石鹸の歴史
洗濯、食器洗い、に使う石鹸や洗剤ですが、いったいいつ頃から使われていたのでしょうか?
石鹸の歴史は実はとても古く、メソポタミア文明の頃には使われていたようです。
メソポタミアで発掘された粘土版に石鹸の製造方法が記されているんですね。
灰を水に加えた灰汁を洗濯に使っていたようです。
灰汁はアルカリ性ですから、汚れ落ちはいいはずです。
大昔の人もそのことに気付いていたというのはすごいですね。
古代ローマ時代にサポーという場所で洗濯をしていた人が、汚れ落ちがいいことに気付きました。
なぜ汚れ落ちが良かったかというと、その川には、羊を焼いた脂肪が熱で溶けて、灰と混ざったものが流れていたんです。
つまりは脂肪酸と灰のアルカリでできた天然石鹸です。
このときの地名にちなんで、石鹸のことをソープというようになったみたいです。
また、灰汁だけでなく、尿を発酵させて作ったアンモニアも洗濯に使われていたようです。
アンモニアは主に、動物繊維でできた衣類の洗濯に使っていたようですが、確かにアンモニアのアルカリは灰汁に比べて弱いですから、動物繊維がアルカリに弱いということも知っていたということですね。
古代の人の生活の知恵というのもすごいものです。