、洗濯機の中で洗濯物同士が絡み合ったりこすれ合ったりしてしまうことが原因でできるシワのこと。なかでも、ブラウスやワイシャツはシワができやすい素材です。

繊維は分子でできており、その分子同士が弱い結合で結び付き、繊維の形を作っています。しかし、綿などの繊維は洗濯で水分を吸うと、繊維自体がふくらんでいき、分子の結び付きがほどけてバラバラになってしまいます。

洗濯後、くしゃくしゃになった状態で乾かすと、バラバラになったまま分子が結び付いて固定されてしまい、シワとなって残るのです。これが洗濯でシワができてしまう仕組みです。

2. スーツの素材の特徴

生地見本

スーツの素材によってシワのできやすさは変わってきます。
素材の特徴をおさえておくと、シワになりにくいスーツを選ぶことができ、アイロンがけのストレスからも解放されます。スーツの素材別に特徴を見てみましょう。

ウールやポリエステル素材の特徴

「動物繊維」の羊毛(ウール)や、「合成繊維」のポリエステルやナイロン、アクリルなどは比較的シワになりにくい素材です。
羊毛(ウール)は、保温性や保湿性に優れ、シワになりにくいだけでなく型崩れもしにくい素材ですが、虫がつきやすく毛玉ができやすいのが注意点です。
動物繊維の中には絹(シルク)もありますが、シルクは非常にデリケートで、シワができやすい素材です。動物繊維すべてがシワになりにくいというわけではないので、注意しましょう。

ポリエステルは、糸に反発性があり、弾力性や伸縮性に優れています。そのため、ウールよりもさらにシワに強く、強度がある素材です。
特にウールとポリエステルをミックスした混紡の生地はシワや型崩れに強く、近年では高級スーツにも用いられることが増えました。
また、強撚糸(きょうねんし)と呼ばれる通常より強度の高い糸を用いることにより、ウール100%でもシワになりにくく、シワからの回復が早い生地も開発されています。

このように「シワになりにくい素材」でできたスーツだと、美しい状態を長くキープできますね。

綿や麻の素材の特徴

綿や麻のような「植物繊維」の素材は通気性に優れていますが、シワができやすい素材です。

綿は、吸水性に優れていて熱に強く丈夫というメリットがありますが、シワになりやすく、毛玉ができやすいというのがデメリットでしょう。

麻は、シャリ感があり、吸水性や発散性に優れていて水に濡れても乾きやすいという特徴がありますが、弾力性が乏しいため、シワになりやすい素材です。

3. 自宅で「手軽に」スーツのシワを伸ばす方法

ここからは自宅で手軽にできる、シワ伸ばしの方法を2つご紹介します。

霧吹きで軽く濡らして干す

自宅でスーツのシワを取るときは、霧吹きで軽く水を吹きかける方法が効果的で簡単です。

やり方は、シワが気になる場所に霧吹きで軽く濡らす程度の水を吹きかけて、シワを手で伸ばし、ハンガーにかけて乾かすだけでOK。

このとき、水をたくさんかけ過ぎてしまうと、スーツの色落ちや傷んでしまう原因になるので、少量ずつ湿らせるようにしてください。また、スーツを干すときには、スーツが色焼けしてしまわないように直射日光のあたる場所を避け、風通しの良い日陰に干すようにしましょう。陰干しをすることで、スーツの中にこもった水分が飛び、カビや虫の発生を防ぐことができます。

入浴後の風呂場で干す

入浴後の湿度が高い風呂場でシワを取る方法もあります。

やり方は、風呂場でスーツを15分~30分ほど干し、その後は、風通しの良い日陰に干して、湿り気が取れて乾いたら完了です。

ウールの素材の場合、水分を吸収させた後、風にさらす事で匂いのもととなる汗や雑菌も一緒に発散してくれます。

ただし、風呂場が十分に湿っている状態でないとシワが伸びないので、入浴後すぐに干すようにしましょう。この方法は自宅だけでなく、出張先のホテルなどでも手軽にできる方法なので、ぜひ試してみてください。

4. 自宅で「本格的に」スーツのシワを伸ばす方法

次は、自宅でできる本格的なスーツのシワ伸ばしの方法をご紹介します。頑固なシワや、細かいシワにも効果的な方法なので、ぜひ参考にしてください。

衣類スチーマーを使用する

スーツに頑固なシワができてしまったときは、衣類スチーマーを使用することで、本格的にシワを伸ばすことができます。

やり方は、ハンガーにジャケットやズボンをかけた状態で、衣類スチーマーをゆっくり当てるだけです。スチームの力でしっかりとシワが伸びるうえに、消臭効果も期待できます。

ただし、スチームを使用する場合は、素材に合わせて設定温度を変えるようにしましょう。なかには熱に弱い素材もあり、間違えて高温であてると生地が溶けてテカリや伸びの原因にも。綿や麻は高温、ウールは中温、ナイロン・アクリルは低温がおすすめです。

スチームアイロンを使用する

衣類スチーマーがなくても、アイロンにスチーム機能が付いていれば、アイロンのスチームをスーツにかけるだけで、しっかりとシワが伸びて美しい状態を保てます。

自宅のアイロンにスチーム機能が付いていない場合は、霧吹きで代用することも可能です。アイロンをかける前に霧吹きで水をかけておけば、スチームアイロンと同様に、簡単に本格的なシワ伸ばしができます。

アイロンをかけるときは、スーツのテカリ防止のために当て布をしておきましょう。当て布は、綿100%のタオルやハンカチの使用がおすすめです。
また、衣類スチーマーと同様、衣類の素材に合わせて設定温度を変更しましょう。

ズボンプレッサーを使用する

ズボンプレッサーを使用すると、ズボンのシワがキレイに伸びて一直線の折り目をつけられます。

ズボンプレッサーのプレスにかかる時間はメーカーや機種によって違いがあるので、朝の忙しい時間帯に使用する機会が多い場合は、プレス時間が短くて済むものを選ぶのがポイントです。

ただし、短時間でプレスできるズボンプレッサーは、高温で生地を傷めてしまう恐れがあります。高級スーツや大切にしているスーツへの使用は避けた方がよいでしょう。

5. スーツのシワ伸ばしなら宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」におまかせ!

自宅でシワ伸ばしを試してみたものの、なかなかうまくいかなかったという場合や、自分でシワ伸ばしするのが心配な方は、プロのクリーニング店へ依頼するのがおすすめです。

宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」には、スーツやワイシャツ、ネクタイなどをまとめてクリーニングできる「ビジネスパック」プランがあり、ネットから簡単に申し込みができます。

宅配クリーニングは、自宅にいながらクリーニングの依頼から受け取りまで完結できるので、何と言ってもその手軽さと便利さが特徴で、近年利用が増えているクリーニングサービスです。

リクリのビジネスパックでは、スーツやワイシャツ、ネクタイなどの計7点の衣類を5,280円(税込)(1点あたり754円)でまとめてクリーニング可能です。送料無料(一部地域を除く)のほか、簡易シミ抜き、ボタン付け、ワイシャツの抗菌・防臭加工の無料サービス付きなのもうれしいポイント。

リクリは、創業50年以上・約200店舗運営しているクリーニング店の運営実績があり経験が豊富!宅配クリーニングの利用が初めての方でも安心して依頼ができます。

自宅でのスーツのケアが難しい方はもちろん、お店まで持っていくのが面倒な方や忙しくて時間がない方は、ぜひ一度試してみてください。

6. 普段からスーツのシワを予防するテクニック

スーツの女性

ここまで、自宅でできるシワ伸ばしの方法や宅配クリーニングの活用方法をご紹介しましたが、普段からシワができないように工夫することも大切です。

最後にスーツのシワを予防するポイントを5つご紹介します。

スーツを2着以上用意しておく

スーツを着る機会が多い方は、着回しできるスーツを2着以上用意して連続して同じスーツを着ないようにしましょう。スーツを1日着用したら、ハンガーにかけて休ませておくことで自然とシワが伸び、スーツの傷みも防げます。

2着以上用意しておけば、自宅では取りにくいシワや汚れが付着した場合でも、すぐにクリーニングに出せるので安心です。

シワになりにくい生地のスーツを選ぶ

最近では、シワになりにくいポリエステルなどの合成繊維でできている生地を使用したスーツが販売されています。自宅でのシワ伸ばしが苦手な方や、忙しくてスーツのメンテナンスができない方は、シワになりにくい生地のスーツを選ぶとよいでしょう。

ただし、シワになりにくい生地とはいえ多少のシワや傷みは発生します。どのような生地のスーツでも、最低限の定期的なメンテナンスは必要です。

スーツの上下を別にしてハンガーにかける

スーツの上下を別にしてハンガーにかける

スーツの上下(ジャケットとパンツ)を1本のハンガーに重ねてかけている方もいらっしゃるかもしれませんが、上下を同じハンガーにかけてしまうと、互いに触れ合って余計なシワができる原因になってしまったり、風通しが悪くなってしまったりします。

スーツを美しく保つためには、上下別々のハンガーにかけるようにするのがおすすめです。特にパンツは、クリップ付きなどスーツパンツ専用のハンガーに裾を上にしてかけておくことで、重力によるシワ伸ばし効果が期待できます。

持ち歩く際はしっかり畳む

出張などでスーツを持ち歩くときには、キレイに畳んで持ち歩きましょう。

シワになりにくい畳み方は、ジャケットの背中を内側に両肩部分が合わさるように半分に畳みます。つぎに、片側の前身頃を開き、裏地が表側に出るようにひっくり返しながら、反対側に被せて整えます。

バッグに入れて持ち運ぶ場合は、先ほどの方法で畳んだジャケットをさらに2つ折りにすると、シワができにくく収納しやすくもなります。収納する衣類とスーツの間にタオルや靴下などの柔らかい物を挟むと、クッション材になって圧迫を防ぎ、シワができにくくなります。

出張先など緊急時はシワ取りスプレーで応急処置を

出張先などで緊急時にスーツにシワができてしまったときには、シワ取りスプレーを使うのが手軽で便利です。

やり方は、スーツにできたシワの部分にスプレーを吹きかけて、シワを優しく手で伸ばし、風通しのいい日陰で乾燥させるだけ。シワが取れるだけでなく、防臭効果もあるので、出張の際は携帯用のシワ取りスプレーを持っていくといいでしょう。

着ているときの姿勢を正す

スーツを着るときには、姿勢を正すように意識することで余計なシワを防ぐことができます。特に、着用時のシワができやすいのがスーツパンツ。

イスに座るときにはなるべく足を組むのを避けて、長時間不自然な姿勢をキープしないようにするとよいでしょう。まっすぐ美しい姿勢でいることを心がけると、スーツのシワ予防にもなります。

7. 状況と素材に合わせてスーツのシワ伸ばしをしよう

スーツを着る男性

シワのないキレイなスーツを着用していると、周りからも良い印象を持たれるもの。
今回ご紹介した、自宅でできるスーツのシワ伸ばし方法や日ごろの着用方法などを参考に、いつもシワのないキレイなスーツを着られるように試してみましょう。

自宅でのケアがうまくいかない場合や、忙しくて自宅でのメンテナンスが難しいときには、スマホやパソコンから手軽に注文できる宅配クリーニングを活用するのもおすすめです。この機会にぜひ宅配クリーニングの利用を検討してはいかがでしょうか?

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