ワイシャツのアイロンのかけ方や上手に仕上げるコツを徹底解説!

UPDATE:2022.05.18
ワイシャツのアイロンのかけ方や上手に仕上げるコツを徹底解説!

細かい部分が多いワイシャツのアイロンがけは、面倒で大変な作業ですよね。
アイロンがけは「嫌いな家事ランキング」で常に上位にランクインしているほどで、苦手意識がある方も多いかもしれません。

実は、ワイシャツをアイロンがけする前の下準備や、ちょっとしたひと工夫を知っておくだけで、各段に作業の効率を上げることができます。

この記事では、ワイシャツのアイロンがけの手順やコツについて、分かりやすく解説していきます。ワイシャツのアイロンがけに苦戦している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. ワイシャツのアイロンがけをするための下準備

アイロン霧吹き

アイロンをかけるときに、事前に用意する物や確認ポイントを知っておけば、アイロンがけを効率的に行えます。
まずは、ワイシャツのアイロンがけをするための下準備について見ていきましょう。

ワイシャツのアイロンがけで使うアイテムを用意する

ワイシャツをアイロンがけするために必要な以下のアイテムを用意しましょう。

  • アイロン
  • アイロン台
  • アイロン用シワ取り剤
  • アイロン用のり
  • 当て布

中でもキレイに仕上げるために必ず用意したほうがいいのが、シワ取り剤とのりです。
水の入った霧吹きでも代用できますが、ワイシャツを着たときに型崩れしないようにするには、専用のシワ取り剤やのりを用意した方が、仕上がりが良くなります。

洗濯表示と生地の素材をチェックする

アイロンをかける前に、ワイシャツに付いている「洗濯表示」タグを必ずチェックしましょう。

「洗濯表示」には、アイロンの上限温度など取り扱いに関するマークが表示されています。
例えば、以下のようなものです。

底面温度 200°Cアイロン仕上げ
このマークは、「底面温度 200度を限度として、アイロン仕上げ処理ができる」という意味です。
底面温度110°Cスチームなしアイロン
このマークは、「底面温度110度を限度として、スチームなしでアイロン仕上げ処理ができる」という意味です。

これら以外にもさまざまな洗濯表示があります。詳細は「新しくなった洗濯表示 全41種の見方を徹底解説!」コラムでもご紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

洗濯表示を無視してアイロンがけをすると、ワイシャツの生地を傷めてしまう恐れがあるので、必ず確認しておきましょう。

ワイシャツのアイロンがけの温度設定を確認する

ワイシャツの素材によってアイロンがけに適した温度が違います。
一般的に、綿100%のワイシャツは140~180度の高温、混合生地は140~160度の中温が適しているといわれています。

ちなみにワイシャツではほぼありませんが、アクリルやポリウレタンのような生地であれば、120度程度の低温でアイロンがけを行うのがおすすめです。

ただし、これはあくまで一般的な温度設定。洗濯表示に記載されたアイロンの温度の指定に従ってアイロンがけを行いましょう。

2. ワイシャツをアイロンがけする順番

ワイシャツにアイロンがけする場合は、どの場所からアイロンをかけるのか、順番を決めて行う方が効率よくかけられます。
ここでは、おすすめの順番に沿って、アイロンがけの手順を見ていきましょう。

襟(えり)

襟のアイロンがけ

まず、襟(えり)をしっかり開きます。襟の左右いずれかの端から中心に向かって、半分の位置までアイロンをかけます。終わったらアイロンを持ち替えて、反対の端側からも同様にアイロンをかけます。

このとき、裏側を先にアイロンがけすると、人目に付く表側がシワになる可能性があるので、必ず表側からかけるようにしましょう。
また、アイロンをかけるときは反対側の襟を軽く引っ張ると、シワが付きにくくキレイに伸ばせます。

肩(ヨーク)

肩にアイロンをかける

次は、肩(ヨーク)です。
ワイシャツをアイロン台の端にかけて、肩(ヨーク)を平らな状態に広げてから、アイロンをかけるとやりやすくなります。

このとき、先にアイロンがけをした襟が型崩れしないようにするために、襟を立てるのがポイントです。
また、襟の付け根と肩(ヨーク)との境界部分は、アイロンの先を使うとキレイにアイロンがけができます。ボタン周りなど他の場所にも応用できるテクニックです。

袖口(カフス)

袖口(カフス)部分にアイロンをかける

続いては、袖口(カフス)です。
袖口(カフス)を広げ、左右いずれかの端から中央に向かってアイロンをかけます。
裏側から表側の順にかけるとシワが寄らずキレイにできるほか、アイロンの先を使うとやりやすくなります。

袖口(カフス)のアキ(空いた部分)はきちんとそろえ、タックは上から押さえながら、やさしくかけるのがコツです。

袖(そで)

袖(そで)部分にアイロンをかける

次は、袖(そで)をアイロンがけしましょう。
袖の下の縫い目に沿って袖山を作り平らにして、袖口(カフス)から脇に向かってアイロンをかけていきます。
「袖口(カフス)→袖山→肩側」の順にかけてください。

このとき、袖口(カフス)を軽く引っ張りながらアイロンがけすると、シワが付きにくく、アイロン自体も滑らせやすくなります。

終わったら、袖をひっくり返して、同じ作業を繰り返します。

身ごろ

身ごろ部分にアイロンをかける

最後は、ワイシャツの身ごろです。

身ごろは、襟側を左にして「右前→後ろ(背中)→左前」の順で行うと、すでにアイロンをかけた部分が手前に残らないため、シワができません。
ボタン周りの箇所は、アイロンの先の方を当てるのがコツです。

また、スペースに余裕がある場合は、しっかりとワイシャツを広げてからアイロンをかけると、生地をずらしたりせずに済むためスムーズに作業できるでしょう。

3. 【保存版】上手にアイロンがけをする5つのコツ

続いては、上手にアイロンがけをする5つのコツをご紹介します。覚えておくだけで、ワイシャツをシワのないキレイな状態で着用することができますよ。

関連記事:上手なアイロンのかけ方!8つのポイント【クリーニングのプロ直伝】

アイロンがけは両手を使う

アイロンをかけるときは、両手を使うのがコツです。
例えば、アイロンがけの前に、両手でワイシャツの細かいシワを伸ばしておくと、生地がゆるんでシワが入るのを防ぐことができます。

また、ワイシャツを持っていない方の手で、生地を引っ張りながらアイロンをかけるのもポイントです。変な場所にシワが入ったままアイロンをかけてしまい、余計にシワが取りづらくなるのを抑えられます。

このとき、生地を引っ張る方の手は、アイロンからできるだけ遠い位置に置いてください。こうすることでやけどを防ぎ、生地全体のシワを伸ばすことができます。

ワイシャツを湿らせる

スチームアイロン

アイロンがけの際には、ワイシャツを少し湿らせておくとシワが伸びやすくなります。
湿らせるには、「スチーム」や「霧吹き」を使います。スチーム機能が付いているアイロンを使うのもおすすめです。

また、ワイシャツの素材に応じて、「スチーム」と「霧吹き」を使い分けるのがポイントです。

ウールなど目が細かい繊維の場合は「スチーム」を、綿や麻など目が粗い繊維の場合は「霧吹き」を使います。特に、目が粗い繊維の場合、「スチーム」では水滴が小さ過ぎて生地を素通りしてしまうため注意しましょう。

アイロンは一方向にかける

アイロンは一方向に

アイロンのかけ方の基本は、直線で一方向に動かすこと。いろいろな方向へジグザグに動かしたり、曲線で動かしたりするのは、かえってシワを作りやすくなるのでNGです。
じゅうたんなどの毛流れと同じく一方向に伸ばしてあげることで、生地の毛羽立ちを防いだり、繊維を整えたりすることができます。

また、アイロンの後ろ側へ力を入れて押すようにすると、滑りが良くなって、スムーズにアイロンがけができるでしょう。

生地が厚い部分は両面から

ワイシャツの襟や袖口(カフス)部分は、生地が厚く、片面だけのアイロンがけではシワがしっかり伸びません。アイロンの先を使って、細かく両面にアイロンをかけましょう。
生地が厚いとアイロンの熱がなかなか通りません。そのため、表裏両面からアイロンをかけることでキレイに仕上がります。

ジャケットなどを着る場合は、ワイシャツの襟や袖口(カフス)部分は最も人に見られやすい箇所なので、しっかりとシワを伸ばしておきましょう。
ささいな部分ではありますが、こういった細かいところに気を配れると、ワンランク上の仕上がりになります。

細かい部分からアイロンをかける

ワイシャツの細かい部分から、アイロンがけをするようにしましょう。
広い部分から始めると、後で細かい部分にアイロンがけするときに、せっかくアイロンをかけた場所にシワが入る恐れがあるからです。

基本的に、アイロンがけは細かい部分から広い部分へ、また、上から下へという順番にするとキレイに仕上がります。
順番を決めてアイロンがけをすれば、何度も同じ場所にアイロンをかけてしまうことを防ぎ、かつ余計なシワを作らずに済むでしょう。

4. アイロンがけを時短する方法

家事や仕事で忙しい方は、きめ細やかにアイロンがけするのは難しいものです。
そこで、毎日の仕事や育児などで忙しい方のために、アイロンがけを時短する方法をご紹介します。

洗濯ネットに入れて短めに脱水する

アイロンがけをする前の段階から、シワをできにくくするのもポイントです。
ワイシャツを洗濯する際には、ワイシャツを畳んで「洗濯ネット」に入れて洗うと、シワの発生や型崩れを防げます。

また、生地には、乾くときにぬれているときの跡が残る性質があります。そのため、脱水時間を短めにして、ある程度乾いてしまう前に洗濯機から取り出すと、余計なシワができにくくなるでしょう。

しっかりシワを伸ばしてから干す

シワを伸ばして干す

脱水が終わったら、ワイシャツを洗濯機から素早く取り出し、しっかりシワを伸ばしてから干しましょう。
シワを伸ばしながら干す手順は、以下の通りです。

  • ワイシャツの肩の部分を持って、上下に振りさばき、大きなシワを伸ばす
  • ワイシャツを軽く畳んでから叩き、小さなシワを伸ばす
  • 縫い目を伸ばしてから、ハンガーにかけて形を整える(第1ボタンまでとめる)

衣類に合ったハンガーを使う

ワイシャツを少し厚めのハンガーにかけて干すと、ずれにくく型崩れも防ぐことができます。
細いハンガーに干すと、衣類がハンガーに触れている部分に力が集中してしまいますが、厚めのハンガーを使うことで重さが分散でき、シワができにくくなります。

ハンガーの形とワイシャツの縫い目がずれないように、ていねいに干すのもポイントです。
また、前ボタンや襟・袖のボタンは全てとめて干すことで、型崩れやシワの防止になります。

5. ポイントを押さえて、手際よくワイシャツをアイロンがけしよう!

今回は、ワイシャツのアイロンがけを、効率的に、キレイに仕上げるコツについてご紹介しました。
アイロンをかける前の下準備をはじめ、かける順番、干し方などのポイントを押さえてワイシャツのアイロンがけをしてみてください。

また、「やっぱりワイシャツのアイロンがけは手間がかかる…」「キレイに仕上げる時間がない…」という方には、宅配クリーニングへお願いするのも一つの手です。

宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」では、「ビジネスパック」があり、スーツ・ワイシャツ・ネクタイなどビジネスアイテムのクリーニングに特化したサービスです。
中でもワイシャツは抗菌・防臭加工がついているので、ビシっとしたアイロンがけはもちろん、白さが持続する仕上がりも嬉しいポイント。

自分のライフスタイルに合わせて自宅と宅配クリーニングを上手に使い分けましょう!

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