年間を通して着る機会が多いTシャツですが、汗や皮脂汚れ、油汚れなどの染みが付いて取れないと困ったことはありませんか?
特に、白いTシャツは染みや黄ばみがとても目立つため、染みが取れないと「捨てるしかないのか…」と迷っている方も多いのではないかと思います。
この記事では、Tシャツの染みの原因をはじめ、自宅での染み取り方法やTシャツをクリーニングへ出す際のポイントなどについて詳しく解説します。お気に入りのTシャツの染みが気になるという方は、ぜひ参考にしてください。
1. Tシャツの染みの原因は?

はじめに、なぜTシャツに染みが付いてしまうのか、染みの原因について見ていきましょう。
汗や皮脂による黄ばみ
Tシャツに付く染みの一つに、黄ばみがあります。洗濯した際、キレイに汚れを落としきれていないことが黄ばみの原因です。
同じTシャツを長く着続けていると、いつの間にか付いてしまう黄ばみ。その原因は汗や皮脂によるもの。衣類に付着した皮脂汚れは、時間が経過するにつれ酸化し、徐々に繊維を黄色くしていきます。特に、脇や襟首まわりなどの汗をかきやすい部分は、黄ばみが出やすくなります。
皮脂汚れに付いたホコリが原因の黒ずみ
黒ずみは一度付いてしまうと、自宅では落とすことが難しい染みです。その原因は、落としきれていない皮脂汚れに、空気中に漂っているホコリや不純物などがくっついてしまうから。黒ずみが、繊維の奥まで入り込んでしまうと、なかなか取ることができなくなってしまいます。
そのほか、自宅で洗濯する際、洗濯機に衣類を詰め込み過ぎてしまい洗剤が衣類に十分にいきわたらないことで、皮脂汚れを落としきれなかったり、せっかく浮き出した汚れが衣類に再付着してしまったりして、黒ずみの原因になる場合もあります。
その他の染み
皮脂汚れだけでなく、普段の食べこぼしや飲みこぼし、泥汚れ、ボールペンのインク、化粧品など、日常生活の中のさまざまなシーンに、Tシャツの染みになる原因があります。
染みの種類には水溶性、油溶性、不溶性といった性質があり、染みを取るための最適な対処法も異なります。全ての染みが家庭の洗濯機で落としきれるわけではありません。それぞれの染みに合った、染み抜きの方法を知っておく必要があるでしょう。
2. Tシャツの染みを自宅で落とす方法

Tシャツに付いてしまった染みは、染みが付いた時期や染みの種類によっては、自宅でも落とすことができます。黄ばみと黒ずみのほか、泥汚れ、油染みといった染みの種類別に、自宅でもできる方法を解説します。
ただし、染みを落とす最も有効な方法は、染みになったら早急に、その衣類と染みの原因に合った染み抜きを行うことです。高級ブランドやお気に入りのTシャツの場合は、早めにクリーニング店へ相談するのがおすすめです。
黄ばみをキレイにする方法
Tシャツの黄ばみをキレイにする方法として「つけおき」があります。
〈用意する物〉
- 大きめの容器(3L以上のぬるま湯が入るサイズ)
- 粉末洗剤(弱アルカリ性)
- 酸素系漂白剤
〈洗濯手順〉
- 大きめの容器に3Lほどのぬるま湯を入れる
- 容器に粉末洗剤と酸素系漂白剤を各大さじ1杯程度入れて溶かす
- 準備した容器に黄ばんだTシャツを入れて、20~30分程度つけておく
- Tシャツをキレイな水やぬるま湯ですすぎ、洗濯機で洗う
Tシャツの素材によっては「手洗いのみ」の場合もあるため、洗濯表示タグを事前に確認してからにしましょう。
黒ずみをキレイにする方法
黒ずみをキレイにするには、黄ばみ汚れのときに説明した洗剤に加えて、固形の洗濯石けんを用意しましょう。固形の洗濯石けんは繊維の奥に入り込むので、通常の洗濯洗剤よりも黒ずみを落としやすくなります。
〈用意する物〉
- 大きめの容器(3L以上のぬるま湯が入るサイズ)
- 粉末洗剤(弱アルカリ性)
- 酸素系漂白剤
- 固形洗濯石けん
〈洗濯手順〉
- 大きめの容器に3Lほどのぬるま湯を入れる
- 容器に粉末洗剤と酸素系漂白剤を各大さじ1杯程度入れて溶かす
- つきおきの前に、Tシャツの黒ずみ部分を固形洗濯石けんでこすり洗いし、汚れをもみ出す
- 用意しておいたぬるま湯に20~30分程度つけおきする
- Tシャツをキレイな水やぬるま湯ですすぎ、洗濯機で洗う
泥汚れをキレイにする方法
泥汚れは、汚れが繊維の中に入り込んでしまうため、なかなか落ちない厄介な汚れです。基本的には、ブラシや固形洗濯石けんを使うことで泥汚れを落とすことができます。
〈用意する物〉
- 大きめの容器(3L以上のぬるま湯が入るサイズ)
- 固形洗濯石けん
- ブラシ
〈洗濯手順〉
- 洗う前の乾いた状態のときに、泥汚れをブラシでやさしく払って、砂などの固形物をできるだけ取り除いておく
- Tシャツの汚れ部分にぬるま湯をかけてぬらす
- 汚れ部分に固形洗濯石けんをこすって塗り込む
- 容器の中へTシャツをつけ、泥汚れが浮かんでくるまでもみ洗いをする
- 一度すすいでみて泥汚れが落ちていない場合は、3~4を何度か繰り返す
- 洗濯機で洗う
もみ洗いをするときは、あまり強くこするとTシャツの生地が傷んでしまうため、力加減に気をつけましょう。
油染みをキレイにする方法

油染みは、食べこぼしや化粧品などでTシャツに付きやすい染みの一つです。油分は放置すると取れにくい染みの種類のため、なるべく早めに対処するようにしましょう。
〈用意する物〉
- 白いタオル
- 液体洗濯用洗剤
- 歯ブラシや綿棒
〈洗濯手順〉
- 白いタオルを机の上などに敷く
- Tシャツを、油染みがある面を下側にして、タオルの上に重ね合わせる
- 液体洗濯用洗剤の原液を染みに少量垂らす
- 歯ブラシや綿棒で、油染みがある箇所を上からトントンと叩く
- 軽くすすいだ後、洗濯機で洗う
Tシャツに付いた油汚れを、下に敷いたタオルへ移すイメージで叩くのがポイントです。白いタオルであれば、汚れが移ったことが確認しやすくなります。
また、ファンデーションや口紅など化粧汚れの場合は、歯ブラシや綿棒にクレンジングオイルを付けて叩くと汚れが落ちやすくなります。
外出時などに緊急で汚れをキレイにする方法
外出の際、急なアクシデントでTシャツが汚れてしまった時に、手持ちのハンカチやティッシュを使って対処する方法があります。水溶性の染みと、油溶性の染みの場合を例にご紹介しましょう。
〈ジュースなど水溶性の染みの場合〉
- Tシャツの染み部分に、裏側からハンカチを当てる
- 少量のキレイな水を湿らせたティッシュペーパーを用意する
- 染み部分の表側をトントン叩き、ハンカチに染みを移す
〈カレーやドレッシングなど油溶性の染みの場合〉
- Tシャツに付いた油分をティッシュペーパーでこすらず、吸い取る
- Tシャツの染み部分に、裏側からハンカチを当てる
- 少量のキレイな水で湿らせたティッシュペーパーを用意する
- ティッシュペーパーにハンドソープをつけ、Tシャツの染みになじませる
- ティッシュペーパーを押さえるようにしてハンカチに染みを移す
- 水で湿らせた別のティッシュペーパーで、ハンドソープがなくなるまで拭き取る
- 乾いた別のティッシュペーパーでTシャツの水分を取る
いずれも応急処置のため、帰宅したらすぐに洗濯機で洗うか、できるだけ早くクリーニング店に依頼しましょう。
3. 大切なTシャツはクリーニングに出すのがおすすめ

ここまで見てきたように、Tシャツの染み抜きは自宅でも可能な場合がありますが、染み抜きに失敗してしまったり生地を傷めてしまったりするのは避けたいもの。
そのため、ブランドTシャツやお気に入りのTシャツは、クリーニングに依頼するのがおすすめです。
ここからは、Tシャツのクリーニングの料金相場や仕上がり日数について見ていきましょう。
Tシャツのクリーニングの料金相場
Tシャツのクリーニング料金の相場は、店舗型クリーニングの場合は450~700円(税込)前後。1点ずつ依頼できる宅配クリーニング店の場合は500~800円(税込)前後です。1点で宅配クリーニングに出す場合、別途送料がかかる場合があります。
また、パック料金を提供している宅配クリーニングの場合は、1点あたり800~2,000円(税込)前後で、送料無料なことがほとんどです。パック料金は、コートやスーツなどクリーニング料金の高いものと一緒に、さまざまな衣類をまとめて依頼ができます。そうすることで1点あたりの料金が安くなり、おトクに利用ができますね。
参考として、パック料金で展開している宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」のクリーニング料金をご紹介します。
【「洋服パック保管なし」コースの料金】
衣類の点数 | 「保管なし」コース |
---|---|
5点 |
8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 |
11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 |
15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 |
17,600円(1点あたり880円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 17,600円(1点あたり880円) |
※すべて税込価格です。
Tシャツのクリーニングにおすすめのオプション
Tシャツはどうしても脇や襟首あたりが黄ばみやすく、また、毎日着用するためにさまざまな染みが付きやすいです。そのため、Tシャツをクリーニング店に依頼する際には、オプションサービスの利用もおすすめ。
Tシャツにおすすめのオプションは「汗抜き」「黄ばみ落とし」「染み抜き」です。黄ばみや黒ずみの原因になる、汗や皮脂汚れをキレイにするためのオプションです。
Tシャツをクリーニングに出す頻度
Tシャツをクリーニングに出す頻度としておすすめなのは、夏場であれば1回の着用ごと、それ以外の季節でも2回程度着れば出した方がいいでしょう。これまで解説したように、Tシャツは皮脂汚れが付きやすく、汚れを放置すると染みになってしまうためです。
また、Tシャツも他の衣類と同様、洗濯することで生地へのダメージが少なからず生じてしまいます。
高額なTシャツやお気に入りのTシャツの場合は、生地へのダメージを最小限に抑えながら洗ってくれるクリーニング店への依頼をして、Tシャツを長持ちさせましょう。
Tシャツのクリーニングの仕上がり日数
Tシャツをクリーニングに出したときの仕上がり日数は、店舗型クリーニングの場合は、即日~3日以内には仕上がることが多いです。
宅配クリーニング店の場合は集荷・配送日数がかかるため、1~2週間程度かかります。依頼する場合は、余裕をもって依頼するようにしましょう。
染みが付いたら早急にクリーニングへ
Tシャツに染みが付いてしまったら、できるだけ早くクリーニング店に依頼するようにしましょう。
染みが付いてすぐであれば、染みの種類によっては自宅の染み抜きでキレイに取れる可能性はありますが、「自宅で染み抜きを試してみて、落ちなかったからクリーニング店へ持っていく」という対応をすると、プロのクリーニングでも落とせないことも…。
染みが「どんな汚れで、いつ付着したか、自宅でどの洗剤を使って染み抜きを試してみたか」によって染みの落とし方が全く異なるからです。また、染みがTシャツに付いてしまってから時間が経つほど染みが取れにくくなってしまうので、放置せずに早急に依頼することをおすすめします。
4. Tシャツの染み抜きなら「RE:KURI(リクリ)」におまかせ!

Tシャツの染み抜きを依頼するなら、クリーニング店に依頼するのがおすすめです!
熟練のプロの技を使えば、家庭では落とせなかったTシャツの黄ばみや黒ずみも、一度で取れることがあります。
特に、仕事で毎日忙しい方や、小さなお子さんがいるご家庭なら、宅配クリーニングがおすすめ。宅配クリーニングなら24時間いつでも依頼ができ、自宅にいながら集荷・受け取りもできます。
リクリなら、「簡易シミ抜き」を無料対応してくれます。熟練の染み抜き職人の丁寧な手仕事により、安心のクリーニングクオリティを実現。Tシャツの生地の状態や汚れ具合に合わせて洗濯してくれます。
さらに、再仕上げ、往復送料(一部地域を除く)が全て無料というのもうれしいポイント!
大切な衣類のクリーニングは、リクリにお任せしてみてはいかがでしょうか?
見積もり無料で安心の「有料シミ染み抜き」オプション
リクリは、無料の染み抜きではキレイにならない汚れの場合、「有料シミ抜き」というオプションが利用できます。
注文時に希望しておくと、クリーニングのプロが検品し、無料で見積もりをして、料金について連絡をもらえます。見積もりの金額を聞いて「ちょっと高いな」と感じたら、そこでキャンセルも可能!
さらに、リクリでは有料オプションの染み抜きでも染みが落ちなかった場合は、有料オプション料金は発生しません。染みが残っているのに料金だけがかかるということがなく安心して頼めます。大切なTシャツの染みが気になる場合は、リクリの「有料シミ抜き」がだんぜんおトクです!
お気に入りのTシャツは正しいメンテナンスを!

Tシャツは、自宅での洗濯だけでは汗や皮脂汚れが落ちきらず、黄ばみや黒ずみの原因になることもあります。一度定着してしまった染みは、なかなか落ちないので困りますね。
そこで、ブランド品やお気に入りの大切なTシャツは、染み抜きや汗抜きにも対応しているクリーニング店への依頼がおすすめです。Tシャツを定期的にクリーニングに出して、黄ばみや黒ずみなどをスッキリとキレイにしましょう!
衣類に染みができてしまったときに「自分で染み抜きをして失敗したらどうしよう…」と不安になったことはありませんか?
お気に入りの衣類をダメにしてしまうのは避けたいので、基本的には染み抜きはクリーニング店に依頼した方が安全です。
この記事では、クリーニング店にお願いするのがおすすめな理由や、染み抜きの料金相場、依頼時の注意点まで詳しく解説します。
衣類の染み抜きをクリーニング店に依頼するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1. 染み抜きはクリーニング店に依頼するのがおすすめ

なぜ染み抜きをクリーニング店へ依頼するとよいのか、まずはその理由についてご紹介します。
洗濯のプロならではの豊富な専門知識と高い技術力
衣類の染み抜きをクリーニング店に依頼するのがおすすめな理由は、クリーニング店は洗濯の「プロ」だからです。
洗濯全般の豊富な専門知識と高い技術力を持ち、衣類の染みの状態に合わせて適切に染み抜きをしてくれます。誤った方法で染み抜きをしてしまうと、余計落ちにくくなるだけでなく、変色の原因にもなります。自分ではどのように落とせばいいのか分からない染みや、自宅の洗濯機では洗えないようなデリケート素材の衣類に付いてしまった染みは、豊富な経験とノウハウで対応してくれるクリーニング店に依頼するのが一番です。
ただし、クリーニング店の全てが同じように高品質の染み抜きを行ってくれるわけではありません。染み抜きを依頼するのであれば、染み抜きの実績が豊富なクリーニング店を選ぶことが大切です。特に染み抜きに自信があるクリーニング店では、染み抜き専用のコースを用意していることも。染み抜きについてのこだわりや事例をホームページに掲載しているか、あらかじめチェックするようにしましょう。
衣類へのダメージが少ない
衣類へのダメージをできるだけ少なく抑えられるというのも、クリーニング店がおすすめの理由の一つです。
自宅で染み抜きをすると、どうしても素材に対する知識が足りず、衣類本来の色味が抜けてしまったり、他の箇所に染みがついたり、輪ジミができ余計染みが広がってしまうこともあります。しかし、クリーニング店であれば、それぞれの衣類の素材に合った染み抜き方法を熟知しているため、衣類にできるだけダメージを与えないように染み抜きをし、元通りになる可能性が高いのです。
2. クリーニング店の染み抜きの料金相場や仕上がり日数
では、クリーニング店に染み抜きを依頼したときの料金や仕上がりまでの日数はどれくらいかかるのでしょうか?
ここでは、クリーニング店での染み抜きの効果や、一般的な染み抜きの料金相場、仕上がり日数について解説していきます。
染み抜きの効果
クリーニング店に依頼すれば必ず染み抜きができるというわけではなく、プロの技でも落としにくい染みもあります。
特に落ちにくいのは以下のような汚れです。
- 墨汁やインク
- ペンキ
- カビ
- ワイン
- 時間が経過して固まった血液
- 時間が経過してしまった食べこぼしや飲みこぼし
上記のような染みは、プロでも落とすことが難しい場合もあります。また、染みと素材の相性もあるため、落ちにくい汚れの染み抜きをクリーニング店へ依頼する際は、落ちない可能性があることも考慮した上で相談してみましょう。
染み抜きの料金相場
クリーニング店の染み抜きの料金は、染みの大きさによっても違いがあります。
一般的に5cm以内程度の染みであれば、1カ所330~1,650円(税込)前後です。ただし、クリーニング店によっては、基本的な染み抜きは無料対応のところや、染み抜きの見積もりを出した上で、その都度料金が決まるというケースもあります。
依頼するクリーニング店がどのような料金体系になっているのか、事前に確認することが大切です。
染み抜きの仕上がり日数
染み抜きの仕上がり日数は、1~2週間程度のお店もありますが、専門的な染み抜きをしているクリーニング店の場合は、1~2カ月程度かかるところもあります。
特に染み抜き専門店の場合は、丁寧な染み抜きの工程をしているうえに、染み抜きの依頼が集中し納期まで時間がかかることも。また、宅配クリーニングの場合は、店舗型クリーニングとは違い、集荷申し込みから配送の日数もあらかじめ考慮する必要があるでしょう。
染み抜きを依頼する場合は、仕上がりまでどの程度時間がかかるのか、事前にお店に確認しておくことをおすすめします。
3. 染みの構造と時間経過で変わる状態
そもそも、汚れはどのように「染み」となるのでしょうか?
ここからは、汚れがついてからの時間経過とともにどんな風に染みに変化していくのか、「染みのメカニズム」を解説していきます。
仕組みがわかると対処方法も変わってくるので、ポイントをしっかりおさえておきましょう。
染みの構造

一般的に、衣類に付いた染みはいくつかの汚れの成分が層になる構造になっています。よくある食べ物の染みを例にすると、一番外側から油溶性、水溶性、タンパク質・でんぷん、タンニン、色素の順番で層になっています。
染みが付いた直後の状態

染みが付いたばかりの状態では、まだ汚れの成分が生地(繊維)の中にまでは入り込んでいません。そのため、染みの種類によっては、自宅でも染みを落とせる可能性が高いです。
ただし、自宅で洗えないデリケートな生地や、自分で落とす自信がない場合は、クリーニング店に依頼しましょう。特に、生地に最も近い「色素」は短時間で染みとして定着してしまうため、この段階で適切な対処をしておくと、染みになりにくいです。
染みが付いて7~10日後の状態

染みが付いて7~10日程度経過すると、汚れの成分の一部がすでに衣類の中に入り込んでしまっている状態です。この段階では、染みの構造を上から1層ずつはがすイメージで汚れを取り除く必要があります。
例えば、クリーニング店では、まずは一番外側の油分の層を取る薬品を使って油溶性の汚れから取り除きます。その後、下の層の水溶性の汚れ、タンパク質・でんぷんの汚れ、といった順に取り除いていきます。この際、繊維を傷めることがないよう、慎重に染み抜きを行います。
染みが付いて1カ月以上の状態

染みが付いて1カ月以上が経過すると、汚れの成分が完全に繊維の中に入り込んでしまった状態で、繊維も傷み始めています。こうなってしまうと、通常の染み抜き作業では対応できず、プロのクリーニング店でも専門的な高い技術が必要となります。
クリーニング店では、すでに変色した染みに対して、慎重に熱を加えたり漂白剤を使用したりしながら、じっくりと染みを落としていきます。
4. クリーニング店の染み抜き手順のポイント

それでは、クリーニング店では具体的にどのような手順で染み抜きを行っているのでしょうか?クリーニング店の専門的な染み抜き手順を見ていきましょう。
衣類の状態を確認
まずは、衣類の状態を確認します。確認するのは、「衣類の素材・洗濯表示」「水溶性や油溶性といった染みの種類」「どの程度繊維の中に汚れが入り込んでいるのか」「すでに衣類にダメージを与えていないか」などです。
染みには「水溶性」「油溶性」「不溶性」と3種類あります。
それぞれの特徴は下記です。
染みの種類 | 特徴 |
---|---|
水溶性の染み | 水に溶ける染みなので、基本的には水で落ちます。 コーヒー、ジュースなどのドリンク類、しょうゆ、ポン酢などの調味料、ビール、ウイスキー等のアルコール類による染みです。 |
油溶性の染み | 油が入ったものでできた染みです。 サラダ油などの食用油類、ラーメンのスープ、天ぷらそばのつゆ、油性ボールペン、口紅などによる染みです。 |
不溶性の染み | 泥汚れなど固形物が混じった染みです。 泥、サビ、墨汁、ボールペンのゲルインク、香水などによる染みです。 |
落ちやすい染みでも、時間が経っていたり、染みの範囲が広かったり、衣類の素材との相性が悪ければ染みを落とす難易度が上がります。
そのため、この工程でしっかりと状態を見極め、衣類の状態と染みに合ったクリーニング方法を確認します。
確認が終わると、次は染みの構造の外側から順番に汚れを落としていきます。
油溶性の汚れの染み抜き
染みの種類は、水溶性か油溶性かハッキリと分かれるものだけではなく、どちらも混ざった状態の染みもあります。
染みの構造の中で油分が最も外側にあるため、水溶性と油溶性が混じった染みであれば、基本的には油を含んだ汚れから落としていきます。
油溶性のシミは、基本的に水に溶けないので、自宅での染み抜きや洗濯では落ちにくいです。特殊な洗剤を使い、油分を分解していきます。
水溶性の汚れの染み抜き
油分を含んだ汚れの膜を取り除いたら、次に水溶性の汚れの染み抜きを行います。水溶性の染みは、水に溶けやすい汚れなので、洗濯をすれば比較的簡単に取り除けます。多くのクリーニング店では水溶性の汚れはスチームなどを利用して取り除いています。
水溶性の汚れまでは、クリーニング店の無料染み抜きで取れることが多いです。
不溶性の汚れや色素を漂白
油溶性と水溶性の汚れが取れたら、残っている不溶性の汚れや色素などを漂白して仕上げていきます。衣類の素材や染みの種類に合わせて、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元系漂白剤など、漂白剤の種類を使い分け、生地を傷めないように圧力や振動などを加え、専用の道具を使用しながら染み抜きをしていきます。
生地に近い不溶性や色素の汚れは、クリーニング店では有料染み抜きとして対応してくれるところが多く、クリーニング店に依頼するときは有料染み抜きのメニューがあるかどうかチェックしておきましょう。
乾燥して仕上がりを確認
汚れを全て取り除いたら、最後に乾燥させて完了です。乾燥した後に、染みが本当に抜けているのか、繊維にダメージがないかなど仕上がりを確認します。
5. クリーニングに染み抜きを依頼するときの注意点

クリーニング店に染み抜きを依頼するときには、いくつか注意点がありますので、1つずつ確認していきましょう。
染み抜きで落としにくい汚れもある
先にお伝えしたように、プロのクリーニング店の技術を用いても、落としにくい、または落とせない汚れもあることを知っておく必要があります。特に、染みができてから時間が経過している場合や、墨汁やカビなど落としにくい汚れの場合は、完全に染み抜きできない可能性があります。
「有料の染み抜きなら何でも落ちる」というわけではなく、状態によっては落ちない場合もあることを認識しておきましょう。
自分の要望をしっかり伝える
クリーニング店に依頼するときには、予算の上限やどこまでキレイにして欲しいのかなど、自分の要望をしっかりと伝えましょう。
自分の考えをきちんと伝えておかないと「思っていたのと仕上がりや料金が違う…」などと後悔することも。クリーニングトラブルにならないためにも、事前にお店に相談して、納得してから依頼することをおすすめします。
染みを見つけたら早めに依頼する
衣類に染みを見つけたら、できるだけ早めにクリーニング店に依頼することが大切です。染みは時間の経過とともに繊維の中に汚れが入り込んでしまい、時間が経過するにつれて落ちにくくなります。
お気に入りの衣類や高級な衣類に染みが付いてしまったときは、できるだけ早くクリーニング店に依頼するのがおすすめです。
6. 染み抜きも依頼するなら宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」が便利!

衣類の染み抜きは、染みの種類や生地に合った適切な対処をするために、できるだけクリーニング店に依頼するのがおすすめです。
クリーニング店では、衣類や染みの種類に合わせて、水溶性の染み抜き、油溶性の染み抜き、またしつこい汚れには漂白を行うなどして、丁寧かつ慎重に染み抜きをしてくれます。自宅では落とせない黄ばみや黒ずみも、プロの技術によって一度で取れることもあります。
なかでも、宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」なら、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があるので、シミ抜き経験も豊富!リクリでは、無料の簡易シミ抜きはもちろん、ボタン付け、再仕上げ、送料(一部地域を除く)も全て無料で対応してくれます。有料のシミ抜きメニューもあり、安心して預けることができます。
また、クリーニングの実績があるだけでなく、リクリは宅配クリーニングなので、店舗まで行く必要がなく、インターネットで24時間いつでも注文が可能。自宅にいるだけで、依頼したい衣類の集荷・配達まで完結できるので、忙しい方や小さなお子さんがいて外出しにくい方でも依頼しやすいというメリットがあります。
宅配クリーニングを利用したことがなく不安という方も、一度試してみてはいかがでしょうか?
落ちなかった場合は費用なし!「有料シミ抜き」オプション
リクリでは、無料染み抜きだけでなく、有料での染み抜きオプションも用意しています。
依頼時に「有料シミ抜き」を選んで注文すると、後日、クリーニングスタッフが染み抜きの見積もりを行い、料金を連絡してくれます。「思っていたより料金が高い…」と感じたら、この時点で染み抜きをキャンセルすることも可能です。
さらに、「有料シミ抜き」を頼んでも落ちなかった染みについては、染み抜き料金がかからないので、安心してオプションの依頼ができるでしょう。
7. 染み抜きはクリーニングへ依頼するのが安心
付いたばかりの染みの場合には自宅で対処することも可能ですが、方法を間違えると「かえって染みが広がってしまった…」など失敗するリスクがあります。
大切な衣類の染み抜きは自宅で安易に対処しないで、できるだけクリーニング店に依頼するのがおすすめです。また、染み抜きを依頼するなら、実績のある経験豊富なクリーニング店を選びましょう!
大切な衣類にシミが付いてしまい、何とかしてシミを落とせないかと、自宅でいろいろ試したことがある方も多いのではないでしょうか。
シミには「落としやすいシミ」と「落としにくいシミ」があり、シミの種類と性質によって対処法も異なります。
そこでこの記事では、シミの種類の見分け方から、自宅でシミ抜きをする際のポイント、種類別のシミ抜き方法まで詳しく解説します。大切な衣類にシミが付いてしまったときは、ぜひ参考にしてください。
1. まずはシミの種類と性質を見分けよう

シミは大きく分けて3つの種類があります。種類ごとに落とし方が違うため、どのような性質のシミなのかを知っておくことが大切です。
まずは、シミの種類と性質の見分け方について見ていきましょう。
水溶性のシミの特徴
水溶性のシミとして、以下のようなものが挙げられます。
■水溶性のシミ
- お茶
- コーヒー
- ジュース
- しょうゆ
- 血液 など
水溶性のシミは水に溶けやすいため、自宅の洗濯でも落としやすいというメリットがあります。
食べこぼしや飲みこぼしによるシミのうち、水溶性のシミであれば、洗濯用の中性洗剤だけではなく、食器用洗剤でも落とせることがあります。
油溶性のシミの特徴
油溶性のシミには、以下のようなものがあります。
■油溶性のシミ
- ミートソース
- カレー
- マヨネーズ
- ドレッシング
- バター
油溶性のシミは、油に溶ける性質を持っていて、油を使った料理や調味料など油分を多く含む汚れです。
油に溶けやすい一方で水に溶けにくいため、自宅でシミ抜きをしてもなかなか落ちないという特徴があります。外出中にシミが付いてしまったら、その場で落とすのが難しいタイプのシミです。
不溶性のシミの特徴
不溶性のシミとして、以下のようなものが挙げられます。
■不溶性のシミ
- 泥汚れ
- サビ
- 墨汁
- ボールペンのインク
- 鉛筆
水にも油にも溶けないシミが、不溶性のシミです。シミの中で最も落ちにくく、固形の粒子が繊維に入り込むこともある厄介なシミになります。
自宅で落とすことが難しいため、クリーニングなどシミ抜きのプロに頼むのがおすすめです。
2. 自宅でシミ抜きをする場合に大切なポイント
自宅でシミ抜きをする場合は、いくつか事前に知っておきたいポイントがあります。お気に入りの衣類のシミ抜きを失敗しないためにも、しっかりと確認しておきましょう。
衣類の素材と洗濯表示を確認する

自宅でシミ抜きをするときには、必ず衣類の素材と洗濯表示を確認しましょう。素材によっては、洗剤や洗濯の仕方、水の温度などに気をつけなければならないためです。
特に、洗濯桶に×印が付いた洗濯表示がある場合は、家庭での洗濯がNGの衣類です。

シミを見つけたらできるだけ早く落とす
シミは、時間が経てば経つほど布に色素が定着してしまい、自宅でシミ抜きをするどころか、プロの手にかかっても落とすのが難しくなってしまいます。
シミを見つけたら、面倒だからと放置せずにできるだけ早く落とすようにしましょう。大切な衣類ほど、早くシミ抜きをする必要があります。
シミの種類別にアイテムを使い分ける
シミの種類別にシミ抜きのアイテムを使い分けるというのも、大切なポイントです。
水溶性や油溶性など、全てのシミに対して同じ洗い方でいいというわけではありません。例えば、血液の汚れを熱いお湯で洗ってしまうと、血液が固まってしまい、かえって汚れが落ちにくくなってしまいます。
この後、具体的に「シミの種類別のシミ抜き方法」をご紹介するので、ここではシミの種類に合わせて、シミ抜きの方法やアイテムを変える必要があることを覚えておきましょう。
無理やりシミ抜きをしない
「無理やりシミ抜きをしない」というのも大切なポイントです。
「力強くこすれば落ちるかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、無理にこすると衣類を傷めるほか、生地本来の色落ちの原因にもなります。乱暴にこすらないことはもちろん、事前に目立たないところで色落ちがしないか、チェックをするようにしましょう。
3. シミの種類別のシミ抜き方法を紹介

ここからは、シミの種類別に、具体的なシミ抜き方法をご紹介します。
水溶性のシミ抜き方法
水溶性のシミは、自宅でも簡単にケアしやすいのが特徴です。
水溶性のシミのシミ抜きをするときには、以下のようなアイテムを用意してください。
- 乾いた白いタオル
- 歯ブラシ、またはしっかり絞った布
- 台所洗剤(中性洗剤)や衣類用漂白剤
タオルはシミの汚れを移すために使用するので、汚れてもかまわない使い古したタオルを使うのがおすすめです。
〈シミ抜き手順〉
- 白いタオルを敷き、その上に、衣類のシミがある面を下側にして置く
- 歯ブラシ、またはしっかり絞った布で、上(シミの裏側)からトントンと軽く叩く
- シミがタオルに移ったら、水で軽くすすぎ、洗濯機で洗う
シミが付いてすぐのときは、衣類の表面に汚れがとどまっています。下に敷いたタオルに汚れを移し、布地から汚れをはがすようなイメージで行うとよいでしょう。
軽く叩いてもまだシミが残っている場合は、薄めた中性洗剤をつけて叩くと汚れが落ちやすくなります。ただし、ワインや血液、インクといった色素を含む水溶性のシミは落ちにくいため、衣類用漂白剤を使いましょう。
油溶性のシミ抜き方法
油溶性のシミは、洗濯用洗剤の原液や、汚れの性質と同じ油を使って落とすのがポイントです。
油溶性のシミ抜きの場合は、以下のようなアイテムを用意してください。
- 乾いた白いタオル
- 液体タイプの洗濯用洗剤やクレンジングオイル
- 歯ブラシや綿棒
クレンジングオイルは、ファンデーションや口紅などの汚れを落とすときに使います。
〈シミ抜き手順〉
- 白いタオルを敷き、その上に、衣類のシミがある面を下側にして置く
- 液体タイプの洗濯用洗剤の原液をシミに少量垂らす
- 歯ブラシや綿棒で、上(シミの裏側)からトントンと軽く叩く
- シミがタオルに移ったら、水で軽くすすぎ、洗濯機で洗う
ファンデーションや口紅などのシミが付いた場合は、綿棒にクレンジングオイルをつけて叩くとシミが落ちやすくなります。
不溶性のシミ抜き方法
不溶性のシミは、なかなか取れない頑固な汚れが特徴です。
不溶性のシミの場合は、以下のようなアイテムを用意しましょう。
- 中性洗剤
- 固形石けん
- 歯ブラシ
固形石けんは、泡が繊維の中に入り込み、泥汚れなどを繊維の外に出やすくしてくれるので、ぜひ準備しておきましょう。
〈シミ抜き手順〉
※不溶性のシミとして、ここでは泥汚れを例にご紹介します。
- シミ抜きをする前に、できるだけ砂などの固形物を抜き除き、衣類を乾かしておく
- 衣類に直接中性洗剤をかけて、さらに上から固形石けんをつけてこすり洗いをする
- 歯ブラシなどを使い、衣類にこびり付いた泥が浮き出てくるまでこすり洗いをする
- 泥汚れが浮き出てきたら、水で洗い流し、また中性洗剤と固形石けんをつけてこすり洗いをする
- 何回か2~4を繰り返す
- シミが取れたら、洗濯機で洗う
4. 大切な衣類のシミは早急にクリーニングへ持っていこう
衣類などにシミが付いてしまったときは、できるだけ早く、適切な方法で汚れを落とすことが最も有効な対処法です。対処が早ければ、自宅でもシミをキレイにできる可能性はあります。
ただ、「自宅でいろいろ試してみたけれど、シミが落ちなかったのでクリーニングに頼んでみよう」という考え方は避けましょう。
シミは、時間が経過してしまうと、クリーニングのプロでも汚れを落とせなくなってしまう可能性が高まり、「どのような汚れで、いつ付着したか、どの洗剤を自宅で使って試したか」により、プロの対処法も全く異なるからです。
大切な衣類のシミは自宅で安易に対処しないで、クリーニング店にすぐに持ち込んで相談するのが最善策といえます。
5. 衣類のシミ抜きは宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」におまかせ!

衣類のシミ抜きは、宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」に依頼するのがおすすめ!
リクリは、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があるため、シミ抜き経験も豊富です。シミ抜きは、衣類の状態やシミの種類に合わせて適切な方法で処置しないと、衣類本来の色味が抜けてしまったり、輪ジミができ余計シミ汚れが広がってしまうことも。シミ抜き技術には、知識と経験が必要なので実績豊富なクリーニング店だと安心して任せられますね。
リクリの料金体系は、衣類の種類に関わらず一律料金のパック制なので、一度に複数の衣類を出すときには1着あたりの費用は安く抑えられるでしょう。しかし、依頼する衣類が少ない場合は、1着あたりの費用が割高になります。
【「洋服パック」衣類の点数と料金案内】
衣類の点数 | 「保管なし」コース | 「保管あり」コース |
---|---|---|
5点 | 8,525円(1点あたり1,705円) |
10,340円(1点あたり2,068円) |
10点 | 11,550円(1点あたり1,155円) |
15,180円(1点あたり1,518円) |
15点 | 15,015円(1点あたり1,001円) |
20,460円(1点あたり1,364円) |
20点 | 17,600円(1点あたり880円) |
24,860円(1点あたり1,243円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 7,150円(1点あたり1,430円) |
10点 9,900円(1点あたり990円) |
15点 13,200円(1点あたり880円) |
20点 15,400円(1点あたり770円) |
「保管あり」コース |
---|
5点 8,800円(1点あたり1,760円) |
10点 13,200円(1点あたり1,320円) |
15点 18,150円(1点あたり1,210円) |
20点 22,000円(1点あたり1,100円) |
※9/1~2/28は「保管あり」コースを受け付けておりません。
※すべて税込価格です。
リクリでは、簡易シミ抜きであれば、上記のパック料金から追加料金なしでシミ抜きをしてくれます。汚れが付いて間もない水溶性・油溶性の汚れであれば、簡易シミ抜きで落とせることが多いですが、時間が経った古いシミは簡易シミ抜きでは落ちない場合もあるので、気になる方は事前に問い合わせしてみるとよいでしょう。
その他にも、リクリは送料無料・ボタン付け無料など嬉しい無料サービスも豊富。
■リクリの無料サービス




- ※1 但し、北海道、一部離島は別途2,090円(税込)、沖縄は別途6,050円(税込)かかります。
- ※2 お品物到着後1週間以内に限ります。
初めての方も、まずはどんなクリーニング店なのかお試しで利用してみるのはいかがでしょうか?
落ちなかった場合は料金不要の「有料シミ抜き」オプション
リクリには簡易シミ抜きで落ちないシミは、「有料シミ抜き」のオプションメニューを依頼することができます。
リクリの「有料シミ抜き」オプションを利用する場合は、注文ページで「有料シミ抜き」のオプションメニューを選択します。リクリでは実際のシミの状態を見てからシミ抜き料金が決まるので、この時点では、シミ抜き料金は加算されず、そのままカートに入れ注文完了まで進みます。
シミ抜き料金がどれくらいになるのか目安が気になる方は、洋服パックのページにも有料シミ抜きの料金の目安が記載されているので、あらかじめチェックしておきましょう。
有料シミ抜きの費用目安
基準 | 直径 1cm 未満 |
直径 2cm 未満 |
直径 3cm 未満 |
直径 5cm 未満 |
直径 5cm以上~10cm 未満 |
直径 10cm 以上 |
股の 黄変 |
衿ぐりの 黄変 |
脇の 黄変 |
袖口、裾の 黄変 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
税込 価格 |
330円 | 660円 | 990円 | 1,100円~ | 2,200円~ | 3,300円~ | 2,200円~ | 1,650円~ | 1,650円~ | 1,650円~ |
※色掛けが必要な場合は追加料金が発生します。
注文後、宅配キットが届くので、同封されているオーダーシートに「いつ、どこでできたシミ」か、シミができた経緯を詳細に記載しましょう。
工場に衣類が届き、クリーニングスタッフが検品した後、料金を連絡してくれます。この時点で「費用が高い」と感じたらキャンセルもできます。
もし「有料シミ抜き」で汚れが落ちなかった場合には、料金が発生しないので、「汚れが落ちなかったのに料金だけかかった」という思いをすることなく、安心して依頼ができますね。
6. シミの種類に合わせてシミ抜きをしよう

一言でシミといってもシミには種類があるため、それぞれのシミに合ったシミ抜きを行うことが大切です。
シミができてすぐの場合や、シミの種類によっては、自宅でもシミ抜きができる場合があります。ただし、自宅での対処がかえって悪い影響を及ぼすこともあるため、お気に入りの衣類などは、無理に自宅で対処しないでクリーニング店になるべく早いタイミングで相談しましょう。
衣類のポケットなどに、うっかりボールペンを入れたまま洗濯にしてしまい、「ボールペンを一緒に洗濯してしまった!」という経験はありませんか?
ボールペンを洗濯機に一緒にいれてしまうと、衣類にシミがついてしまい「シミがなかなか取れない!」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、誤ってボールペンと一緒に洗濯してしまったときの対処法と、インクの種類別の汚れ落としの方など、詳しく解説します。
ボールペンの汚れが取れずに困っている方は、ぜひ参考にして下さい。
1. ボールペンを一緒に洗濯してしまったら、まずやること
うっかりボールペンを洗濯物と一緒に洗ってしまい、衣類に汚れがついてしまったという場合は、まず「どんな種類のインクか」など確認すべきことがいくつかあります。
シミ抜きをする前にまずは確認すべきポイントについて解説します。
ボールペンのインクの種類を確認する

「ボールペン汚れはどれも一緒」と思っている方もいるかもしれませんが、実はボールペンのインクにより、適した落とし方は全く異なります。
汚れをしっかり落とすためにも、洗濯したボールペンのインクの種類を把握しておきましょう。
インクの見分け方は以下です。
ボールペンの種類 | インクの落ち方 | インクの種類 |
---|---|---|
水性インク ゲルインク |
プラスチックに書いたとき、 指でこすればすぐ消える |
水性 ※比較的落としやすい |
油性インク | プラスチックに書いたとき、 指でこすっても消えない |
油性 ※落としにくい |
フリクション | ペン先の逆側についている消しゴムのようなラバーでこすると消える | 温度で消えるタイプ |
シミ抜きの方法はインクにより異なるため、ここでインクの種類をしっかり判別しておきましょう。
洗濯物の洗濯表示を確認する




インクの種類を特定したら、シミ抜きをしたい衣類が水洗い・手洗いできるものかを確認しましょう。
また、フリクションインキの場合、シミ抜きにアイロンが効果的なため、アイロンの洗濯表示も確認してください。
水洗いやアイロンかけがNGな場合、自宅でのボールペンのシミ抜きは難しいです。
そのような衣類が汚れてしまった場合には、自宅で処置はせずそのままの状態でクリーニングに出しましょう。
2. 洗濯物からボールペンのインクの汚れを落とす方法
それでは、洗濯物に付着したボールペンのインク汚れを落とす方法について解説します。
インクの種類別にご紹介するので、どのインク汚れかを事前に確認した上で、洗ってくださいね。
「油性インク」のシミ抜きをする場合
まず、「油性インクのシミ抜きする場合」の方法です。
油性インクは落ちにくいイメージがありますが、正しくシミ抜きをすれば落とせる場合があるので、ぜひ試してみてください。
用意するもの・準備
油性インクのシミ抜きをする際には、以下のアイテムを準備しましょう。
- アルコール類(消毒用アルコール・除光液・エタノールなど)
- タオル(汚れても構わないもの)
- ビニール袋
- 歯ブラシ
アルコールは、手の消毒用に使っているジェルでも使用できます。
除光液を使う場合は、プロピレングリコール類が含まれているものにしてください。
シミ抜きをする
油性インクのシミ抜きは、以下の手順で行いましょう。
〈油性インクのシミ抜き方法〉
- 机が汚れないようにビニール袋を敷き、その上に汚れてもいいタオルを敷く
- タオルの上に衣類のシミ部分がタオルにあたるように置く
- アルコール類をシミに垂らす
- シミを歯ブラシなどでポンポンとたたく
- シミが抜けたら通常の洗濯を行う
シミ抜きの際には表面をこすらず、叩いてタオルに汚れを移すようにするのがポイントです。
タオルにシミがうつったら、タオルのきれいな部分と入れ替え、インクのシミがタオルに移らなくなるまで続けましょう。
油性インクをシミ抜きする際の注意点
油性インクに対するシミ抜きは、ウールや絹などの素材には行えません。アルコール類で毛や絹は変色する恐れがあるからです。
もしウールや絹に油性インクがしみ込んでしまったら、自宅で処理をせず、クリーニング店にお願いしましょう。
「水性インク・ゲルインク」のシミ抜きをする場合

続いて、「水性インク・ゲルインクのシミ抜きをする場合」の方法です。
油性インクよりも落ちやすいので、早めに対処しましょう。
用意するもの・準備
水性インク・ゲルインクのシミ抜きをする際に必要なアイテムは、以下です。
- 弱アルカリ性洗濯洗剤
- タオル(汚れても構わないもの)
- ビニール袋
- 歯ブラシ
水性インク・ゲルインクのシミ抜きをする際には、「弱アルカリ性の洗濯洗剤」を使用しましょう。弱アルカリ性の洗濯洗剤は、普段の洗濯によく使われる液体や粉末洗剤なので、自宅にある洗剤のラベルを確認してみてください。
シミ抜きをする
水性インク・ゲルインクのシミ抜きは、以下の手順で行いましょう。
〈水性インク・ゲルインクのシミ抜き方法〉
- 机が汚れないようにビニール袋を敷き、その上に汚れてもいいタオルを敷く
- タオルの上に衣類のシミ部分がタオルにあたるように置く
- 弱アルカリ性洗濯洗剤をシミに垂らす
- シミを歯ブラシなどでポンポンとたたく
- シミが抜けたら通常の洗濯を行う
水性インク・ゲルインクのシミ抜き手順は、油性インクの手順と同様です。
使うシミ抜き剤に違いがあるだけなので、シミ抜き方法を覚えておけばどちらのインクも簡単にシミ抜きできます。
水性インク・ゲルインクをシミ抜きする際の注意点
水性インクのシミ抜きは、革素材にはおすすめできません。そもそも革素材は水に弱いため、誤った洗濯方法で洗うと変色したり型崩れ・臭いの原因にもなります。
革素材の洗濯には、余計な油分を落とさないように革専用の洗剤を使用したり、革の状態を見極めて最適な洗濯方法を選ぶ必要があるため、一般のクリーニング店でも取り扱いができない可能性もあります。
革についた水性ボールペンの汚れ落としは、革製品専門のクリーニング店にお願いすることをおすすめします。
「フリクションインキ」のシミ抜きをする場合
最後に、「フリクションインキのシミ抜きをする場合」について紹介します。
用意するもの・準備
フリクションインキのシミ抜きに使う道具は、以下3つです。
- アイロンかドライヤー
- アイロン台(アイロンの場合)
- 軍手
フリクションインキは、書いた部分をラバーでこすると消えますが、これは温度差を利用したもの。摩擦熱で消えるフリクションインキの仕組みを応用し、アイロンやドライヤーで熱を与え、インクを消すことができます。
シミ抜きをする
フリクションインキのシミ抜きは、以下の手順で簡単に行えます。
〈フリクションインキのシミ抜き方法〉
- シミの部分にアイロンやドライヤーを当てる
- シミが抜けていくのを確認しながら何度も同じ箇所に熱を与える
- シミが抜けたら通常の洗濯を行う
温度を次第に上げると、フリクションインキは透明に変わり最終的に消えます。
洗剤を使っても一切落ちない種類のインクですが、高温で熱せばすぐにシミ抜きできるので、覚えておきましょう。
フリクションインキをシミ抜きする際の注意点
フリクションインキは高温で加熱すれば消えますが、高温での洗濯が不可能な衣類、もしくはアイロン仕上げができない素材の場合には、このシミ抜き方法は使えないので注意しましょう。
目安として、高温処理ができない衣料には、アイロンマークにバツ印がある「アイロン不可」のマークが洗濯表示についていることが多いです。

3. 時間がない場合の応急処置
「外出先でボールペンの汚れをつけてしまった」「出かける前にボールペンの汚れに気付いた」といった場合の応急処置方法をご紹介します。
ボールペンの種類 | 応急処置方法 |
---|---|
水性インク ゲルインク |
汚れ部分の裏側にティッシュを敷き、表面を濡れハンカチでたたく |
油性インク | 除菌アルコールをインク部分に数滴たらし、ティッシュでたたく ※水に濡らすとインクが染み込んでしまい逆効果になるので要注意! |
水性やゲルインクの場合は、水に濡らすと簡単に取れる場合があります。
しかし油性インクの場合、濡らすと染み込んでしまうため、水で濡らすのは控えましょう。
外出先で十分なアイテムがない場合は、乾いた布を汚れた部分をつまむようにして当て、汚れを浮かせておきましょう。
いずれも応急処置なので、自宅に帰ってからきちんと落としましょう。
4. ボールペンインクの汚れはクリーニングへ出すのが安心
ボールペンのインクのシミは、自宅でもシミ抜きができることをご紹介しました。
しかし、素材によっては自宅で洗えない場合もあり、自分でシミ抜きをして失敗したくない方もいるでしょう。
そのような場合は、無理に自宅で洗わず、クリーニング店に依頼することをおすすめします。ここでは、ボールペンインクのシミ抜きをクリーニングへ出す方が安心な理由についてご紹介します。
クリーニングに出した方がよい生地素材
そもそも自宅でシミ抜きができるのは「水洗い可能」な衣類だけです。
ウールやカシミヤ、アンゴラ、シルク、レーヨンなどの水洗い不可能な衣料や革製品は、どのような種類のインクでもしみ込んでしまい、自宅でのシミ抜きができません。
無理にアルコールや漂白剤を使いシミ抜きをしても効果がないだけでなく、反対に生地を傷めてしまい余計にシミが落ちにくくなる可能性があります。
こういった素材にペンのシミが付いてしまったら、自宅でのシミ抜きは一切せず、インクの種類を確認したうえで、クリーニング店に出しましょう。
頑固なインク汚れはプロにお任せする
時間が経ったインク汚れは、繊維の奥まで汚れが染み込み、自宅でのシミ抜きでは落ちにくいです。
また、水性インクの中でもゲルタイプのインクは粘度が高く、一度乾くとシミ抜きが非常に難しい特性もあります。
時間が経った頑固な汚れは、なるべく早くクリーニング店に出しましょう。
5. 宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」は、ボールペンのインク汚れも大丈夫!

インク汚れが付いてしまった衣服でも、リクリなら、簡易シミ抜きや有料シミ抜きで対応してくれます。
シミには「落としやすいシミ」と「落としにくいシミ」があります。
落としやすいシミ | 落としにくいシミ |
---|---|
|
|
落としやすいシミは簡易シミ抜きで落ちることが多いですが、インクなどの落としくいシミは有料シミ抜きでの対応となります。
有料シミ抜きの費用目安
基準 | 直径 1cm 未満 |
直径 2cm 未満 |
直径 3cm 未満 |
直径 5cm 未満 |
直径 5cm以上~10cm 未満 |
直径 10cm 以上 |
股の 黄変 |
衿ぐりの 黄変 |
脇の 黄変 |
袖口、裾の 黄変 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
税込 価格 |
330円 | 660円 | 990円 | 1,100円~ | 2,200円~ | 3,300円~ | 2,200円~ | 1,650円~ | 1,650円~ | 1,650円~ |
※色掛けが必要な場合は追加料金が発生します。
通常のシミ抜きは、油性→水性の順番にシミを落としクリーニング工程に移りますが、落としにくいシミの場合は、クリーニング工程の前に「漂白処理」や、同系色または反対色で染色をする「染色補正処理」を行います。
染色の色の選び方は難しく、黄色のシミには紫色の染色を行うなど見極めが大切。難しいシミであればあるほど、プロの技術が必要というわけです。
リクリは、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があり、シミ抜き専門の職人が1着ずつ手作業でシミ抜きをしています。技術が必要なシミ抜きだからこそ、実績と経験があるクリーニング店にお願いしたいですね。
リクリの有料シミ抜きは、クリーニング工場に衣類が届いてからシミの状態を確認したうえで見積もりをします。
「思ったより費用が高い…」という場合は、シミ抜きをキャンセルすることも可能です。
さらに、万が一シミが落ちなかった場合は、シミ抜き料金が発生しないので、気軽に依頼しやすいというメリットがあります。
シミ抜きを検討している方は、一度リクリに相談してみてはいかがでしょうか?
6. ボールペンを洗濯してしまっても、慌てずきちんと対応すること

うっかりボールペンを一緒に洗濯機に入れて洗ってしまっても、自宅でシミ抜きをすることは可能です。
まずは、どのようなインクを使っていたのか、インクの種類を調べてみましょう。
インクの種類によってシミ抜きの方法や使用するアイテムが違うため、それぞれのインクに合った正しい洗い方でシミ抜きをしましょう。
ただし、無理に自宅でシミ抜きをすると、かえってシミがとれなくなったり、衣類がダメになってしまうリスクもあります。
自分でシミ抜きをするのが不安な方は、クリーニング店にシミ抜きをお願いしましょう。
衣類にワインをうっかりこぼしてしまい、「シミがなかなか取れない」と困ったことはありませんか?ワインの汚れはなかなか取りづらく、対処が遅れると頑固なシミになってしまうこともあります。
この記事では、ワインのシミが取れずに困っている方のために、自宅でできるワインのシミ抜き方法をご紹介します。シミ抜き前に確認することや、シミ抜き時のコツなども詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
1. ワインのシミが落ちにくい理由は「タンニン系の汚れ」だから!

ワインのシミが落ちにくいと言われているのは、ワインのシミが「タンニン系の汚れ」だからです。
タンニンとは植物の種子に含まれる渋み成分のことで、紅茶、緑茶などのシミもタンニンを含んでいます。タンニン系の汚れは酸化しやすく、時間がたつと取りづらくなる特徴があります。
特に赤ワインはタンニンに加え、ぶどうの皮に含まれる色素である「アントシアニン」も豊富に含んでおり、色素の影響で強いシミになりやすく、白ワインよりも赤ワインの方がシミ取りに時間がかかってしまうのです。
タンニンに加えてアントシアニンも豊富に含んでいる赤ワインの汚れは、放置せずになるべく早めに対処するようにしましょう。
2. ちょっと待って!ワインのシミ抜きをする前に確認すべきこと
ワインのシミ抜きを自宅でおこなうことはできますが、事前に必ず確認しておくべきポイントがいくつかあります。
ここでは、ワインのシミ抜きを始める前にチェックすべきポイントをご紹介します。
チェック1.洗濯物の洗濯表記と色落ちチェックをする
自宅での洗濯は基本的に「水洗い」のため、ワインのシミ抜きをする前にあらかじめ衣類が「水洗い可能」かを必ず確認してください。

このようなマークがある衣類は、自宅で洗わず必ずクリーニングに出してください。
無理に自宅で洗うと、余計にシミがとれなくなるので要注意です!
チェック2.すぐに応急処置をする
赤ワインのシミは、すぐに応急処置すれば繊維の奥に汚れが染み込むのを防ぐことができ、シミにならずに済む場合があります。
放っておくとなかなかシミが取れなくなるので、すぐに処置をするようにしましょう。
簡単なシミ抜きの処置には、以下の方法が効果的です。
〈応急処置の仕方〉
- シミ部分の下に乾いたハンカチやタオルを置く
- シミの部分を濡れたハンカチやタオルなどで上からトントンと叩く
ごしごしとこすることはせず、下の布に汚れを移すことを意識すれば、これだけでもある程度シミが取れます。
外出先でワインのシミを付けてしまった時にもできる応急処置ですので、帰宅したらすぐに本格的にシミ抜きをしましょう。
3. 自宅でワインのシミ抜きをする4つの方法
自宅でできる「ワインのシミ抜き方法」は次の4つの方法があるので、それぞれ詳しくご紹介します。
塩素系漂白剤を使う方法
一つ目は、殺菌・漂白能力に優れた塩素系漂白剤を使い、シミ抜きをする方法です。
ただし塩素系漂白剤は漂白力が強いため、色柄物やデリケートな素材には使えません。白色の衣類で傷みに強い素材にだけ使えます。
塩素系漂白剤でシミを落とす手順は、以下の通りです。
〈塩素系漂白剤を使ったシミ抜きの仕方〉
- 歯ブラシに塩素系漂白剤の原液をつける
- トントンと叩くようにシミ部分に漂白剤をつけていく
- シミ抜き部分の漂白が完了したら通常の洗濯を行う
塩素系漂白剤は漂白作用が強いので、お気に入りの衣類などの色落ちや衣服を長持ちさせたいという方は、次に紹介する「酸素系漂白剤」でのシミ抜きがおすすめです。
酸素系漂白剤を使う方法

次に、赤ワインのシミ抜きとして一般的に使われているのが、酸素系漂白剤を使う方法です。
酸素系漂白剤はお湯を使うと漂白力が高くなるので、お湯を使ってシミ抜きをするのがコツです。
酸素系漂白剤でシミを落とす手順は、以下の通りです。
〈酸素系漂白剤を使ったシミ抜きの仕方〉
- シミ部分を軽くもみ洗いしておく
- 40~50℃程度のお湯に酸素系漂白剤をいれる
- 10分ほど衣類をつけ置きする
- 中性洗剤で洗濯をする
ただしこの方法は、シミが付いてから時間がかなり経過してしまっていると、取れない場合があります。
もしシミが付いてから時間が経っている場合は、中性洗剤で何度がすすぎ洗いをしてから、酸素系漂白剤でつけ置きをしてみてください。
食器用洗剤を使う方法
シミが付いてから間もない場合は、食器用洗剤でもシミ抜きができる場合があります。
台所洗剤の多くには油汚れを落とす「界面活性剤」が入っていますが、界面活性剤は生地への浸透性が高く、繊維の奥に入り込んだ汚れを落とすのに効果的です。
ワインをこぼしてしまったら、シミの部分を濡らして裏返します。次に、シミの表面にタオルを置き、シミの裏側に弱アルカリ性の食器用洗剤を直接付け、歯ブラシで叩きます。
シミをタオルに押し出すように歯ブラシで優しく叩くことで、シミが取れる場合があります。
シミがある程度取れたらぬるま湯ですすぎ洗いをします。もし完全にシミが取れていない場合は、その後酸素系漂白剤などで、しっかりとシミ抜きをするようにしてください。
重曹を使う方法
掃除などに使われる重曹は、酸性の汚れをしっかり落としてくれるアイテムです。
「漂白剤を持ってない」という方には、重曹を使ってシミ抜きをしてみる方法も一つの手です。
重曹でシミを落とす手順は、以下の通りです。
〈重曹を使ったシミ抜きの仕方〉
- シミの上に重曹をふりかける
- 温めたお湯か熱湯をシミにかける
- しっかりともみ洗いをする
この3ステップで、時間が経過していないワインのシミであれば、落とせる可能性が高いです。ただし、時間が経過し過ぎたシミは重曹だけでは落とせないので、他の方法で対処しましょう。
4. 知っておきたいシミ抜きの注意点
自宅でできるワインのシミ抜き方法をいくつかご紹介しましたが、処置をするうえで注意点もあります。
ここでは、シミ抜きをおこなう時に注意すべき点をご紹介します。
時間が経つとシミが酸化する
ワイン汚れの成分は酸性なので、時間が経てば経つほどシミは酸化し、落ちにくくなってしまいます。汚れが付いた直後は水で落とせる汚れでも、時間が経ち酸化し布にこびりつけば、自宅では落としにくい頑固な汚れになってしまうのです。
無理に自分でシミを取ろうとすると生地を傷めるため、時間が経過したワインとのシミ汚れは、プロのクリーニングにお任せすることをおすすめします。
時間が経過したシミには炭酸水は効果が薄い

シミ抜き方法のひとつとして「炭酸水でシミ抜きをすると汚れが落ちる」という方法を見たことがあるかもしれませんが、実は一般家庭にある飲料用の炭酸水では、時間が経過したシミ抜きの効果は薄いです。
炭酸水に含まれる炭酸が繊維とシミの間に入り込み、シミを浮かせてくれるので汚れてすぐのシミであれば炭酸水でも多少は落ちる可能性はありますが、時間が経過してしまった頑固なシミには、漂白力が高い洗剤でないとあまり効果が期待できません。
また、ペットボトルに入っている炭酸水は、開封後はどんどん炭酸が減ってしまい炭酸の威力も軽減するので、注意しましょう。
白ワインを使ったシミ抜きは二度手間になる
「赤ワインの汚れは白ワインを使うとシミ抜きができる」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは逆効果です。
白ワインは赤ワインと比べクエン酸が多く含まれていますが、赤ワインと同じタンニン系も含まれており、香りもします。この方法は、「汚れを汚れの原因となったものでシミ抜きしようとしている」ようになります。
結果、他の方法でシミ抜きをすることになり二度手間となるので、おすすめは出来ません。
漂白剤同士を混ぜない
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は、いくらシミ抜きの効果があっても、混ぜてしまうと、塩素ガスが発生してしまいます。絶対に混ざらないようにしましょう。
洗濯で服に付いた油を落ちやすくするために食器用酸性洗剤を付け、そのまま洗濯機で塩素系漂白剤を使って洗うといった同時使用もNGです。
シミ抜きを行う場合、どちらか一方だけを使い、シミ抜きをしてください。
また、単独で漂白剤を使う場合でも、体調の悪化を防ぐために、室内の換気は忘れずに行いましょう。
5. ワインのシミ抜きはリクリにおまかせ!

落ちにくいワインのシミ抜きであれば、プロのクリーニング店にお願いすることをおすすめします。
なかでも宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」は、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があり、シミ抜き専門の職人が1着ずつ手作業でシミ抜きをしています。
リクリでは、簡易的なシミ抜きであれば無料で対応していますが、簡易シミ抜きでは落ちない場合は、有料のオプションサービスで対応してくれます。
リクリの有料シミ抜きは、クリーニング工場に衣類が届いてからシミの状態を確認した上でシミ抜きの費用を見積してくれるので、 「思ったより費用が高い」という場合は、注文後にシミ抜きをやめることも可能です。
また、シミが落ちなかった場合は、シミ抜き料金は発生しないため、安心して依頼ができます。
宅配クリーニングだと店舗型クリーニングと違いスタッフに直接相談ができないので、きちんとシミが落ちるのか不安という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方でも安心して注文いただけるように、リクリでは「オーダーシート」にクリーニングの要望や衣類の気になる点を記入し、希望の仕上がりを伝えることができます。
宅配キットの中にオーダーシートが入っているので、いつ・どこで・どんな汚れがついたのか・自宅で応急処置をした際はどんな漂白剤を使用したかなどなるべく詳しく記入しスタッフへ伝えるようにしましょう。
6. 適切な方法でワインのシミを落とす!
赤ワインの汚れは、タンニン汚れに加えてアントシアニンの色素が生地に入り込み、時間が経過するほど落ちにくくなります。
そのため、シミがついた直後すぐに応急処置をし、あとは自宅で酸素系漂白剤などを使用し、できるだけ早くシミ抜きをしましょう。
ただし、自宅では洗えない素材の衣類や、どうしても取れない頑固なシミは、無理に自宅で洗わずにクリーニングに依頼することをおすすめします。
自己流でクリーニングをし、逆に汚れを悪化させてしまうと、お気に入りの衣類がダメになってしまう可能性もあるので要注意!
プロのクリーニング店であれば、シミの状態や生地にあわせて、丁寧にかつしっかりとシミ抜きをしてくれるので安心です。
特に、お気に入りの衣類は無理に自分でシミ抜きをしようとせず、応急処置をしたあと、すぐにクリーニングに依頼することをおすすめします。
大事な洋服にシミができてしまったとき、強い味方になってくれるのがクリーニング店のシミ抜きサービスです。クリーニングを出すときにお店の方にシミの相談ができるので、安心して任せられますよね。
最近注目を集めている宅配クリーニングでも、シミ抜きをお願いすることはできるのでしょうか?
この記事では宅配クリーニングでのシミ抜きについてご紹介します。時間が経った頑固なシミは、家庭で落とすのが難しいので、クリーニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 宅配クリーニングでシミ抜きをすることはできる?
結論からお伝えすると、宅配クリーニングでも店舗型クリーニングと同じように、シミ抜きをお願いすることができます。対応しているシミも以下のように店舗型と変わりはありません。
- ワインのシミ
- コーヒーのシミ
- ペンのインクシミ
- 汗の黄ばみ
洋服についてしまったシミは、自宅で落とすよりもクリーニング店に任せた方がプロの手できれいに落としてもらえます。自宅で漂白剤などを使いシミ抜きするのは色落ちしそうで不安。そんな方は、迷わずクリーニングに出しましょう。
2. 宅配クリーニングは無料でシミ抜きしてくれるお店も!
シミ抜きは、オプションとして追加料金がかかるクリーニング店もあれば、無料で対応してくれるクリーニング店もあり、対応は店舗によって異なります。
例えば、宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」 の「洋服パック」では、簡易シミ抜きが無料サービスとして含まれています。
簡易シミ抜きとは、通常のクリーニングで落ちるシミ抜きサービスのこと。クリーニング店で取り扱う洗剤は市販のものより洗浄力が強く、通常のクリーニングだけでも落ちる落としやすいシミであれば、簡易シミ抜きで落とすことができます。
簡易シミ抜きでは落とせないシミの場合は、有料シミ抜きサービスもあります。店舗型のクリーニングと変わらず、衣類の素材や状態にあわせてプロがシミ抜きを行ってくれるので、安心して任せることができます。
簡易シミ抜きが含まれているリクリの「洋服パック」ラインナップを見る
3. どんなシミに効果的なの?
シミと言っても、落としやすいシミと落としにくいシミがあります。
落としやすいシミ | 落としにくいシミ |
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それぞれ、具体的にどのようなシミのことをいうのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
落としやすいシミとは?
落としやすいシミを種類別にまとめると、以下のとおりです。
シミの種類 | 例 |
---|---|
油系 | 皮脂、食油、ファンデーション、口紅など |
タンパク質系 | ごはん、牛乳、卵 |
水溶性 | 汗、血液、尿、お茶、コーヒー、ジュースなど |
落としやすいシミは、自宅でも落とすことができます。正しく落とせば衣類を元の状態に戻せますが、ゴシゴシこすったり、水に弱い素材であれば縮みや型崩れも引き起こすなど、間違った落とし方をすると余計にシミが落ちにくくなります。
また、落ちやすいシミでも、時間が経っていたり、シミの範囲が広かったり、衣類の素材との相性が悪ければシミを落とす難易度が上がります。
シミができたときは、迷わずにクリーニング店にお願いすることをおすすめします。
落としにくいシミとは?
次に、落としにくいシミは、以下のとおりです。
シミの種類 | 例 |
---|---|
塗料系のシミ | 髪染め、ペンキ |
インク系のシミ | ボールペン、万年筆、墨汁 |
その他 | 接着剤のシミ、泥のシミ、黄ばみ、黒カビ、時間が経ったカレーのシミ |
落としにくいシミは、水にも油にも溶けない不溶性のシミや、時間が経過し変色してしまったシミが多いです。
通常のシミ抜きは、油性→水性の順番にシミを落としクリーニング工程に移りますが、落としにくいシミの場合は、クリーニング工程の前に「漂白処理」や「染色補正処理」を行います。
油性と水性のシミ抜きで落ちなかった場合は、シミのみ除去できるように部分的に漂白剤をつけて、時間をかけて丁寧に漂白します。
その後、シミの状態を見ながら、同系色または反対色で染色をする「染色補正処理」を行います。
染色の色の選び方は難しく、黄色のシミには紫色の染色を行うなど見極めが大切。難しいシミであればあるほど、プロの技術が必要となるのです。
こうした落としにくいシミは、できるだけ早くクリーニングに依頼することをおすすめします。
4. クリーニング店でシミ抜きができない衣類がある
クリーニング店では、シミ抜きができない衣類があります。シミ抜きに対応してもらえない衣類には、以下の3つがあります。
- 皮革製品
- 毛皮製品
- 着物類
皮革や毛皮製品は高級ブランドが多く、繊細な素材を使用されている場合もあり、クリーニングするにも専門の知識が必要です。そのため、一般的な宅配クリーニングではなく皮革や毛皮に特化した専門の宅配クリーニングを利用しなければなりません。
専門の洗い方や修復作業をするため、金額も一般のクリーニングよりも高額です。
皮革製品専門の、宅配クリーニング社の料金の参考例は以下のとおりです。
皮革ブランド品のバッグ | 26,500円程度 |
---|---|
皮革・ブランド品の靴 | 17,500円程度 |
皮革のお洋服 | 15,500円程度 |
※すべて税込価格です。
上記のように、皮革製品に対応していたとしても、高額になるケースが多いでしょう。
皮革製品にシミをつけてしまった場合、専門の宅配クリーニング会社へ相談するようにしましょう。
5. 焦りは禁物!シミの応急処置方法

シミがついてしまったら、出来れば何もせずクリーニング店へ持っていくのが理想的。
自宅でシミ抜きをし、繊維に水分が含まれてしまったことでかえってシミが奥に入り込み、それが原因で落とし難くなることも。
また自宅でシミ抜きをして取れなくなると、「いつ付いたシミなのか?」「何の汚れなのか?」「どんな漂白剤を使用したのか?」など、原因不明のシミになり、落としにくくなるのです。
そのため、シミは早ければ早いほど落ち易いので早めにクリーニング店へ持っていくと覚えておきましょう。
ただ、宅配クリーニングの場合は、集荷依頼をしてから配送する時間がかかるため、汚れがついてすぐのときは、応急処置をしておくことで、クリーニング時にシミが落としやすくなることも。
応急処置の方法、下記のようにしましょう。
- 絶対に擦らずに、シミのある箇所の下にティッシュなど敷きます。
水で濡らしたティッシュなどでポンポンと叩き、下のティッシュにシミを移しましょう。
宅配クリーニング会社の中には、宅配キットの中にオーダーシートが入っているお店もあります。
オーダーシートは、クリーニングの要望や衣類の気になる点を記入し、希望の仕上がりを伝えます。
具体的にシミの場所や、汚れの種類、いつ頃ついたシミかを分かりやすく記入しましょう。
宅配クリーニングは、店舗型のクリーニングとは違い、クリーニング店の方と直接会って相談ができないため、宅配クリーニング店独自で工夫をしているのです。
6. シミ抜きで不安に感じたら宅配クリーニングを利用する

今回の記事では、宅配クリーニングのシミ抜きについて詳しくご紹介しました。
大事なポイントは下記です。
- 宅配クリーニングのシミ抜きは、対応していない衣類もあるので事前に宅配クリーニング店へ確認する
- 宅配クリーニングのシミ抜きを無料で行っているお店もある
- シミがついてしまったら、すぐにクリーニングに出す
宅配クリーニングでも店舗型のクリーニング店と変わらず、シミ抜きが依頼できます。さらに、宅配クリーニングのなかにはシミ抜きを無料サービスとして行っている場合も。
自宅で落とすことのできるシミもありますが、やり方を間違えれば型崩れや色落ちの原因になります。後戻りができなくなる前に、シミができたらなるべく早くクリーニング店に出すことをおすすめします。
宅配クリーニングの利用を検討している方におすすめなのが、リクリです。
リクリは、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があるので、シミ抜きの経験も豊富!リクリの洋服パックでは、無料の簡易シミ抜きが、料金に含まれていますが、簡易シミ抜きで落とせないシミは有料シミ抜きで落とすことも出来ます。
簡易シミ抜きで落ちるか分からない場合は、有料シミ抜きを選択して注文することをおすすめします。
リクリで検品をする際に、いくらでシミが取れるか料金を教えてくれます。シミが変色している場合など、有料シミ抜きをしても落とせなかった場合は、料金は発生しないようです。
もし大切な洋服にシミができてしまったときには、ぜひ、リクリのシミ抜きを体験してみてください。
洋服についてしまったシミや汚れが落ちなくて、悲しい思いをしたことがある方は多いのではないでしょうか。
最近では、ネットなどにさまざまなシミや汚れを取る方法が紹介されていますが、自宅で実際にやってみたけど取れなかったという場合もあるかと思います。
そんな「がんこ」なシミや汚れをクリーニングでキレイに取ってもらえたら助かりますよね。
そこで今回は、クリーニングのシミ抜きサービスについて解説していきます。
実際にクリーニングに出す際の注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. クリーニングではシミ抜きや目立つ汚れを落としてくれる

クリーニングに出すときに、衣類についてしまったシミや汚れを伝えると、「シミ抜き」メニューで落としてくれます。お店によってはクリーニング前に検品を行い、自分では気付かなかったシミや汚れも取ってくれることもあります。
このシミ抜きには、無料のものと有料のものがあります。
落ちやすいシミや汚れなら無料で取ってもらうことが可能ですが、落ちにくい汚れは、有料になる場合が多いです。
最近ではシミ抜きや頑固な汚れ落としに特化したクリーニング店もあります。
どうしても落としたいシミや汚れがある場合には、シミ抜きの実績が多い専門店を探すこともおすすめです。
2. クリーニングのシミ抜きサービスはどんなものに有効?
シミには「水性」「油性」「不溶性」と3種類あります。
それぞれの特徴は下記です。
・水性のシミ
水に溶けるシミなので、基本的には水で落ちます。
コーヒー、ジュースなどのドリンク類、しょうゆ、ポン酢などの調味料、ビール、ウィスキー等のアルコール類によるシミです。
・油性のシミ
油が入ったものでできたシミです。
サラダ油などの食用油類、ラーメンのスープ、天ぷらそばのつゆ、油性ボールペン、口紅などによるシミです。
・不溶性のシミ
泥汚れなど固形物が混じったシミです。
泥、サビ、墨汁、ボールペンのゲルインク、香水などによるシミです。
中でも油性のシミは家庭で落とすことが難しいです。
また、シミができてから時間が経ってしまったものは、繊維の奥に汚れが浸透し自宅洗いでは落とすことが難しい上に、落ちたとしても、生地の色が抜け変色してしまう場合もあります。
クリーニングのシミ抜きサービスは、そういった自宅での対応が難しいシミに有効です。
3. クリーニング店でシミ抜きを依頼するメリット
クリーニング店でシミ抜きを依頼するメリットは、プロの技でシミ抜きをしてもらったうえでクリーニングできるという点です。
最近では、水性・油性両方のシミに対応したシミ抜き用洗剤が市販されていますが、シミ抜きの方法を間違えてしまうと、かえってシミが落ちにくくなることも。
また、自宅でシミ抜きをしようと無理に衣類を擦ると、色落ちしたり生地が傷む原因にもなります。
クリーニング店では、その道のプロがシミ抜きするため、衣類を傷めずにシミを除去してもらえるだけでなく、シミ抜きをしたうえで、通常のクリーニングもするので、衣類全体がキレイになって戻ってきます。
「絶対にシミを取ってほしい」「油性のシミができてしまった」「昔の服のシミが諦めきれない」「大切な服だから傷めたくない」といった場合のシミ抜きは、クリーニング店に依頼することをおすすめします。
4. シミ抜きにかかる料金や時間の目安は?
シミ抜きにかかる料金や時間の目安をご紹介します。
1つずつ、見ていきましょう。
シミ抜きにかかる料金
シミ抜きの料金は、無料の場合と有料の場合があります。
通常のクリーニング工程の中で落とせる簡単なシミの場合は無料で行ってもらえますが、それ以上の頑固なシミになると料金がかかります。
シミ抜きの料金はシミの種類や大きさによって異なりますが、一般的な相場は1,000~5,000円(税込)程度と考えておくとよいでしょう。
シミ抜き専門のお店に依頼する場合は、他のお店では落ちないようなシミを落とせる分、料金が上がり、10,000~50,000円(税込)ほどかかります。
シミ抜きには、シミに合った様々な落とし方があります。
例えば、熱で固まる性質を持つ鼻血などの「タンパク質汚れ」をお湯で洗ってしまうと、よけいに取りづらくなります。あとから専門店に依頼した際に、余計に料金がかかったり、本来落とせるシミが落とせなくなってしまうことも。
どうしても落としたいシミは、初めからシミ抜き専門のクリーニング店に依頼したほうが良いかもしれませんね。
シミ抜きにかかる時間
無料で行える範囲のシミ抜きであれば、通常のクリーニング同様で1週間前後、早ければ2日~3日で終わります。
有料のシミ抜きの場合は、最短でも1週間~2週間程度、ものによっては1ヶ月~2ヶ月ほどかかることがあります。
シミ抜きを考えている衣類がある場合は、戻ってくるまでに時間がかかることを考慮してクリーニングに依頼しましょう。
5. 専門家は汚れ・シミ抜きはどのように行う?
通常のシミ抜きは、まず衣類の繊維やどういった種類のシミかを見極め、油性→水性の順番にシミを除去していきます。シミを除去した後に、衣類全体についている表面上の油汚れやチリ・ホコリなどをクリーニングで洗い流していきます。
さらに有料のシミ抜きの場合には、クリーニングを行う前に、「染色補正処理」や「漂白処理」が行われます。
油性と水性のシミ抜きで落ちなかった場合は、シミのみ除去できるように部分的に漂白剤をつけて、時間をかけて丁寧に漂白します。
その後、シミの状態を見ながら、同系色または反対色で染色をする「染色補正処理」を行います。
染色の色の選び方は難しく、黄色のシミには紫色の染色を行うなど見極めが大切。難しいシミであればあるほど、プロの技術が必要となるのです。
また、お店によっては独自開発した洗剤を使用し、シミ抜きを行っている場合もあります。
6. クリーニング店へ汚れ・シミ抜きを依頼するときの注意点

クリーニング店へ汚れ・シミ抜きを依頼するときの注意点を1つずつ、見ていきましょう。
時間が経った汚れ・シミは落ちにくくなる
先にお伝えしたとおり、衣類の汚れやシミは時間が経てば経つほど酸化し、繊維の奥にしみ込んで落ちにくくなります。
「時間があるときに自宅で落とそう」などと考えている合間に衣類に定着してしまい、自宅で落とせなくなるだけではなく、必要以上の料金がかかることもあります。
汚れやシミができてしまった場合は、できるだけ早く応急処置をし、落とすことができなかったときはすぐクリーニングに依頼した方が良いでしょう。
関連記事:「しまった!」コーヒーをこぼした時のシミ抜き・応急処置の方法は?
落とせない汚れ・シミがあることを理解しておく
「水性よりも油性のシミは落ちにくい」、「血液は落ちにくい」といったように、汚れやシミには落ちやすいものと、落ちにくいものがあります。
また、新しくできたものよりも古い汚れの方が落ちにくく、汚れやシミができてからのどれくらい時間が経過したかによっても落ちにくさは変わります。
さらに、衣類の種類によっても汚れの除去やシミ抜きの難しさは変わります。
たとえば、通常の衣類よりもシルクでできた衣類や着物、皮革の方が、より高度な技術が必要です。
クリーニング店に依頼したからといって、必ずしも全ての汚れやシミを落とせるわけではないということを知っておきましょう。
通常よりも料金と時間がかかる
時間が経過した汚れやシミであったり、きれいにしたい衣類が皮革や着物などの特殊なものであったりする場合、そのシミ抜きには時間や高度な技術を要します。
その結果、料金も高額になります。
実際に汚れやシミの状態を見てから決めるため、お店では「1,000円(税込)~」などとなっている場合が多く、依頼の時点では時間も料金も決まっていません。
通常のクリーニングであれば1週間ほどで終わるものでも、シミ抜きが難しい衣類の場合は、思っている以上に時間を要したり、料金がかかったりする可能性があることも覚えておきましょう。
7. シミ抜きはクリーニングに出してプロに依頼を!
簡単なシミ抜きであれば、通常のクリーニング工程の中で行ってもらえるので一石二鳥です。
また、難しいシミ抜きであれば有料にはなりまが、やはりプロにお任せするのが一番です。
最近では、ネットにさまざまなシミ抜きの方法が記載されていますが、その方法でキレイに落ちるかどうかまでは素人には分かりません。
気に入って買った大切な服をいつまでもきれいに着続けるためにも、ぜひシミ抜きは技術が豊富なクリーニング店に依頼してみてください。
シミ抜きは宅配クリーニングでも可能です。
宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」は、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があるので、シミ抜き経験も豊富!リクリでは、無料の簡易シミ抜きはもちろん、有料のシミ抜きメニューもあります。
有料のシミ抜きの場合、汚れの範囲や汚れ具合によって料金が変わるので、いったいいくらするのか分からず、不安になりますよね。
リクリの有料シミ抜きは、クリーニング工場に衣類が届いてからシミの状態を確認したうえで見積をし、思ったより費用が高い・日数がかかるなど、注文後にシミ抜きを辞めることも出来ます。
また、シミが落ちなかった場合は、シミ抜き料金は発生しないというのも安心して依頼できるポイントです。
シミができてしまっても諦めずに、ぜひ一度リクリをご利用ください。
クリーニングに出した後の衣類を自宅で保管していたら、いつの間にかシミができていた!という経験はありませんか?
せっかくお金をかけてキレイにしたのに、シミができていたらショックですよね。
この記事では、クリーニング後にシミができる原因を解説します。
対策方法や対処方法についても解説しますので、参考にしてください。
1. クリーニングや洗濯後にシミができてしまう2つの原因

クリーニングに出した、または自宅で洗濯したにも関わらずシミができる原因はなんでしょうか?
シミを防ぐ方法をお伝えする前に、シミができる原因を見ていきましょう。
目で見えなかった汚れが保管中に浮き出てしまった
クリーニング後のシミの原因は、もともと衣類に付着していた汚れが空気中の酸素と結びつくことにあります。
例えば、スポーツドリンクなどの無色の飲み物は衣類に付着しても見えません。
でもそこには、確かに汚れがついているのです。
クリーニング店では初めに必ず検品を行い、衣類の状態や汚れを確認。
その後、適切な方法でクリーニングしお客様に返す前にもう一度検品します。
しかし、どんなにクリーニングに熟練したプロでも、無色の汚れは発見できません。
返ってきた衣類をクローゼットやタンスの中で保管しているうちに、保管時の湿度や室温により、目に見えていなかった汚れがだんだんシミとして浮き上がってきます。
それこそが、クリーニング直後にはなかったシミの正体なのです。
保管中のカビとサビ汚れ
衣類についた汚れは、汚れに含まれるタンパク質と空気中の水分とがあいまってカビ繁殖の温床になります。
ウール・綿・麻やシルクなど動物繊維や植物繊維などの天然素材は、特にカビが好むので要注意です。
また、ネックレスや時計から出た金属の粉が、サビとなって現れることがあります。
これは、クリーニング工場で衣類にアイロンなどの熱を加えることで、金属の粉の酸化が加速し、その結果、サビとなって出ることが原因です。この場合、クリーニング店ではその都度シミ抜きをしてサビを取り除きます。
2. クリーニング・洗濯後のシミを対策するには?
クリーニング後にシミが出ない対策をご紹介します。
見えないからと汚れを放置するのではなく、汚れの場所や種類を把握しておきましょう。
適切な洗い方をする!お店にはどんな汚れがあるか伝える
衣類についた汚れは、汚れの種類ごとに適切な方法を用いなければなかなか落とせません。
クリーニング店では、衣類についた汚れに応じて適切な方法で洗濯してくれます。
飲み物のシミや汗、ボールペンのインクなどが付着している場合は、クリーニングの受付時に汚れが付着している箇所や汚れの種類について伝えておくことがおすすめ。
特に、夏場など汗をよくかく季節に着用した衣類は、できるだけウェットクリーニングをお願いしましょう。
水洗い不可の衣類の場合追加料金がかかることがありますが、衣類を長持ちさせたいなら、シミ防止に強いウェットクリーニングや汗抜き加工で汚れをしっかり落とした方がよいでしょう。
保管中はカビ対策をする!カビ対策の方法は?
自宅で保管するときは、カビ対策を徹底しましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、汚れに含まれるタンパク質と空気中の水分でカビは繁殖します。
ウールや綿などの動物繊維または植物繊維などの天然素材なら、よりカビができやすいです。
以下のようなカビ対策をして保管しましょう。
- 保管場所は通気性をよくする
- 通気性のよいい不織布カバーをかける
- 除湿剤を置く
- 衣服同士の隙間をあけ、余裕を持って収納する
- (収納ケースに入れる場合)防虫剤を入れる
自宅での保管はカビが心配!という方は、宅配クリーニングの「保管サービス」の利用がおすすめ!
衣類にとって適切な環境でオフシーズンの間保管してくれるので、自宅での保管が心配な方は、一度検討してみてください。
家庭で洗う時はこまめに何回か洗濯する
自宅の水洗いでは、一度で衣類の汚れを落としきれない場合があります。
そのため何度か洗濯を繰り返しましょう。
特に衣替え時、オフシーズンの衣類は、気づいたらシミが出来ていたとならないように、必ず水洗いしてから、しまいましょう。
水洗いできない衣類は、クリーニング店でウェットクリーニングまたは汗抜き加工をしてもらうのがおすすめです。
3. シミができてしまったときの対処法

クリーニング後にシミができてしまったときの対処方法をご紹介します。
自宅でできる方法もありますので、手順を守って行ってみてくださいね。
ぬるま湯でもう一度洗ってみる
シミを見つけたら、もう一度ぬるま湯で洗ってみましょう。
シミをしっかり洗って落とすために、洗濯機洗いよりも手洗いが望ましいです。
■必要なもの
- 洗面器
- ゴム手袋
- 中性洗剤
- 歯ブラシ
〈手洗いの手順〉
- 衣類のシミの部分に、直接中性洗剤をつける
- 衣類の下にタオルを敷き、濡らした歯ブラシで上からトントンと叩く
- 下に敷いたタオルに染み込むよう5分ほどそのまま放置する
- 洗面器の中に、ぬるま湯を入れ、中性洗剤をまぜる
- ゴム手袋をはめて、衣類を洗面器の中で2〜3回押し洗いする
- 洗面器の水を変えてすすぐ。洗面器の中に洗剤の泡が出なくなるまで繰り返す
- 衣類をタオルに包んで軽く水をきり、洗濯機で約1分間脱水する
- 洗濯機から衣類を取り出して干す
衣類の洗濯表示に「水洗い不可」と記載があり、自宅での洗濯ができない場合は、クリーニング店にお願いしましょう。
漂白剤を使ってシミを落とす

もし、ぬるま湯でもシミが落ちない場合は、漂白剤を使用します。
洗濯表示を見て、「漂白剤の使用不可」の記載がなければ「酸素系」漂白剤を使ってシミ抜きします。
以下の手順に沿って試してみてください。
〈酸素系漂白剤を使用した洗い方〉
- シミ部分に酸素系漂白剤をつける
- 衣類の下にタオルを敷き、濡らした歯ブラシで上からトントンと叩く
- 下に敷いたタオルに染み込むよう5分ほどそのまま放置する
- 洗面器の中にぬるま湯を入れる
- ゴム手袋をはめて、衣類を洗面器の中で2〜3回押し洗いする
- 洗面器の水を変えてすすぐ。洗面器の中に酸素系漂白剤の泡が出なくなるまで繰り返す
- 衣類をタオルに包んで軽く水をきり、洗濯機で約1分間脱水する
- 洗濯機から衣類を取り出して干す
色柄物の衣類では色落ちする可能性があるため、まずは生地の一部で色落ちテストをしてから漂白剤を使うようにしてください。
無理をせず、少しでも不安を感じたらクリーニング店へお願いしましょう。
4. トラブルを避けるために、きちんと要望を伝えること
シミの多くは、もともと衣類に付着していた目に見えない汚れだったり、自宅での保管状態が原因で発生したカビだったりする場合がほとんどです。
見えない汚れまでしっかり落としてもらうには、クリーニング店へ依頼するときに、「この辺にお茶をこぼしたときの汚れが付いています。」「よく汗をかくので、背中とワキに汗がたくさん付着しているかもしれません。」など、はっきり伝えるようにしましょう。
また、自宅で長期間収納した後に気づいたシミは、時間が経過しているので、落ちにくくなっている可能性もあります。
衣類の汚れをしっかり落とすには、預ける側がもれなく情報を伝えることが大切です!
水洗いできない衣類の場合は通常ドライクリーニングのみですが、可能ならウェットクリーニングや汗抜き加工をしてもらうのも、対策の1つです。
ドライクリーニングのみでは落とすのが難しい汚れがたくさんあります。
水洗いできない衣類のウェットクリーニングや汗抜き加工を依頼すると追加料金がかかる場合がありますが、衣類を長持ちさせるには大切なことです。
5. クリーニング依頼時に、衣類に付着した汚れについて伝えよう
クリーニング後に、シミが浮き出てくる原因についてご紹介しました。
クリーニング店にお願いする際は、どんなときに着ることが多かったか?どんな汚れが付着しているか?を伝え、適切な洗濯方法で綺麗にしてもらいましょう。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」では、「集荷キット」の中に、「オーダーシート」が同封されています。
このオーダーシートに、衣類に付着した汚れの種類や、特に気にかけてほしい箇所を記載すれば、リクリのクリーニング工場のスタッフがきちんと対処してくれます。
またリクリはクリーニングの全工程を自社工場で行っているため、衣類を1着ずつていねいに検品しながらクリーニングしてくれるので、安心ですね。
「対面だとうまく説明できない」
「クリーニングに出したい衣類も汚れも多く、店頭で説明している時間がない」
とお考えの方は、ぜひ「オーダーシート」などに要望の記載ができる宅配クリーニングを利用してみましょう。
自然由来の成分として、たびたび掃除の話題に上がる「重曹」。
重曹は、ドラッグストアやスーパーなどで販売されており、100円〜500円と比較的安価で購入でき、
合成洗剤よりも手肌や環境にやさしいうえに、ガスコンロなどの油汚れもスッキリと落ちるので、とても便利です。
お掃除グッズとして強い味方の重曹、実は衣類の「洗濯」にも効果的なアイテムです。
使用する溶剤の組み合わせにより、高い洗浄力・消臭効果・除菌効果を発揮する優れものなのです。
今回は、「重曹」の特徴や使用上の注意点、自宅でできる洗濯での活用方法5選をご紹介します。
1. 「重曹」とは?

「重曹」は、化学名で「炭酸水素ナトリウム」または「重炭酸ソーダ」とも呼ばれます。
パンを膨らませるベーキングパウダーにも入っている重曹は、環境や肌に優しいお掃除道具としてもよく知られています。
「どうして膨らむの?」「掃除用と料理用の重曹はどこが違うの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
ここでは、重曹にはどのような特徴があるのか、衣類の汚れへの効果について解説します。
「重曹」の特徴
重曹には、以下のような特徴があります。
- 膨張作用や発泡性がある(酸と混ざると中和作用が起こり、二酸化炭素が気泡化するため)
- 加熱するとアルカリ性が高まる
- 水に溶かすと弱アルカリ性になり、酸性を中和させる働きがある
- 粒子が丸く細かいため、研磨作用がある
- 消臭作用・吸湿作用がある
- 人体に無害
重曹は、その種類にかかわらず、どれも同じ特徴を持ちます。
スーパー・ドラックストア・100円ショップで手軽に安く手に入れられるのも、特徴の一つと言えるでしょう。
「重曹」の種類
重曹には食用・薬用・工業用の3つの種類があり、純度や衛生管理上の違いによって分けられています。
それぞれの特徴や用途をご紹介します。
【食用】
特徴: | 口に入れることを前提に、食品衛生法にもとづいて作られた食品添加物です。 純度は98~99%と高く、サラリとしてきめ細かいのが特徴です。 |
使い道: | 膨らし粉(膨張剤)としてケーキなどのお菓子作りに使われるほか、山菜や根菜類のあく抜きにも使われます。 ※ベーキングパウダー(膨らし粉)の主成分でもあります。 |
【薬用】
特徴: | 薬品の取り扱いを許可された施設で作られた重曹で、人体に害のない純度100%です。 薬用の重曹は3つの種類の中で最も高価で、製品には第3類医薬品と記載されています。 |
使い道: | 歯磨き粉や入浴剤に配合されている成分です。 消化を促す効果があるとされているため、胃薬として服用する方もいるようです。 |
【工業用】
特徴: | 食品用や薬品用のような規制(衛生管理や設備)がない工場でつくられたものです。 一般的な純度は95~98%程度とされています。 3つの種類の中で最も安価ですが、不純物が多いため、口に入れたり肌に直接つけたりするのはおすすめしません。 |
使い道: | 掃除用の洗剤に使われます。 |
重曹には3種類ありますが、洗濯用として最もおすすめなのは、掃除用として作られた「工業用」の重曹です。
「服は直接肌に触れるものだから、ちょっと心配・・・」と感じられる方は、食品用として販売されている重曹を使用してください。
「重曹」にはどんな洗濯効果があるの?
重曹は、衣類の汚れを落とすのに向いています。
ただし、落とすのに向いている汚れと向いていない汚れがあります!
重曹は弱アルカリ性で、中和反応が起きるとその効果を発揮します。つまり、アルカリ性とは反対の酸性の汚れに強い特徴があるのです。
酸性の汚れとは、皮脂汚れや油汚れ、ジュースやソースなどの汚れです。
重曹は漂白・消臭・吸湿作用も期待できるため、衣類についたシミの漂白のほか、体臭や食べ物の臭いの消臭にも役立ちます。
一方で、同じアルカリ性の性質をもつ、水垢や石けんかすなどの汚れには効果を期待できません。
アルカリ性の汚れには、重曹と同じく、自然由来で安価に手に入れられる「クエン酸」がおすすめです。
「重曹」が使用できる衣類とできない衣類
掃除にも洗濯にも優秀な重曹ですが、衣類の素材によっては重曹が使えない場合もあります。
重曹が使用できる衣類は、主にポリエステルやナイロンなどの化学繊維が使われた衣類や、水洗いができる衣類です。
一方で使用できない衣類は、シルクやウールなどの天然繊維の衣類です。
天然繊維は細いため、重曹の粒子が繊維の奥へ入り込み、生地を傷めてしまう可能性があります。
同じ天然繊維の麻や綿も色落ちする可能性があるので、避けた方がよいでしょう。
2. 「重曹」を洗濯で使用する方法5選

ここからは、重曹を活用した洗濯の方法をご紹介します。
重曹を使うときには、以下の注意点を守るようにしてくださいね。
【使用上の注意】
- 念の為使用する際はゴム手袋をつける
- 多く使用しても洗浄力が上がるわけではないため、パッケージに記載された容量を守る
- 洗濯機で使用する際は、重曹が使用できるか説明書を読んで確認する
- 色移りしそうな衣類や色柄物に使用する際は、目立たないところに重曹水を塗って試す
- 酸性汚れを消す力が弱まるため、「中性洗剤」と混ぜて使用しない
重曹は、高温な場所や湿気があるところに置いておくと、固まったり溶けたりすることもあります。
そのため直射日光が当たらない、水がかからないところに収納し、保管場所にも気をつけましょう。
では、「重曹」を洗濯で使用する方法5選を見ていきましょう。
衣料用液体せっけんと組み合わせて使う
1つ目は、自宅にある「衣料用液体せっけん」と、重曹を組み合わせて洗濯する方法です。
衣料用液体せっけんのみで洗濯するよりも洗浄力が上がるため、汗や皮脂汚れをキレイに落とす効果が期待できます。
【重曹と衣料用液体せっけんを組み合わせて使う手順】
①普段使用している「衣料用液体せっけん」の半分の量を重曹に変える。
②通常通り、洗濯機や手洗いで衣類を洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
重曹を柔軟剤として使用する
2つ目は、重曹を「柔軟剤」の代わりとしても活用する方法です。
重曹は、洋服をふんわりと仕上げる効果や、静電気を抑えてくれる効果もあります。無臭かつ自然由来の成分のため、柔軟剤特有の匂いや合成界面活性剤が苦手な方にもおすすめです。
【重曹を柔軟剤として使う手順】
①ふだん使用する柔軟剤と同じ量の40℃前後のぬるま湯に、重曹を大さじ1杯入れて混ぜる。
②洗濯機で衣類を洗うとき、柔軟剤投入口に入れて通常通り洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
重曹を部分洗いやシミ抜きで使用する
3つ目は、「洗濯せっけん(固形・液体)」と重曹を組み合わせて、部分洗いやシミ抜きをする方法です。
重曹を組み合わせれば、洗濯せっけん(固形・液体)のみで洗うよりも洗浄効果が上がります。
ジュースやソースなど、酸性汚れのシミ抜きにおすすめの方法です。
【重曹と「洗濯せっけん(固形・液体)」を組み合わせて使う手順】
①大さじ1杯の重曹に、40℃くらいのぬるま湯を少しずつ混ぜて粘着性のあるペースト状にする。
② ①の重曹をシミや、汚れが気になる部分に塗り込む。
③さらに上から「洗濯せっけん(固形・液体)」を塗り、よく揉み込む。
④30分ほど放置する。
⑤通常通りそのまま洗濯機または手洗いで洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
過炭酸ソーダと混ぜて除菌に使う
4つ目は、さらに洗浄効果を高めたい場合におすすめな「過炭酸ソーダ」と組み合わせて洗濯する方法です。
重曹には除菌効果がありませんが、ドラッグストアで購入できる「過炭酸ソーダ」と一緒に洗濯すれば、洗浄効果に加えて除菌効果が得られます。
【重曹と過炭酸ソーダを組み合わせて使う手順】
①洗面器に40℃くらいのぬるま湯・過炭酸ソーダ大さじ2杯・重曹大さじ2杯を入れてペースト状にする。
※過炭酸ソーダは手が荒れることがあるので、ゴム手袋の使用をおすすめします。
②シミや汚れが気になる部分に①を塗り込む。
③除菌したい衣類を洗面器に入れて、30分ほどつけおきする。
④洗面器から衣類を取り出し、通常通りそのまま洗濯機または手洗いで洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
重曹で気になる臭いを消臭する
最後は、重曹を溶かし、つけ置き洗いをして、気になる衣類の臭いを消臭する方法です。
重曹には、消臭効果もあります。
生乾き時の雑菌の繫殖もおさえてくれるので、部屋干しが増える季節にもぴったりです。
【重曹で衣類を消臭する手順】
①洗面器に40℃くらいのぬるま湯と重曹大さじ1杯を入れて混ぜる。
②臭いが気になる衣類を洗面器に入れて、30分ほどつけおきする。
③洗面器から衣類を取り出し、通常通りそのまま洗濯機または手洗いで洗濯する。
※洗濯機を使用する場合は、重曹が使用できるか説明書で確認してください。
3. 手間をかけずに衣類をきれいにしたいなら「宅配クリーニング」
ここまで、重曹を使った衣類の洗濯方法をご紹介しました。
お掃除アイテムとして使ってきた方は、さっそく実践してみてはいかがでしょうか?
でも、「手間がかかるな…」、「すでに重曹を使った洗濯をしてみて重曹でも汚れが落ちなかった」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、プロのクリーニング店にお願いする方法もありますよ。
なかでも、高い洗浄力はそのままに手軽さを実現してくれる、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」がおすすめです!
服についたほとんどの汚れは水洗いで落ちるため、自宅で洗えない「水洗い不可」や「漂白剤不可」の衣類の洗濯は悩ましいです。
リクリでは、水洗いできない衣類を「ドライクリーニング」で洗います。
もちろん、それだけでも高い洗浄効果は得られますが、「汗抜き加工」のオプションメニューをつければ、頑固なシミや、皮脂汚れにも効果的!
リクリの「汗抜き加工」について、以下の記事で詳しくご紹介していますので、あわせて読んでみてください。
「汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは」はこちら!
リクリの「洋服パック」なら、水洗いができる衣類もできない衣類もスッキリ洗い上げてくれます!
諦めていた汚れが落ちることもありますので、汚れがついたら放置せず、早めにリクリへ相談してみませんか。
4. まとめ

「重曹」の特徴と、家庭での洗濯に活用する方法をご紹介しました。
重曹は身近な場所で安く手に入るうえ、洗浄力や消臭効果もあるため、非常に頼もしい洗濯グッズです。
ただし、衣類の素材によっては色落ちしたりする場合もあるため、使用する際は注意が必要です。
使用上の注意を守れば、お財布にも肌にもやさしいお洗濯ができますので、「重曹」のお洗濯術をマスターしましょう!
「コーヒーや食べ物を服やカーペットにこぼしてしまった!」という経験をしたことありませんか?
特に外出先などで大切な服にコーヒーのシミがついてしまったら焦りますよね。
コーヒーをこぼしたら、すぐにクリーニング店に持っていけると一番安心ですが、すぐに持っていけない時は、正しい応急処置を知っておくと、シミにならずに済むことも。
今回は、コーヒーのシミ抜き方法について応急処置から自宅でできる方法まで分かりやすく解説します。
これでうっかりコーヒーの染みがついても大丈夫!
1.コーヒーの成分は?汚れにあった落とし方

まずはコーヒーのシミ抜きをする前に、あらかじめシミの成分を理解しましょう。
衣類のシミになる成分は、主に油性や水溶性の種類に分けられます。
水溶性は文字通り、水に溶ける汚れなので「水」を使った染み抜きが基本となりますが、気をつけたいのは、油溶性の場合です。
水で落ちると思い油溶性の染みに水をかけてしまうと、汚れが固まって落ちにくくなってしまうんです。
コーヒーの成分は水溶性なので、水に溶けやすい性質。
衣類にシミが付いたらすぐに水と洗剤で洗うと、シミになりにくいです。
シミが付いてから時間が経つほど取りづらくなるので、もしコーヒーをこぼして衣類にシミが付いたら、できるだけ早く対処するようにしてください。
また、シミ抜きの前に、衣類に付いている「洗濯表示」を確認することも忘れないようにしましょう。
洗濯表示とは「水洗いできるか」「洗濯機で洗えるか」など、衣類の取り扱いについて細かく指示する記号のことです。
中には水洗いができないデリケートな素材の衣類もあるので、水を使用するシミ抜き作業の前には必ず洗濯表示を確認することが大切です。
洗濯表示については、新しくなった洗濯表示 全41種の見方を徹底解説!」コラムも参考にしてみてください。
2.応急処置の方法

コーヒーは水溶性なので、シミが付いてからすぐに応急処置をすれば、シミをきれいに落とせる可能性が高いです。
シミ抜きでは水に加えて中性洗剤を使うのがおすすめですが、外出先では手元に洗剤がない場合が多いですよね。
そんな時は、水を含ませたハンカチなどでシミの部分を軽く叩くだけでも違います。
ここでは「ついコーヒーを服にこぼしてしまった」という時の応急処置の方法をご紹介します。
<コーヒーのシミ抜き(応急処置)で必要なもの>
- タオルやハンカチなどの布(いらなくなったTシャツの布などでも可)
- 水
- 食器用中性洗剤(水で薄めて使います)又は手洗い用せっけん
<コーヒーのシミ抜き(応急処置)の手順>
①タオルやハンカチなどの乾いた布でコーヒーのシミの箇所を軽く叩き、水分を吸収する
※シミの部分をこするのはNG。こするとかえってシミが広がる危険性があります。
▼
②水で薄めた食器用中性洗剤または手洗い用せっけんを布の一部につける
▼
③洗剤またはせっけんを付けた布で、コーヒーのシミの箇所を軽く叩く
※軽くポンポン叩くのがコツです。
▼
④布の中で洗剤またはせっけんを付けてない部分に水を含ませて、シミの部分を軽く叩く
▼
⑤乾いた布で、服に付いた残りの水分を取る
身の回りにある物でできるため、コーヒーのシミが付いたら素早く応急処置をしましょう。
3.コーヒーのシミ抜きの手順
応急処置をした後は、本格的なシミになる前にクリーニング店に持っていくのが一番ですが、クリーニングに出す時間がない場合は自宅でできるシミ抜き方法を試してみてください。
コーヒーのシミ抜き手順をみていきましょう。
用意するもの
- 食器用中性洗剤
- タオル
- 歯ブラシ
自宅で染み抜きを行う場合は、台所用洗剤などの中性洗剤を用意しましょう。
服を裏返してタオルをはさむ
服を裏返して間にタオルをはさみます。
服を裏返すのは、シミを落とす時、裏側から押し出すようにして汚れを落とすと効果的なんです。
シミの部分に直接タオルが当たるようにはさむのがポイントです。
洗剤をつけて叩く
食器用の中性洗剤をシミの箇所にたらし、指を使って軽くなじませます。
こうすることで服についていたコーヒーのシミが浮き上がってきます。
次に、歯ブラシを使ってシミの箇所を優しくトントンと叩いていきます。
シミの内側から外側に向かって叩くとシミを広げてしまうおそれがあるので、シミの箇所の外側から内側に向かって叩くのがポイントです。
水を使ってすすぐ
洗面器やバケツなどに水を張り、しっかりすすぎます。
前工程の洗剤をつける作業でシミが浮いているので、揉み洗いなどせず、水で優しくそそぐようにしてください。
もしシミが残っている場合、「洗剤をつけて叩く」工程を2・3回繰り返してみてください。
洗濯機に入れて洗う
一連のシミ抜き作業が終わったら、最後は洗濯機に入れていつも通り洗濯するとより安心です。
以上でシミ抜き作業は完了です。
ここまでの作業でも汚れが落ちない場合は、クリーニング店に持っていき、落ちるかどうか一度相談してみてください。
4.カーペットのシミ抜き方法

次に、「うっかりコーヒーをカーペットにこぼしてしまった!」場合のシミ抜き方法をご紹介します。
「こぼした直後」と「時間が経過してしまった場合」に分けて説明していきますね。
こぼした直後
コーヒーをカーペットにこぼした直後は次の手順で対処します。<用意するもの>
- ティッシュまたはキッチンペーパー(タオルを使用する場合は不要)
- 乾いたタオル2枚
- 洗剤
- 水
<作業手順>
①ティッシュ・キッチンペーパー・乾いたタオルなどを使い、コーヒーの水分をしっかりと拭き取る
※乾いたタオルなどに汚れが移るようにするのがコツです。
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②タオルを水で濡らしてから固く絞る
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③先ほどのタオルに洗剤を数滴たらしてなじませる
▼
④同じタオルを使ってシミの箇所を上から叩くようにして拭き取る
※染みが広がってしまうため、タオルでこするのはNGです。
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⑤使ったタオルを水ですすいで洗剤を落とし、しっかりと絞る
▼
⑥同じタオルを使って、再び④の要領で叩くようにして水拭きをする
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⑦用意しておいた別の乾いたタオルで水分を拭き取る
時間が経過してしまった場合
<用意するもの>
- カーペット用の洗剤
- ブラシ(ヘアブラシまたは洋服用のブラシ)
- 掃除機
- 乾いたタオル
<作業手順>
①カーペットの色落ちを確認するため、カーペット用の洗剤をつけた白い布を端っこに押し付けて、白い布に色が移るか確かめる
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②カーペットの奥にあるゴミやホコリなどの汚れを浮き上がらせるため、コーヒーのシミがついた箇所の周辺にブラシをかけ、毛足の部分を起こす
▼
③浮き上がった汚れを掃除機を使って吸い取る
▼
④シミの周辺に水をたらして湿らせる
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⑤シミの箇所にカーペット用の洗剤をつけて乾いたタオルで汚れを拭き取る
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⑥シミの汚れがなくなるまで⑤の作業を繰り返す
丸洗いできないカーペットに、ぜひ試してみてください。
5.水洗いできない場合はクリーニング店へ

衣類の中には、ウール(羊毛)やシルク(絹)など、デリケートで水洗いできないものもあります。
そうした衣類にコーヒーのシミがついた場合、自宅で対処するのが難しいので、豊富な知識と技術を持つ「洗濯のプロ」、クリーニング店にお願いしましょう。
忙しくてどうしてもクリーニング店に行く時間がないという方には、「宅配クリーニング」がおすすめ。
「宅配クリーニング」は普通のクリーニング店のように店舗までわざわざ服を持っていく必要がなく、ネットでの注文で集配からクリーニングまで一貫して行なってくれるのでとても便利です。
衣類の状態を見て、完全にシミ抜きが出来ない場合もあるので、まずは問い合わせしてみるのが良いです。
6.まとめ

今回は、衣類やカーペットについたコーヒーのシミ抜きの方法をご紹介しました。
コーヒーのシミの成分は水溶性のため、すぐに応急処置を施せばある程度のシミは取れる可能性があります。
コーヒーの染みは時間との勝負!
衣類をダメにしないためにも、迷ったらすぐにクリーニング店に相談してみてください。
もしコーヒーをこぼしてしまっても、この記事で説明したポイントを思い出して慌てず落ち着いて対処してくださいね!
気がついたらお気に入りのシャツやジャケットの首回りが、汗染みで黄ばんでしまってる…。
そんな経験、誰もがお持ちのはずです。
洗濯してもなかなか落ちない汗染みですが、自宅でも効果的に落とす方法があるんです。
そこで今回は、汗じみの原因やすぐにできる染み抜き方法を分かりやすく解説していきます。
1.汗染みや黄ばみの原因って?

汗染みや黄ばみは一体何が原因なのでしょうか?
汗しみや黄ばみは、落としきれなかった汗や皮脂汚れが原因です。
汗や皮脂は繊維の奥までしっかり絡みついているので、洗濯してもなかなか落ちにくいんです。
その皮脂汚れが蓄積され、やがて酸化し、シミや黄ばみへとなっていきます
こうなってしまうと普通の洗濯では落とすことが難しくなってしまいますが、きちんとした方法でお洗濯すれば、キレイにすることができます!
2.汗染みの落とし方
それでは、ここから汗染みの落とし方について解説します。
ポイントをしっかり押さえておこなえば、汗染みとサヨナラできますよ!

まずは、次のものを用意してください。
<用意するもの>
- 台所用中性洗剤(ご家庭の用のものでOK)
- 酸素系漂白剤
- バケツ
- 歯ブラシ
<洗い方>
1:台所用中性洗剤を汗染みの箇所につける
洗濯機に入れる前に、まずは、皮脂などの油性汚れに強い「台所用中性洗剤」を、汗染みや黄ばみの部分につけます。
色柄もののシャツやプリントTシャツ・ワンピースなど、白物以外の服に中性洗剤をつけすぎると、色落ちする原因になるので注意しましょう。
2:歯ブラシでこする
次に、中性洗剤をつけた服の部分を歯ブラシでこすっていきます。
歯ブラシでこすることで、繊維にまでこびりついたしつこい汗染みや黄ばみが、落ちやすくなります。
ただし、強くこすったり、揉みすぎたりてしまうと繊維を痛めてしまうので、優しくこするのがコツですよ。
3:お湯ですすぐ
歯ブラシでこすった後は、40~50℃のお湯ですすぎます。
洗剤のぬめりがきちんと取れるまで、しっかりすすぎしましょう。
4:頑固な汚れには、つけ置きでしっかり落とす!
台所用中性洗剤で洗っても黄ばみが落ちない場合はつけ置き洗いが効果的。
しつこい汚れを落とすためには、「漂白剤」を使います。
漂白剤には主に、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」がありますが、ここでは「酸素系漂白剤」を使います。
※「塩素系漂白剤」だと強力すぎて、色落ちの危険性があります。
40~50度ほどのお湯をバケツなどに注ぎ、「酸素系漂白剤」を入れ、よく溶かしたあと、30分ほどつけ置きします。
5:洗濯機で洗う
つけ置きが終わったら、汚れが落ちているか確認しましょう。
その後、液ごと洗濯機へ入れ、いつも通り洗ってください。
3.頑固な汚れには重曹を使おう

これまでにご紹介した方法では落ちない…そんな時は、「重曹」を使うのがおすすめです。
重曹は、もともと「油」汚れを落とすのが得意なので、黄ばみの原因となる皮脂汚れにも効果を発揮するんです。
まずは、次のものを用意してください。
<用意するもの>
- 重曹
- 酸素系漂白剤
- 小さめの容器
<洗い方>
1:重曹と酸素系漂白剤を混ぜたペーストを作る
まずは小さめの容器に「重曹」と「酸素系漂白剤」を1:1の割合でしっかりと混ぜてペーストを作ります。
汗染みの部分の大きさに合わせて、量を調整してくださいね。
粉末タイプの「酸素系漂白剤」の場合は、漂白剤と「重曹」にお湯(温度は50℃ほど)を少しずつ混ぜあわせると、
上手にペーストが作れます。
この場合は、「酸素系漂白剤」と「重曹」の割合は2:1なのでご注意を!
2:汗染みの部分につける
次に、先ほど作ったペーストを、汗しみの部分にぬっていきます。
汚れの部分に、しっかりとぬりましょう。
3:ドライヤーで温める
ペーストを汗染みの部分にぬったら、ドライヤーで温めます。
こうすることによって、ペーストの温度があがり「酸素系漂白剤」の効果がUPします!
温める時間の目安は5分程度ですが、様子を見つつ調整してくださいね。
4:洗濯機で洗う
洗濯機で洗い、洗濯後は素早く干しましょう。
ちょっとしたひと手間を加えることで汗染みが取れるので、なんだか手軽にできそうですね。
4.普段から汗染みを防ぐ方法

なかなか落ちにくい汗染み、できれば普段から汗染みができないようにしたいですよね。
そこで、汗染みを事前に防ぐ方法をご紹介します!
極力早めに洗う
汚れがついてしまったら、極力早めに洗うようにしましょう。
時間が経てば経つほど汚れが落ちにくくなり、汗染みや黄ばみになってしまうからです。
「洗濯物はある程度ためてからまとめて洗いたい!」その気持ちよくわかります!
でも汚れたままや湿った状態でお洋服を放置しておくと、汗染みや黄ばみになりやすいのはもちろん、生乾きの嫌な臭いの原因にもなるので、極力早めに洗うのがベストです。
常に漂白剤を入れて洗濯する
洗濯の際に、洗剤と一緒に常に「酸素系漂白剤」を入れておくのも、汗染みを防止する一つの方法です。
※「塩素系漂白剤」は色柄物だと色落ちしてしまうのことがあるので、使わないほうがよいでしょう。
そうすることで洗浄力がUPし、しつこい汚れの防止に役立つのです。
ただし、漂白剤を入れるとお洋服が痛む場合があるので、その点は気を付けてください。
ベビーパウダーを使う
ベビーパウダーは汗や油を吸収し、あせもやかぶれなど肌荒れを防ぐアイテムです。
このベビーパウダーを、あらかじめ袖や襟などシミができやすい場所につけておくと、パウダーがクッションになって汚れから守ってくれます。
ベビーパウダーは水に溶けやすいので洗濯時に落ちやすいのもポイントです。
しまい洗いのクセをつける
季節物の衣類がクローゼットに眠っている期間は半年ほど。
1シーズン分の汚れをしっかり落とさずに収納すると、半年間汚れは衣類についたままに…。
そこで、汚れを落としてから収納する「しまい洗い」をして衣類のケアをしましょう。
5.どうしても落ちない時は…クリーニングへ!

ここまで工夫したのに、どうしても落ちない頑固なシミは、どうすればいいのでしょうか?
そんな時は、プロのクリーニング店に依頼しましょう!
クリーニング店の水洗いは水の温度や洗剤などを衣類に合わせて洗浄するので、ガンコな皮脂汚れにもダイレクトにアプローチしていきます。
家庭で準備できる水の温度や洗剤の種類は限られますよね。
プロの技だと、家庭では落とせなかった黄ばみや黒ずみも、一度で取れることがあるんです。
そんなクリーニング店の中でも特におススメなのが、「宅配クリーニング」。
「宅配クリーニング」は普通のクリーニング店とは違って、店舗まで衣類を持っていく、取りに行く必要がありません。
24時間ネットで注文も可能で、クリーニング品の集荷・配達まで行ってくれるので、忙しい方にとってはとても便利なサービスなんです。
6.まとめ
お気に入りの服は、よく着るからこそ着用回数も汚れの蓄積も多くなり、汗染みができやすいです。
どうしても落とせないと「捨てるしかないのかな…」と思ってしまいますが汗染みや黄ばみは、今回ご紹介した方法でおこなえば、しっかり落とすことができます。
でも、時間が経過してしまった頑固な汚れなど、自分ではどうしても落とせない場合は、「宅配クリーニング」に依頼するのがおすすめです。
衣類を長持ちさせ、お気に入りの服をもっと長く楽しみましょう。