洗濯物に嫌な臭いが残ることがあるのはなぜ?臭いの原因や対策方法を徹底解説!

UPDATE:2022.05.18
洗濯物に嫌な臭いが残ることがあるのはなぜ?臭いの原因や対策方法を徹底解説!

「洗濯したのにどうして臭うの?」「臭いの原因はなに?」など、洗濯物の臭いに関する悩みを持っている方も多いと思います。

そんなお悩みを持つ方のために、この記事では、洗濯物から嫌な臭いがする原因や、臭いを取るための効果的な洗い方や干し方まで徹底的に解説します。
ポイントさえ押さえておけば、洗濯物のあの嫌な臭いともサヨナラできますよ。

1. しっかり洗ったはずなのに洗濯物に嫌な臭いが残る原因は?

洗濯物をたたむ

「洗濯物をしっかり洗ったのになんだかクサイ臭いがする」という場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
まずは、衣類の洗濯時に嫌な臭いが残る原因について見ていきましょう。

洗濯物の嫌な臭いの主な原因は「雑菌」

カビや古い雑巾のような嫌な臭いの主な原因は「雑菌」です。
2011年に花王と愛知学院大学の河村好章教授が、洗濯物の嫌な臭いの原因となる「雑菌」の正体を、「モラクセラ菌」だと突き止めました。

モラクセラ菌自体はどこにでもいる一般的な菌の一つで、普段は臭いを発しません。しかし、洗濯物が乾くまでに時間がかかると、衣類に付着した水分や皮脂を栄養分として増殖します。やがて菌は排泄物を出すため、嫌な臭いが発生してしまうのです。

「後でまとめて洗濯するからいいや」と汗が付いたままの衣類をため込んだり、洗濯後の衣類を乾かさず放置したりすると、あっという間に雑菌が増殖するので注意しましょう。
洗濯物の臭いを防ぐには「いかに雑菌の発生を防ぐか」が重要で、「洗濯物の臭い対策=雑菌対策」と覚えておきましょう。

では、どのような状況下で雑菌は繁殖しやすくなるのでしょうか?

洗濯時に汚れが落としきれていない

洗濯物の汚れが落としきれていないと、雑菌が繁殖し悪臭の原因となります。衣類の汚れが落としきれない理由は、主に以下の2パターンです。

  • そもそも一度洗いでは汚れの落ちない洗濯物だった
  • 水量・洗剤量が少なかった

洗濯物に汚れが残ったままだと、臭いの原因菌にエサを与えてしまうことになりかねません。洗濯を行った後には、必ず衣類の汚れが落ちきっているかを確認しましょう。

洗濯物を洗濯機に入れたまま放置している

濡れた衣類をそのまま放置していると、臭いの原因菌が住み着き繁殖してしまいます。さらに、汚れが付いた衣類を放置すると、悪臭はさらに発生しやすくなります。

濡れた衣類はできるだけ早めに洗濯して、雑菌が繁殖する前にキレイにしてしまいましょう。
特にまとめ洗いを行う一人暮らしの方や、少人数の家族の場合には、衣類の放置による悪臭が発生しやすいため注意が必要です。

洗濯物が生乾きで完全に乾いていない

いくら丁寧に汚れを落としきっていたとしても、洗濯物が生乾きでは雑菌が繁殖してしまいます。
洗濯物が生乾きになりやすいシチュエーションは、以下の3つです。

  • 洗濯の乾燥機能が不十分だったとき
  • 湿度の高い室内で部屋干しを行ったとき
  • 風通しの悪い環境で洗濯を干したとき

特に、部屋干しの場合に洗濯物の生乾き現象が起きやすい傾向にあります。洗濯物をしっかり乾かすためにも、湿度が高い室内では除湿機を使って湿度を下げたり、サーキュレーターで空気を循環させたりしましょう。

関連記事:部屋干しの臭いの原因は?臭わない洗濯方法や干し方のコツを解説!

洗濯機に汚れやカビがある

いくら洗濯物の臭い対策を行ったとしても、洗濯機自体にカビや汚れが付着しているとそれが洗濯物の臭いの原因になってしまいます。

カビや雑菌などがたくさんいる洗濯機で衣類を洗うと、衣類にもたくさんの雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。臭いを防止するためには、洗濯後には洗濯機のフタをしっかり開けた状態にして内部を乾燥させるのが効果的です。

また、定期的に市販の洗濯槽専用のクリーナーを使用し、カビが発生しないようにしましょう。

2. 洗濯物の嫌な臭いを取るための対策方法~洗い方編~

重曹

続いては、実際に洗濯物の嫌な臭いを取るための対策をご紹介します。
自分にできそうな対策から試してみてください。

酸素系漂白剤を使って洗濯する

「酸素系漂白剤」を使うと洗濯物の臭いを防ぐことができます。洗濯前に衣類をしばらく酸素系漂白剤につけ置きすれば、衣類が除菌され臭い対策になります。

漂白剤には「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」の2種類がありますが、塩素系は効果が高い反面、色落ちの原因にもなるので色物の衣類には使わないようにしましょう。

タオルなら20分ほど漂白剤に衣類をつければ除菌効果が期待できます。長時間衣類を漂白剤につけると傷みやすくなるため、時間は最小限にとどめましょう。洗濯後にはすすぎをしっかり行い、繊維から漂白剤をしっかり落としてください。

なお、注意点としては、決して酸素系と塩素系の漂白剤を一緒に使わないでください。
その理由は、2種類の漂白剤を混ぜて使うと有毒ガスが発生し、大変危険だからです。また、素手で使用すると手荒れの原因になりますので、手袋などをはめてから使用することをおすすめします。

重曹を使う

臭いを防ぐには洗濯に「重曹」を使うのもおすすめです。重曹を活用すると、消臭のほか、洗濯物の皮脂成分を落としやすくする効果が期待できます。

使い方のコツは、お湯で溶かすこと。重曹は水で溶けにくいので、洗濯槽に40度前後のお湯を入れ溶かします。

そして、液体せっけん(合成洗剤ではない物)を通常使用量の半分、それと同量の重曹を混ぜて洗濯してください。

このとき、欲張って適正量より多くの重曹を入れないよう注意しましょう。重曹が多過ぎると、乾燥後の衣類に白い粉が発生したり、洗濯機のホースに粉が詰まったりする原因になります。
また、重曹はデリケートな素材には向いていません。服の傷みや色落ちの原因になるため、ウールやシルク、デニムや麻などの素材に重曹を使うのも避けましょう。

除菌・抗菌の効果がある洗剤を使う

洗剤を購入する際には、除菌・抗菌の効果がある物かを確認しましょう。
“除菌”と書かれている洗剤には菌を取り除く効果があり、“抗菌”と書かれていれば菌の増殖を防ぐ効果があります。

菌そのものを減らして繁殖を防ぐ洗剤を使えば、根本的な菌の数を減らし消臭・防臭効果を高められるのです。

洗濯機を除菌する

洗濯機をそのままにしておくと、雑菌やカビが増殖し、洗濯機そのものに菌が発生することもあります。そのため、「洗濯機自体を除菌する」ことも大切です。

特に、洗濯槽には目に見えにくい雑菌やカビが潜んでいるので、月に1回は洗濯層専用クリーナーを使いお手入れをしましょう。

洗濯層クリーナーの使い方は、クリーナーを洗濯槽に入れ、給水後に標準コースなどで洗うだけの手軽さです。槽洗浄コースがある場合は、槽洗浄コースを選択しましょう。
洗濯後は洗濯機のフタを開けたままにして、乾燥しやすいようにしておくのもポイントです。

お湯を沸かし煮沸消毒する

お湯を沸かして洗濯をする「煮洗い」をして、洗濯物を煮沸消毒する方法もあります。

臭いの原因であるモラクセラ菌は熱に弱く、高温のお湯で洗濯すると通常より洗浄力がアップするといわれています。特に皮脂汚れに効果的です。

汚れがひどい場合は、煮る時間を長くしたり、重曹を入れたりするとよいでしょう。
ただし、ポリエステルなどの化学繊維は高温に弱いので避けてください。また、シルクやウールなどのデリケートな衣類も、シワが寄ったり色落ちしたりする可能性があるため、煮洗いには向いていません。煮洗いは、綿や麻などの生地の場合にとどめておきましょう。

お風呂の残り湯は洗い時のみ使う

洗濯時に、お風呂の残り湯を使う方も多いと思いますが、お風呂の残り湯には雑菌がとても多いことをご存じでしょうか?
実は、お風呂の残り湯には数十万~数百万個の雑菌が発生しているというデータもあります。そのため、お風呂の残り湯は極力、洗濯には使わないようにしてください。
もし使う場合は、洗い時のみに使い、すすぎ時には菌の少ない水道水を使うようにしましょう。

3. 洗濯物の嫌な臭いを取るための対策方法~干し方編~

洗濯物を干す

洗濯物の臭いを取るためには、洗濯方法だけでなく、衣類の干し方を見直すのも重要なポイントです。
ここからは、洗濯物の嫌な臭いをしっかり取るための干し方をご紹介します。

洗濯後に素早く干す

洗濯が終わったら、すぐに干すようにしましょう。洗濯物を濡れたまま放置しておくと雑菌が増殖してしまいます。

万が一干し忘れてしまった場合、夏場は1時間、冬場は2時間経過していたら、臭いが発生していなくても洗い直すのがおすすめです。

自宅に浴室乾燥機がある場合は、積極的に活用するといいでしょう。

風通しの良い日陰や扇風機などで湿気を払う

洗濯物の臭いの発生を抑えるには、洗濯物を干す際に、風通しを良くして湿気を取り除くのが効果的。湿気を取り除くことで、雑菌の増殖を抑えることができます。

また、洗濯物は日向より日陰で干すのもポイントです。日向だと紫外線が直接当たり、生地が傷んでしまう恐れがあるため、風通しの良い日陰や、室内で扇風機の風を当てながら干すことをおすすめします。

ある程度乾いたらアイロンをかける

洗濯物がある程度乾いたら、アイロンをかけましょう。湿気が残ったままの洗濯物を放置すると、雑菌が増殖し臭いの原因となります。

臭いの原因であるモラクセラ菌は熱に弱いので、アイロンをかけることで殺菌が可能です。十分に湿気を取り除けば、生乾きの嫌な臭いの発生を抑えられます。

スチームアイロンを使う

洗濯物が熱に強い丈夫な生地の場合は、スチームアイロンを当てるのもおすすめです。

スチームアイロンは100度程度の高温になるため、殺菌効果がとても高く、生乾きの嫌な臭いの原因となるモラクセラ菌を除去してくれます。また、高温のスチームは菌だけではなくダニにも効果的です。
スチームアイロンを使えば衣類のシワもしっかり取れるので、家事の時短にもつながります。

コインランドリーの乾燥機を利用する

洗濯物のしつこい臭いが気になってきたら、コインランドリーの乾燥機を利用するのも効果的です。

衣類を乾燥させる温度が、家庭用の洗濯乾燥機は約60度前後なのに対し、コインランドリーの乾燥機は約80~120度ほどと家庭用の洗濯乾燥機と比べて高温です。ほとんどの雑菌は高温に弱いため、コインランドリーの乾燥機の方がより殺菌効果が期待できます。
ただし、洗濯物がデリケートな素材の場合、高温によって生地を痛めてしまう恐れがあるため注意しましょう。

消臭スプレーを使用する

一時的な臭い対策としておすすめなのが、消臭スプレーの使用です。ただし、消臭スプレーでは臭いの根本的な解決にはならないため、生乾きの衣類をすぐに着る必要がある場合など、緊急時の対策として考えましょう。

消臭スプレーの中には、抗菌・防臭効果が高い物もあります。洗濯物の臭い対策に使う場合には、菌の数を減らし、増殖を防ぐタイプを選ぶのがポイントです。

4. 宅配クリーニングの活用もおすすめ!

洗濯物の臭い対策には「宅配クリーニング」を活用する方法もおすすめです。
どんなに洗濯方法を工夫しても、しつこい臭いや汚れは、なかなか落ちないもの。自分でやるのは限界だと感じたら、「洗濯のプロ」に依頼するのも一つの手です。

通常のクリーニングでは、衣類を店舗に持ち込む必要がありますが、「宅配クリーニング」の場合は、衣類を詰めて送るだけなので、自宅にいながらクリーニングが出せるのが特長です。

すでに衣類に付いてしまった臭いも、通常のクリーニングメニューにプラスで「汗抜き加工」をお願いすると、確実に嫌な臭いを落としてくれます。

いざとなれば、「プロに頼む」選択肢があることを、覚えておくといいですね。

数ある宅配クリーニングのなかでも、おすすめしたいのが「RE:KURI(リクリ)」です。
リクリの特徴の1つでもあるのが、洗濯における工程は、すべて自社工場で行い、1点1点の衣類を徹底管理していること。毎回ろ過された、クリーンで無臭な溶剤を用いて洗濯しているため、家庭洗濯より洗浄力が高く、清潔な状態で衣類が返ってきます。

そんなリクリの「洋服パック」には、充実したオプションが揃っており、特殊な溶剤を使って気になる汚れや臭いを落とす「汗抜き加工」がおすすめです。

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5. 洗濯物の臭いは雑菌の繁殖が原因!しっかり対策して臭いを防ごう

洗濯物に嫌な臭いが残る原因は「モラクセラ菌」の繁殖。雑菌の増殖を防ぐためには、洗濯時に酸素系漂白剤や重曹を使うなど、ご紹介した対策を試してみるのがおすすめです。
また、洗濯層自体に雑菌が繁殖している場合も考えられるため、専用クリーナーで定期的に洗浄するようにしましょう。

自宅での洗濯で臭いが取れない場合や手間をかけたくないという方は、宅配クリーニングの活用も検討してみてください。衣類をクリーニング店に持ち運ぶ手間もないため、忙しい方や小さなお子さんがいる方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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