新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
みなさんの衣類の裏のタグについている「洗濯表示」が、平成28年12月から変わっていることはご存じでしたか?
旧洗濯表示は全部で22種類だったものが、新しくなって19種も増えているんです。
この記事では、新しくなった「洗濯表示」の全41種類の見方を、徹底解説していきます!
1.そもそも洗濯表示とは?
そもそも、「洗濯表示」とは何でしょうか?
洗濯表示とは、「洗濯」「漂白」「タンブル乾燥」「自然乾燥(干し方)」「アイロン」「ドライクリーニング」「ウエットクリーニング」の7種類の図柄で、衣類の取り扱いについて指示したものです。
洗濯表示に従うことで、衣類を痛めずにお手入れすることができます。
洗濯表示は平成28年(2016年)に、それまでの全22種類のものから、新JIS規格に沿った全41種類の新洗濯表示に変わりました。
「海外取引が増えてきたこと」「洗剤の多様化」「乾燥方法の多様化」といった様々な事情があり、日本工業規格(JIS)からグローバル化に対応すべく国際標準化機構(ISO)の規格に表示変更されたようです。
これにより、洗濯表示の記号が大幅に増え、洗い方がより細かく分類されたため、よりいっそう衣類に適した洗い方が可能に。
また、新しい洗濯表示は海外で使われているものと統一されたので、海外で購入した衣類も、取り扱い方法が分かりやすくなったんです。
2.新しい洗濯表示は「基礎記号+付加記号・数字」で構成される
では実際の新しい洗濯表示を確認していきましょう。
新しい洗濯表示は、「基礎記号+付加記号・数字」の構成からできています。
この基本形を、覚えておいてくださいね。
基礎記号は5つ
まず、基礎記号から解説します。
新しい洗濯表示は、5つの基本記号からできています。
付加記号・数字
次に、付加記号と数字を解説します。
新しい記号は国際規格なので、「強弱」などの日本語表記はありません。
その代わりに、付加記号や数字で、強さや温度、禁止を表しています。
●強さを表す付加記号
記号の下に描かれる二本線は、非常に弱い処理を表します。
「線の数が多いほど弱い」と覚えておきましょう。
●処理温度を表す付加記号
処理温度は、付加記号と数字で表します。
乾燥処理やアイロンの温度などは「・」で表示し、点の数が増えるほど、温度は高くなります。
ただし、乾燥処理記号とアイロン仕上げ処理記号で、表す温度が異なります。
乾燥処理記号の場合・・・ドット1個が上限60°C、ドット2個が上限80°C
アイロン仕上げ処理記号の場合・・・ドット1個が上限110°C、ドット2個が150°C、ドット3個が上限200°C
洗濯液の上限温度を「数字」で表示します。
この場合、30・40・50度以下の水で洗濯できることを表しています。
●処理・操作の禁止を表す付加記号
全5種類の基本記号に重ね書きした×印は、その記号が表す処理・操作ができないことを表します。
要するに、「禁止」「やってはいけない」ということです。
3.全41種類の洗濯表示を徹底解説!
では、いよいよ全41種類ある、新洗濯表示を一つひとつ解説していきます!
●洗濯(水洗い)の洗濯表示
新しい洗濯表示では洗濯機洗いと手洗いがどちらも桶のマークに統一されました。
●漂白の洗濯表示
漂白は三角の記号を使って表現されます。
衣類用漂白剤を大きく分けると、白物の衣類に使用する「塩素系」と、色柄物の衣類にも使える「酸素系」の2種類があります。
従来の表示は塩素系漂白剤に関する記号のみでしたが、新しい取扱い表示では酸素系漂白剤の記号も追加され、使い分けがしやすくなりました。
●タンブル乾燥
タンブル乾燥(タンブラー乾燥)とは、家庭用のドラム式洗濯乾燥機のように衣類を回転させながら温風を当てる乾燥方法です。
乾燥機を使えるかどうかがわかるように、新たに設定された洗濯表示です。
●自然乾燥
衣服の記号で表現するのではなく、タンブル乾燥と同じく四角の記号を使って表現されるようになりました。
●アイロン仕上げ
アイロン型の記号で表示され、温度は「ドット(・)」の数で表現されます。ドットの数が多いほど高温という意味です。
●ドライクリーニング
溶剤や洗い方が細かく表現されるようになりました。
ドライクリーニングは、一切水を使わず有機溶剤で衣類を洗います。有機溶剤で洗うことで油性の汚れをよく落とすことができます。型崩れなどを防ぎ、衣類への影響を最小限にした優しい洗い方です。
●ウエットクリーニング
ウエットクリーニングとは、クリーニング店の洗濯方法の一つで、デリケートな衣類を特殊な技術を使って水洗いをし、専用の仕上げ設備やアイロンなどを使用して仕上げまで行う水洗い処理です。
家庭での水洗いが難しいもの、夏物など汗(水溶性)の汚れがついたものに向いています。
4.まとめ
衣類の中にはお取り扱いが難しいものもあります。
お気に入りの一着を購入する時は「洗濯表示」をしっかり確認しましょう。
また、衣類を洗う時は家庭で洗濯できるか、クリーニング店に出さないと洗えないかも
しっかり確認して、衣類に合った取り扱いをしてくださいね!
洗濯表示に従って洗濯すれば、お気に入りの服ももっと長く着ることができるようになりますよ。