
昨日は、洗濯物の量と水の関係についてお伝えしました。
今日は洗濯機を上手に使う2つ目のポイントについてお伝えします。
誰でもご存知のことですが、洗濯のときの水の温度は、高めのほうが洗浄力は高まります。
洗剤も溶けやすいですしね。
冬は特に水道水で洗濯すると、粉末の洗剤だと溶けきらずに、洗濯物についたままになってしまったという経験をしたことがあるのでは?
洗剤の残った部分がシミになったり、洗濯槽に残った洗剤がカビや悪臭の原因になることもあります。
コレを防ぐには、粉末洗剤は、あらかじめ洗剤をお湯に溶かしてから使うといいですね。
もっといいのは、洗濯自体をぬるま湯で行なうことです。
洗濯槽に約60℃のお湯をバケツ1杯加えるだけでも汚れ落ちは全然違います。
まず洗濯槽に水道水をため、そこにお湯を加えます。定位になるまで水を加えて洗剤を入れます。
それから洗濯物を入れるようにしましょう。
お風呂の残り湯でもOKですが、残り湯には皮脂などの汚れが溶け込んでいますので、すすぎにはきれいな水を使いましょう。
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わたしがクリーニング屋に勤めていることを知っている友人がこんなことを聞いてきました。
「服買ったときに、内側に縫い付けてある小さい白い生地って切り取ってもいいの?」
「小さい字でいろいろ書いてあるやつのこと?」
「そう、すごい邪魔なんだけど」
・・・切り取ってはダメです!

これは品質表示ラベルです。
こんな小さな布きれですが、とても大切な情報がたくさんつまっているんです!
あなたが気に入った洋服を買って、その服を自宅で洗濯するとき、どうやって洗濯しますか?
何も気にせず、そのまま洗濯機にポイ?
でも、それで縮んでしまったり、色が落ちてしまったりした経験ありませんか?
そして品質表示ラベルを切り取ってしまうと、クリーニングに持っていっても、受付してもらえないこともあるかもしれません。
ラベルにはブランド名や連絡先、色々な文字や絵が書かれていると思います。
これが品質表示というもので、その服の取り扱いについての重要な情報が書かれているんです。
クリーニング店ではこの情報に従ってクリーニングをしています。
このラベルは「家庭用品品質表示法」という法律によって、必ず服に縫い付けなければならない決まりになっています。
書き方も決まっています。
メーカーさんが付け忘れたり、表示ミスがあると日本国内で販売できなくなることもあります。
そんな大切な品質表示ラベル。
切り取ってはダメですよ。
この品質表示をきちんと読めるようになれば、家庭洗濯のレベルは格段にアップします。
明日からこの品質表示について説明していきますね。
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天然の界面活性剤というとどんなものがあるのでしょうか?
私たちの身の回りにある天然界面活性剤だと卵黄に含まれる卵黄レシチンがあります。
マヨネーズを作るときにタマゴと油が混ざるのは、卵黄レシチンのおかげです。
石鹸は天然界面活性剤と思っている人がいるかもしれませんが、石鹸は油脂とアルカリを原料として人工的に作られたものです。
では、石鹸は合成界面活性剤かというと、その性質はかなり違っています。
酸と合わさったり、薄まったりすると界面活性をすぐに失ってしまうという性質は合成界面活性剤にはありません。
初めての石鹸は、紀元前3000年頃までさかのぼります。
当時、サポーという丘の神殿で羊を焼いて神に供える風習がありました。
この羊を火であぶっているとき、落ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものが偶然できました。
これが石鹸のはじまりと言われています。
偶然できた原始的なものですが、現在私たちが使っている石鹸と本質的には変わりません。
石鹸は完全に天然のものというわけではありませんが、人工物の中でもかなり自然に近いものであるでしょう。
高温・高圧をかけ、さまざまな化学技術のもとに作られる合成洗剤とは、かなり性質の異なるものです。
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昨日は洗濯指数についてお伝えしました。
春の陽気が気持ちよい季節になり、「今日はたまった洗濯物を片付けよう!」という人も多いでしょう。
洗濯したら、多分外に干すと思うのですが、花粉症の人は干し方に要注意!
今の時期はスギ花粉が大量に飛散している地域が多いです。
北海道と沖縄はスギ花粉はないのですが、そのほかは日本全国で花粉症に苦しんでいる人も多いでしょう。
この時期に洗濯物を外に干すと、花粉まみれになってしまいます!
室内に取り入れるときに、はたいているから大丈夫?
いえいえ、そんなことでは花粉は落ちないんですよ。
洗濯洗剤は消臭剤でおなじみのP&Gが実験したところによると、洗濯物を外にほして、取り入れるときにはたいても、80%の花粉が付着したままだったそうです。
花粉まみれのまま室内に取り入れて収納していることになりますね。
花粉が飛散する時期は、外で干すより室内での部屋干しをするほうが花粉の被害から衣類を守ることができますよ。
部屋干しをするときに、気になるのが生乾きのようなイヤな臭いですよね。
この臭いの原因は私たちの皮膚にいる常在菌です。
常在菌が衣類に残った皮脂などをエサにして繁殖し、嫌な臭いの原因になっています。
天日干しすれば殺菌されるのですが、外に干せば花粉の被害にあってしまう・・・
部屋干しのイヤな臭いを解消するには、洗うときにコツがあります。
洗濯機をまわすときに、半分に切ったレモンを洗濯ネットに入れて、一緒にまわしてみてください。
レモンに含まれるクエン酸には殺菌作用があります。
クエン酸が嫌な臭いの原因である雑菌を殺菌してくれます。
最近は香り付き柔軟剤を使う人が多いですが、柔軟剤には殺菌作用はありませんので、臭いの原因である常在菌は残ったまま。
嫌な臭いを芳香剤でごまかしているだけなんですね。
だから、芳香剤の効果が切れたら嫌な臭いがしてくるはずです。
部屋干しの嫌な臭い対策にはレモン(クエン酸)がおすすめです。
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全自動洗濯機ってほんとにラクチンですよね。
ボタンひとつで脱水まで完了。
でも脱水のときにひと手間かけるだけで、乾いたあとの手間が全然違うんですよ。
今日は、洗濯物のシワを防ぐ脱水のコツについてお伝えします。
ほとんどの人は脱水の時間って洗濯機にお任せじゃないでしょうか?
実は、ほとんどの洗濯機のコースに設定されている脱水時間は長すぎます。
洗濯機の言うとおり脱水していると乾いたときにシワが残りやすいんです。
脱水時間は洗濯機の設定より短めにするのがシワを防ぐコツです。
特にポリエステル製品は洗濯機で脱水せずに、バスタオルではさんで水分を取る手動脱水がおすすめ。
ある程度の水を残したまま干すほうが、水の重さで適度に生地が引っ張られるのでシワになりにくくなります。
アイロンがけもラクになりますよ。
全自動洗濯機の脱水時間は5~6分に設定されているものが多いようです。
でも、実際のところ、ほとんどの洗濯物の脱水時間は3分程度でOK。
3分以上の脱水は生地を傷めることにも繋がります。
洗濯物が乾きやすい夏場はもっと短くてもOKです。
1分くらいでも十分じゃないでしょうか。
あとは、できれば繊維の種類によって脱水時間を変えるマメさがあるとカンペキです。
シワや型崩れが気になる衣類は、脱水の途中で一時停止して取り出し、その他の衣類の脱水を続けます。
このとき脱水を続ける衣類も、一度ほぐしておくとシワになりにくくなります。
デリケートな衣類は脱水時間を短めにして調節したほうがいいですよ。
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