シームレスダウンの洗濯方法は?自宅でできる寿命を伸ばす洗い方
ダウンジャケットの縫い目をなくし、特殊な樹脂で圧着加工を施した「シームレスダウン」。
スマートでオシャレな見た目からとても人気が高く、ユニクロやノースフェイスなどでは新商品が次々と登場しています。
しかし、シームレスダウンは洗濯が難しく、間違った洗濯を繰り返すと寿命を縮めてしまうことも!
今回は、自宅でできる安全な洗濯方法と、できるだけ長持ちさせる取り扱い方についてご紹介します。
お気に入りのシームレスダウンをお持ちの方は、この記事を参考にして、できるだけ長持ちさせてくださいね。
1.シームレスダウンとは?
通常のダウンジャケットなら、使用していくうちに縫い目の部分から羽毛が飛び出してきてしまう!なんて経験、ありませんか?
「シームレスダウン」は針と糸ではなく、接着剤による「圧着加工」が施されているため、そんな心配は無用です!
さらに、縫い目や穴がないということはその分保温性に優れ、見た目もスマート。
そんな優れた点が多い高機能なシームレスダウンですが、購入してからどれくらいの間着られるのでしょうか?
シームレスダウンの寿命はどれくらい?
シームレスダウンは3年ほどで経年劣化すると言われています。
というのも3年ほど経つと、生地に施された接着剤が剥離してくるからです。
実際に「東京都クリーニング生活衛生同業組合」のサイト内でも「着用状態などにもよりますが、3年程で圧着部分が剥がれてくる可能性が高い」と、注意点があげられています。
保温性に優れ、接着剤を使用した縫製方法の構造から、他のダウンより経年劣化が早いというのもシームレスダウンの特長です。
もう一点気になるのが、「シームレスダウンは接着剤が剥がれるため洗濯できない!」と言われている点。
本当にシームレスダウンは洗濯できないのでしょうか?
シームレスダウンは洗濯できる!
シームレスダウンは、適切な方法を用いればきちんと洗濯できます。
そもそもシームレスダウンが洗濯できないと思われてしまう原因は、シームレスダウンのクリーニングをお断りするお店があることと、クリーニングすると劣化が急速に早まるという誤解からイメージが先行しているのかもしれません。
着用した衣類には必ず皮脂汚れや臭いが付着するので、他の衣類と同様に洗濯せずに放置すると汚れが蓄積し、それが原因で生地を傷めて劣化を早めることに!
清潔な状態でできるだけ長く着用するためには、適切な洗濯方法を知っておく必要があります。
2.【自宅でできる】シームレスダウンの洗濯方法
まず、シームレスダウンはどれくらいの頻度で洗うのが望ましいのでしょうか。
もし、去年の冬に汚れを残したままクローゼットで収納してしまった場合は、着る前洗いで1回。
そうでない場合は、シーズン終わりの衣替え時にしまい洗いするのがおすすめです。
そして、洗う際には必ず「洗濯表示」を確認しましょう。
洗濯表示を確認し、「水洗い可」なら次からご紹介する方法で洗濯をしてください。
【「水洗い」に関する洗濯表示】
目立つ汚れをあらかじめ落とす
水で洗濯する前に、あらかじめ目立つ汚れを落としておきましょう。
<泥などの目立つ汚れが付いている場合>
①ドライヤー(弱)などで泥汚れを乾かす
②歯ブラシで一定の方向へ優しくこすって汚れを落とす
③ある程度汚れが落ちたら、濡らして固形石鹸を優しくこすり付け、再び歯ブラシで落としてよくすすぐ
泥などの汚れは濡れると繊維の奥まで入り込んでしまうため、乾かしてからある程度落とすのがポイント。
また、1回でも部分的に洗ったら、必ず全体も一度洗うようにしましょう。
手洗いで優しく押し洗いをする
目立つ汚れを落としたら、シームレスダウンを水洗いします。
シームレスダウンはデリケートな衣類なので、できるだけ手洗いで洗いましょう。
使用できる洗剤は中性洗剤と柔軟剤です。
※漂白剤の使用は不可の製品が多いので、洗濯表示にご注意ください。
【漂白剤に関する洗濯表示】
<手洗いの手順>
①ファスナーは全て閉じる
②桶に40℃くらいのぬるま湯を入れ、中性洗剤を混ぜる
③シームレスダウンをたたんで上から押し洗いする
(しっかり汚れを落としたい場合は20分ほどつけ置きする)
④泡が出なくなるまで、水を入れ替えては押し洗いを繰り返す(絞ったり強く揉んだりしないよう注意する)
⑤泡が出なくなったら、入れ換えた水に柔軟剤を混ぜ、3分~5分程つけ置きましょう
⑥つけ置き後、シンクや洗面器の中で上から押してある程度水を切りましょう(優しく行ってください)
洗剤が残っていると、洗剤の成分が衣類の色合いを変えたりシミの原因になったりするため、しっかりすすいでくださいね。
脱水と干し方のコツ
シームレスダウンを洗う時に最も重要なのが「脱水」です。
決して無理に水を出そうと絞ったりしないこと、また、乾燥機は傷みの原因になるので使わないようにしましょう。
<脱水~干し方までの手順>
①ある程度水を切ったら、バスタオルに挟んでゆっくり巻きながら水分を取る
②ダウンが偏ってダマにならないよう手でほぐしながら均等にしつつ形を整える
③ハンガーにかけて日陰で干す(基本的には洗濯表示に従う)
【干し方に関する洗濯表示】
干し方に関する洗濯表示がない場合は、色落ちしてしまうため直射日光の当たらない風通しのよい場所で干すのが適切です。
3.その他シームレスダウンを長持ちさせる取り扱い方
シームレスダウンをできるだけ長く着るには正しい洗濯はもちろん、日頃のお手入れも欠かせません。
ここからはお手入れ方法についてご紹介しますので、次回の着用時からぜひ実践してみてください。
着用後のシームレスダウンの取り扱い方
どんなに寒い日でも人は汗をかき、衣類には汗がたくさん付着します。
汗や汚れは生地を傷める原因なので、シームレスダウンを着用したら帰宅後に必ず陰干しして、汗などの水分を飛ばしましょう。
そして、クローゼットへしまうときには長時間押しつぶすことのないように、他の衣類とはスペースをあけて保管ください。
外出時の汚れや汗を蓄積させないように、複数のダウンをローテーションで着まわし、連日の使用を避けるのもポイントです。
雨に濡れたときの対処法
外出しているときに雨が降ってシームレスダウンが濡れてしまった!
そんなときはそのまま放置せず、帰宅後すぐにタオルで水気をよく拭きましょう。
そのあと陰干しして自然乾燥で乾かせばOKです。
乾燥後、手洗いで洗うと清潔な状態が保てるのでおすすめですよ。
羽が飛び出しているときの対処法
もし、中のダウンがはみ出してしまったら!?
縫い目がないので、中のダウンが飛び出すことはあまりありませんが、もし生地に小さな穴やキズが付いてしまったら、そこから羽毛が飛び出すことも。
そんなとき、飛び出したダウンをそのまま引っ張るのはNGです!
穴が余計に広がり、ダウンジャケットのボリュームがなくなってしまので、生地の反対側や内側からゆっくりと引き戻しましょう。
4.シームレスダウンの洗濯に関する注意点
シームレスダウンは、縫い目の部分に接着剤が使われているため、他の衣類よりデリケートなところも…。
そのため、劣化を早めないよういくつか注意すべきポイントがあります。
自宅でのシームレスダウンの洗濯は失敗することがある
シームレスダウンは、洗濯表示に従って自宅で洗うことは可能ですが、デリケートな衣類に変わりありません。
慣れていないと自宅で洗濯して失敗する可能性もあるため、お気に入りの衣類は心配ですよね。
そこで、全てのシームレスダウンを自宅で洗濯するのではなく、自宅での洗濯と「クリーニング店」を使い分ける方法もアリです!
例えば1万円以下のシームレスダウンは自宅で洗い、プレゼントでもらった大切なダウンや、「水沢DOWN」などの高級ダウンは、シームレスダウンのクリーニングに対応しているクリーニング店に任せましょう。
クリーニング店によってはお断りされることがある
ダウンの接着剤が洗濯途中で剥がれる可能性があるため、お店によっては断られる場合もあります。
また、クリーニングに対応していても、「接着剤の剥がれについて」事前に了承を得るお店も少なくありません。
2~3年以上着ているシームレスダウンの接着剤の剥がれは、経年劣化によるものが多く、もし剥がれてしまったら買い替えることになります。
ダウンの仕様なので仕方ないとはいえ、それでもできるだけ失敗の少ないお店に任せたいですよね。
では、どんなクリーニング店なら引き受けてくれて、かつ安心してお任せできるのでしょうか。
それは以下の条件を満たす、デリケートな衣類の洗濯実績が豊富なお店です。
- 高級ダウンのクリーニング実績が豊富
- ダウンクリーニングの専門家が1着ずつ丁寧に仕上げてくれるサービスがある
- 自社工場で洗濯・管理している
これらの条件を全て満たすクリーニング店の1つとしておすすめなのが、宅配クリーニングサービス「RE:KURI(リクリ)」。
どんなお店なのか、次からご紹介していきます。
5.失敗したくないシームレスダウンの洗濯なら宅配クリーニングリクリ
宅配クリーニングリクリはシームレスダウンのクリーニングも受け付けています。
ただし一部、以下に当てはまる衣類は対応できないためご注意ください。
- 劣化が激しいもの
- 破損しているもの(穴が開いてる)
- 濡れているもの
- 洗濯表示がないもの
- ドライクリーニングも水洗いもできないもの
自宅での洗濯が難しい衣類はまとめて「洋服パック」!
シームレスダウンのような自宅での洗濯が難しい衣類はリクリの「洋服パック」がおすすめです。
「洋服パック」とは、複数の衣類をまとめて依頼できるクリーニングメニュー。
料金は以下の通りで、まとめて出すほど衣類1点あたりの料金がおトクになります!
【「洋服パック」衣類の点数と料金案内】
衣類の点数 | 「保管なし」コース | 「保管あり」コース |
---|---|---|
5点 | 8,525円(1点あたり1,705円) |
10,340円(1点あたり2,068円) |
10点 | 11,550円(1点あたり1,155円) |
15,180円(1点あたり1,518円) |
15点 | 15,015円(1点あたり1,001円) |
20,460円(1点あたり1,364円) |
20点 | 17,600円(1点あたり880円) |
24,860円(1点あたり1,243円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 7,150円(1点あたり1,430円) |
10点 9,900円(1点あたり990円) |
15点 13,200円(1点あたり880円) |
20点 15,400円(1点あたり770円) |
「保管あり」コース |
---|
5点 8,800円(1点あたり1,760円) |
10点 13,200円(1点あたり1,320円) |
15点 18,150円(1点あたり1,210円) |
20点 22,000円(1点あたり1,100円) |
※9/1~2/28は「保管あり」コースを受け付けておりません。
※すべて税込価格です。
「シームレスダウンが汚れちゃったけど、このためだけにクリーニングに出すのはちょっと…。」
そんな時は、他のダウンジャケットや厚手のコートなど、自宅での洗濯が難しい衣類と一緒にまとめて出せば、お気に入りの衣類を清潔なまま長く使えます。
また、「保管あり」コースを選ぶと、洗濯後にそのまま自社工場内の倉庫でオフシーズンの間保管してくれるので、自宅の収納スペースがスッキリしますよ。
高級ダウンのクリーニングなら「ダウンマイスター」にお任せ
普段愛用しているシームレスダウンや「水沢DOWN」などの高級シームレスダウンは、リクリの「ダウンマイスター」コースがおすすめ!
「洋服パック」でも十分キレイになりますが、「ダウンマイスター」はダウンクリーニングを専門とする実績豊富な職人の手によって、1着ずつ手作業で仕上げる特別なコース!
※以下12種類のブランドダウンは、「ダウンマイスター」でしか取り扱っていないためご注意ください。
「ダウンマイスター」が「洋服パック」と大きく異なる点は、主に以下の3点!
- 汚れ、シミがついた箇所を検品で把握し、一着ずつカルテを作成してからクリーニングする
- 高級ダウンクリーニングのプロが、全行程を担当する(手仕上げ)
- シミ抜き、色補正、汗抜き加工、撥水加工、プレミアム仕上げといったオプションが全て込み!全てマイスターにお任せできる
「ダウンマイスター」の料金は、全てのオプションが込みで1着16,500円(税込)。
蓄積された汚れも、汚れの種類や素材に合わせて細かなところまで処理するため、購入した頃のキレイさを取り戻せます。
「ダウンマイスター」のこだわりについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、気になった方はあわせてご覧ください。
「高級ダウンは任せて安心!専門の「ダウンマイスター」へ」はこちら!
<ご依頼時の注意点>
ご注文後、衣類を送っていただいた後に「洗濯ができない」と判断した場合や、接着剤の剥がれは直せない点にご了承いただけない場合は返品になります。
その場合は返送料がかかりますのでご注意ください。
※自分の衣類は洗えるのか?心配な場合は事前に問い合わせてみましょう。
【お問い合わせフォーム】はこちらから。
※9/1〜2/28は「ダウンマイスター」コースを受け付けておりません。
6.まとめ
シームレスダウンの正しい洗濯方法についてご紹介しました。
シームレスダウンは保温性とデザイン性が高く、水沢DOWNやユニクロなど幅広いブランドで展開されています。
しかし、構造上どうしても他のダウンより経年劣化が早いというデメリットも…。
そこで、少しでも長持ちさせるために必要なのが正しい洗濯方法で洗うこと!
自宅でも洗濯できますが、とても手間がかかるうえに、失敗する可能性もあります。
そんなときにはシームレスダウンの実績が豊富な、衣類のプロである「クリーニング店」を利用するのがおすすめですよ。