ご家庭で洗濯するときに、1回洗濯に使った水を次の洗濯に使うことってないですよね?
普通は1回ごとに排水します。
しかしドライクリーニングは水ではなく、石油から作られる有機溶剤を使います。
ドライクリーニングで使用した溶剤は、水のように排水することができません。
排水すると環境汚染になってしまうのです。
というと、ドライクリーニングの溶剤は使いまわし!?
と思われてしまうかもしれませんが、そのような心配はありません。
きちんと汚れを取り除き、ろ過して再利用しています。
ドライクリーニングの溶剤は、溶剤に溶けた汚れをフィルターでろ過して、
汚れを取り除き、きれいにしてから循環させています。
ここで注意しなければならないのは、汚れを除去するフィルターです。
フィルターは永久的ではなく時間が経つにつれて、汚れを取る能力は落ちてきます。
そのため定期的にフィルターを交換する必要があります。
しかし、残念ながらフィルターの交換を怠ってる
クリーニング店が世の中に存在しているのが現状です。
ドライクリーニングの溶剤管理ができていないクリーニング店に衣類を出すと、
衣類に異臭がしたり、黒ずんだりすることがあります。
このような場合、もしかするとドライ溶剤の管理できていないクリーニング店かもしれません。
クリーニング店を外から見ても、ドライ溶剤が管理できているかどうかはわかりません。
仕上がりを見るしかないのですが、石油のツンとする臭いが
するようだと注意が必要かもしれませんね。
関連記事
![](http://diacleaning.com/yws/wp-content/uploads/2015/11/0021-300x200.jpg)
最近の家庭用洗濯機の進化ってすごいですね。
家庭用の洗濯洗剤もいいものがたくさんあります。
昔は家庭では絶対に洗わなかったセーターなども、
洗濯機のドライコースにして家庭で洗う人が
増えてきていますね。
![](http://diacleaning.com/yws/wp-content/uploads/2015/11/0011-300x241.jpg)
家庭用洗濯機のドライコースとクリーニング店のドライクリーニングは違います
そもそもドライクリーニングってご存知ですか?
ドライクリーニングは、フランスが発祥です。
19世紀にフランス人の染色業者ジョン・ジョリという人が、
たまたまこぼしたランプの油がテーブルクロスの模様を
消すことを見つけたのが最初と言われています。
そして、1855年のパリ万国博覧会で紹介され、
その後世界中に広がっていきました。
ドライクリーニングとは、
水で洗うと型崩れや縮み、色落ちなどが発生する衣類を
水の変わりに有機溶剤を使うことによって
風合いを変えないように洗う方法です。
有機溶剤とは溶解・抽出・洗浄などに用いる有機化合物です。
身近なものでは、石油や灯油、ガソリンなど有機溶剤です。
ドライクリーニングは、石油溶剤を使うことが多いです。
簡単に言うと、「水」ではなく「油」で洗うということです。
有機溶剤での洗濯は家庭ではできません。
クリーニング店しかできないんですね。
洗濯機の「ドライコース」というのは、
水を使い、洗濯槽をほとんど動かさずに、
衣類に強い力が加わらないようにやさしく洗うコース。
一方、クリーニング店で行なう「ドライクリーニング」は、
水を使うと縮んだり、型崩れしてしまうような
衣類を洗浄するのに適しています。
特に油性の汚れをよく落とすという特徴があります。
ウールやシルク、レーヨン製品などは
水洗いすると縮んだり、色が落ちたりと
風合いが変わります。
![](http://diacleaning.com/yws/wp-content/uploads/2015/11/0031-300x270.jpg)
ドライクリーニングは、これらの衣類を
ほぼ風合いを変えずに洗えるというメリットがあります。
ご家庭でドライコースを使って、おしゃれ着を
洗濯される場合は、衣服に付いている洗濯絵表示のチェックと、
洗剤の注意書きをしっかり読んでから行いましょう。
おしゃれ着の中でも「縮んだら困るな」という
お気に入りの衣類は、プロのクリーニング店に
お任せくださいね。
ドライクリーニングでは落ちない、汗汚れも
汗抜きクリーニングで綺麗になります。
お気に入りの衣類を、大切に長く着るには、
着た後のお手入れが重要ですよ。
関連記事