「しまった!」コーヒーをこぼした時のシミ抜き・応急処置の方法は?
「コーヒーや食べ物を服やカーペットにこぼしてしまった!」という経験をしたことありませんか?
特に外出先などで大切な服にコーヒーのシミがついてしまったら焦りますよね。
コーヒーをこぼしたら、すぐにクリーニング店に持っていけると一番安心ですが、すぐに持っていけない時は、正しい応急処置を知っておくと、シミにならずに済むことも。
今回は、コーヒーのシミ抜き方法について応急処置から自宅でできる方法まで分かりやすく解説します。
これでうっかりコーヒーの染みがついても大丈夫!
1.コーヒーの成分は?汚れにあった落とし方
まずはコーヒーのシミ抜きをする前に、あらかじめシミの成分を理解しましょう。
衣類のシミになる成分は、主に油性や水溶性の種類に分けられます。
水溶性は文字通り、水に溶ける汚れなので「水」を使った染み抜きが基本となりますが、気をつけたいのは、油溶性の場合です。
水で落ちると思い油溶性の染みに水をかけてしまうと、汚れが固まって落ちにくくなってしまうんです。
コーヒーの成分は水溶性なので、水に溶けやすい性質。
衣類にシミが付いたらすぐに水と洗剤で洗うと、シミになりにくいです。
シミが付いてから時間が経つほど取りづらくなるので、もしコーヒーをこぼして衣類にシミが付いたら、できるだけ早く対処するようにしてください。
また、シミ抜きの前に、衣類に付いている「洗濯表示」を確認することも忘れないようにしましょう。
洗濯表示とは「水洗いできるか」「洗濯機で洗えるか」など、衣類の取り扱いについて細かく指示する記号のことです。
中には水洗いができないデリケートな素材の衣類もあるので、水を使用するシミ抜き作業の前には必ず洗濯表示を確認することが大切です。
洗濯表示については、新しくなった洗濯表示 全41種の見方を徹底解説!」コラムも参考にしてみてください。
2.応急処置の方法
コーヒーは水溶性なので、シミが付いてからすぐに応急処置をすれば、シミをきれいに落とせる可能性が高いです。
シミ抜きでは水に加えて中性洗剤を使うのがおすすめですが、外出先では手元に洗剤がない場合が多いですよね。
そんな時は、水を含ませたハンカチなどでシミの部分を軽く叩くだけでも違います。
ここでは「ついコーヒーを服にこぼしてしまった」という時の応急処置の方法をご紹介します。
<コーヒーのシミ抜き(応急処置)で必要なもの>
- タオルやハンカチなどの布(いらなくなったTシャツの布などでも可)
- 水
- 食器用中性洗剤(水で薄めて使います)又は手洗い用せっけん
<コーヒーのシミ抜き(応急処置)の手順>
①タオルやハンカチなどの乾いた布でコーヒーのシミの箇所を軽く叩き、水分を吸収する
※シミの部分をこするのはNG。こするとかえってシミが広がる危険性があります。
▼
②水で薄めた食器用中性洗剤または手洗い用せっけんを布の一部につける
▼
③洗剤またはせっけんを付けた布で、コーヒーのシミの箇所を軽く叩く
※軽くポンポン叩くのがコツです。
▼
④布の中で洗剤またはせっけんを付けてない部分に水を含ませて、シミの部分を軽く叩く
▼
⑤乾いた布で、服に付いた残りの水分を取る
身の回りにある物でできるため、コーヒーのシミが付いたら素早く応急処置をしましょう。
3.コーヒーのシミ抜きの手順
応急処置をした後は、本格的なシミになる前にクリーニング店に持っていくのが一番ですが、クリーニングに出す時間がない場合は自宅でできるシミ抜き方法を試してみてください。
コーヒーのシミ抜き手順をみていきましょう。
用意するもの
- 食器用中性洗剤
- タオル
- 歯ブラシ
自宅で染み抜きを行う場合は、台所用洗剤などの中性洗剤を用意しましょう。
服を裏返してタオルをはさむ
服を裏返して間にタオルをはさみます。
服を裏返すのは、シミを落とす時、裏側から押し出すようにして汚れを落とすと効果的なんです。
シミの部分に直接タオルが当たるようにはさむのがポイントです。
洗剤をつけて叩く
食器用の中性洗剤をシミの箇所にたらし、指を使って軽くなじませます。
こうすることで服についていたコーヒーのシミが浮き上がってきます。
次に、歯ブラシを使ってシミの箇所を優しくトントンと叩いていきます。
シミの内側から外側に向かって叩くとシミを広げてしまうおそれがあるので、シミの箇所の外側から内側に向かって叩くのがポイントです。
水を使ってすすぐ
洗面器やバケツなどに水を張り、しっかりすすぎます。
前工程の洗剤をつける作業でシミが浮いているので、揉み洗いなどせず、水で優しくそそぐようにしてください。
もしシミが残っている場合、「洗剤をつけて叩く」工程を2・3回繰り返してみてください。
洗濯機に入れて洗う
一連のシミ抜き作業が終わったら、最後は洗濯機に入れていつも通り洗濯するとより安心です。
以上でシミ抜き作業は完了です。
ここまでの作業でも汚れが落ちない場合は、クリーニング店に持っていき、落ちるかどうか一度相談してみてください。
4.カーペットのシミ抜き方法
次に、「うっかりコーヒーをカーペットにこぼしてしまった!」場合のシミ抜き方法をご紹介します。
「こぼした直後」と「時間が経過してしまった場合」に分けて説明していきますね。
こぼした直後
コーヒーをカーペットにこぼした直後は次の手順で対処します。<用意するもの>
- ティッシュまたはキッチンペーパー(タオルを使用する場合は不要)
- 乾いたタオル2枚
- 洗剤
- 水
<作業手順>
①ティッシュ・キッチンペーパー・乾いたタオルなどを使い、コーヒーの水分をしっかりと拭き取る
※乾いたタオルなどに汚れが移るようにするのがコツです。
▼
②タオルを水で濡らしてから固く絞る
▼
③先ほどのタオルに洗剤を数滴たらしてなじませる
▼
④同じタオルを使ってシミの箇所を上から叩くようにして拭き取る
※染みが広がってしまうため、タオルでこするのはNGです。
▼
⑤使ったタオルを水ですすいで洗剤を落とし、しっかりと絞る
▼
⑥同じタオルを使って、再び④の要領で叩くようにして水拭きをする
▼
⑦用意しておいた別の乾いたタオルで水分を拭き取る
時間が経過してしまった場合
<用意するもの>
- カーペット用の洗剤
- ブラシ(ヘアブラシまたは洋服用のブラシ)
- 掃除機
- 乾いたタオル
<作業手順>
①カーペットの色落ちを確認するため、カーペット用の洗剤をつけた白い布を端っこに押し付けて、白い布に色が移るか確かめる
▼
②カーペットの奥にあるゴミやホコリなどの汚れを浮き上がらせるため、コーヒーのシミがついた箇所の周辺にブラシをかけ、毛足の部分を起こす
▼
③浮き上がった汚れを掃除機を使って吸い取る
▼
④シミの周辺に水をたらして湿らせる
▼
⑤シミの箇所にカーペット用の洗剤をつけて乾いたタオルで汚れを拭き取る
▼
⑥シミの汚れがなくなるまで⑤の作業を繰り返す
丸洗いできないカーペットに、ぜひ試してみてください。
5.水洗いできない場合はクリーニング店へ
衣類の中には、ウール(羊毛)やシルク(絹)など、デリケートで水洗いできないものもあります。
そうした衣類にコーヒーのシミがついた場合、自宅で対処するのが難しいので、豊富な知識と技術を持つ「洗濯のプロ」、クリーニング店にお願いしましょう。
忙しくてどうしてもクリーニング店に行く時間がないという方には、「宅配クリーニング」がおすすめ。
「宅配クリーニング」は普通のクリーニング店のように店舗までわざわざ服を持っていく必要がなく、ネットでの注文で集配からクリーニングまで一貫して行なってくれるのでとても便利です。
衣類の状態を見て、完全にシミ抜きが出来ない場合もあるので、まずは問い合わせしてみるのが良いです。
6.まとめ
今回は、衣類やカーペットについたコーヒーのシミ抜きの方法をご紹介しました。
コーヒーのシミの成分は水溶性のため、すぐに応急処置を施せばある程度のシミは取れる可能性があります。
コーヒーの染みは時間との勝負!
衣類をダメにしないためにも、迷ったらすぐにクリーニング店に相談してみてください。
もしコーヒーをこぼしてしまっても、この記事で説明したポイントを思い出して慌てず落ち着いて対処してくださいね!