服に虫食いがあった場合の見分け方!原因と対策

UPDATE:2022.05.06
服に虫食いがあった場合の見分け方!原因と対策

衣類に穴があいているのを見つけても、虫食いかほつれか見分けるのは難しいもの。
虫食いの場合は、1か所だけでなく何か所も穴があいている場合が多いです。
さらに、長期間保管していて穴が開いている場合は、1か所しか穴があいていなくても虫食いの可能性が高いです。

この記事では、衣類の虫食い穴の特徴や見分け方、対処方法について詳しくご紹介します。

1. 服の虫食い穴の特徴と見分け方

衣類チェック

服に穴があいていた場合、衣類を好む虫によるものなのか、たまたま引っ掛けただけなのか、判断するのは難しいですよね。
もし虫食いであれば、他の衣類も被害にあっている可能性が高いため、早急に対処する必要があります。

まずは、衣類にあいた穴が虫食いによるものかどうか、見分ける方法についてご紹介します。

複数の穴があいていたら虫食いの可能性が高い

衣類に複数の穴があいていたら、虫食いの可能性が高いです。

偶然にも複数回衣類を引っ掛けることは少ないため、虫食いによってあけられた穴と考えてよいでしょう。

また、穴があいていなかったとしても生地の厚さが所々異なり、まだら模様のようになっている場合も、繊維を食べる虫によるものの可能性が高いです。

長く保管していた洋服の穴は虫食いの可能性が高い

長く保管していた衣類に穴があいていたときは、虫食いの可能性が高いです。

オフシーズンの間に一度も出さなかった衣類などが該当します。

逆に、穴を見つけたとき「つい最近着たときにはなかったのに…」という場合は、虫食いではなくどこかで引っ掛けてあいた穴の可能性が高いです。

2. 服の虫食い原因と注意点

そもそも、なぜ虫食いの被害にあうのでしょうか?

きちんと予防をしていたにも関わらず、虫食いに遭ったという方もいるはず。
虫はどのような時期に、どこからやってくるのか?衣類を好む虫について解説します。

虫食いが発生しやすい季節や時期

衣類に虫がつきやすい時期は、気温が15〜25度、かつ卵から幼虫が孵化する春から夏にかけてといわれています。
この時期、虫たちが好むウールのセーターやマフラーなどの動物の毛を使用した冬物衣類はクローゼットにしまわれています。
まさに、虫たちにとって最適な環境にあるといえるでしょう。

虫はどこから入ってくるの?

虫食いの原因となる虫は、どこから入ってくるのでしょうか。

外出中に、屋外にいた成虫が服にくっついて家に侵入し卵を産むこともあれば、干している洗濯物に卵を産みつけてその卵が孵化する場合もあります。
また、窓の隙間から成虫が入ってきて、部屋に保管していた衣類に卵を産みつけることも。

虫は湿気のある場所を好み、主にウールやカシミアなど動物の毛が使われた天然素材が栄養源。
湿気があり衣類がたくさんある場所は、こうした虫たちにとって食べ物もあり居心地のよい場所なのです。

クローゼットやタンスの虫の種類

衣類を好んで食べる虫は、主に以下4種類です。

  • イガ
  • コイガ
  • ヒメカツオブシムシ
  • ヒメマルカツオブシムシ

「イガ」「コイガ」などのイガ類は、屋外で鳥の巣を主な住処としており、年に2~4回ほど卵を産みます。
産卵期は5~10月で、一度に産む卵の数は40~100粒ほど。

一方で、「ヒメカツオブシムシ」「ヒメマルカツオブシムシ」などのカツオブシムシ類は、幼虫は暗い場所を好みます。
成虫は明るい場所を好むため、白色などの明るい衣類に引き寄せられて屋内に侵入する場合も。
産卵は年に1回4~7月に行われ、一度に30~80粒ほどの卵を産みます。

虫は同じ場所で発生しやすく他にも移る可能性がある

衣類を好む虫が活発になる環境についても知っておきましょう。

虫は、温度が15~25度かつ湿度60%以上の暗所で活発になります。
また、繊維の混ざったホコリも食べるため、ホコリが溜まる場所にも集まりやすく、締め切ったクローゼットや衣装ケースの中は虫にとって過ごしやすい環境です。

このような衣類を好む虫にとって居心地がよい環境は、きちんと対策しなければ、次々と増殖して他の衣類や部屋に移る可能性が非常に高くなります。

3. 服の虫食いを見つけたときの対処方法

エプロン女性

衣類に虫食いを見つけたときの対処法をご紹介します。

衣類に穴があいているのを発見した場合、その衣類を保管していた場所や衣類自体にまだ卵や幼虫がいる場合があります。
そのため、早急に駆除して被害を食いとめましょう!

クローゼットやタンスなど保管場所の虫を駆除する

まず、衣類を保管していたクローゼットやタンスなど、衣類の保管場所全体にいる幼虫や成虫を駆除します。

収納している衣類をすべて取り出し、部屋の窓を開けて換気をします。
換気が十分にできたら、保管場所にスプレー式の殺虫剤をまんべんなく撒きましょう。
その後、殺虫剤のニオイがなくなるまで時間を置きます。

虫食いの服と一緒に保管されていた服をすべて洗濯する

次に、虫食いにあった衣類と一緒に保管していた衣類はすべて洗濯しましょう。

他の衣類にも虫や卵がついている可能性が高いため、そのまま保管場所へしまうと虫食いの被害が広がる可能性が!
衣類の洗濯表示を確認して、水洗いできるものは水洗いし、自宅で洗えないものはクリーニング店へ依頼しましょう。

洗濯できない服も含めてアイロンをかける

水洗いした衣類には、アイロンをかけることをお忘れなく。
アイロンの熱を利用し、卵や幼虫を駆除することができます。

水洗いできない衣類で、すぐにクリーニングに出せない場合は、アイロンがけだけはしておきましょう。

アイロンをかけたら、市販の「防虫剤」と一緒に保管場所にしまいます。

穴のあいた服を補修する

大切な衣類は、できるだけ長く着たいもの。穴があいてしまっても、修復すればもう一度着ることができます。
素材や衣類の種類別に修復方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

Tシャツ 小さい穴であれば、Tシャツと同じ色の糸を何度も通して穴を塞ぎます。
塞いだ箇所にアイロンをかけると、修正箇所が目立ちにくくなります。
やや大きめの穴の場合は、100円ショップなどで売っている「アイロン接着布」がおすすめ。布を穴の裏から当ててアイロンをかけるだけなので簡単です。
動物の毛を利用した衣類
(セーター・マフラーなど)
穴が小さい場合は、縫い針と衣類の色によく似た糸を用いた「穴がかり」をします。穴が大きい場合は100円ショップなどで売っている「ニードルパンチ」で、原毛を穴の部分へ穴が目立たなくなるまで刺します。
スーツ ほとんどのスーツには購入時に「修復布」がついてきます。修復布を穴の後ろに当てて、アイロン接着剤をつけてアイロンをかけるだけで修復できます。

もし、自分で修復するのが難しかったり、うまく修復できるか自信がなかったりする場合は、無理をせず「かけつぎ専門店」へ依頼しましょう。
「かけつぎ専門店」とは、衣類にあいた穴を塞いで修復してくれるお店のことです。
完全に元通りにはなりませんが、修復のプロが施してくれるため、一目見て目立たないレベルに修復してくれますよ。

大切に着続けたい衣料は、自分で修復せずにできるだけプロにおまかせしましょう。

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4. 服の虫食いを予防する方法

衣類の虫食いを防ぐために、衣替えのタイミングや日頃のお手入れで気をつけたいポイントをご紹介します。
きちんと対策をしておくと、「衣類を取り出したら穴があいていた!」という事態も避けられるでしょう。

衣替えで服をしまう前に必ず洗濯をする

ドラム洗濯機取り出す

衣替えの際、シーズン中に1回以上着た衣類は必ずしまい洗いをしましょう。

というのも、冬場であっても思った以上に汗をかいているもの。
そのため、衣類には目には見えない汗のシミや皮脂汚れがついており、虫食いの原因となる幼虫が付着したり、成虫が卵を産みつけやすい環境になっています。

水洗いができない衣類は、できるだけクリーニングに出しましょう。
また、あまりお金をかけたくない場合でも、アイロンがけだけはしておきましょう。

天気が良い日に虫干しをしてしっかり乾燥させる

湿気が少なく天気がよい日は、衣類を風通しのよい日陰で干し、しっかり乾燥させましょう。
こうすることで、防虫にもなるだけでなく、カビの発生も防げます。
ただし、あまり長時間干すと紫外線が衣類にダメージを与えてしまうため、4時間ほど日陰で干すのがおすすめ。

屋外で干す場合は、せっかくキレイにした衣類に再び虫がつかないようブラッシングしてからしまうようにしましょう。

クローゼットやタンスに防虫剤と防湿剤を置き、定期的に換気する

衣類を食べる虫が好むのは、湿度の高い場所です。
そのため、衣類の保管場所には防虫剤・防湿剤を置き、定期的に換気をしましょう。

クローゼットであれば、定期的に扉を開けて換気することを忘れないように。
また、クローゼットに衣類をしまう場合は、できるだけ衣類同士の隙間を開けて風通しをよくしておくのもポイントです。

5. 衣類に虫食いを発見したら虫の駆除だけではなく対策まで!

衣類にあいた穴は、穴の数や衣類の保管期間によって虫食いかほつれかを判断できることがわかりました。

もし、虫食いだと思ったら保管場所に入れたすべての衣類を取り出し、保管場所の虫をすべて駆除しましょう。
また、一緒に保管していた衣類にも虫や卵がついている可能性があるので、すべて洗濯してください。

衣類は水洗いできる・できないに関わらず、できればクリーニング店へ依頼したほうがよいでしょう。
クリーニング店なら、衣類へのダメージを最小限におさえつつ専用の溶剤でキレイにしてくれるので安心です。
さらに、多くのクリーニング店には「防虫加工」サービスがあり、市販の防虫グッズよりも効果が期待できます。

自宅でのメンテナンスは面倒という方におすすめしたいのが、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」です。
リクリでは、自社工場で、一点ずつ検品し、衣類に合った洗濯方法でクリーニングしてくれます。
オプションメニューで「防虫加工」もあるので、カシミヤや高級ニットなどは、通常のクリーニングメニューにプラスしてお願いするのもオススメです。
また、キレイになった衣類をそのまま来シーズンまで預かってくれる「保管サービス」も行っており、自宅の収納スペースをスッキリさせたいという方も、一度リクリに相談してみてはいかがでしょうか?

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