自宅でできるダウンジャケットの正しい洗濯方法と注意点を徹底解説!
軽くて暖かいダウンジャケットは、冬の必須アイテムです。次のシーズンにも気持ち良く着られるように、シーズン終わりにはキレイに洗っておきたいですよね。
でも、気になるのが、「ダウンジャケットの洗い方を知らない…」「そもそも、ダウンジャケットって自宅で洗えるの?」といった洗濯方法ではないでしょうか?
そこでこの記事では、ダウンジャケットの正しい洗濯方法や、洗濯時の注意点について解説します。併せて、ダウンジャケットの洗濯に失敗してしまった場合の対処法についてもご紹介します。
1. 自宅でもダウンジャケットは洗える?事前にチェックしよう
「ダウンジャケットは自宅で洗えるのか?」と心配な方もいると思いますが、いくつかのポイントを押さえれば、自宅でもダウンジャケットを洗うことは可能です。
ダウンジャケットを自宅で洗う際のチェックポイントを見ていきましょう。
洗濯表示をチェックする
洗濯前にはダウンジャケットに付いている「洗濯表示」タグをチェックし、自宅で洗えるかを必ず確認しましょう。水洗いの洗濯表示があれば、自宅でもダウンジャケットを洗えます。
洗濯表示は、衣類を取り扱う際の注意事項について指示するマークです。ダウンジャケットの洗濯に失敗しないためにも、洗濯表示の指示をしっかり守りましょう。
- 衣類が水洗いできるかどうか
- 洗濯時の水温の上限
- 適切な乾燥の仕方
水洗いできない衣類を洗うと、衣類の風合いや仕上がりが変わってしまうこともあるので気をつけてください。
■洗濯表示のマーク例
なお、水洗いのほかにも衣類にはたくさんの洗濯表示があります。以下のコラムで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
生地の素材をチェックする
ダウンジャケットの生地の素材によっては自宅では洗濯できないケースもあります。
ナイロンやポリエステル素材のダウンジャケットの場合には、自宅での洗濯が可能です。しかし、以下のような繊細な素材のダウンジャケットは、自宅での洗濯には適しません。
- レザー
- フェイクレザー
- ウール
- シルク
- シームレス型異素材ミックス品
これらの素材のダウンジャケットを洗濯すると、生地が傷んだり縮んだりしてしまう原因になります。「お気に入りのダウンジャケットをダメにしてしまった…」という事態を避けるため、このような素材の生地の場合は自宅での洗濯はしないで、プロのクリーニング店に任せましょう。
汚れが気になる箇所は前処理をする
洗濯表示を見て、水洗いできることを確認したら汚れが気になる箇所を「前処理」をします。前処理は、以下の手順で行います。
- ダウンジャケットの全体を見渡して、ひどく汚れている部分がないかチェックする
- 洗面器などの容器にぬるま湯と適量の「おしゃれ着用中性洗剤」を入れて洗浄液を作る
- 作った洗浄液をスポンジに染み込ませる(ひどい汚れには原液を直接塗布する)
- 汚れが気になる箇所を軽く叩き、洗浄する
襟、袖口、ポケット口、裾(表と裏)、肘、前身ごろなどは、シミが付きやすいのでしっかり汚れをチェックしましょう。食べ物などのシミが付いている場合は、「シミの部分洗い用洗剤」や「液体酸素系漂白剤」を使うと効果的です。
スポンジを使う際は、生地を傷めないようにスポンジの柔らかい部分を使うことと、こすらないように注意してください。
2. 自宅でダウンジャケットの洗う方法~手洗い編~
自宅でダウンジャケットを洗う方法には、手洗いと洗濯機洗いの2つがあります。
まずは手洗い洗濯のポイントを見ていきましょう。
ダウンジャケットのファスナーなどを閉じて形を整える
ファスナー、フック、ボタンなどは、洗濯中に引っ掛かり生地を傷めてしまう恐れがあるので、洗濯の前にあらかじめ閉じておきましょう。
フードにファーが付いている場合は外しておき、水洗いが可能な状態にします。
専用洗剤でやさしく洗う
ダウンはデリケートな素材のため、洗う際には「おしゃれ着用中性洗剤」か「ダウンジャケット用の専用洗剤」を使いましょう。
洗い方の手順は以下の通りです。
- 30度以下の温度のぬるま湯を、ダウンジャケットが十分漬かるくらい用意する
- ぬるま湯に、適量の衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を混ぜて、洗浄液を作る
- ダウンジャケットをぬるま湯にひたし、上下に40回ほどやさしく押し洗いする
押し洗いする際は両手を使い、ダウンジャケットをやさしく沈めたり浮かせたり繰り返し洗浄液を生地に浸透させるのがポイントです。また、生地を傷めてしまうので、もみ洗いは避けてください。
すすぎと脱水もやさしくする
押し洗いが終わったら、すすぎと脱水をします。押し洗いと同様に生地を傷めないようにやさしく行うのがポイントです。
手順は以下の通りです。
- 洗濯機で30秒ほど脱水する
- 再び洗いの工程と同じやり方でやさしく押し洗いをして、すすぎを2回行う
- すすぎが終わったら、再び30秒ほど脱水する。長くやり過ぎると生地が傷むので、脱水は必ず30秒ほどにとどめる
洗濯機で脱水を行うときに、洗濯槽が大きく揺れて洗濯機が止まることがありますが、この場合は洗濯機での脱水は止めましょう。代わりに、洗面器などの容器の中でダウンジャケットを丸めて絞った後、タオルで水分を拭き取って脱水します。
風通しの良い所で陰干しする
すすぎと脱水が終わったらダウンジャケットを干します。
手順は以下の通りです。
- 洗濯機からダウンジャケットを素早く取り出し、形を整える
- 風通しの良い日陰に干す
- 表面が乾いてきたら、ダウンジャケットを軽く叩きながら羽毛をほぐす
軽く叩くのは、羽毛の位置が偏ったり羽毛が固まったりするのを防ぐためです。この工程を行うことでダウンジャケットが元の形を維持して、羽毛のボリュームが復元しやすくなります。
3. 自宅でダウンジャケットの洗う方法~洗濯機編~
次に、自宅の洗濯機でダウンジャケットを洗う際のポイントをご紹介します。通常の衣類の洗濯方法とは違う注意点をしっかり押さえておきましょう。
ダウンジャケットを折り畳んで洗濯ネットに入れる
ダウンジャケットを洗濯機で洗うときは、洗濯ネットを活用します。
手順は以下の通りです。
- ダウンジャケットをキレイに折り畳んで洗濯ネットに入れる
- 洗濯機の中にダウンジャケット全体がつかる量の水を張り、適量の衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を入れて洗浄液を作る
- ダウンジャケット全体を数回押すようにして、洗浄液が生地の中に入るようにひたす
2、3回しっかりと水に沈め、ダウンジャケットが浮かないようにするのがポイントです。それでも浮いてくる場合は、大きめのバスタオルをかぶせると水に沈みやすくなります。
モードは「手洗い」や「ドライ」にして洗う
洗濯機の「手洗い」や「ドライ」モードを選択し、洗いとすすぎを行います。
この時、標準モードで洗ってしまうと洗濯の力が強過ぎて、ダウンジャケットが傷んでしまう原因になってしまいます。必ずできるだけやさしく洗えるモードで洗濯しましょう。
洗濯機の機種によっては「丁寧洗い」「ソフト洗い」などの別の名前がつけられている場合もありますので、自宅の洗濯機の取扱説明書などで確認してください。
脱水は1分以内にする
脱水は長くかけ過ぎず、1分以内にとどめておきましょう。長時間脱水してしまうと、ダウンジャケットの羽毛が大きく偏ってしまいます。
長時間の脱水しかできない場合は、手洗いと同じように洗面器などの中で絞った後、タオルで水分を拭き取る方法で脱水してください。
陰干しした後に乾燥機で仕上げる
脱水後は陰干しをします。
干し方の手順は以下の通りです。
- 羽毛が偏らないように、ダウンジャケットをよくほぐして形を整える
- しっかり形を整えたら、風通しの良い日陰に干す
- 干す時間は2、3日を目安にする
自宅でダウンジャケットを干す際は時間がかかります。その日のうちに乾燥まで終えたい場合にはコインランドリーを利用するといいでしょう。ダウンは傷みやすい素材のため、乾燥の際には低温を選ぶのがポイントです。
4. ダウンジャケットの洗濯で失敗してしまったときの対処法
自宅でダウンジャケットを洗ってみたものの、洗濯に失敗してしまったらどうすればいいのでしょうか?
最後に、万が一ダウンジャケットの洗濯に失敗してしまったときにできる対処法をご紹介します。
ダウンジャケットがつぶれて、ぺちゃんこになった場合
ダウンジャケットは洗濯後に羽毛の偏りをしっかりほぐさないと、羽毛同士が固まり薄くぺちゃんこになってしまう場合があります。これは、羽毛が絡みあったり湿気を含んでしぼんだりしていることが原因です。
ぺちゃんこになったダウンジャケットを復活させるには、羽毛同士の絡まりを解消し湿気を飛ばす必要があります。まずは、ダウンジャケットを乾燥機に入れて低温乾燥。ほとんどの場合、乾燥機を使うことで、ダウンの中綿に空気がしっかり入り、ふんわりとした状態に戻ります。
しかし乾燥機を使っても、ぺちゃんこの状態から復活しない場合は、中綿に汚れが溜まり羽毛同士がくっついてしまっている状態なので水洗いが必要です。水洗いかウェットクリーニングが可能なクリーニング店に依頼しましょう。
ダウンジャケットにシミができてしまった場合
ダウンのキルティング部分の縫い目には汚れがたまりやすく、洗濯の際に汚れをしっかり落とさないとシミになってしまうケースも多いです。もしダウンジャケットにシミができてしまったら、汚れをしっかり落とすために洗い直しをしましょう。
シミの種類にもよりますが、皮脂汚れなどにはダウン専用の洗剤を使うのも効果的です。ドラッグストアやホームセンターなどで入手できます。ダウンの洗浄に適した成分が配合されていて、羽毛へのダメージをできるだけ抑えて洗い上げることができるでしょう。
5. 安心&キレイに仕上げたいならクリーニング店へ
ここまで、自宅でタウンジャケットを洗う正しい洗濯方法をご紹介しました。
でも、中には「大事にしているダウンジャケットを自分で洗うのはやっぱり不安…」と思われる方もいるでしょう。
自宅で洗うのは自己責任なので、失敗のリスクがあるのはどうしても否めません。
そんな場合は、クリーニング会社に頼むのがおすすめです。
特におすすめなのは、自宅にいながらクリーニングが出せる「宅配クリーニング」です。
「宅配クリーニング」は、店舗までダウンジャケットを持ち込む必要がなく、WEBや電話で申し込みができて、集配・配達も行ってくれてとても便利です。
また、カナダグースやモンクレールなどの高級ブランドのダウンジャケット専用のコースもあります。
宅配クリーニング 「RE:KURI(リクリ)」の「ダウンマイスター」コースは、高級ブランドのダウンジャケット専用のコースで、洗い・シミ抜き・色補正・撥水加工・乾燥・保管まで全て対応しています。
全行程、マイスターと呼ばれる熟練職人が行う質の高いクリーニングがポイントです。
リクリは、創業50年以上、約200店舗のクリーニング店を運営しているので、クリーニングの実績も多く、あなたの大切なダウンジャケットを傷めることなく、豊富な知識と技術でしっかりと洗濯してくれますよ。
ダウンジャケットをご自宅で洗うのが、どうしても面倒だったり不安だったり、キレイに仕上げたい方は、「宅配クリーニング」に頼んでみてはいかがでしょうか。
6. ダウンジャケットは失敗しないように正しく洗濯しよう!
ここでご紹介したように、ダウンジャケットは自宅でも洗濯可能です。ただし、必ず「洗濯表示」タグを見て、水洗い可能の表示があるかどうかを確認してください。
また、洗い方には手洗いや洗濯機洗いの2つの方法があり、それぞれの洗い方のポイントに注意して失敗しないようにしましょう。
ダウンジャケットは繊細な衣類なため、無理に自宅で洗濯をしないで、プロのクリーニングに任せるのも一つの方法です。「汗抜き加工」「シミ抜き」「撥水加工」などのオプションや、ダウン専用コースを活用すれば、プロの技でしっかりと仕上げてもらえます。