「ドライクリーニング」とは?「水洗い」との違いについて解説
おしゃれ着によく見られる「ドライクリーニング」の洗濯表示。
クリーニング店でやってもらえることはなんとなくわかるのですが、具体的にどのような洗濯方法なのか知らない方も多いのではないでしょうか?
実は、「ドライクリーニング」は水を使わず洗うため、「水洗い不可」の衣類を傷めず安全に洗えるんです。
今回は、「ドライクリーニング」と「水洗い」それぞれの洗濯方法と落とせる汚れの種類、メリットとデメリットについて詳しくご説明いたします。
1.「ドライ可」=洗濯機の「ドライコース可」ではない!?
洗濯表示の「ドライ可」の表示を見ると、思わず洗濯機の「ドライコース」が頭に思い浮かびますよね。
実は、「ドライ可」の“ドライ”はクリーニング店の「ドライクリーニング」のことを表しています。
洗濯機の「ドライコース」は、傷みや縮みの原因となる洗う力や水流、脱水の加減が弱くなるように設定されているコースで、クリーニング店の「ドライクリーニング」とは全く別物です。
そうとは知らずに、「水洗い不可だけど、ドライ対応だから…」と、勘違いして洗濯機の「ドライコース」で洗うと、衣類を傷める恐れがあるので要注意です!
では、「ドライ可」の洗濯表示が示す「ドライクリーニング」とはどんな洗濯方法なのでしょうか。
2.「ドライクリーニング」と「水洗い」の違いとは?
クリーニング店で依頼できる「ドライクリーニング」は、水を使わず特殊な溶剤を使用して洗います。(洗濯表示に「ドライ可」と記載された衣類にのみ施せます。)
自宅やコインランドリーの洗濯機は、そうした溶剤の使用に対応していないので、ドライクリーニングが行えないんです。
一方で「水洗い」は、水と衣類用洗剤を用いて洗濯します。
「水洗い可」の洗濯表示が記載された衣類にのみ可能で、自宅とクリーニング店両方でできる洗濯方法です。
落とせる「汚れ」の種類が違う
「ドライクリーニング」と「水洗い」は、洗濯方法の他にも落とせる汚れの種類が異なります。
「ドライクリーニング」が得意な汚れは、油脂に溶けやすい「油溶性」の汚れ。
例えば、ファンデーションや食べ物の油汚れなどが当てはまります。
「水洗い」が得意な汚れは、主に水に溶けやすい「水溶性」の汚れ。
汗汚れ・血液・果汁・アルコールといった幅広い汚れに対応できる他、タバコの匂いなども落とせます。
「水洗い」のメリットとデメリット
「水洗い」のメリットは、衣類に付着したほとんどの汚れがほぼ落とせること。
通常の水洗いだけでは落ちにくい泥汚れなども、水+重曹+手洗いの組み合わせで落とすことが可能です。
一方でデメリットは、ウールやレーヨンなど水に弱い素材でできた衣類を洗うと、変形したり色落ちする場合があること。
水洗いできるからといって、洗濯表示の「手洗い」マークがついているものを洗濯機で洗って失敗…なんてこともあるので、丁寧に取り扱う必要があります。
「ドライクリーニング」のメリットとデメリット
「ドライクリーニング」のメリットは、「水洗い不可」の衣類に付着した汚れを落とせること。
それに加えて、水を使わないため生地や素材へのダメージを抑えつつ洗うことができます。
一方でデメリットは、汗汚れやジュースなどの「水溶性」の汚れは落としにくいこと。
「ドライクリーニング」で表面の汚れがキレイになったと思っていても、繊維に染み付いた汗汚れなどの汚れは蓄積されたままなんです。
その他にも、「ドライクリーニング」で使用する溶剤をきちんと管理できていないクリーニング店に出すと、衣類の汚れや臭いがひどくなる可能性があります。
クリーニング店を外から見ても、ドライ溶剤が管理されているかどうかは実際の仕上がりを見るしかないのですが、「衣類から石油のツンとする臭いがする…」そのように感じた場合は注意が必要かもしれませんね。
では、溶剤管理をきちんと行っていて、安心してお任せできるクリーニング店はどこでしょうか。
清潔・安心の「ドライクリーニング」を行う、おすすめの宅配クリーニング店「RE:KURI(リクリ)」についてご紹介します。
3.清潔・安心のドライクリーニングならリクリ
宅配クリーニング店リクリのドライクリーニングの洗い方や、ドライクリーニングをした衣類をより長持ちさせるためにおすすめのオプションメニューについて見ていきましょう。
洗濯が終了するたびに有機溶剤を「ろ過」
リクリの自社工場で行われる「ドライクリーニング」には、素材へのダメージを抑えつつ汚れを落とす特殊な溶剤が使われます。
この溶剤は、環境汚染になってしまうことから、使用しても水のように排水できません。
では、使用後の溶剤をそのまま使い回すのでしょうか!?
リクリでは、洗濯1回ごとに、使用後の溶剤を専用のフィルターにかけてろ過し、溶剤に含まれた汚れをキレイに取り除いてから再利用しています。
こうした工程をきちんと行い溶剤をキレイな状態で保てているため、ドライクリーニング独特の石油系の臭いも極力抑えることができているんですね。
「ドライクリーニングに出したけど、臭いが苦手だったからそれ以来利用していない…」
そんな経験をされた方も、一度リクリにお任せしてみてはいかがでしょうか。
「水洗い不可」でも「ドライ可」の衣類は全て「洋服パック」で注文できる
リクリの「ドライクリーニング」を出すときは、リクリ公式サイトより「洋服パック」を選んでください。
【「洋服パック保管なし」コースの料金】
衣類の点数 | 「保管なし」コース |
---|---|
5点 |
8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 |
11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 |
15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 |
17,600円(1点あたり880円) |
「保管なし」コース |
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5点 8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 17,600円(1点あたり880円) |
※すべて税込価格です。
※9/1~2/28は「保管あり」コースを受け付けておりません。
上記の料金表のとおり、点数が多い方が一点あたりの値段が安くなるので、「家で洗えないものは、シーズンごとにまとめて出す」といった使い方がおすすめです。
しかし、先にご紹介したように、「ドライクリーニング」が得意なのはファンデーションや口紅などの「油溶性」汚れ。
「水洗い不可」の衣類に「水溶性」汚れが付着した場合、どのようにして落とせばいいのでしょうか。
「ドライクリーニング」+「汗抜き加工」で水溶性の汚れにも対応!
「水洗い不可」の衣類に付着した「水溶性」汚れには、「洋服パック」のオプションメニュー「汗抜き加工」がおすすめです!
「汗抜き加工」とは、ドライクリーニングとは異なる特殊な溶剤を用いて、「水溶性」の汚れも洗えるようにするオプションメニュー。
「水洗い不可」の衣類にも、「水洗い」と同様の効果を与えられるのです。
- 「洋服パック(ドライクリーニング)」=「油溶性」の汚れを落とす
- 「汗抜き加工」=「水溶性」の汚れを落とす
「洋服パック(ドライクリーニング)」+「汗抜き加工」で付着したほとんどの汚れを落とせるため、衣類が長持ちしますよ。
■「汗抜き加工」の料金 |
---|
1点 770円 |
2点 1,540円 |
3点 2,310円 |
4点 3,080円 |
※料金は全て税込価格です。
その他、便利な「汗抜き加工」の使い方や、自社工場での作業工程を以下の記事で詳しくご紹介しているためあわせて読んでみてください。
「汗抜き加工で衣類が長持ち?クリーニング店の汗抜き加工とは」はこちら!
<ご留意事項>
「汗抜き加工」は基本的に「ドライクリーニング可」の衣類なら施せますが、「合成皮革」や「スパンコール」などの特殊な素材が使われた衣類には施せません。
お手持ちの衣類に「汗抜き加工」が施せるか、あらかじめ確認することをおすすめします。
4.まとめ
「ドライクリーニング」と「水洗い」の違いについてご紹介しました。
「水洗い」は水に溶けやすい「水溶性」の汚れ落としが得意で、「ドライクリーニング」は「油溶性」の汚れ落としが得意な洗濯方法です。
「水洗い不可」の衣類に付着した「水溶性」の汚れは、クリーニング店の「ドライクリーニング」に加え、「汗抜き加工」を施してもらうのがおすすめ!
「水溶性」と「油溶性」両方の汚れを落とせば、衣類がより長持ちしますよ。