男性用のワイシャツ、女性用のブラウスなどに使われることが多いポリエステル。
今日はポリエステルの特徴についてです。
日本国内で生産される合成繊維の生産量のおよそ半分がポリエステルです。
ポリエステルは衣類を作る上で、とても便利な素材です。
ポリエステルの特徴
- 圧倒的な耐久性
- シワになりにくい
- 吸湿性が低く、すぐに乾く
- 高い温度にも耐えられる
- 非常にリーズナブルな価格
ポリエステルのメリットはたくさんありますが、デメリットもあります。
それは毛玉ができやすいことと、静電気が起きやすいこと。
しかしデメリットを補って余りあるメリットが大きいですね。
ポリエステル製品を洗濯するときの注意点
白いワイシャツなどに使われることの多いポリエステル。
ポリエステルは最も洗濯しやすい繊維のひとつですが、ひとつ注意点があります。
それはポリエステルは再汚染が起きやすい素材であるということ。
ポリエステルの真っ白なワイシャツを洗濯したら、黒ずんでいたという経験ありませんか?
ポリエステルは、洗濯中に一度離れた汚れがもう一度付着することがあるのです。
これを防ぐには
- 汚れのひどい衣類と一緒に洗濯しない
- 洗濯機の容量にあった洗濯物の量を守る
- 洗剤の量を守る
このような注意が必要です。
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ブラウスやシャツ、セーター、着物など高級衣料品に使用されるシルク。
光沢があり、通気性、保温性に優れています。
シルクの風合いは高級感ありますよね。
今日はシルクの特徴についてお伝えします。
シルクの特徴
▼美しい光沢
シルクは繊維断面が三角形のため光をあてるとプリズムのように光を反射します。
▼肌触りがよい
シルクは繊維が細いため、肌触りが抜群です。
▼夏涼しくて、冬暖かい
シルクは熱伝導率が低いので夏は涼しく、冬は暖かい素材です。
▼素肌にやさしい
シルクは18種類のアミノ酸で構成されており、人間の肌の成分と似ています。
▼静電気が起こりにくい
保湿性が高いので静電気が起こりにくい素材です。
シルクのデメリット
▼太陽光に弱い
タンパク質でできているため、紫外線で変色します。
▼シミが出来やすい
水分に弱く、シミができやすい素材です。
▼摩擦に弱い
繊維が細いため摩擦に弱いです。
シルクの歴史
今から約4,500年前、中国の王妃、西陵がお湯のなかにまゆを落としたときに、それを箸で拾い上げようとしたときに箸に巻きついたことで絹糸を発見したといわれています。
これを織物にして西方諸国に輸出するため、今の長安とトルコのアンタキアまで7,000kmの道ができました。
これがシルクロードです。
当時のカイコから絹糸を製法する技術は中国ではトップシークレットの極秘情報。
金と同等の価値があると考えられていました。
日本には弥生時代に朝鮮半島から伝わりました。
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ドレスやスカートの洗濯表示に
指定外繊維(テンセル)という表示を見たことありませんか?
なぜ「指定外」なのでしょうか?
衣料に縫い込まれている洗濯表示ラベルは、
家庭用品品質表示法という法律に基づいて
表示されています。
「指定外繊維」と表記されるのは、
対象となる繊維が比較的新しい繊維である為、
家庭用品品質表示法で決められていないからです。
柔らかな風合いでシルクのようなサラッとした特徴を持つテンセル。
テンセルはイギリスの総合メーカー・コートルズ社が開発した商標名です。
テンセルの製造方法
①木材パルプを溶剤に溶かしてフィルターでろ過
②不純物を取り除き、細かい穴から押し出して紡糸
テンセルは天然繊維素分子をそのまま生かしているため、天然繊維の中の精製セルロースというくくりになります。
オーストリアでも同じ精製セルロースがありますが、これはリヨセル(商標名)と言われます。
テンセルは、天然の繊維素分子をそのまま生かして作られているので、そのまま放っておくと微生物の働きによって分解されます。
化学繊維と違う点です。
テンセルは、エレガントなドレスをはじめ、カジュアルジーンズ、ホームテキスタイル、ユニフォーム、寝具、セーターなどいろいろな製品に利用されています。
テンセルの特徴
- ソフトな風合いで光沢感がある
- 湿潤時でも、強度が低下しない
- 吸湿性、速乾性が強い
テンセルのデメリット
- 水洗いで縮むことがある
- 濡れると少し硬くなる
- 摩擦によって白化しやすい
※白化とは衣類が部分的あるいは全体的に白くなること
テンセルの洗濯ポイント
裏返してきれいにたたみます
↓
大きめの容器に30℃以下の水いれ、洗剤を溶かします
↓
やさしく押し洗いします
脱水は、たたんだままの状態で タオルの間で軽く押さえて水気を取ります。
乾燥は、陰干ししましょう。
パンツやスカートなら吊り干し、ニットや型崩れしやすいものは平干しにします。
乾燥機は使わないほうがいいでしょう。
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麻は吸湿性が高く、涼感があり、夏物衣料の定番アイテムですね。
最近ではシャツ以外にサマーセーターやカーディガン、カットソーなどにも麻製品が登場し、バラエティに富んでいます。
「麻」というのは実は1種類ではなく、長くて強い繊維が取れる植物の総称です。
20種類以上の特徴の異なる麻があることがわかっています。
衣料用として使われるのは
苧麻(ちょま・ラミー)
亜麻(あま・リネン)
です。
麻は、天然繊維のなかでもっとも涼しい繊維といわれ、涼やかでさわやかな着心地は夏にピッタリの素材です。
麻の特性
-
水分の吸収性が良い
- 涼感がある
- 強度があり、水に濡れても問題ない
- 光沢があり、触った感触がシャリシャリしている
麻のデメリット
麻の特性を良く理解し、その特性を魅力として着こなすことが必要です。
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植物繊維の代表である綿(コットン)の特徴についてお伝えします。
綿は、吸水性が高いので、タオルやTシャツなど水分を吸収させるための素材として多く使われているおなじみの素材です。
綿は多くの衣類に使用されています。ジーンズなどが代表的です。
綿の歴史
綿の原産はインドですが、アラビア商人が西方へと伝え、イタリア、スペイン経由してヨーロッパ各地に広がりました。5,000年以上も前から使われている素材です。
日本には平安朝初期に中国から貢物として贈られてきたのが最初らしいです。
現在日本における衣料用繊維の約4割は綿が占めています。
綿の特徴
■肌ざわりが良い
■清涼感がある
■染色性に優れ、染めやすい
■水、アルカリに強い
綿のデメリット
■縮みやすい
中空繊維のため、水分を含みやすく、体積が増えます。それが乾燥すると以前より縮む性質があります。
■毛羽立ちやすい
着用や洗濯など摩擦によって毛羽立ちやすい。
綿の構造
綿はきわめて微細な繊維で吸水性が高いので、綿の内側と外側で温度の差ができると、内側の水分を吸い取って、外側へ発散する性質があります。
そのとき熱も奪うため、すずしく感じます。
汗をかいたときに、汗を発散させようとするときに涼しく感じますね。
通気性もよいので夏にはぴったりの素材です。
しかし、綿は夏に涼しく着られるだけでなく、実は保温性にも優れているのです。
綿は繊維の中心部がマカロニのように空洞になっているので、熱が伝わりにくく放出されにくい特徴を持っています。
また、綿繊維には「より」があり、布地を起毛したり、パイルを立てたりすることで、繊維内に空気をたっぷり含ませることができます。
布地を起毛するとはこんな感じ
パイルを立てるとはこんな感じ
衣類の保温性は布地が含んでいる空気量によって決まります。
綿は空気を含むことができるので、冬にも暖かく着られるのです。
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