礼服・喪服の宅配クリーニングの出し方【料金相場・頻度・注意点】
結婚式やお葬式など冠婚葬祭のときに必要になるのが礼服や喪服です。普段着ではないため、前回着たときからクローゼットに収納したままにしているという方も多いのでは?
いつ必要になるか分からないからこそ、お手入れを忘れずにしておきたいものです。
この記事では、礼服や喪服を宅配クリーニングに出す際の手順をはじめ、料金相場、クリーニングに出す頻度、家庭での保管方法のポイントについてご紹介します。
1. 礼服・喪服は宅配クリーニングに出すことをおすすめする理由
一般的に礼服や喪服とは、冠婚葬祭時に着用するフォーマルウエアのことを言います。礼服の中でも、お葬式や法事で着用するものを喪服と呼びます。
礼服には男性ならタキシードも含まれ、生地に上質なシルクやウールが使われていることもあります。
取り扱いに注意が必要な素材なので、自宅で洗濯をするのは難しく「自分で洗濯をしたために服を傷つけてしまった」という失敗をした方もいるかもしれません。
洗濯が難しい素材の礼服や喪服は無理に自分で洗濯をしないで、洗濯の専門家でもあるクリーニング店にお願いするのが一番。この時、店舗型のクリーニング店ではなく、宅配クリーニングに依頼するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、礼服や喪服を宅配クリーニングに出すことをおすすめする理由を見ていきましょう。
宅配クリーニングだと手間がかからないから
宅配クリーニングは自宅にいながら注文ができます。
宅配業者が自宅まで集荷に来てくれて、仕上がった後も自宅に届けてくれるため、自分でクリーニング店に礼服や喪服を持って行き、受け取りに行くといった手間がかかりません。
また、宅配クリーニングはインターネットから24時間いつでも注文ができるため、自分の好きな時間に、自分の都合に合わせて利用できます。
日頃、仕事や育児で忙しく「クリーニング店に行く時間がない…」という方でも、宅配クリーニングなら、自宅にいながら気軽にクリーニングを頼むことができるのです。
専用フォームでしっかりヒアリングしてもらえるから
宅配クリーニングは店舗型のクリーニング店と違い対面ではないため、気になる汚れの場所やシミなどについて説明するのに専用フォームを使います。
専用フォームはクリーニング店によって様々ですが、インターネット上で記入する場合もあれば、宅配キットの中に専用用紙が同封されている場合もあります。
自分の都合の良いときに、落ち着いて時間をかけて要望を書くこともできるので、「店舗が混んでいると慌てて伝え忘れてしまう」「対面でいろいろ説明するのが苦手…」という方は安心して依頼しやすいでしょう。
2. 礼服・喪服の宅配クリーニングの料金相場や仕上がり日数
礼服や喪服を宅配クリーニングに依頼する場合、「料金が高いのでは?」「仕上がり時間はどのくらい?」といった点が気になるという方も多いはず。
ここからは、礼服や喪服の宅配クリーニングの料金相場や仕上がり日数についてご紹介します。
礼服・喪服の宅配クリーニングの料金相場
宅配クリーニングで礼服や喪服をクリーニングに出す場合、ジャケット、スラックス、ワンピースなどの品目・種類によって価格帯が異なるお店と、どの衣類も同一価格で「5点で〇〇〇〇円」といったパック制のお店があります。
宅配クリーニング大手の料金相場は下記の表の通りです。
■品目・種類ごとに料金設定がされている場合
品目 | 料金相場(税込) |
---|---|
ジャケット | 1,000~1,500円前後 |
スラックス | 700~1,000円前後 |
ワンピース | 1,300~2,800円前後 |
タキシード | 2,300~3,300円前後 |
※2022年3月現在
※すべて税込価格です。
■パック料金の場合
パック料金(税込) | 1点当たりの料金(税込) | |
---|---|---|
宅配クリーニングA社 | 5点パック:7,678円 10点パック:9,878円 |
5点パック:1,535円 10点パック:987円 |
宅配クリーニングB社 | 5点パック:9,405円 10点パック:12,870円 |
5点パック:1,881円 10点パック:1,287円 |
店舗型クリーニングC社 | 非対応 | 385~4,000円前後 |
※2022年3月現在
※すべて税込価格です。
品目・種類ごとに料金設定がされている場合、店舗型のクリーニングと大きく価格の差はありません。
また、パック料金の場合は、点数が多いほど料金が安くなるので、礼服や喪服以外の衣類もまとめて出せる場合は、パック料金の方がおトクです。
ここで気をつけておきたいのが、宅配クリーニング店によっては別途送料がかかる場合も。 礼服や喪服以外の衣類もまとめて依頼して利用料金が高くなると、送料が無料になるサービスを提供しているクリーニング店もあるため、送料の条件を事前に確認しておきましょう。
また、生地の素材によっては、別途オプション料金がかかる場合があるため事前に確認が必要です。
礼服・喪服の宅配クリーニングの仕上がり日数
宅配クリーニングは集荷と配送があるため、どうしても即日や翌日での仕上げは難しくなります。そのため、平均日数や期間としては1、2週間程度かかる場合が多いです。
結婚式などあらかじめ礼服を着る日程が分かっている場合には、宅配クリーニングだと仕上がり商品が手元に届くまでに少し時間がかかることを理解し、余裕をもって依頼するのがおすすめです。
お通夜やお葬式など急な日程で、すぐにクリーニング済みの喪服が手元に必要な場合は、店舗型のクリーニング店を検討しましょう。
礼服・喪服のクリーニングでおすすめのオプション
汚れがひどい場合は、オプションサービスを使ってさらにキレイに仕上げてもらうことも可能です。
例えば、「汗をたくさんかいてしまった」「食べ物の汚れが付いてしまった」「カビが生えてしまった」などのトラブルが起こった礼服や喪服を宅配クリーニングに出す際は、「汗抜き加工」「染み抜き」「カビ除去メニュー」などのオプションを利用すれば、しっかりとキレイにしてもらうことができます。
3. 礼服・喪服を宅配クリーニングに出すときのポイントや注意点
礼服や喪服を宅配クリーニングに出すことにはメリットも多いですが、知っておきたい注意点もいくつかあります。
ここでは、宅配クリーニングを利用する際のポイントや注意点についてご紹介します。
クリーニングに出す頻度は使った後、毎回が良い
礼服や喪服は「一度着ただけだから汚れていない」と感じることも多いですが、一度着たらその都度クリーニングに出すのがおすすめです。意外に汗などで汚れていたり、自分でも気づかない箇所が汚れていたりするため、毎回クリーニングに出すと決めておくと安心です。
また、礼服や喪服はしばらく着ないことが多い衣類なので、長期間の保管をするためにもクリーニングに毎回出すといいでしょう。
関連記事:スーツ・礼服をクリーニングに出す最適な時期や頻度、料金相場は?
礼服・喪服用のコース(ハイクラスクリーニング・プレミアム仕上げ)で依頼する
礼服や喪服をクリーニングに出す際は、礼服用のコースを選ぶのがポイントです。
礼服は他の衣類よりも丁寧な扱いと繊細さが必要なので通常コースとは別料金の場合が多いです。上質な仕上がりになる「ハイクラスクリーニング」「プレミアム仕上げ」などを依頼すると、価格が高くなりますが美しい仕上がりが期待できます。
ポケットの中身を確認する
礼服や喪服を宅配クリーニングに出す際は、ポケットの中身を必ず確認しておきましょう。余計な物が入っている状態では生地を傷つけてしまう可能性があります。
ポケットに入っているのを忘れがちな物には、ティッシュ、ハンカチ、小銭などがあります。特にティッシュはクリーニング中に生地に付着してしまう可能性もありますので注意しましょう。
また、貴重品がポケットに入ったままの場合、基本的に補償はないため、しっかりと確認してからクリーニングに出しましょう。
破れや糸のほつれがないか確認する
宅配クリーニングに出す前には、礼服や喪服に糸のほつれや生地が破れている箇所がないか、ボタンが外れかかっていないかなどをチェックしておきましょう。
ほつれや破れはクリーニング中に服が破損してしまう恐れがありますし、ボタンは紛失してしまうことも。
衣類の状態によってはクリーニングを受け付けてもらえない場合もあります。
修繕をしてからクリーニングに出すか、宅配クリーニングの場合は事前に専用フォームに記入しておくか、メモを同封しておくと間違いがなく安心です
汚れがないか確認する
特に目立つ汚れがある場合には、破れや糸のほつれと同様にクリーニングを依頼する際に伝えておくことが重要です。
事前に汚れている箇所をチェックしておくことで、仕上がりが思ったような状態になっているかどうか確認ができます。礼服や喪服をクリーニングに出す前は、汚れている箇所についてしっかりチェックしておきましょう。
4. 礼服・喪服の家庭での保管方法
ここからは、礼服や喪服を家庭で保管する方法や注意点について解説していきます。礼服や喪服を長持ちさせるための参考にしてください。
通気性の良い不織布カバーを掛ける
礼服や喪服は、通気性の良い不織布カバーを掛けて保管しましょう。礼服や喪服の購入時に付属している洋服カバーでは通気性が悪いため、両面不織布の洋服カバーがおすすめです。
特に、梅雨時期はクローゼットに湿気が溜まります。クリーニングから戻ってきたビニール袋に入ったままの礼服や喪服は、ある程度湿気を含んでいます。カビを生やさないためにも不織布の洋服カバーに入れ替えましょう。
また、クローゼットの中で服同士を少し離して保管するのもポイントです。
無臭系防虫剤を使用する
虫は天然素材を好むと言われているため、礼服や喪服など高価な服は虫の被害に遭いやすいです。そこで、保管の際は必ず防虫剤を使いましょう。
おすすめは無臭のピレスロイド系の防虫剤です。ナフタリン系とパラジクロロベンゼンは同時に使ってしまうと化学反応が起きて服を防虫剤で汚してしまうことがあります。
その点、ピレスロイド系は他の薬剤と併用できるため安心ですし、塩素の化学作用も強過ぎず、パラジクロロベンゼン系のように強い臭いもありません。
長期保管サービスはなるべく避けた方が安心
しばらく着る予定がない冬物などを、クリーニング後に保管してくれる長期保管サービスがありますが、礼服や喪服の場合、急に必要になる場合があるため利用はなるべく避けた方がよいでしょう。
礼服や喪服が必要になったとき、クリーニング店が休みの日であれば対応してもらえませんし、宅配サービスの場合は手元に届くまでに時間がかかる場合があります。クリーニング後は自宅で保管する方が、いざというときにすぐに着られるので安心です。
5. 礼服や喪服は宅配クリーニングを有効活用しよう!
礼服や喪服は一度着たら、毎回クリーニングに出すのがおすすめです。知らないうちに汗をかいていて、そのまま保管したために汗染みになるといった心配もありません。また、クリーニング後は自宅で適切に保管することで、いざというときにすぐに着られるので安心です。
しかし、なかには、家事や仕事で忙しくて礼服の洗濯に手間をかけられない方や、「着たあと洗っているのに、保管しているうちにカビが出てきて困っている・・・」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときは、自宅にいながらクリーニングを出せる、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」がおすすめです。
リクリの特徴の1つが、洗濯における工程をすべて自社工場で行い、1点1点の衣類を徹底管理していること。
そのため、大切な礼服や喪服も安心して任せることができます。
また、「しっかり汗抜きをしてほしい」「汚れがつきにくいように撥水加工をしてほしい」など、通常のクリーニングにプラスできる加工サービスも充実しています。気になる点は、オーダーシートに記入して依頼できるので、宅配クリーニングでも安心して相談できます。
礼服や喪服はいつ必要になるか分からないからこそ、プロのお手入れで万全の状態にして保管しておきませんか。