布団のおねしょのシミは〇〇で落とす?洗い方と対処法を解説
小さなお子さんがいる家庭では、布団におねしょをされてしてしまったということはよくあることです。
トイレトレーニングをして、お昼は上手にトイレをしてくれるようなお子さんでも、夜にはおねしょをしてしまうといったことがありますよね。
「おねしょで汚れてしまった布団はどうやって洗えばいいのだろう。」
「他の洗濯物と同じように洗えばいいの?」といった疑問を持っている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
おねしょで汚れた布団には正しい洗い方があります。
正しく洗えば、おねしょをしてしまった布団もキレイにすることができます。
この記事では、おねしょをしてしまった布団の洗い方やその際の注意点をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
1. おねしょをした布団は丸洗い?部分洗い?
「おねしょをした布団は丸洗いするべき?」「おねしょをした部分だけ洗えばいいの?」
そういった疑問を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、どちらでもOKです。
おねしょ自体は、水だけで溶ける「水溶性の汚れ」なので、比較的落としやすい汚れです。
なので、おねしょのシミの広さや洗濯のタイミングを考えて、丸洗いにするか、部分洗いにするかを決めましょう。
例えば、布団全体が汚れている場合は丸洗いが最適です。反対に、一部だけが汚れている場合は部分洗いをおすすめします。
ただ、毎回丸洗いが大変という方は多いはず。正しい洗い方で部分洗いをすれば、十分にきれいになるので、安心してくださいね。
2. おねしょ布団を洗うのに必要な物と期待できる効果
洗濯方法をご紹介する前に、おねしょで汚れてしまった布団を洗うために必要なアイテムをご紹介します。おねしょで汚れてしまった布団を洗うのに必要なアイテムと期待できる効果を見ていきましょう。
水気が取れるタオル(オムツがあれば便利)
おねしょは、かなりの量になることもありますよね。
そのまま洗おうにも、まずはおねしょの水分をしっかり取ることが必要です!
そこで、役立つのが、水気がとれるタオルや水分吸収力の高いオムツ。
オムツは水分を吸収しやすい素材を使用しているため、おねしょの水分をとるのにも役立ちます。
タオルやオムツはスーパーなど身近なお店で手に入れやすいので、お子さまのおねしょの心配があるときには事前に用意しておくと安心です。
おねしょの水気を取るときは、タオルを(オムツの場合は開いて)おねしょで濡れてしまった部分に強く押し当てて、水分を吸い取ります。
このとき、しっかりと体重をかけて押し当てるようにしましょう。
臭いを取り除くクエン酸水
おねしょの水分をある程度取り除くことができたら、次はおねしょの臭いを取り除きます。
おねしょの臭いを生み出しているのはアルカリ性物質であるアンモニアです。アンモニア臭を取り除くのに有効なものが、酸性物質である「クエン酸」です。
アルカリ性のアンモニア臭を酸性のクエン酸が中和してくれるため、おねしょの臭いを消すことができます。
クエン酸は食物などに入っている自然由来の物質で、人体への危険はほとんどないとされています。そのため、小さいお子さまがいる家庭でも安心して使うことができます。
今では、100円ショップなどでクエン酸入りのスプレーが購入でき身近なアイテムでもあります。
また、クエン酸水を作る場合は、水200mlに対して、クエン酸を小さじ1杯程度混ぜましょう。
黄色いシミを落とす酸素系漂白剤
おねしょにで汚れてしまった布団は、すぐに洗ったとしてもシミが残ってしまう場合もあります。
そんなときには、「酸素系漂白剤」を使ってシミを取り除きましょう。
酸素系漂白剤を使ったシミの落とし方は、下記です。
- おねしょのシミが気になる部分に直接酸素系漂白剤をつけ、20分から30分程度放置します。
放置する時間の目安は、使用する酸素系漂白剤の側面にも記載があるのでチェックしましょう。
また、長時間放置してしまうと布団の生地が傷む恐れがあるので気をつけてください。 - 酸素系漂白剤を薄めたぬるま湯を張った浴槽に布団をつけ置きします。
- シミが落ちていることを確認して、後は洗濯機や浴槽で丸洗いをします。
40度くらいのぬるま湯(熱湯はNG)
先にお伝えしたとおり、おねしょは水溶性の汚れなので、比較的落としやすい汚れです。
汚れが落としきれずシミとならないように、布団についたおしっこをきれいに洗い流すのが洗濯のコツ。
洗い流すための水は40度くらいが理想的とされています。
ここで気をつけなければならないのは、熱湯がNGということです。
熱湯を使うとおしっこに含まれるたんぱく質が固まり、さらにおねしょの汚れを落としにくくなってしまうのです。また、熱湯によって布団の繊維が傷つくといった恐れもあります。
熱湯を使うと除菌効果があって良さそうにも思えますが、実は40度のぬるま湯が正解ということを覚えておきましょう。
3. おねしょ布団をキレイに洗う方法
おねしょ布団をキレイに洗う方法を見ていきましょう。
部分洗いの手順
汚れている個所が一部だけの場合は、部分洗いで洗いましょう。
部分洗いの手順は以下の通りです。
- 水分を吸収しやすいタオルやオムツを使って、おねしょの水気を吸収する。
- 40度くらいのぬるま湯で、おねしょのシミや汚れている箇所を洗い流す。
- 水分を拭き取る。
- おねしょのシミや汚れた部分にクエン酸スプレーを吹きかけ、濡れた部分をタオルなどで拭き取る。
- 2~4を繰り返して、おねしょのシミや汚れがきれいに落ちたら布団をしっかり乾かす。
水気を拭き取る際は布団を押しつけるように拭き取ります。
タオルや雑巾のように、絞って水気を取ってしまうと、布団の繊維が傷つく恐れがあるため、おすすめできません。
丸洗いの手順
お子さんがおねしょを繰り返してしまうなど、布団全体が汚れてしまっている場合は、布団を丸洗いしましょう。丸洗いは自宅でできるほか、コインランドリーでも洗えます。
ここでは、自宅での丸洗いの手順をお伝えしますね。
- 浴槽に40度前後のぬるま湯を張ります。必要であれば洗剤を入れます。
- 浴槽に布団を入れ、足踏みしながら布団を洗います。
- 浴槽の栓を抜き、布団の水気を出し切るまで足踏みします。
- シャワーですすいでもう一度水切りします。
- 1時間ほどお風呂のフチに布団を掛けて水分を流し出します。
- 1~2日程、天日干しでしっかり乾かします。
「丸洗いできるスペースを確保するのが難しい。」「家で丸洗いするのは面倒だ」そんな方はコインランドリーでの丸洗いがおすすめです。
注意点として、お使いの布団が「洗濯機で洗えるか」と「タンブラー乾燥機が使えるか」を事前に確認しておきましょう。
4. おねしょ布団を洗濯する時の注意点
おねしょのシミや汚れがついてしまった布団を洗濯するときの注意点を1つずつ見ていきましょう。
放置しない
おねしょの汚れを見つけても、朝の時間帯はバタバタして、つい放置してしまうということも。
しかし、おねしょの汚れにはすぐ対処しましょう。
おねしょを放置してしまうと以下のようなことが起きる可能性があります。
- おねしょのシミができてしまう
- おねしょの臭いがついてしまう
- 雑菌やカビが繁殖してしまう
- 布団の下のマットレスやカーペットにおねしょのシミがうつってしまう
一度おねしょのシミができてしまうと、キレイに落とすのはなかなか大変です。
時間が経つほどにアンモニア臭が強くなっていき、雑菌やカビが繁殖する恐れもあります。
雑菌やカビが繁殖した場所で寝ることは、子どもはもちろん、大人にとっても衛生面・健康面の両面でおすすめできません。
1日の疲れをとるための場所である布団は、清潔に保っておきたいですよね。
消臭・除菌スプレーを使わない
おねしょを見つけたとき、臭いが強かったり雑菌が気になったり、消臭・除菌スプレーを使いたくなりますが、これはおすすめできません。
なぜなら、おねしょで濡れた状態の布団に消臭・除菌スプレーをかけてもあまり効果がないどころか、かえって臭いを強めてしまう恐れがあるからです。
おねしょの臭いが気になるときは、先ほどご紹介した手順に従って、クエン酸スプレーを使ってみてくださいね。
しっかりと乾燥させる
乾燥が不十分だと、せっかく洗っても再び雑菌が繁殖し、嫌なにおいがする恐れがあります。
天気がよい日は天日干しをしてしっかり乾かしましょう。
1時間ごとに布団の表裏をひっくり返し、全体がしっかりと乾くようにします。
天気が良くなくて外に干せないときや、天日干しができない素材の布団を乾かすときは、扇風機やエアコンの風に当てておくと乾きが早くなるのでおすすめです。また、布団乾燥機を利用するのもよいでしょう。
部分洗いをして、濡れている範囲が狭い場合は、ドライヤーで乾かすことも可能です。
ドライヤーを使用する際には、ドライヤーを布団に近づけすぎないよう注意してくださいね。
5. おねしょ布団の洗濯方法を学んで、布団を清潔に保とう!
今回は、おねしょで汚れてしまった布団の洗い方や必要なアイテム、注意点などについてご紹介してきました。
お子さまが小さいときは、どうしてもおねしょの問題に悩まされます。
しかし、今回ご紹介した方法をマスターすれば、おねしょの臭い残りやシミができずに、布団をキレイにできます。
1日の終わりには、ぜひ清潔な布団でお子さんを気持ちよく寝かしつけてあげてくださいね。