クリーニングの染み抜き 料金相場とプロが仕上げる手順・技術の特徴とは?

UPDATE:2022.09.27
クリーニングの染み抜き 料金相場とプロが仕上げる手順・技術の特徴とは?

衣類に染みができてしまったときに「自分で染み抜きをして失敗したらどうしよう…」と不安になったことはありませんか?

お気に入りの衣類をダメにしてしまうのは避けたいので、基本的には染み抜きはクリーニング店に依頼した方が安全です。

この記事では、クリーニング店にお願いするのがおすすめな理由や、染み抜きの料金相場、依頼時の注意点まで詳しく解説します。
衣類の染み抜きをクリーニング店に依頼するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 染み抜きはクリーニング店に依頼するのがおすすめ

クリーニング店員

なぜ染み抜きをクリーニング店へ依頼するとよいのか、まずはその理由についてご紹介します。

洗濯のプロならではの豊富な専門知識と高い技術力

衣類の染み抜きをクリーニング店に依頼するのがおすすめな理由は、クリーニング店は洗濯の「プロ」だからです。

洗濯全般の豊富な専門知識と高い技術力を持ち、衣類の染みの状態に合わせて適切に染み抜きをしてくれます。誤った方法で染み抜きをしてしまうと、余計落ちにくくなるだけでなく、変色の原因にもなります。自分ではどのように落とせばいいのか分からない染みや、自宅の洗濯機では洗えないようなデリケート素材の衣類に付いてしまった染みは、豊富な経験とノウハウで対応してくれるクリーニング店に依頼するのが一番です。

ただし、クリーニング店の全てが同じように高品質の染み抜きを行ってくれるわけではありません。染み抜きを依頼するのであれば、染み抜きの実績が豊富なクリーニング店を選ぶことが大切です。特に染み抜きに自信があるクリーニング店では、染み抜き専用のコースを用意していることも。染み抜きについてのこだわりや事例をホームページに掲載しているか、あらかじめチェックするようにしましょう。

衣類へのダメージが少ない

衣類へのダメージをできるだけ少なく抑えられるというのも、クリーニング店がおすすめの理由の一つです。

自宅で染み抜きをすると、どうしても素材に対する知識が足りず、衣類本来の色味が抜けてしまったり、他の箇所に染みがついたり、輪ジミができ余計染みが広がってしまうこともあります。しかし、クリーニング店であれば、それぞれの衣類の素材に合った染み抜き方法を熟知しているため、衣類にできるだけダメージを与えないように染み抜きをし、元通りになる可能性が高いのです。

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2. クリーニング店の染み抜きの料金相場や仕上がり日数

では、クリーニング店に染み抜きを依頼したときの料金や仕上がりまでの日数はどれくらいかかるのでしょうか?

ここでは、クリーニング店での染み抜きの効果や、一般的な染み抜きの料金相場、仕上がり日数について解説していきます。

染み抜きの効果

クリーニング店に依頼すれば必ず染み抜きができるというわけではなく、プロの技でも落としにくい染みもあります。

特に落ちにくいのは以下のような汚れです。

  • 墨汁やインク
  • ペンキ
  • カビ
  • ワイン
  • 時間が経過して固まった血液
  • 時間が経過してしまった食べこぼしや飲みこぼし

上記のような染みは、プロでも落とすことが難しい場合もあります。また、染みと素材の相性もあるため、落ちにくい汚れの染み抜きをクリーニング店へ依頼する際は、落ちない可能性があることも考慮した上で相談してみましょう。

染み抜きの料金相場

クリーニング店の染み抜きの料金は、染みの大きさによっても違いがあります。

一般的に5cm以内程度の染みであれば、1カ所330~1,650円(税込)前後です。ただし、クリーニング店によっては、基本的な染み抜きは無料対応のところや、染み抜きの見積もりを出した上で、その都度料金が決まるというケースもあります。

依頼するクリーニング店がどのような料金体系になっているのか、事前に確認することが大切です。

染み抜きの仕上がり日数

染み抜きの仕上がり日数は、1~2週間程度のお店もありますが、専門的な染み抜きをしているクリーニング店の場合は、1~2カ月程度かかるところもあります。

特に染み抜き専門店の場合は、丁寧な染み抜きの工程をしているうえに、染み抜きの依頼が集中し納期まで時間がかかることも。また、宅配クリーニングの場合は、店舗型クリーニングとは違い、集荷申し込みから配送の日数もあらかじめ考慮する必要があるでしょう。

染み抜きを依頼する場合は、仕上がりまでどの程度時間がかかるのか、事前にお店に確認しておくことをおすすめします。

3. 染みの構造と時間経過で変わる状態

そもそも、汚れはどのように「染み」となるのでしょうか?
ここからは、汚れがついてからの時間経過とともにどんな風に染みに変化していくのか、「染みのメカニズム」を解説していきます。
仕組みがわかると対処方法も変わってくるので、ポイントをしっかりおさえておきましょう。

染みの構造

染みの構造イメージ図

一般的に、衣類に付いた染みはいくつかの汚れの成分が層になる構造になっています。よくある食べ物の染みを例にすると、一番外側から油溶性、水溶性、タンパク質・でんぷん、タンニン、色素の順番で層になっています。

染みが付いた直後の状態

染みのイメージ図

染みが付いたばかりの状態では、まだ汚れの成分が生地(繊維)の中にまでは入り込んでいません。そのため、染みの種類によっては、自宅でも染みを落とせる可能性が高いです。

ただし、自宅で洗えないデリケートな生地や、自分で落とす自信がない場合は、クリーニング店に依頼しましょう。特に、生地に最も近い「色素」は短時間で染みとして定着してしまうため、この段階で適切な対処をしておくと、染みになりにくいです。

染みが付いて7~10日後の状態

染みのイメージ図

染みが付いて7~10日程度経過すると、汚れの成分の一部がすでに衣類の中に入り込んでしまっている状態です。この段階では、染みの構造を上から1層ずつはがすイメージで汚れを取り除く必要があります。

例えば、クリーニング店では、まずは一番外側の油分の層を取る薬品を使って油溶性の汚れから取り除きます。その後、下の層の水溶性の汚れ、タンパク質・でんぷんの汚れ、といった順に取り除いていきます。この際、繊維を傷めることがないよう、慎重に染み抜きを行います。

染みが付いて1カ月以上の状態

染みのイメージ図

染みが付いて1カ月以上が経過すると、汚れの成分が完全に繊維の中に入り込んでしまった状態で、繊維も傷み始めています。こうなってしまうと、通常の染み抜き作業では対応できず、プロのクリーニング店でも専門的な高い技術が必要となります。

クリーニング店では、すでに変色した染みに対して、慎重に熱を加えたり漂白剤を使用したりしながら、じっくりと染みを落としていきます。

4. クリーニング店の染み抜き手順のポイント

クリーニング店の染み抜き

それでは、クリーニング店では具体的にどのような手順で染み抜きを行っているのでしょうか?クリーニング店の専門的な染み抜き手順を見ていきましょう。

衣類の状態を確認

まずは、衣類の状態を確認します。確認するのは、「衣類の素材・洗濯表示」「水溶性や油溶性といった染みの種類」「どの程度繊維の中に汚れが入り込んでいるのか」「すでに衣類にダメージを与えていないか」などです。

染みには「水溶性」「油溶性」「不溶性」と3種類あります。
それぞれの特徴は下記です。

染みの種類 特徴
水溶性の染み 水に溶ける染みなので、基本的には水で落ちます。
コーヒー、ジュースなどのドリンク類、しょうゆ、ポン酢などの調味料、ビール、ウイスキー等のアルコール類による染みです。
油溶性の染み 油が入ったものでできた染みです。
サラダ油などの食用油類、ラーメンのスープ、天ぷらそばのつゆ、油性ボールペン、口紅などによる染みです。
不溶性の染み 泥汚れなど固形物が混じった染みです。
泥、サビ、墨汁、ボールペンのゲルインク、香水などによる染みです。

落ちやすい染みでも、時間が経っていたり、染みの範囲が広かったり、衣類の素材との相性が悪ければ染みを落とす難易度が上がります。
そのため、この工程でしっかりと状態を見極め、衣類の状態と染みに合ったクリーニング方法を確認します。

確認が終わると、次は染みの構造の外側から順番に汚れを落としていきます。

油溶性の汚れの染み抜き

染みの種類は、水溶性か油溶性かハッキリと分かれるものだけではなく、どちらも混ざった状態の染みもあります。

染みの構造の中で油分が最も外側にあるため、水溶性と油溶性が混じった染みであれば、基本的には油を含んだ汚れから落としていきます。

油溶性のシミは、基本的に水に溶けないので、自宅での染み抜きや洗濯では落ちにくいです。特殊な洗剤を使い、油分を分解していきます。

水溶性の汚れの染み抜き

油分を含んだ汚れの膜を取り除いたら、次に水溶性の汚れの染み抜きを行います。水溶性の染みは、水に溶けやすい汚れなので、洗濯をすれば比較的簡単に取り除けます。多くのクリーニング店では水溶性の汚れはスチームなどを利用して取り除いています。

水溶性の汚れまでは、クリーニング店の無料染み抜きで取れることが多いです。

不溶性の汚れや色素を漂白

油溶性と水溶性の汚れが取れたら、残っている不溶性の汚れや色素などを漂白して仕上げていきます。衣類の素材や染みの種類に合わせて、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元系漂白剤など、漂白剤の種類を使い分け、生地を傷めないように圧力や振動などを加え、専用の道具を使用しながら染み抜きをしていきます。

生地に近い不溶性や色素の汚れは、クリーニング店では有料染み抜きとして対応してくれるところが多く、クリーニング店に依頼するときは有料染み抜きのメニューがあるかどうかチェックしておきましょう。

乾燥して仕上がりを確認

汚れを全て取り除いたら、最後に乾燥させて完了です。乾燥した後に、染みが本当に抜けているのか、繊維にダメージがないかなど仕上がりを確認します。

5. クリーニングに染み抜きを依頼するときの注意点

服についたシミ

クリーニング店に染み抜きを依頼するときには、いくつか注意点がありますので、1つずつ確認していきましょう。

染み抜きで落としにくい汚れもある

先にお伝えしたように、プロのクリーニング店の技術を用いても、落としにくい、または落とせない汚れもあることを知っておく必要があります。特に、染みができてから時間が経過している場合や、墨汁やカビなど落としにくい汚れの場合は、完全に染み抜きできない可能性があります。

「有料の染み抜きなら何でも落ちる」というわけではなく、状態によっては落ちない場合もあることを認識しておきましょう。

自分の要望をしっかり伝える

クリーニング店に依頼するときには、予算の上限やどこまでキレイにして欲しいのかなど、自分の要望をしっかりと伝えましょう。

自分の考えをきちんと伝えておかないと「思っていたのと仕上がりや料金が違う…」などと後悔することも。クリーニングトラブルにならないためにも、事前にお店に相談して、納得してから依頼することをおすすめします。

染みを見つけたら早めに依頼する

衣類に染みを見つけたら、できるだけ早めにクリーニング店に依頼することが大切です。染みは時間の経過とともに繊維の中に汚れが入り込んでしまい、時間が経過するにつれて落ちにくくなります。

お気に入りの衣類や高級な衣類に染みが付いてしまったときは、できるだけ早くクリーニング店に依頼するのがおすすめです。

6. 染み抜きも依頼するなら宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」が便利!

宅配クリーニングに出す

衣類の染み抜きは、染みの種類や生地に合った適切な対処をするために、できるだけクリーニング店に依頼するのがおすすめです。

クリーニング店では、衣類や染みの種類に合わせて、水溶性の染み抜き、油溶性の染み抜き、またしつこい汚れには漂白を行うなどして、丁寧かつ慎重に染み抜きをしてくれます。自宅では落とせない黄ばみや黒ずみも、プロの技術によって一度で取れることもあります。

なかでも、宅配クリーニングの「RE:KURI(リクリ)」なら、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があるので、シミ抜き経験も豊富!リクリでは、無料の簡易シミ抜きはもちろん、ボタン付け、再仕上げ、送料(一部地域を除く)も全て無料で対応してくれます。有料のシミ抜きメニューもあり、安心して預けることができます。

また、クリーニングの実績があるだけでなく、リクリは宅配クリーニングなので、店舗まで行く必要がなく、インターネットで24時間いつでも注文が可能。自宅にいるだけで、依頼したい衣類の集荷・配達まで完結できるので、忙しい方や小さなお子さんがいて外出しにくい方でも依頼しやすいというメリットがあります。

宅配クリーニングを利用したことがなく不安という方も、一度試してみてはいかがでしょうか?

落ちなかった場合は費用なし!「有料シミ抜き」オプション

リクリでは、無料染み抜きだけでなく、有料での染み抜きオプションも用意しています。

依頼時に「有料シミ抜き」を選んで注文すると、後日、クリーニングスタッフが染み抜きの見積もりを行い、料金を連絡してくれます。「思っていたより料金が高い…」と感じたら、この時点で染み抜きをキャンセルすることも可能です。

さらに、「有料シミ抜き」を頼んでも落ちなかった染みについては、染み抜き料金がかからないので、安心してオプションの依頼ができるでしょう。

7. 染み抜きはクリーニングへ依頼するのが安心

付いたばかりの染みの場合には自宅で対処することも可能ですが、方法を間違えると「かえって染みが広がってしまった…」など失敗するリスクがあります。

大切な衣類の染み抜きは自宅で安易に対処しないで、できるだけクリーニング店に依頼するのがおすすめです。また、染み抜きを依頼するなら、実績のある経験豊富なクリーニング店を選びましょう!

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