もう縮ませない!セーターやニットの洗い方・洗濯方法
寒い季節にとても活躍するセーターやニット。着る機会が多いため、自宅で洗濯をしたいと考えている方も多いはず。
でも、自宅で洗ったら縮んでしまった悲しい経験をされた方はいませんか?
セーターやニットの洗濯は、まず洗濯表示を確認し、水洗いが可能であれば自宅で洗えますが、「水洗い不可」なら自宅では洗えないため注意が必要です。
この記事では、セーターやニットを自宅で洗濯する方法をご紹介します。
今までクリーニングに出していた方も、正しい知識をつければ自宅で洗えますよ。
1. セーターやニットは自宅洗いできる?洗濯表示をチェック
セーターやニットのなかには、自宅で洗えるものがあります。
お持ちの衣類が自宅で洗えるかどうか、まずは洗濯表示を確認しましょう。
洗濯表示に「水洗い可」の記載がある衣類は自宅で洗えますが、「水洗い不可」の記載があった場合は自宅で洗えないためクリーニングへ依頼する必要があります。
洗濯表示の見方について、以下の記事で詳しくご紹介しているため併せてご覧ください。
「新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!」
2. セーターやニットの洗濯に必要なもの
セーターやニットを自宅で洗濯するには、以下のアイテムが必要です。
- 洗面器
- おしゃれ着用洗剤
- 畳んだセーターが入るサイズの洗濯ネット
- ゴム手袋
- 柔軟剤
セーターやニットは、おしゃれ着洗剤がおすすめ。
というのも、通常の衣類用洗剤は基本的に弱アルカリ性です。
弱アルカリ性だと、セーターやニットのような動物性の素材にはダメージを与えてしまいます。
そこで、おしゃれ着洗剤のような中性洗剤を使うことで、衣類に与えるダメージを少なくすることができます。
また、洗剤や洗剤を含んだお湯に手をつけるため、手が荒れないようゴム手袋をはめて洗濯しましょう。
3. セーターやニットの洗い方
次に、水洗いが可能なニットやセーターを自宅で洗濯する方法をご紹介します。
洗濯機と手洗いの2パターンをご紹介しますが、できれば優しく洗えて衣類へのダメージが少ない「手洗い」がおすすめです。
また、伸びたり色落ちしたりして失敗したくない大切なセーターは、無理をせずクリーニング店へ依頼しましょう。
洗濯機を使って洗う方法
水洗いはできるけど、どうしても手洗いをする時間がない場合は、洗濯機を使いましょう。
洗濯機を使い、できるだけ衣類にダメージを与えないで洗う方法をご紹介していきます。
汚れている部分は前処理をしておく
目立つ汚れがあるときは前処理をして、ある程度汚れを落としておくことがポイント。
とくに襟や袖口は汚れやすいので、チェックしましょう。
前処理は、以下の手順で行ってください。
- ひどい汚れの部分に中性洗剤またはおしゃれ着洗剤を直接つける
- つまみ洗いで汚れを押し出す
- なかなか落ちない場合は、酸素系漂白剤を直接つけてつまみ洗いする
※漂白剤の使用が可能な場合のみ
たたんで洗濯ネットに入れる
ニットやセーターを洗うときは、型崩れしないように洗濯ネットを必ず使いましょう。
ネットには、裏側の汚れを落とせるように裏返して畳んでから入れます。
このときに、汚れが気になる部分を外側にして畳むとキレイに仕上がります。
弱コースやおしゃれ着コースなど優しく洗える設定で洗う
ニットやセーターのほかに、デリケートな素材が使われた衣類を洗うときにも、おしゃれ着洗剤がおすすめ。
また、洗濯機によって名称が異なる場合がありますが、弱水流コースやおしゃれ着コース、手洗いコースなど優しく洗えるコースを選択しましょう。
柔軟剤を使うと、さらに肌触りよく仕上がります。色移りする可能性があるため、他の衣類とは混ぜないように注意です。とくに、新品の場合は色移りが心配なため、セーターやニットは単独で洗うようにしましょう。
短時間の脱水をする
脱水は強い力がかかるため、一番弱い力で1分程度行いましょう。
長時間脱水すると、ニットやセーターが伸びたり傷んだりする原因になります。
手洗いでキレイにする方法
少々手間がかかりますが、ニットやセーターはできるだけ手洗いがおすすめです。
というのも、ニットやセーターは非常にデリケートな素材でできているため、優しく洗わないとダメージを与えてしまいます。
ここからは、自宅でできる手洗いの方法をご紹介します。
汚れている部分は前処理をしておく
洗濯機で洗うときと同様、目立つ汚れがあれば前処理をして、ある程度汚れを落としておくことをおすすめします。
とくに、襟や袖口は汚れやすいので要チェックです。
前処理は、以下の手順で行いましょう。
- ひどい汚れの部分に中性洗剤、またはおしゃれ着洗剤を直接つける
- つまみ洗いで汚れを押し出す
- なかなか落ちない場合は、酸素系漂白剤を直接つけてつまみ洗いする
※漂白剤の使用が可能な場合のみ
ぬるま湯の洗剤液に入れて押し洗いする
洗面器とおしゃれ着洗剤を使い、以下の手順で衣類を洗濯しましょう。
- 洗面器の中に手を入れても熱くないくらいのぬるま湯を入れて、おしゃれ着洗剤を混ぜる
- ニットやセーターをキレイに畳み、洗濯ネットに入れる
- 洗面器のなかにニットやセーターを入れて、2〜3回ほど優しく押し洗いをする
毛玉ができるため、こすって摩擦を起こさないように要注意。
洗剤で手が荒れないように、ゴム手袋をはめることを忘れないようにしましょう。
気になる汚れがあれば、押し洗いした後に汚れの部分に直接洗剤をつけて約10分間おいておきます。
キレイな水を使って2〜3回すすぐ
洗い終わったら、洗剤がついた衣類をすすぎます。
ニットやセーターを上から優しく押し、水を捨てたら軽く絞ることを数回繰り返します。
洗面器内の水に洗剤が混ざらなくなるまで、繰り返してください。
柔軟剤を使うときは、このタイミングで投入します。
洗剤が入っていると柔軟剤の効果が薄れてしまうため、洗剤をよくすすいだ状態で投入しましょう。
その後、柔軟剤が衣類に馴染むよう2〜3回ほど押し洗いをして再びすすぎます。
洗濯機を使って短時間の脱水をする
完全にすすいだら、衣類をバスタオルで包んで軽く水気をとりましょう。
洗濯ネットに入れたまま、洗濯機で脱水。
脱水は洗濯機で洗ったときと同様に、1分程度でOKです。
4. セーターやニットの干し方
脱水が終わったセーターやニットを干します。
ここで正しく干さないと、せっかく気をつけて洗ったニットやセーターにダメージを与えてしまうので気をつけてください。
熱で傷んでしまうため、セーターやニットに乾燥機はNGです。
水を含んで伸びやすくなっているセーターやニットは、基本的に「平干し」します。
以下のうち、いずれかの方法で、平干ししてみてください。
- 「平干し専用ネット」を使い、直射日光が当たらない場所で陰干しする
- ハンガーを数本用意して、セーターやニットが水平になるように干す
- ソファーの背もたれにバスタオルを敷き、その上にセーターやニットの形を整えつつ干す
伸びたり跡がついたりするため、ハンガーにかけて干すのは避けましょう。
吊ることなく、形を整えて平干しします。
5. セーターやニットの正しい保管方法
セーターやニットを保管するときに最も気をつけたいのが、虫食い・変色・カビです。
シーズン中に久しぶりに着ようとニットやセーターを取り出したら、穴やカビだらけでショックを受けた方もいるはず。
セーターやニットは、以下のポイントに気をつけて保管してください。
- 保管場所の通気性をよくする
- 通気性のよい不織布カバーをかける
- 防虫剤を入れる
- 除湿剤を入れる
- ほかの衣服とは隙間を開け、余裕を持って収納する
もし、自宅での保管が心配な場合は、宅配クリーニングの「保管サービス」を利用するのがおすすめ。
衣類にとって最適な環境下で保管してくれるため、カビや虫食いの心配がありません。また、オフシーズンの間保管してくれるので、自宅の収納スペースがスッキリしますよ。
6. セーターやニットのお手入れは「洗濯表示」の確認から
セーターやニットの正しい洗い方をご紹介しました。
自宅で洗濯するときには、まずは、洗濯表示を見て水洗いできるか確認しましょう。
水洗いできるなら自宅でも洗えますが、その場合は、優しく洗うことで衣類へのダメージが少ない「手洗い」がおすすめです。
また、セーターやニットはデリケートな素材のため、間違った洗い方をすると縮んだり傷んだりする原因になります。
水洗いできない衣類やご自身で洗うのが心配な場合は、無理をせず洗濯のプロに任せましょう。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」なら、セーターやニットにダメージを与えにくいプロの技術で洗濯してくれるので安心です。
また、オプションで「防虫加工」を施してもらうことができ、6カ月ほど効果が持続します。
リクリの防虫加工は独特なニオイがなく、来シーズンまで衣類の虫食いやカビを防ぎ清潔に保たれるため、衣類が長持ちしますよ。