布団クリーナーは効果なし!?買う前に知っておきたい基礎知識
布団に潜むダニ。日々のお掃除の中で手軽にキレイにできるといいですよね。
布団のダニを減らすためには、布団を定期的に干すことが大切と言われていますが、ダニの死骸やフンなどは、布団を干しても完全には取り除けません。
そこで、最近目にするのが「布団クリーナー」。
気になるダニや汚れを吸い取って、布団を清潔な状態に保ってくれる優れものです。
実際に、布団クリーナーにはどれほどの効果があるのでしょうか?
この記事では、布団クリーナーのメリット・デメリットから選び方まで詳しくご紹介します。
布団クリーナーを買おうかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1. 布団クリーナーとは?
布団クリーナーは、マットレスや敷布団など布団専用の掃除機です。
ハンディタイプで持ちやすく、ダニを弱らせるUVランプがついているため、布団の掃除に特化した家電といえます。
中には、通常の掃除機で布団を掃除する方もいらっしゃるかもしれませんが、床やカーペットのゴミが布団に付着してしまうため、あまりおすすめしません。
布団クリーナーの特徴について見ていきましょう。
布団クリーナーは主に2種類ある
布団クリーナーには「専用タイプ」と「兼用タイプ」の2種類があります。
どのような使い方をしたいかで、どちらを選ぶべきかが変わってきます。
それぞれの違いや、おすすめの使い方についてご紹介します。
単体で使用できる専用タイプの布団クリーナー
最初にご紹介するのは、「専用タイプ」の布団クリーナー。
このタイプには、ダニやホコリを検知したり、叩いて表面に浮かせる機能がついており、布団の掃除に特化しています。
通常の掃除機にはない布団掃除に特化した機能がついているので、既に床やカーペットなどを掃除する通常使いの掃除機をお持ちの方は、こちらの「専用タイプ」の布団クリーナーがおすすめです。
掃除機兼用タイプの布団クリーナー
続いてご紹介するのが、「兼用タイプ」のクリーナー。
クリーナーの先が付け替え可能なアタッチメント式となっており、布団を掃除する場合のみ専用のアタッチメントに切り替えるのがこのタイプの特徴です。
掃除用具を増やしたくない方や、家電一つで布団やソファ、車内も掃除したいなど使い勝手のよいタイプをお探しの方はこちらがおすすめです。
ただし、ダニやホコリの除去に効果的な機能がついていない場合、専用タイプよりも布団をキレイにする力は弱くなる点は注意しましょう。
布団乾燥機と組み合わせて使えばダニの駆除も可能
布団クリーナーは、「殺菌効果やダニの死骸やフン、ハウスダストの除去」に特化した掃除アイテムです。
そのため、生きたダニの駆除までは難しく、布団乾燥機と組み合わせて使うとより効果的です。
どのように利用すればよいか、具体的に見ていきましょう。
ダニの死骸やフンは除去できるが生きたダニの駆除は難しい
布団クリーナーは、ダニの死骸やフンを吸い取って除去することはできますが、生きたダニを吸い込んだり駆除したりすることは難しいです。
というのも、生きたダニは布団の奥深くまで入り込んでおり、掃除機で吸い取ろうとしても足を布団の線維に絡ませて抵抗するので、強力な吸引力を持つ掃除機でなければすべて吸い取ることはできないのです。
あくまでも死んだダニの死骸を吸い取るための掃除機として捉えてください。
ただ、「高速たたき」機能がついた布団クリーナーであれば、布団を叩いて奥深くに入り込んだダニを浮かせ、そのまま吸引することができます。
「高速たたき」機能がない布団クリーナーの場合は、天気のよい日に布団を外で干して、布団たたきでダニを布団の表面に浮かせ、布団クリーナーで吸い取りましょう。
布団乾燥機の「ダニ退治モード」を使う
「高速たたき」機能がついた布団クリーナーがない場合は、布団乾燥機との組み合わせが効果的。
ダニは、50℃以上の温度で死滅すると言われており、外干しをして布団たたきで仕上げるより、布団乾燥機を使った方が効果が期待できます。
乾燥機を50℃以上に設定し、布団全体に1時間程度使いましょう。
布団乾燥機に「ダニ退治モード」などの設定がある場合は、そちらを使用してください。
最後に、乾燥機をかけた後に布団クリーナーでダニの死骸や菌を吸い取ることも忘れずにしてくださいね。
布団クリーナーと掃除機の違い
普段、布団クリーナーではなく、床を掃除する掃除機を使って掃除している方もいるはず。
布団クリーナーと掃除機では、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
〈布団クリーナーが掃除機より優れているポイント〉
- ハンディタイプが多く、片手で掃除がしやすい
- 掃除機が布団に吸いつかない構造になっている
- 本体のヘッドが布団専用なため床やカーペットの雑菌がつかない
- 機種によってはハウスダストを殺菌できるUV照射機能や、ダニやホコリを表面に浮かせるたたき機能がある
布団クリーナーのほとんどは、片手で持ったり動かしたりできるため、少ない力で枕や布団の隅々までていねいに掃除できます。
また、布団は柔らかいので、布団が掃除機に吸着してうまく掃除できないことが多いです。
布団クリーナーなら、布団が吸着しない構造になっているため布団の掃除にストレスを感じません。
通常の掃除機よりも布団クリーナーの方がより布団を清潔にできるでしょう。
2. 布団クリーナーのメリットとデメリット
メリットが多いように思える布団クリーナー。しかし、なかにはデメリットもあります。
次は、布団クリーナーのメリットとデメリットをご紹介するので、布団クリーナーについてよく知ってから、購入を検討してください。
布団クリーナーを使用するメリット
布団クリーナーを使用するメリットには、以下の点が挙げられます。
- 天候に関わらずいつでも布団を掃除できる
- 片手で動かせるほどコンパクト
- 機種によっては布団の殺菌や脱臭ができる機能がついている
布団クリーナーを使用せずに掃除するには、天気のよい日に外干しする方法がありますが、気温や天候に左右されます。
布団クリーナーを使って掃除をすれば、片手で操作できるので手軽に掃除ができます。
先にご紹介したように、外干しだけではダニは取り除けないので、布団クリーナーを使用すると効果的です。
布団クリーナーを使用するデメリット
一方で、布団クリーナーのデメリットには、以下の点が挙げられます。
- 布団以外の掃除には向いていない
- 掃除機兼用タイプの場合はヘッドを交換する手間がある
基本的に布団掃除のみに特化したツールなので、床や車中など布団以外の場所で使用したい場合は、ヘッドを交換する手間がかかります。
3. 布団クリーナーの選び方のポイント
布団クリーナーは、国内外あわせて様々なメーカーが販売しています。
そのなかから、ご自身にあった布団クリーナーを選ぶポイントをご紹介します。
専用タイプか兼用タイプで選ぶ
布団クリーナーには、大きく分けて「専用タイプ」と「兼用タイプ」があることをご説明しました。
初めに、どちらを購入して使用するかを決めましょう。
日頃から布団を清潔に保ちたいとお考えの方や、すでに愛用の掃除機がある場合は「専用タイプ」がおすすめです。
一方で、片手で使用できるタイプの掃除機がよく、布団のついでに床やカーペットも掃除したいとお考えの方は「兼用タイプ」がおすすめです。
たたき機能や吸引力で選ぶ
布団クリーナーには、奥の方に潜んでいる生きたダニを布団の表面へ浮かせる「高速たたき機能」がついている機種があります。
できれば、高速たたき機能がついている機種を選びましょう。
また、高速たたき機能のなかでも高性能なほど叩く回数が多く、毎分どれくらいの回数を叩くかチェックしましょう。
比較検討してもし迷ったら、叩く回数が多い方がおすすめです。
また、布団クリーナーが持つ吸引力もポイントです。
残念ながら、吸引力を表す基準や数値はないので、布団の生地を傷めず吸引することをアピールしている商品を選びましょう。
除菌や清浄機能で選ぶ
布団クリーナーのなかには、除菌や消臭などの洗浄機能が搭載された機種があります。
例えば、布団クリーナーをかけると温風を出してダニを死滅させたり、特殊なUVランプで除菌したりする機能などです。
できるだけ多くの機能を兼ね備えた機種の方が、布団がよりキレイになるので、安心です。
軽量性や駆動時間で選ぶ
布団クリーナーの魅力は、コンパクトで手軽に掃除ができること。
ただし、実際に軽くて動かしやすいかどうかは、ベッドスの高さや布団の厚みなど、使うシーンをイメージしたうえで選ぶようにしましょう。
また、布団クリーナーにはコード式とコードレス式があります。
コード式はプラグをコンセントにつなげば、長時間使用が可能です。ただし、コードの煩わしさがあるので要注意を。
一方で、コードレス式はコードの煩わしさがありませんが、充電しなければ使えないのが難点です。
コードレス式を選ぶ場合は、必ず稼働時間を確認しましょう。
4. 布団乾燥機と併用すれば布団クリーナーの効果がアップ!
布団クリーナーは、布団の掃除に特化した掃除機です。
布団掃除にいつも使用している掃除機を使うと、ホコリやハウスダストなどの雑菌が布団に付くリスクがあるため、おすすめできません。
布団クリーナーであれば、ハンディタイプで掃除がしやすく、機種によっては除菌ができる高機能タイプも。
また、布団乾燥機とあわせて使えば、生きたダニを死滅させ吸引できるので、より布団を清潔に長持ちできるでしょう。
購入前には布団クリーナーのメリット・デメリットを把握した上で、自宅にあった布団クリーナーを選ぶことをおすすめします。