服(衣類)をクリーニングに出す最適な時期や頻度は?
衣類にはスーツ・ワイシャツ・コートなど、その種類や素材はさまざまであり、どのタイミングでクリーニングしたら良いのかわからない方もいらっしゃると思います。
- 服をクリーニングに出すタイミングっていつがベストなの?
- どのくらいの頻度でクリーニングした方が良いの?
この記事では、服ごとにクリーニングに出す最適な時期や頻度を種類別にご紹介します。
クリーニング後のキレイな状態を保つ保管方法も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 【種類別】服(衣類)をクリーニングに出すのに最適な時期
衣類はクリーニングに出す最適な時期が種類によってそれぞれ違います。
そこで、衣類別にクリーニングに出す時期をまとめました。
月 | 衣類の種類 | クリーニングに適している理由 |
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表を見ると、衣類をクリーニングに出すタイミングはそれぞれ意味があることが分かりますね。
では、クリーニングに出すタイミングは着た後がよいのか?着る前がよいのか?悩む方もいらっしゃるはず。
おすすめのタイミングをご紹介します。
衣替えで衣類をしまう前のクリーニングがおすすめ
クリーニングに出すなら「しまう前(着た後)のクリーニング」がおすすめです。
服を着ようと思ったときに「襟元が黄ばんでしまって着られない…」なんて経験ありませんか?
これは普段の洗濯で落ちなかった汚れが浮き出てしまったことが原因。
しまう前にクリーニングをしておくと、こういったトラブルが防げます。
では具体的にどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。
保管時の黄ばみや虫食いを防ぐことができる
クローゼットに衣類をしまっていると、まれに黄ばみや虫食いができますが、これは普段の洗濯で落ちなかった汚れが浮き出てしまったり、衣類の汚れに気づかず放置したために起きるトラブルです。
■シミや虫食いの仕組み
- 汚れが化学反応を起こして衣類の繊維に染み付く
- 汚れをエサにする虫が湧いて衣類の繊維ごと汚れを食べる
シーズンオフの衣類は、半年以上しまったままなので、浮き出た汚れに気づかず、次シーズンに取り出したときには手遅れ・・ということも。
しまう前にクリーニングをしておくと、こうしたことが防げます。
次のシーズンも気持ちよく着られるように、衣替えのタイミングでクリーニングに出すようにしましょう。
繊細な素材の衣類も長持ちする
「高級・繊細な素材の衣類をクリーニングに出すのは抵抗がある……」と感じる方もいらっしゃいますよね。
しかし、扱いにくい衣類こそクリーニングに任せた方が安心ですし、衣類が長持ちします。
クリーニング店では、洗濯のプロが素材にあわせて洗濯方法や洗剤を選びながらクリーニングするため、家庭よりも衣類のダメージを抑えることができます。
扱いにくい素材の衣類は、汚れたままクローゼットにしまわずに、プロの手でキレイにしてもらってからしまいましょう。
2. 【種類別】服(衣類)をクリーニングに出す最適な頻度を紹介
次に、衣類の種類別にクリーニングに出す頻度をご紹介します。
クリーニングは「家庭で洗えない衣類や季節ものをお任せするお店」というイメージが強い方もいるかもしれません。
ですが、家庭では落とせない汚れを落とせるクリーニングを活用すれば、普段着も長く着用できますよ。
全ての衣類に言える最適なクリーニング頻度
どの衣類でも頻繁に着るものであれば、1カ月に1度はクリーニングに出すことをおすすめします。
普段家庭で洗濯している衣類でも、見えない汚れがついていることがあるので、プロのクリーニングでしっかりキレイにしてもらいましょう。
家庭洗濯よりも行き届いた洗いができるのがクリーニングの利点ですが、頻繁に出すには、受け取りのタイミングや経済的にもやりくりが必要です。
衣類の着用回数や、衣類の状態に合わせて計画的にクリーニングに出してくださいね。
スーツの最適なクリーニング頻度
次に、スーツをクリーニングに出す頻度を確認しましょう。スーツはシーズンごとにクリーニングに出す頻度が異なります。
■スーツをクリーニングに出す頻度
- シーズンごとに1回
- 汗をかく季節は2週間に1回
スーツは、作業着などとは違い、ホコリ・汚れが多い環境で着用する衣類ではないため、1シーズンに1回クリーニングに出せばキレイな状態で管理できます。
夏場など汗をかく季節は、スーツに汗や皮脂がつき汚れやすくなるため、2週間に1回はクリーニングに出しましょう。
その他、食事の席で、タバコなどの匂いが気になった場合は、その時点でクリーニングに出すようにしてくださいね。
ネクタイなどの小物も一緒に出すようにすると、どちらもキレイな状態を保てるようになりますよ。
また、クリーニング店ではスーツのクリーニングにオプションをつけられるお店があります。
冬は静電気やほこりを防ぐ静電気防止加工が、夏場は汗汚れをきれいにできる汗抜き加工がおすすめです。
関連記事:スーツの洗濯に利用したい宅配クリーニング 【出し方・頻度・料金相場・注意点】を解説!
ワイシャツの最適なクリーニング頻度
スーツと同じタイミングで着用するワイシャツは、肌に触れる面も多いため汗や皮脂の汚れがつきやすいです。
汗や皮脂汚れを防ぐためにも、家庭での洗濯に加えて、最低でも1カ月に1度はクリーニングを利用しましょう。
ワイシャツの中には柄物や速乾効果などの機能が付随したものがありますが、これらのタイプは家庭での洗濯が原因で変色や機能が低下する場合があります。
そのため、家庭よりもクリーニングにお任せした方が安心です。
関連記事:宅配クリーニングでワイシャツの出し方を解説!頻度・料金相場も紹介
コートの最適なクリーニング頻度
コートもスーツと同じく1シーズンに1回が主な頻度です。
シーズンが終わったらクローゼットにしまいますが、その前に必ずクリーニングに出してください。
コートは一見汚れが目立たなくても、一番外気と接している衣類のため、思った以上に汚れています。
また、コートの内側も冬場にかく汗や皮脂汚れがついているので、クリーニングでしっかりきれいにしてもらいましょう。
クリーニング店なら、家庭で洗濯が難しいダウンコートや毛皮のコートも取り扱えますよ。
関連記事:コートの宅配クリーニングの出し方は?選び方・料金相場・注意点を解説
ズボンの最適なクリーニング頻度
ズボンは種類や着用のタイミングでクリーニングに出す頻度が違います。
普段着用するズボンであれば、汚れの状態にあわせてクリーニングに出せば問題ありませんが、あまりはかないズボンは状態を見てクリーニングに出しましょう。
礼服のズボンは着用後すぐに出せば、返却後そのまま収納できるので、急に礼服が必要なシーンがあっても安心です。
■ズボンのクリーニング頻度
- 礼服のズボン … 着用後すぐに
- 普段着用のズボン … 2週間~1カ月に1回程度
- あまりはかないズボン … 折り目が薄い・シワが目立つ場合に
クリーニング店ではズボンの折り目加工オプションや、撥水加工オプションがあります。
ズボンの見た目や機能を高めたいときに役立つため、覚えておきましょう。
ワンピースの最適なクリーニング頻度
ワンピースもズボンと同じく、種類や着用のタイミングでクリーニングの頻度が変わります。
■ワンピースのクリーニング頻度
- 普段着用のワンピース … 1カ月に1回程度
- 冠婚葬祭用やおしゃれ着 … 着用後すぐ
- 長期間保管していたもの … 着用前にも
おしゃれ着用や冠婚葬祭用のワンピースは、繊細な生地でできているものや、装飾されているものが多いです。
そのため、家庭で洗濯すると失敗する可能性があるため、プロに任せた方が安心ですよ。
また、長い間着用していなかったワンピースは、シワやカビが発生している場合もあります。
シワはドレスの見た目を損ない、カビはアレルギーや肌トラブルの原因になるため、長い間着ていなかったワンピースは着る前にクリーニングに出しましょう。
プリーツ加工がされたタイプであれば、プリーツ加工オプションをつけるとよりきれいに仕上がります。
振袖や浴衣の最適なクリーニング頻度
振袖や浴衣は、一見わからなくても汗や皮脂、砂ほこりなどの汚れがついているので着用後すぐにクリーニングに出してください。
長期間保管していたものを着る場合は、先ほどのワンピース同様、シワやカビの影響が考えられるため、着用前にもクリーニングに出しましょう。
近年洗える着物も多数販売されていますが、キレイな状態を保ちたいならクリーニングでメンテナンスしてもらうことをおすすめします。
着物を着て汗をかいた場合は、汗取りオプションをお願いすると汗染みや生地の変色を防げるため、よりきれいに保てるようになります。
関連記事:浴衣の宅配クリーニングの出し方【時期・頻度・料金相場】
3. クリーニング後の衣類の上手な保管方法
衣類の管理は、「クリーニングに出せば終わり!」というものではありません。
クリーニングの効果を長持ちさせるには、上手な管理方法を知っておく必要があります。
クリーニングから戻ってきた衣類の保管方法をご紹介します。
仕上がり具合の確認をする
クリーニング店では、細心の注意を払って衣類を取り扱いますが、まれに仕上がり不具合が生じる場合があります。
クリーニング店によっては、不具合があってもすぐに気が付けば無料で再度クリーニングしてもらえるお店もあります。
ただし、仕上がり品を受け取ってから7日間以内など期日が設けられている場合が多いので、衣類を受け取ったときに必ず仕上がり具合を確認するようにしましょう。
■クリーニングでの仕上がりチェック
- ベルト・ファー・フードなどの付属品がそろっているか
- 汚れやシミは落ちているか
- ほつれなどはないか
- ボタンなどがそろっているか
不具合があればすぐにお店に連絡しましょう。
すぐにビニールから外して陰干しする
クリーニング店から戻ってきた衣類は、ビニールがかかっていますが、すぐに外してください。
ビニールがかかった状態で収納すると、衣類が密閉され温度が高くなります。
ビニール内が蒸れた状態になり、カビやにおいの原因となるため、ビニールのつけっぱなしは厳禁です。
陰干しすれば衣類の湿気が逃げるため、ビニールを外したあとは風通しのよい所に置いておきましょう。
洋服の量は収納スペースの8割を保つ
クローゼットやタンスに衣類がぎゅうぎゅうに詰め込まれていると、通気性が悪くなり湿気や雑菌がこもりやすくなります。
衣類のカビやにおいの原因になるため、収納スペースの利用は全体の8割までを保つようにしましょう。
収納スペースに余裕があると、衣類の管理や取り出しが簡単にできます。
収納スペースの余裕づくりは、洋服の管理面でもおすすめです。
防虫剤は適量を使用して定期的に虫干しする
収納に防虫剤を利用する際は、適量を利用しましょう。
防虫剤のガスは重い気体のため、上から下に降りていきます。クローゼット内は吊り下げるタイプを利用し、タンスでは衣類の上におくとより効果的です。
また、衣類は定期的に陰干しを。
風を通すことで湿気が逃げるため、カビやニオイの防止に効果的です。クリーニングから返ってきてすぐに行うことで、有機溶剤のニオイも気にならなくなりますよ。
4. 洋服ごとに違うクリーニングのタイミングを押さえておこう!
クリーニングのタイミングは衣類ごとに異なります。
それぞれのタイミングを正しく押さえて、計画的にクリーニングを利用すれば、いつでもキレイな衣類に袖を通せます。
また、忙しくてクリーニング店への持ち込みが難しい方は、宅配型のクリーニングの利用がおすすめです。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」は、宅配型のクリーニングだけでなく、衣類の長期管理サービスも行っています。
「クリーニングを依頼したいけどお店に持ちこむ時間がない」「シーズンオフの衣類を預けたい」など、活用できるサービスが多数あるので、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。