ワインのシミ抜きはどうやるの?自宅でできる洗濯方法や注意点を紹介

UPDATE:2022.08.24
ワインのシミ抜きはどうやるの?自宅でできる洗濯方法や注意点を紹介

衣類にワインをうっかりこぼしてしまい、「シミがなかなか取れない」と困ったことはありませんか?ワインの汚れはなかなか取りづらく、対処が遅れると頑固なシミになってしまうこともあります。

この記事では、ワインのシミが取れずに困っている方のために、自宅でできるワインのシミ抜き方法をご紹介します。シミ抜き前に確認することや、シミ抜き時のコツなども詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

1. ワインのシミが落ちにくい理由は「タンニン系の汚れ」だから!

ぶどうとワインボトル

ワインのシミが落ちにくいと言われているのは、ワインのシミが「タンニン系の汚れ」だからです。

タンニンとは植物の種子に含まれる渋み成分のことで、紅茶、緑茶などのシミもタンニンを含んでいます。タンニン系の汚れは酸化しやすく、時間がたつと取りづらくなる特徴があります。

特に赤ワインはタンニンに加え、ぶどうの皮に含まれる色素である「アントシアニン」も豊富に含んでおり、色素の影響で強いシミになりやすく、白ワインよりも赤ワインの方がシミ取りに時間がかかってしまうのです。

タンニンに加えてアントシアニンも豊富に含んでいる赤ワインの汚れは、放置せずになるべく早めに対処するようにしましょう。

2. ちょっと待って!ワインのシミ抜きをする前に確認すべきこと

ワインのシミ抜きを自宅でおこなうことはできますが、事前に必ず確認しておくべきポイントがいくつかあります。

ここでは、ワインのシミ抜きを始める前にチェックすべきポイントをご紹介します。

チェック1.洗濯物の洗濯表記と色落ちチェックをする

自宅での洗濯は基本的に「水洗い」のため、ワインのシミ抜きをする前にあらかじめ衣類が「水洗い可能」かを必ず確認してください。

家庭での洗濯禁止
衣類の洗濯タグを確認した時に、洗濯桶のマークにバツ印がついているマークがある場合は「家庭での洗濯不可」の衣類です。

このようなマークがある衣類は、自宅で洗わず必ずクリーニングに出してください。
無理に自宅で洗うと、余計にシミがとれなくなるので要注意です!

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チェック2.すぐに応急処置をする

赤ワインのシミは、すぐに応急処置すれば繊維の奥に汚れが染み込むのを防ぐことができ、シミにならずに済む場合があります。
放っておくとなかなかシミが取れなくなるので、すぐに処置をするようにしましょう。

簡単なシミ抜きの処置には、以下の方法が効果的です。

〈応急処置の仕方〉
  • シミ部分の下に乾いたハンカチやタオルを置く
  • シミの部分を濡れたハンカチやタオルなどで上からトントンと叩く

ごしごしとこすることはせず、下の布に汚れを移すことを意識すれば、これだけでもある程度シミが取れます。

外出先でワインのシミを付けてしまった時にもできる応急処置ですので、帰宅したらすぐに本格的にシミ抜きをしましょう。

3. 自宅でワインのシミ抜きをする4つの方法

自宅でできる「ワインのシミ抜き方法」は次の4つの方法があるので、それぞれ詳しくご紹介します。

塩素系漂白剤を使う方法

一つ目は、殺菌・漂白能力に優れた塩素系漂白剤を使い、シミ抜きをする方法です。

ただし塩素系漂白剤は漂白力が強いため、色柄物やデリケートな素材には使えません。白色の衣類で傷みに強い素材にだけ使えます。
塩素系漂白剤でシミを落とす手順は、以下の通りです。

〈塩素系漂白剤を使ったシミ抜きの仕方〉
  • 歯ブラシに塩素系漂白剤の原液をつける
  • トントンと叩くようにシミ部分に漂白剤をつけていく
  • シミ抜き部分の漂白が完了したら通常の洗濯を行う

塩素系漂白剤は漂白作用が強いので、お気に入りの衣類などの色落ちや衣服を長持ちさせたいという方は、次に紹介する「酸素系漂白剤」でのシミ抜きがおすすめです。

酸素系漂白剤を使う方法

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次に、赤ワインのシミ抜きとして一般的に使われているのが、酸素系漂白剤を使う方法です。
酸素系漂白剤はお湯を使うと漂白力が高くなるので、お湯を使ってシミ抜きをするのがコツです。
酸素系漂白剤でシミを落とす手順は、以下の通りです。

〈酸素系漂白剤を使ったシミ抜きの仕方〉
  • シミ部分を軽くもみ洗いしておく
  • 40~50℃程度のお湯に酸素系漂白剤をいれる
  • 10分ほど衣類をつけ置きする
  • 中性洗剤で洗濯をする

ただしこの方法は、シミが付いてから時間がかなり経過してしまっていると、取れない場合があります。
もしシミが付いてから時間が経っている場合は、中性洗剤で何度がすすぎ洗いをしてから、酸素系漂白剤でつけ置きをしてみてください。

食器用洗剤を使う方法

シミが付いてから間もない場合は、食器用洗剤でもシミ抜きができる場合があります。

台所洗剤の多くには油汚れを落とす「界面活性剤」が入っていますが、界面活性剤は生地への浸透性が高く、繊維の奥に入り込んだ汚れを落とすのに効果的です。

ワインをこぼしてしまったら、シミの部分を濡らして裏返します。次に、シミの表面にタオルを置き、シミの裏側に弱アルカリ性の食器用洗剤を直接付け、歯ブラシで叩きます。

シミをタオルに押し出すように歯ブラシで優しく叩くことで、シミが取れる場合があります。

シミがある程度取れたらぬるま湯ですすぎ洗いをします。もし完全にシミが取れていない場合は、その後酸素系漂白剤などで、しっかりとシミ抜きをするようにしてください。

重曹を使う方法

掃除などに使われる重曹は、酸性の汚れをしっかり落としてくれるアイテムです。
「漂白剤を持ってない」という方には、重曹を使ってシミ抜きをしてみる方法も一つの手です。
重曹でシミを落とす手順は、以下の通りです。

〈重曹を使ったシミ抜きの仕方〉
  • シミの上に重曹をふりかける
  • 温めたお湯か熱湯をシミにかける
  • しっかりともみ洗いをする

この3ステップで、時間が経過していないワインのシミであれば、落とせる可能性が高いです。ただし、時間が経過し過ぎたシミは重曹だけでは落とせないので、他の方法で対処しましょう。

4. 知っておきたいシミ抜きの注意点

自宅でできるワインのシミ抜き方法をいくつかご紹介しましたが、処置をするうえで注意点もあります。

ここでは、シミ抜きをおこなう時に注意すべき点をご紹介します。

時間が経つとシミが酸化する

ワイン汚れの成分は酸性なので、時間が経てば経つほどシミは酸化し、落ちにくくなってしまいます。汚れが付いた直後は水で落とせる汚れでも、時間が経ち酸化し布にこびりつけば、自宅では落としにくい頑固な汚れになってしまうのです。

無理に自分でシミを取ろうとすると生地を傷めるため、時間が経過したワインとのシミ汚れは、プロのクリーニングにお任せすることをおすすめします。

時間が経過したシミには炭酸水は効果が薄い

炭酸水

シミ抜き方法のひとつとして「炭酸水でシミ抜きをすると汚れが落ちる」という方法を見たことがあるかもしれませんが、実は一般家庭にある飲料用の炭酸水では、時間が経過したシミ抜きの効果は薄いです。

炭酸水に含まれる炭酸が繊維とシミの間に入り込み、シミを浮かせてくれるので汚れてすぐのシミであれば炭酸水でも多少は落ちる可能性はありますが、時間が経過してしまった頑固なシミには、漂白力が高い洗剤でないとあまり効果が期待できません。

また、ペットボトルに入っている炭酸水は、開封後はどんどん炭酸が減ってしまい炭酸の威力も軽減するので、注意しましょう。

白ワインを使ったシミ抜きは二度手間になる

「赤ワインの汚れは白ワインを使うとシミ抜きができる」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは逆効果です。
白ワインは赤ワインと比べクエン酸が多く含まれていますが、赤ワインと同じタンニン系も含まれており、香りもします。この方法は、「汚れを汚れの原因となったものでシミ抜きしようとしている」ようになります。

結果、他の方法でシミ抜きをすることになり二度手間となるので、おすすめは出来ません。

漂白剤同士を混ぜない

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は、いくらシミ抜きの効果があっても、混ぜてしまうと、塩素ガスが発生してしまいます。絶対に混ざらないようにしましょう。

洗濯で服に付いた油を落ちやすくするために食器用酸性洗剤を付け、そのまま洗濯機で塩素系漂白剤を使って洗うといった同時使用もNGです。

シミ抜きを行う場合、どちらか一方だけを使い、シミ抜きをしてください。

また、単独で漂白剤を使う場合でも、体調の悪化を防ぐために、室内の換気は忘れずに行いましょう。

5. ワインのシミ抜きはリクリにおまかせ!

シミ抜き

落ちにくいワインのシミ抜きであれば、プロのクリーニング店にお願いすることをおすすめします。
なかでも宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」は、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があり、シミ抜き専門の職人が1着ずつ手作業でシミ抜きをしています。

リクリでは、簡易的なシミ抜きであれば無料で対応していますが、簡易シミ抜きでは落ちない場合は、有料のオプションサービスで対応してくれます。

リクリの有料シミ抜きは、クリーニング工場に衣類が届いてからシミの状態を確認した上でシミ抜きの費用を見積してくれるので、 「思ったより費用が高い」という場合は、注文後にシミ抜きをやめることも可能です。
また、シミが落ちなかった場合は、シミ抜き料金は発生しないため、安心して依頼ができます。

宅配クリーニングだと店舗型クリーニングと違いスタッフに直接相談ができないので、きちんとシミが落ちるのか不安という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方でも安心して注文いただけるように、リクリでは「オーダーシート」にクリーニングの要望や衣類の気になる点を記入し、希望の仕上がりを伝えることができます。

宅配キットの中にオーダーシートが入っているので、いつ・どこで・どんな汚れがついたのか・自宅で応急処置をした際はどんな漂白剤を使用したかなどなるべく詳しく記入しスタッフへ伝えるようにしましょう。

関連記事:宅配クリーニングでシミ抜きの対応はしてもらえる?

6. 適切な方法でワインのシミを落とす!

赤ワインの汚れは、タンニン汚れに加えてアントシアニンの色素が生地に入り込み、時間が経過するほど落ちにくくなります。

そのため、シミがついた直後すぐに応急処置をし、あとは自宅で酸素系漂白剤などを使用し、できるだけ早くシミ抜きをしましょう。

ただし、自宅では洗えない素材の衣類や、どうしても取れない頑固なシミは、無理に自宅で洗わずにクリーニングに依頼することをおすすめします。
自己流でクリーニングをし、逆に汚れを悪化させてしまうと、お気に入りの衣類がダメになってしまう可能性もあるので要注意!

プロのクリーニング店であれば、シミの状態や生地にあわせて、丁寧にかつしっかりとシミ抜きをしてくれるので安心です。

特に、お気に入りの衣類は無理に自分でシミ抜きをしようとせず、応急処置をしたあと、すぐにクリーニングに依頼することをおすすめします。

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