衣類の汚れにはどんな種類がある?
最近、おうち洗いOKの衣類が
どんどん増えていますね。
洗えるスーツとか。
というコンセプトで
どんどん新しい商品が生まれています。
クリーニング店を取り巻く環境は
年々厳しくなる一方です。
家庭用洗濯機や家庭用洗剤も
すごい進化しています。
クリーニング離れは今後も
どんどん進んでいくでしょうね。
家庭洗濯とクリーニングの違い、
クリーニングの存在意義を訴えて
いけないお店はどんどん
なくなっていくでしょう。
でも、まだ「おうちで洗えますよ」
くらいは可愛いものです。
もし、こんな商品が世の中に
現れたら・・・
クリーニング店どころか、
洗剤メーカーも消えてなくなるでしょう!
その商品とは!?
汚れない服
汚れがつかない服
すみません。
今世紀中には無理であることを祈ります。
冗談は横において
「汚れなんてつかなきゃいいのに」
というのが本音ですね。
でも、残念なことに衣服の汚れというのは
着ていなくてもつくんですよね。
目で見てわかる汚れもあれば、
目で確認できないような汚れもついています。
これらの汚れはそのまま放置しておくと
シミや黄ばみ、臭いの原因になってしまいます。
衣類の汚れはきっちり落としてしまうのが基本。
ここでは汚れの種類について考えてみます。
衣類につく汚れは
体から出るものによる汚れ
外からつく汚れ
に分けられます。
体から出るものによる汚れとは
汗や皮脂による汚れです。
外からつく汚れとは
空気中のチリやホコリ
自動車の排気ガス
タバコの煙
などなど。
こうした汚れを落とす
洗濯、クリーニングはとても大切な作業です。
効果的に汚れを落とすには
まず敵のことを知っておかなければなりません。
衣類につく汚れを先ほどとは
違う視点で分類すると
- 油性汚れ
不溶性汚れ
水溶性汚れ
特殊汚れ
に分けられます。
油性汚れ
動物の脂肪や植物油の成分のほか、
鉱物性の油分も含まれます。
油性汚れの原因となるものは
私たちの体から出る皮脂
自動車の排気ガス
食べこぼし
などがあります。
不溶性汚れ
砂、ホコリ、鉄粉などです。
不溶性汚れの原因となるものは
主に空気中のチリの成分に含まれています。
水溶性汚れ
果汁、スープなどの飲食物、汗汚れなどです。
汗汚れは目に見えにくいものですが、
汗汚れが蓄積すると衣類が固くなります。
また、糖やタンパク質の汚れを放置すると
虫食いの被害に合いやすくなります。
これらの汚れを落とさず
アイロンをかけたりすると
変色やシミになる場合もあります。
特殊汚れ
食品のデンプンや血液汚れ、カビなどです。
衣服が水分を含んでいると
一度殺菌していても
空気中に胞子があると
カビは発生します。
これらの汚れは、どれかが単独で
ついているということは少なく
複合してついています。
それぞれの汚れには
適切な落とし方、落とす順番があります。
上のイラストのような汚れの構造だと、
最初に油汚れを落とさないと
水溶性汚れが落としにくくなります。
家庭では無理な汚れや、特に大切な衣類は
プロのクリーニング店にお持ち下さいね。