クリーニング後にシミを発見!?シミが浮き出る原因と対策方法
クリーニングに出した後の衣類を自宅で保管していたら、いつの間にかシミができていた!という経験はありませんか?
せっかくお金をかけてキレイにしたのに、シミができていたらショックですよね。
この記事では、クリーニング後にシミができる原因を解説します。
対策方法や対処方法についても解説しますので、参考にしてください。
1. クリーニングや洗濯後にシミができてしまう2つの原因
クリーニングに出した、または自宅で洗濯したにも関わらずシミができる原因はなんでしょうか?
シミを防ぐ方法をお伝えする前に、シミができる原因を見ていきましょう。
目で見えなかった汚れが保管中に浮き出てしまった
クリーニング後のシミの原因は、もともと衣類に付着していた汚れが空気中の酸素と結びつくことにあります。
例えば、スポーツドリンクなどの無色の飲み物は衣類に付着しても見えません。
でもそこには、確かに汚れがついているのです。
クリーニング店では初めに必ず検品を行い、衣類の状態や汚れを確認。
その後、適切な方法でクリーニングしお客様に返す前にもう一度検品します。
しかし、どんなにクリーニングに熟練したプロでも、無色の汚れは発見できません。
返ってきた衣類をクローゼットやタンスの中で保管しているうちに、保管時の湿度や室温により、目に見えていなかった汚れがだんだんシミとして浮き上がってきます。
それこそが、クリーニング直後にはなかったシミの正体なのです。
保管中のカビとサビ汚れ
衣類についた汚れは、汚れに含まれるタンパク質と空気中の水分とがあいまってカビ繁殖の温床になります。
ウール・綿・麻やシルクなど動物繊維や植物繊維などの天然素材は、特にカビが好むので要注意です。
また、ネックレスや時計から出た金属の粉が、サビとなって現れることがあります。
これは、クリーニング工場で衣類にアイロンなどの熱を加えることで、金属の粉の酸化が加速し、その結果、サビとなって出ることが原因です。この場合、クリーニング店ではその都度シミ抜きをしてサビを取り除きます。
2. クリーニング・洗濯後のシミを対策するには?
クリーニング後にシミが出ない対策をご紹介します。
見えないからと汚れを放置するのではなく、汚れの場所や種類を把握しておきましょう。
適切な洗い方をする!お店にはどんな汚れがあるか伝える
衣類についた汚れは、汚れの種類ごとに適切な方法を用いなければなかなか落とせません。
クリーニング店では、衣類についた汚れに応じて適切な方法で洗濯してくれます。
飲み物のシミや汗、ボールペンのインクなどが付着している場合は、クリーニングの受付時に汚れが付着している箇所や汚れの種類について伝えておくことがおすすめ。
特に、夏場など汗をよくかく季節に着用した衣類は、できるだけウェットクリーニングをお願いしましょう。
水洗い不可の衣類の場合追加料金がかかることがありますが、衣類を長持ちさせたいなら、シミ防止に強いウェットクリーニングや汗抜き加工で汚れをしっかり落とした方がよいでしょう。
保管中はカビ対策をする!カビ対策の方法は?
自宅で保管するときは、カビ対策を徹底しましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、汚れに含まれるタンパク質と空気中の水分でカビは繁殖します。
ウールや綿などの動物繊維または植物繊維などの天然素材なら、よりカビができやすいです。
以下のようなカビ対策をして保管しましょう。
- 保管場所は通気性をよくする
- 通気性のよいい不織布カバーをかける
- 除湿剤を置く
- 衣服同士の隙間をあけ、余裕を持って収納する
- (収納ケースに入れる場合)防虫剤を入れる
自宅での保管はカビが心配!という方は、宅配クリーニングの「保管サービス」の利用がおすすめ!
衣類にとって適切な環境でオフシーズンの間保管してくれるので、自宅での保管が心配な方は、一度検討してみてください。
家庭で洗う時はこまめに何回か洗濯する
自宅の水洗いでは、一度で衣類の汚れを落としきれない場合があります。
そのため何度か洗濯を繰り返しましょう。
特に衣替え時、オフシーズンの衣類は、気づいたらシミが出来ていたとならないように、必ず水洗いしてから、しまいましょう。
水洗いできない衣類は、クリーニング店でウェットクリーニングまたは汗抜き加工をしてもらうのがおすすめです。
3. シミができてしまったときの対処法
クリーニング後にシミができてしまったときの対処方法をご紹介します。
自宅でできる方法もありますので、手順を守って行ってみてくださいね。
ぬるま湯でもう一度洗ってみる
シミを見つけたら、もう一度ぬるま湯で洗ってみましょう。
シミをしっかり洗って落とすために、洗濯機洗いよりも手洗いが望ましいです。
■必要なもの
- 洗面器
- ゴム手袋
- 中性洗剤
- 歯ブラシ
〈手洗いの手順〉
- 衣類のシミの部分に、直接中性洗剤をつける
- 衣類の下にタオルを敷き、濡らした歯ブラシで上からトントンと叩く
- 下に敷いたタオルに染み込むよう5分ほどそのまま放置する
- 洗面器の中に、ぬるま湯を入れ、中性洗剤をまぜる
- ゴム手袋をはめて、衣類を洗面器の中で2〜3回押し洗いする
- 洗面器の水を変えてすすぐ。洗面器の中に洗剤の泡が出なくなるまで繰り返す
- 衣類をタオルに包んで軽く水をきり、洗濯機で約1分間脱水する
- 洗濯機から衣類を取り出して干す
衣類の洗濯表示に「水洗い不可」と記載があり、自宅での洗濯ができない場合は、クリーニング店にお願いしましょう。
漂白剤を使ってシミを落とす
もし、ぬるま湯でもシミが落ちない場合は、漂白剤を使用します。
洗濯表示を見て、「漂白剤の使用不可」の記載がなければ「酸素系」漂白剤を使ってシミ抜きします。
以下の手順に沿って試してみてください。
〈酸素系漂白剤を使用した洗い方〉
- シミ部分に酸素系漂白剤をつける
- 衣類の下にタオルを敷き、濡らした歯ブラシで上からトントンと叩く
- 下に敷いたタオルに染み込むよう5分ほどそのまま放置する
- 洗面器の中にぬるま湯を入れる
- ゴム手袋をはめて、衣類を洗面器の中で2〜3回押し洗いする
- 洗面器の水を変えてすすぐ。洗面器の中に酸素系漂白剤の泡が出なくなるまで繰り返す
- 衣類をタオルに包んで軽く水をきり、洗濯機で約1分間脱水する
- 洗濯機から衣類を取り出して干す
色柄物の衣類では色落ちする可能性があるため、まずは生地の一部で色落ちテストをしてから漂白剤を使うようにしてください。
無理をせず、少しでも不安を感じたらクリーニング店へお願いしましょう。
4. トラブルを避けるために、きちんと要望を伝えること
シミの多くは、もともと衣類に付着していた目に見えない汚れだったり、自宅での保管状態が原因で発生したカビだったりする場合がほとんどです。
見えない汚れまでしっかり落としてもらうには、クリーニング店へ依頼するときに、「この辺にお茶をこぼしたときの汚れが付いています。」「よく汗をかくので、背中とワキに汗がたくさん付着しているかもしれません。」など、はっきり伝えるようにしましょう。
また、自宅で長期間収納した後に気づいたシミは、時間が経過しているので、落ちにくくなっている可能性もあります。
衣類の汚れをしっかり落とすには、預ける側がもれなく情報を伝えることが大切です!
水洗いできない衣類の場合は通常ドライクリーニングのみですが、可能ならウェットクリーニングや汗抜き加工をしてもらうのも、対策の1つです。
ドライクリーニングのみでは落とすのが難しい汚れがたくさんあります。
水洗いできない衣類のウェットクリーニングや汗抜き加工を依頼すると追加料金がかかる場合がありますが、衣類を長持ちさせるには大切なことです。
5. クリーニング依頼時に、衣類に付着した汚れについて伝えよう
クリーニング後に、シミが浮き出てくる原因についてご紹介しました。
クリーニング店にお願いする際は、どんなときに着ることが多かったか?どんな汚れが付着しているか?を伝え、適切な洗濯方法で綺麗にしてもらいましょう。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」では、「集荷キット」の中に、「オーダーシート」が同封されています。
このオーダーシートに、衣類に付着した汚れの種類や、特に気にかけてほしい箇所を記載すれば、リクリのクリーニング工場のスタッフがきちんと対処してくれます。
またリクリはクリーニングの全工程を自社工場で行っているため、衣類を1着ずつていねいに検品しながらクリーニングしてくれるので、安心ですね。
「対面だとうまく説明できない」
「クリーニングに出したい衣類も汚れも多く、店頭で説明している時間がない」
とお考えの方は、ぜひ「オーダーシート」などに要望の記載ができる宅配クリーニングを利用してみましょう。