トリアセテートの特徴とメリット、デメリットについて|繊維の種類と特徴
今日はトリアセテート素材の特徴についてです。
名前の通り、アセテートとトリアセテートはよく似た特徴を持っています。
それもそのはず、原料、製法が同じですからね。
トリアセテートはアセテートと同じように木材パルプのセルロース成分に酢酸を作用させて作る繊維です。
セルロースは天然成分であり酢酸は合成品であることから、トリアセテートは半合成繊維に分類されます。
アセテートとトリアセテートの違い
アセテートとトリアセテートの違いは酢酸の作用度合です。
トリアセテートのほうが酢酸化度合が高くなっています。
酢酸化度合が高いとどうなるかというと、親水性が低下する
↓
- 脱水が簡単で、すぐ乾燥する
- 水分が繊維にしみこみにくいのでシミになりにくい
という特徴を持つことになります。
トリアセテートもアセテートと同じく、シルクのような光沢をもち、シワになりにくい素材です。
ドレープも美しいですね。
ただ、アセテートと同じく、マニキュアの除光液がかかると溶けてしまうので注意が必要です。
トリアセテート素材の洗濯方法
40℃以下のぬるま湯を使ってやさしく押し洗いしてください。
トリアセテートはアルカリに弱い性質があるので、アルカリ洗剤を使うのはやめたほうがいいでしょう。
市販の洗濯洗剤は弱アルカリが多いので注意してくださいね。
洗剤を使うなら中性洗剤を使いましょう。
アイロンは当て布をして低温であてることをおすすめします。
もともとシワになりにくい素材なのでアイロンはそれほど手間ではないでしょう。