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プロに聞く洋服のお手入法

今年の冬は暖冬の予想みたいですね。

実際11月も下旬になりますが、
例年に比較して全然寒くありません。

寒いのが苦手な人は暖冬歓迎!かもしれませんが、
経済的には冬が暖かいというのはよろしくないですね。

暖房器具は売れない、冬物衣料は売れない、、、

私がいるクリーニング業界も
冬が寒くて、冬物衣料が売れたほうが
春の衣替えのシーズンが忙しくなります。

1月くらいからは寒くなって欲しいです。
こんな気温なので、まだ本格的な冬物衣料を
出していない人も多いかもしれませんね。

ダウンジャンバーなんてまだ着ないよ

という人が多いでしょうが、
本格的な冬を迎える前に、
着る前のお手入れはいかがでしょうか?

11月末まではダウン製品半額キャンペーンやってます。

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「クリーニングすれば、きれいになる!」
と思って、皆さん大切な洋服を
出してくれます。

なかにはクリーニングに出せば
「新品と同じになる」と
思われている方もいらっしゃいます。

クリーニング屋の使命は、
大切にされている洋服を
一番いい状態に仕上げること。

家庭で洗濯するより
断然キレイになるし
アイロンだって家庭で
アイロンかけるより
めちゃめちゃキレイになります。

プロとしてお金いただいてますんで
当然ですね。

でも、クリーニングに出して
こんなことになることも。

元の状態の写真はありませんが、
ま、この状態で着るような人は
いないと思いますので
まともな状態だったのでしょう。

それがこんなことに
なってしまったんです!

この服の素材、ポリウレタンと言います。

フェイクレザーというほうが
わかりやすいですかね。

本革と同じような質感なのに
本革より全然安く買えます。

ここ10年くらいで増えました。

私もフェイクレザーのジャケット
何着か持っています。

ポリウレタンはソファーの
張地などにも使われています。

ポリウレタン素材のソファーって
長く使っていると
表面にヒビが入ったみたいに
ボロボロになった経験ありませんか?

ポリウレタンは、2種類の化学物質を
結合させ反応させることで
生まれた化合物です。

衣服で利用されるポリウレタンは、
服を作るときに結合させた部分が、
体から出る皮脂や空気中の水分、
大気ガス、熱、紫外線などによって
少しずつ分解されてしまうんです!

まったく着なくても分解されます。

鯛の刺身を冷蔵庫に入れておいて
触りもしないのに
そのうち腐ってしまうのと同じです。

衣類に使われているポリウレタンは
製造されてから2~3年しか持ちません。

ポリウレタン生地が製造されてから
2~3年で1度も着なかったとしても
ボロボロになってしまいます。

最初は目に見えない劣化が
クリーニングによって表面化
することがあります。

それがコレ。

プロのクリーニング店も
こればかりはどうしようもないんです(w_-; ウゥ・・

劣化のはじまりは、
買ったときではなく、
製造されたときからです。

アウトレットとかネットオークションで
洋服を買う人も増えてきましたが、
買ったとしても、すぐに着れなくなって
しまうかもしれません。

ポリウレタン素材を
使った衣類は、いつ製造されたものか
を確認してから買ったほうがいいですよ。

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今年は暖冬になるのでしょうか?

11月も下旬に差し掛かるというのに
一向に寒くなりませんね。

とはいえ、そろそろ冬物衣料が
必要になってくる時期です。

ダウンジャンバー、コート、セーター etc

これから着る冬物衣料ですが、
もし今年の春の衣替えのときに
きちんとお手入れしていなかったら

着る前にクリーニングしたほうがいいですよ。

空気を着る

「空気を着る」という感覚おわかりでしょうか?

 

冬物衣料の保温力を高めて
温かく着るためには、
「空気を着る」ことがポイントです!

 

衣服の繊維の間に、
できるだけ多くの空気を含ませる
ことで温かく着られるんですね。

 

空気は熱伝導度が小さいので
体温が逃げるのを防いでくれるんです。

 

ところが、衣服は着用を繰り返しているうちに
汚れや、着ているときの圧力によって圧縮され
空気を含む能力が低下します。

 

また熱伝導性も高まるので
保温性が低下したり、
着た瞬間に「ヒヤッ」と感じるようになります。

 

着用を続けたあとに
クリーニングせずそのまま放置しておくと
「空気を着る」ことができなくなります。

 

残ったままの汚れは
見た目が悪いのはもちろんですが、
通気性を低下させ、湿気を吸うようになり、
結果的に耐久性も低下してしまいます。

 

これから着ようと思って出した冬物衣料。
もし汚れが残っているようなら、
「着る前クリーニング」を提案します。

 

汚れを落としてふっくら仕上げ。
空気を含ませる能力を回復し
温かく着れるようになりますよ!

 

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そろそろしまっていた冬物を
引っ張り出してきた人も多いのでは?

今年の春にクリーニングに出して
きちんとしまっていたのに
着ようと思って出してみると




kabi
カビが!!!

洋服にカビが生える原因って?

  • 湿度の高い環境で洋服をしまっていた
  • クリーニングから返ってきた洋服をビニールカバーに入れたままにした
  • 着た服をお手入れせずに、クローゼットにしまった

 

シーズンが終わった洋服は
クローゼットや衣装ケースに
ぎゅうぎゅうに詰めて
しまってしまいがちですよね。

冬に着たコートなどは
4月、5月くらいでしまいますよね。

しまった後、すぐに迎えるのが梅雨。

梅雨時にはどこの家も高温多湿。

そんな環境のクローゼットに
ぎゅうぎゅう詰めで洋服を閉まっていたら
カビにとっては絶好の環境です。

そんな環境に、きちんと洗わず、手入れせず
大切な洋服をしまってしまったら
そりゃ大変です。

食べこぼしの汚れや人間の皮脂などは
カビのえさになります。

たとえ目には見えなくても、
一度でも着たら何かしら
汚れがついていると思ったほうがいいです。

たんすの中にしまっている間に
すくすくとカビ君たちは育っています。

お気に入りの洋服がこんなことに
ならないように、

kabi

一度でも着た服は、洗ってから収納が鉄則ですよ。

もしカビが生えていたら・・・?

それでもカビが生えていた!というときは

歯ブラシ

アイロン or ドライヤー

011   

靴墨(無色のやつ)

012

これで解決!

①歯ブラシでカビを落とします。

②アイロンでカビ菌を抹殺!

(カビがあった場所にあて布して10秒くらい)

カビ菌のほとんどは60℃以上で死にます。

③カビがあったまわりに薄く靴墨を塗ります。
無色の油性のクリームだったらOK!

アイロンでカビ菌を殺しても、
水分が残っていたら、
またカビ菌が復活してしまうかも。

なので、油分を与えて、しばらくの間
水分が入り込まないようにします。

これで応急処置完了。

気になるときは、クリーニング屋さんで
処置してもらいましょう。

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