セーターの洗い方を徹底解説!縮ませず正しく洗う方法
冬場にお世話になるニットのセーターやカーディガン。
冬の寒さをしのぐには最適の衣類ですが、衣類についた臭いや汗、しわなど、頻繁に洗えないからこそ気になるのが洗濯方法ではないでしょうか?
いざ、お気に入りの一着を自宅で洗濯しようとすると、心配になるのが「縮み」や「型くずれ」。
しっかりとポイントを押さえて正しい方法で洗えば、自宅でセーターを洗うことはできます。
そこで、今回はセーターを傷めたり縮めたりすることなく、自宅で洗濯する方法をご紹介していきます!
1.セーターを洗う前にココをチェック!
洗濯の前に、必ず「洗濯表示」をチェックしましょう。
「洗濯表示」とは、衣類を水洗いできるかどうかや、その際の水温の上限などを指示する表示のことです。
例えば、この表示であれば、「液温は30°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる」の意味です。
洗濯表示の詳細は、「新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!」記事でもご紹介しているので、見てみてください。
洗濯表示を無視して洗濯すると、元の風合いがなくなったり、セーターを傷めてしまうことになるので、必ず確認しましょう。
2.セーターを洗濯するときの注意点
セーターを洗濯する際に、気をつけたい注意点についてご紹介します。
セーターが縮んだなどの失敗を避けるために、しっかりポイントを押さえておきましょう!
洗剤の種類
セーターの洗濯では、衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を使います。
ウールでも化学繊維でも、セーターの生地はとてもデリケートなので、家庭用洗濯用洗剤によくある弱アルカリ性洗剤を使うと、生地がごわごわになるなど傷めてしまう恐れがあるからです。
準備
洗濯の前に汚れている部分をチェックし、前処理を行いましょう。
セーターの全体を見渡し、特に汚れている部分に衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤の原液をつけ、軽く叩いておくと、洗濯の際に汚れが落ちやすくなります。
特に、襟や袖口は汚れやすいので、しっかりチェックしましょう。
洗うとき
セーターの生地を傷めないように、必ず「手洗い」か、洗濯機で洗う場合は「弱水流コース」(手洗いコース・ドライコースなど)で洗うようにしましょう。 手洗いの場合は、荒く擦ったり揉んだりせず、上から優しく押すようにして洗うのがコツです。
乾かすとき
セーターは高温に弱く、縮んでしまうので、乾燥機に入れるのはNGです!
風通しの良い日陰に干して、自然乾燥させましょう。
また、ハンガーにかけて干すと伸びたり型崩れの原因になるので、平干しすると安心です。
3.セーターの洗い方【手洗い編】
では、手洗いでのセーターの洗い方をご紹介します!
洗濯の前には、「前処理」をしておいてくださいね。
洗剤の準備
洗面器などの容器を用意し、30度以下のぬるま湯を注ぎます。
次に、ぬるま湯に衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を入れ、洗浄液を作ります。
メーカーや種類にもよりますが、量の目安としては、水4Lに対して洗剤が10mlほどです。
洗い方
容器に入った洗浄液の中にセーターを浸し、優しく押し洗いします。
生地が傷んでしまうので、荒く擦ったり、揉んだりする洗い方はNGです。
デリケートな素材なので、あくまで「優しく」が基本です。
すすぎ方
次に、容器の中の水を捨て、新たにキレイな水を入れ、先ほどの押し洗いと同じ要領で、「すすぎ」を2回行ないます。
2回目のすすぎの時に、柔軟剤を入れるのがおすすめです。
柔軟剤を入れるとフンワリとした仕上がりになり、静電気の発生を抑えたり、着用した時につく汗の臭いなどに対する、消臭・防臭効果が期待できますよ。
干し方
すすぎが終わったら、洗濯機に入れて、30秒~1分ほど脱水します。
脱水したら、素早く洗濯機から取り出し、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。
干すときは、「干し方」がとても重要です。
特に、ウール100%のセーターは、干し方を間違えると縮んでしまう恐れがあるので、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- 直射日光の当たる場所は避け、風通しの良い日陰の場所で干す
- 干す前に、畳んでから両手で叩くなどして、シワを伸ばしたり網目を整えたりする
- 「平干し専用ネット」を使うか、テーブルやお風呂のフタなどの上に平らな状態で干す
- 竿にかける場合は、袖が垂れ下がらないよう、身頃と一緒にかけるようにする
こうすることで、セーターの型崩れや縮みを防ぐことができます。
4.セーターの洗い方【洗濯機編】
では、次は洗濯機でのセーターの洗い方をご紹介します!
洗濯機で洗う場合も手洗いと同じく、洗濯する前に「前処理」をしてくださいね。
準備
まずはセーターを裏返し、畳んで「洗濯ネット」に入れます。
この時、セーターの汚れが目立つ部分を極力表にして、ボタンがある場合は留めておきましょう。
洗濯ネットのサイズは、衣類を二つ折りにして、ぴったり収まるくらいの大きさがベストです。
セーターの生地は傷みやすいので、洗濯ネットに入れておくと安心ですよ。
洗い方|洗剤の種類
次は、洗濯機に30度以下のぬるま湯を張り、衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を入れて洗濯します。
セーターを傷めてしまうので、冷たい水や、高温のお湯は使わないようにしてください。
また、生地を傷めないように洗濯機のコースは、「手洗いコース」や「ドライコース」など弱水流の設定を選択しましょう。
すすぎ方
洗いが終わると、次は「すすぎ」をします。
この時、柔軟剤を使うとフワフワの仕上がりになり、静電気の発生の防止や消臭効果もあるのでおすすめです。
干し方
すすぎが終わったら、30秒~1分ほど脱水します。
脱水後は素早く取り出し、風通しの良い日陰で干します。
干す前に形を整えてから平干しをするのが、セーターを干す時のポイントです。
こうすることで、型崩れや縮まりを防ぐことができます。
セーターの生地は、ウールも化学繊維も高温に弱いので、乾燥機は使わないでください。
5.キレイに仕上げたいならクリーニングへ
自宅でセーターを洗濯することはできても、カシミヤやお気に入りのセーターは、やっぱり自宅洗いでは不安という方は、クリーニングに出すのがおすすめです。
セーターはデリケートな素材でできているので、自宅で洗濯しようとすると、毛玉がついたり、縮んだり、万が一の失敗も考えられます。
クリーニング店は、「洗濯に関するプロ」としての知識と技術を持っているので、我流で洗濯するより、はるかにリスクを減らせます。
そんなクリーニング店の中でも、特におすすめなのが「宅配クリーニング」です。
「宅配クリーニング」は、普通のクリーニング店とは違って店舗まで持っていく必要が無く、電話やメール一本で集荷・配達まで行ってくれるので、とても便利です。
コロナ禍で、わざわざ店舗まで足を運ばなくても、電話やメール一本でクリーニングしてもらえるのは、とてもありがたいです。
リモートワークが普及してきた今の状況にマッチした、クリーニングサービスですね。
セーターをご自宅で洗うのがどうしても不安な方は、「宅配クリーニング」も検討してみてくださいね。
6.まとめ
しっかりとポイントを押さえて正しい方法で洗えば、手洗いであっても洗濯機であっても、自宅でセーターを洗うことは十分可能です。
でも、縮んでしまったり、元のやわらかい風合いが消え、硬くなってしまうリスクもあることを忘れないでください。
比較的生地が丈夫なセーターは自宅洗いを、お出かけ用や繊細なデザインのセーターはクリーニングに出すなど、使い分けるのがおすすめです。
お気に入りのセーターを長く愛用できるように、ぜひ今回ご紹介した洗濯方法を参考にしてみてください。