花火大会や夏祭りなどのイベントだけではなく、夏の気分を盛り上げるためのファッションとして人気の浴衣。
汗や汚れが気になって、1回着ただけでもクリーニングに出してしまうという方も多いのではないでしょうか?
実は、浴衣は自宅で洗うこともできます。
でも、正しい洗い方をしないと色落ちしたり生地が縮んだりしてしまうこともあります。
そこでこの記事では、自宅で正しく浴衣を洗濯する方法をご紹介します。
洗濯時のコツや注意点も説明するのでぜひ参考にしてください。
1. 浴衣の洗濯をするためにそろえておきたいもの

浴衣の洗濯をするためにそろえておきたいアイテムを紹介します。
■用意するもの
- 中性タイプの洗剤 ・柔軟剤 ・洗濯のり
- ベンジンやクレンジングオイル ・タオルや柔らかい布数枚
- 木綿糸、針(襟のしつけに使う) ・大きめの洗濯ネット(畳んだ浴衣が中で動かないサイズのもの)
- 洗濯ばさみ ・針金ハンガー(干す時に襟の部分の重しとして使う)
- アイロン、アイロン台、あて布
■あると便利なもの
- 部分洗い用洗剤
- 衣料用漂白剤(部分用)
- 和装ハンガー、突っ張り棒、物干し竿
2. 浴衣を洗濯する手順
次に、浴衣を洗濯する手順を確認していきましょう。
確認必須!洗濯できる浴衣かチェックする
浴衣は家庭で洗えるものが多いですが、念のため洗濯できるかどうかを洗う前に確認しておきましょう。
洗濯表示マークを確認する
洗濯表示(絵表示)に水洗いできるマークがあれば家庭で洗濯することができます。逆に、水洗い不可の表示がある場合は、家庭で洗濯できないのでクリーニングに出しましょう。
関連記事:新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説
洗濯してはいけない素材
洗濯してはいけない素材には以下のようなものがあります。
・シルク(絹)が混じっている
シルクは縮みやすいので、家での水洗いはできません。
・箔加工がしてある
金箔や銀箔など、加工のある浴衣は水洗いすると箔がはがれてしまう可能性があります。
・刺繍やビーズ、スパンコールなどの縫い付けがしてある
刺繍やビーズ、スパンコールなどの縫い付けがしてあるものは、水洗いすると部分的に縮んで刺繍の形が崩れたり、ビーズやスパンコールが取れてしまう可能性があります。
・しぼり染めのもの
しぼり染めはその独特の凸凹した風合いがあり、家で洗濯することでその風合いが失われてしまう可能性があります。
・本麻染、柿渋染などの色落ちしやすいもの
非常に高級品のため、これらの素材の浴衣の場合は家で洗濯やシミ抜きをせず、クリーニング店などプロに相談しましょう。
色落ちしないか事前に確認する
浴衣は染料によっては色落ちの激しいものがあります。
特に濃色、柄物の浴衣は洗う前に必ず色落ちしないか確認しておきましょう。
色落ちの確認方法は、白い布やタオルなどに洗剤をつけ、浴衣の目立たない部分をこするか、洗剤の原液を浴衣の目立たない部分に直接つけ、5分後に白い布やタオルでおさえるという方法があります。
布に浴衣の色がついたら色落ちする可能性が高いため、他のものと一緒に洗うのは控えた方がよいでしょう。
特に、浴衣の柄の中に白や淡い色があるデザインのものは、柄の中に色移りしてしまう可能性もあるため自分で洗わずクリーニング店に相談しましょう。
シミや汚れは前処理をすると落ちやすい
汗染み以外にも飲食の際についたシミや汚れ、ファンデーションや日焼け止めなどの汚れが浴衣にはついています。
シミや汚れはクリーニングに出す場合でも前処理をすることで落ちやすくなります。
シミや汚れの種類によって落とし方が違うのでそれぞれの落とし方やポイントをご紹介します。
・油汚れ
ファンデーションや日焼け止めなど、化粧品の汚れはクレンジングオイルをつけ優しくこすることで落ちやすくなります。
バターやマヨネーズなどの食べこぼしのシミはベンジンを染み込ませた布で軽くトントンと叩くとシミが取れる場合もあります。
・水溶性の汚れ
コーヒーやジュースなど、水溶性の汚れは中性洗剤などで部分洗いをしておくとよいでしょう。
関連記事:「しまった!」コーヒーをこぼした時のシミ抜き・応急処置の方法は?
・泥汚れ
泥汚れはドライヤーなどを当ててしっかりと乾燥させ、先に泥を落とすことがポイントです。
そのあと固形石鹸をつけ、優しくこすりすすぎましょう。
いずれの場合でもシミが残った場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。
お近くにクリーニング店がない場合やクリーニング店に持っていく時間がない場合は、ネットで簡単に宅配クリーニングに出すこともできますよ。
浴衣を洗濯する時はたたんでから
生地の型崩れやシワを防ぐため、浴衣を洗濯する時はたたんで洗濯ネットに入れて洗うのがおすすめです。
ネットに入れる際の浴衣のたたみ方は、左右の袖を合わせて身頃を縦半分に折った後、袖を身頃に重ねて、身頃部分を屏風だたみ(袖だたみ)にします。
型崩れしやすい襟の部分に糸や木綿糸などでざっくりと縫い「しつけ」をかけておくと、さらに丁寧な型崩れ防止になります。
洗濯する
浴衣を家庭で洗う場合は、手洗いで洗った方が型崩れの心配も少ないのでおすすめですが、洗濯機で洗える浴衣もあるため、それぞれご紹介していきます。
洗濯機で洗う場合

洗濯機で浴衣を洗う場合の手順は以下のとおりです。
- たたんだ浴衣をネットに入れます。
ネットの大きさは、浴衣をたたんだ時、中で動いて崩れてしまうことがないようジャストサイズになるものを選びましょう。 - 洗濯機は「ドライコース」「手洗いコース」など、優しく洗えるコースを選びましょう。
- 中性洗剤・柔軟剤などをセットしましょう。
この際使用する洗剤は、粉洗剤ではなく液体洗剤がおすすめです。粉洗剤の場合、溶け残ってしまったり、洗浄力が高いので色落ちに繋がる可能性があります。 - 脱水は30秒から1分程度で終わるようにセットしましょう。かけすぎるとシワがついてしまうため、短めにセットしましょう。
手洗いする場合
型崩れさせたくない、縮ませたくない浴衣は洗濯機ではなく手洗いをおすすめします。
特に、手縫いの浴衣や天然染料を用いた高級浴衣などは色落ちや風合いを保つため手洗いしましょう。
手洗いで浴衣を洗う場合の手順は以下のとおりです。
- 洗面台やたらいなどに水をはり、中性洗剤を溶かします。洗剤を多く入れすぎないように気をつけてください。また、熱湯やぬるま湯は縮みや色落ちの原因になるため、必ず水を使用しましょう。
- 洗濯ネットにたたんだ浴衣を入れ、ネットごとつけ込み上から両手で全体を優しく押し洗いします。
- 水をとりかえ、優しく押し洗いしてすすぎます。さらに水をとりかえてすすぎを2度行うと、より丁寧です。浴衣を水につけたまま放置すると、染色が溶け出して色落ちや色移りする可能性があるため、手早く行いましょう。
- 洗濯機の脱水機能を使って30秒から1分程度脱水をかけます。かけすぎるとシワができてしまうため気をつけてください。
洗濯機で洗った場合も、手洗いした場合も、脱水後に共通してタオル2枚で浴衣を挟んで軽く叩きながら残った水分を取ることで、乾きやすくなります。
陰干しをして乾かす
脱水が終わったら、すぐに浴衣を取り出しパンパンと叩いてシワを伸ばしましょう。
日光に当てると色あせする可能性があるため、必ず陰干ししましょう。
色落ちや色移りを防止するため、短時間で乾かすのもポイントです。
風通しの良い場所に干すか、扇風機などの風を当てるなどの工夫をするのも良いでしょう。
アイロンがけをする
浴衣のシワは残したままにせず、アイロンがけをして伸ばしてからしまうようにしましょう。
アイロンをかけるときは、「そで→えり→前身頃→背中」の順にかけるときれいに仕上がります。
のりスプレーを使うとパリッとして仕上がりがなお良くなります。
手順は以下のとおりです。
- アイロンをあてる前に手のひらで表面を平らに整えシワを伸ばしましょう。
アイロンの温度設定は、浴衣の「洗濯表示(絵表示)」を確認してください。 - 袖は前後を重ねてかけます。
- 襟の部分は裏側からアイロンをかけます。裏側にあてることで、シワがよってしまっても着るときには見えないため、裏側からあてるのがポイントです。
- 身頃も重ねてアイロンをあてますが、面積が大きいのでアイロンをかけた部分を軽くたたんでいくと、下の方をかけている時にシワになりにくいです。
- 左右両方の身頃のアイロンがけが終わったら、背中の真ん中の部分を直線にアイロンをかけましょう。
シワ部分には霧吹きをかけて湿らせてから、アイロンをかけましょう。テカリ防止として、あて布をすることを忘れないようにしてください。また、洋服用のスチームアイロンでは、洗濯による型崩れを伸ばして戻すことはできないため気をつけてください。
3. 浴衣を洗濯する時の注意点
浴衣を洗濯する時の注意点を見ていきましょう。
脱水のしすぎ・乾燥機の使用はNG
洗濯機を使用するとどうしても型崩れは起こりやすいものです。型崩れが不安な場合は手洗いしましょう。
脱水は30秒~1分程度と、長く回しすぎないように気をつけましょう。
また、生地の縮みや型崩れが起きてしまい、元の形に戻らなくなってしまうため、乾燥機の使用は厳禁です。
つけ置き洗いは色落ちの原因に
つけ置き洗いなど、長く水に触れさせていると浴衣は縮んでしまいます。
特に木綿や麻が混じっていると縮みやすいため、つけ置き洗いは止めましょう。
洗剤は中性洗剤を使うこと

浴衣には、藍(インディゴ)などの天然の染料が使われている場合が多いため、縮みにくく色落ちしにくいおしゃれ着用の中性タイプの洗剤を使用しましょう。
洗剤液がアルカリ性に傾くほど縮みやすくなるため、浴衣の色合いや形を長持ちさせるためにも、中性洗剤を使いましょう。
4. 浴衣を洗濯する際のコツは3つ
浴衣の洗い方で注意するべきことは「色落ちさせない」「縮ませない」「型崩れさせない」ことです。
浴衣の正しい洗濯方法をマスターして、次に浴衣を着る際にキレイな状態で着られるようにしておきたいですね。
自宅で洗濯することができる浴衣ですが、「色落ちしないか心配…」「洗い方・干し方・たたみ方が難しそう」といった不安もありますよね。
そんな方には、宅配クリーニングを利用してみてはいかがでしょうか?
ネットで24時間依頼ができて、自宅にいたままでクリーニングができます。
中でもおすすめなのは、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」。
リクリは、創業50年以上、約200店舗のクリーニング店の運営実績があるクリーニング会社であり、送料・簡易シミ抜きなどの無料サービスも充実しています。リクリで浴衣を出す際は、「洋服パック」から好きな点数を選択し、注文ください。
お気に入りの浴衣をプロの技術でお手入れしてみませんか?
浴衣を着た後は、汗や裾の泥汚れなどが気になるものの、浴衣を宅配クリーニングに出しても大丈夫なのか、迷う方もいるのではないでしょうか?
この記事では、浴衣を宅配クリーニングに依頼する方法や料金相場についてご紹介します。
また、浴衣をクリーニングに出す際のポイントや、クリーニングから戻ってきた浴衣の管理方法も併せてご紹介します。
1. 浴衣も出せる宅配クリーニングとは?

浴衣も他の衣類と同様に、宅配クリーニングに依頼すればキレイに洗濯してもらえます。 まず、宅配クリーニングの特徴や、メリットとデメリットについて見ていきましょう。
宅配クリーニングの特徴
宅配クリーニングは、自宅にいながら浴衣をクリーニングに出すことができるクリーニングサービスです。
PC・スマートフォンから24時間365日いつでも申し込めます。専用の集荷バッグなどに浴衣を入れ、宅配業者に自宅まで集荷に来てもらい、クリーニングが終わった後は自宅に届けてもらえます。
また、店舗型のクリーニング店と同様に「シミ抜き」「汗抜き」などのオプションサービスにも対応しています。
日中は仕事が忙しくてクリーニング店へ行く時間がない方や、小さなお子さんがいて外出がしにくい方、「浴衣をクリーニング店に持ち運ぶのが面倒…」という方にも利用しやすいというのが最大の特徴といえるでしょう。
浴衣を宅配クリーニングに出すメリット
浴衣を宅配クリーニングに出すメリットは、以下の5つです。
- 家から出ずに洗濯を完了できる
- クリーニング店のスタッフと直接会ってやり取りをする必要がない
- 発送・受け渡しの方法や、決済方法が多種多様
- 24時間365日インターネットで依頼が可能
- 衣類を預かる保管サービスを提供しているクリーニング会社もある
いつでもどこでもクリーニングの依頼ができる、そんな気軽さが宅配クリーニングの強みです。「クリーニング店に行く時間がない」「クリーニング店に持って行くのが手間」という方にはおすすめのサービスです。
また、直接クリーニング店のスタッフと話をすることがなく洗濯に関する要望などは「オーダーシート」や注文フォームを使って伝えるので、「お店で上手く伝えられる自信がない」という方にもピッタリです。
他にも、クリーニング後の保管サービスを提供しているクリーニング会社もあります。シーズンオフの衣類や布団などの大きなものを次のシーズンまで預けると、空いた収納スペースを有効活用することもできます。
浴衣を宅配クリーニングに出すデメリット
浴衣を宅配クリーニングに出すとたくさんのメリットがありますが、注意しておきたいデメリットもあります。
浴衣の宅配クリーニングは店舗型クリーニングと違い、仕上がりの細かい要望は依頼時にオーダーシートや注文フォームなどに記入する必要があります。
シミ抜きしたい箇所などの細かい要望を、文章にして指示しなければなりません。「話して伝える方が楽ちん」という方にとっては、デメリットになるといえるでしょう。
また、宅配クリーニングは集荷と配達の工程が発生するため、店舗型クリーニングより仕上がりまでの時間がかかります。即日仕上げに宅配クリーニングは対応していないので、浴衣をすぐに着たい方は注意が必要です。
2. 浴衣の宅配クリーニングの料金相場や仕上がり日数
では、実際に宅配クリーニングに浴衣を出した際にかかる料金や、仕上がりにかかる日数はどのくらいなのでしょうか。
ここからは、浴衣の宅配クリーニングの料金相場や仕上がり日数についてご紹介します。
浴衣の宅配クリーニングの料金相場
浴衣を宅配クリーニングに出す料金の相場は、1点から依頼できる宅配クリーニング店の場合、2,000~4,000円(税込)前後とクリーニング会社によって差があります。料金が高い場合は、手作業で浴衣をクリーニングしている可能性もあるので、事前にクリーニング店に洗い方を確認しましょう。
「5点で〇〇〇円」といったパック料金を採用している宅配クリーニング店の料金場合は下記です。
パック料金(税込) | 1点当たりの料金(税込) | |
---|---|---|
宅配クリーニング A社 |
5点パック:7,678円 10点パック:9,878円 |
5点パック:1,535円 10点パック:987円 |
宅配クリーニング B社 |
5点パック:9,405円 10点パック:12,870円 |
5点パック:1,881円 10点パック:1,287円 |
※すべて税込価格です。
パック料金の場合、点数が多い方が1点あたりの料金がおさえられ、おトクになりますね。
ただし、パック料金の場合、浴衣は取扱い対象外の場合もあるので、気をつけてください。
浴衣は、生地の風合いが落ちたり、縮みが発生したりすることもある繊細な衣類です。
よりキレイに仕上げたいなら、多少値段は高くてもていねいに洗ってくれる会社を選ぶのがおすすめです。
浴衣の宅配クリーニングの仕上がり日数
浴衣を宅配クリーニングに出した場合、通常の衣類よりも洗濯に時間がかかることが多いため、ある程度の余裕をもって依頼する必要があります。
浴衣の宅配クリーニングの仕上がり日数の目安は2、3週間前後です。
店舗型クリーニングの仕上がり平均日数は1週間前後なので、宅配クリーニングの方が、時間がかかることが分かります。
「イベントやお出かけで浴衣を着たい」という場合は、着用する日からさかのぼって3週間程前に宅配クリーニングを依頼するようにしましょう。
浴衣の宅配クリーニングでおすすめのオプション
浴衣の宅配クリーニングでおすすめのオプションは「撥水加工」や「汗抜き加工」です。
浴衣は生地がデリケートなため汚れが付くと落ちにくく、オプション加工をしてもらうことで浴衣のダメージを軽減できます。
また、大切な浴衣の場合は、手作業でよりていねいな仕上げをしてもらえるワンランク上のクリーニングメニューを利用するのもおすすめです。通常よりも料金が高く、仕上げ日数はかかるものの、生地の傷みや縮みを考えると安心して依頼ができるでしょう。
3. 浴衣を宅配クリーニングに出すときのポイントや注意点

浴衣を宅配クリーニングに出す際には、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?
ここでは、浴衣を宅配クリーニングに出すときのポイントや注意点について見ていきましょう。
浴衣をクリーニングに出すタイミングは季節の変わり目が良い
浴衣を宅配クリーニングに出すおすすめの季節は夏の終わりです。
着用後、どのタイミングでクリーニングに出すかは、浴衣を着る予定回数や浴衣の汚れ具合により異なりますが、下記を目安にするとよいでしょう。
浴衣の状態や着用頻度 | クリーニングに出すタイミング |
---|---|
着用回数が1~3回で特に汚れていない | 最後の着用後 |
自宅で浴衣を洗濯している場合 | シーズン終了後 |
浴衣の汚れが目立つ場合 | 1回の着用ごと |
※すべて税込価格です。
浴衣を取り扱っているか確認する
全ての宅配クリーニング会社が浴衣を取り扱いできるとは限りません。浴衣は繊細な素材なため、クリーニング会社によっては取り扱いをしていないケースも珍しくないのです。
浴衣の取り扱いがあるかどうかは、宅配クリーニング会社のホームページなどで確認できます。
ただし、洗濯可能な浴衣の細かい仕様や種類などは書いていないことも多いため、気になることがある場合は、電話や問い合わせフォームから連絡するのがおすすめです。
作り帯も取り扱っているか確認する
浴衣の帯や帯締め、作り帯は必ずしもクリーニングを必要としない衣類です。
しかし、汚れやニオイが気になる場合にはクリーニングに出しておくと安心でしょう。
浴衣同様、宅配クリーニング会社によっては、帯のクリーニングは取り扱っていないこともあります。
また、一般的な帯には対応していても、作り帯は対応不可という場合も。
帯や作り帯の汚れが気になる方は、依頼したいクリーニング会社が対象の帯を取り扱っているか、事前に確認する必要があります。
配送時に色移りしないように雨対策をする
浴衣は染料によっては色落ちしやすい衣類です。そのため、雨に濡れただけでも他の衣類に色移りする恐れがあります。他の衣類も浴衣と一緒に宅配クリーニングに出す場合には、衣類への色移り対策をしっかり行いましょう。
ビニール袋などに浴衣を入れてから集荷バッグに入れておくと、配送時に他の衣類に色移りする危険性を減らせます。また、集荷の際に「水濡れ厳禁」の指定を行うのも、色移り対策としておすすめです。
4. 宅配クリーニングから戻ってきた浴衣の確認ポイントと家庭での保管方法
宅配クリーニングから戻ってきた浴衣の適切な保管方法が分からず、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
続いては、宅配クリーニングから戻ってきた浴衣の確認ポイントと、家庭での保管方法をご紹介します。
ビニールのクリーニングカバーを外す
宅配クリーニングから戻ってきたときについているビニールカバーは、すぐに外しましょう。
密閉性が高いビニール袋に入れたまま浴衣を保管すると、湿気でカビが発生する恐れがあります。
「汚れをつけずに浴衣を保存しておきたいから」とビニール袋を外さない方も多いですが、カビが発生してしまっては本末転倒。大切な浴衣を保管する際には、ビニール袋から取り出すようにしましょう。
仕上がりの状態を確認する
宅配クリーニングから浴衣が戻ってきた後には、必ず浴衣の仕上がりの状態を確認しましょう。クリーニング後のチェックポイントは、主に以下の3つです。
- シミがしっかり落ちているか
- 穴やほつれがないか
- 色落ちはないか
チェックするタイミングでは、まだクリーニングタグを外さないように気をつけてください。タグを外すと損害賠償の対象外となるケースもあり得ます。
浴衣の仕上げがキレイなことを確認してから、ついているタグを外すようにしましょう。
陰干しをして、風通しの良い場所に畳んで保管する
チェックを終えた浴衣は一旦、陰干しをして湿気を取り除きましょう。水分を極力少なくすることで、カビが発生するのを防ぐことができます。
1日程度しっかり陰干しをした浴衣は、縫い目に沿ってキレイに畳み、乾燥材や防虫剤と一緒に風通しの良い場所に保管してください。この時、着物・浴衣用の包み紙で浴衣を包むと、さらに湿気をしっかりと防止できるのでおすすめです。
浴衣を定期的に虫干しする
保管中の浴衣は定期的に虫干しをするのがおすすめです。
虫干しを怠ると、浴衣に虫食いが発生することがあります。
ヒメカツオブシムシなどの衣類を食べる虫を防ぐためにも、虫干しは、以下の手順で1年に数回行うのがおすすめです。
- 浴衣を広げて、衣類ブラシでブラッシングする
- 裾が床につかないようにしながら、ハンガーに浴衣を掛ける
- 湿度が低く風通しの良い場所で、浴衣を数時間~数日干す
浴衣の虫干しは、湿度が低く乾燥した日に、直射日光を避けながら行いましょう。
5. 浴衣は宅配クリーニングでキレイにしてから保管しよう!

浴衣を着た後、「わざわざクリーニング店に持っていくのが面倒…」という方でも、宅配クリーニングなら自宅にいながら注文や受け取りができるので、忙しくてクリーニング店に行く暇がない方にもおすすめです。
浴衣を宅配クリーニングに出す際は、仕上がりまでに時間がかかる場合が多いため、早めに依頼するのがポイント。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」なら、24時間365日いつでもどこからでも注文することができます。
また、創業50年以上、約200店舗を運営してきたノウハウを活かし、大切な衣類を一着ずつていねいにクリーニングし、大切な浴衣が色落ちや型崩れを起こさないように洗い上げてくれます。
リクリはパック制の料金体系のため、浴衣以外の衣類とまとめてクリーニングに出すのがおすすめ。
まとめて出しても、オプションメニューは1点ずつ選べるので、使いやすいですね。
夏の前後などシーズンの変わり目に、宅配クリーニングリクリを活用して浴衣をキレイにクリーニングしてみませんか?
夏になると着る「浴衣」は、汗や砂・泥汚れがついてしまいます。
汚れた浴衣は一度着たらクリーニングに出すべきか、「料金が高いから自宅で洗おうかな」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
浴衣のクリーニング費用の相場は、おおむね1,000~4,000円(税込)程度とされています。
この記事では、そもそも浴衣はクリーニングに出したほうがよいのか、クリーニング料金などを詳しくご紹介します。
1. 浴衣をクリーニングに出すのがおすすめな理由

浴衣は汚れやすく、色移りや縮みなどの生地トラブルが起きやすい衣類です。
最近は家庭の洗濯機でも洗えるタイプもありますが、できればクリーニングに出すことをおすすめします。
なぜ浴衣はクリーニングに出したほうがよいのか、その理由をご紹介します。
さまざまな頑固汚れもキレイに落としてもらえる
浴衣は夏場に着るため、汗・食べ物のシミなど、ときには家庭で落としにくい頑固汚れが付くこともあります。
でも、クリーニングのプロにお願いすれば、そういった汚れもキレイに落とせます。浴衣をクリーニングに出せば、キレイな状態を長く保つことができるのです。
クリーニング店では、それぞれの汚れや生地の状態にあわせたクリーニング方法・薬剤を選択して行います。家庭よりも洗浄効果がある機材や薬剤が揃っていたり、シミ抜き職人がいるため、なかなか落ちにくい汚れもキレイにできるのです。
見えない汚れや頑固汚れも一気にキレイにできるのは、クリーニング店ならではのメリットですね。
生地に負担をかけずに洗ってもらえる
浴衣は、綿や麻などの天然素材の生地から作られているうえに、色や柄は直接布生地を染めて作られていることがほとんど。
デリケートな製法でできているため、色落ち・色移り・生地の縮みなどのトラブルが普通の衣類よりも起きやすいです。
そのため、「普段着と同じように洗濯したら、着られない状態になってしまった」なんてことも。
クリーニング店なら、衣類のプロの手で洗濯してもらえるため、このような事態を避けられます。
形を崩さずしっかりとプレスしてもらえる
浴衣の形を崩さず、しっかりとプレスをかけてもらえるので、シワのないビシッとしたキレイな状態で浴衣を着用できる。これもまたクリーニングを利用するメリットです。
天然素材でできている浴衣は、強い力がかかると型崩れやシワが発生します。これを防ぐためには、正しい順番と方法でアイロンをかける必要があります。
クリーニング店で着物や浴衣を扱うのは洗濯のプロ、当然アイロンやプレスのかけ方を熟知しているため浴衣の形が崩れるようなことはありません。
2. 浴衣クリーニングの料金相場や仕上がり日数
浴衣のクリーニングができるお店は、一般的なクリーニング店と着物専用のクリーニング店とあります。
そこで、浴衣クリーニングの料金相場や仕上がり日数をまとめました。
クリーニング店を選ぶ際の参考として役立ててくださいね。
一般的なクリーニング店の場合
【料金相場と仕上がり日数】
料金相場 | 1,000~3,000円前後 |
---|---|
仕上がり日数 | 3~10日 |
※すべて税込価格です。
クリーニング店のなかには、相場よりも安価な値段で受け付けている場合もありますが型崩れや色落ちといったトラブルにつながる場合もあるので要注意を。
浴衣のクリーニングは、料金相場の金額内を提示しているお店を利用することをおすすめします。
着物専門クリーニング店の場合
着物専門クリーニング店に依頼する場合、費用や仕上がり日数が通常のクリーニングよりも多く・長くかかる傾向にあります。
【料金相場と仕上がり日数】
料金相場 | 3,000~4,000円前後 |
---|---|
仕上がり日数 | 1~2週間 |
※すべて税込価格です。
特殊な素材や染め方の浴衣や、染み抜きなどを依頼した場合、より費用や日数がかかる場合があります。
着物専門クリーニング店を利用する場合は、費用や日数に余裕を持たせて依頼したほうがよいでしょう。
3. 浴衣をクリーニングに出すときのポイントや注意点
浴衣をクリーニングに出すときにポイントや注意点を押さえておくと、よりキレイな状態で浴衣が長持ちします。これから解説するポイントをしっかり確認しておきましょう。
クリーニングに出す頻度は1シーズンごとを目安にする
浴衣はデリケートな生地でできているため、洗うと型崩れが起きやすい衣類です。
そのため、着用するたびに洗うのではなく、汚れやシミが付いたときだけ洗うようにするのがおすすめ。
例えば、夏の間に何度か着たけどシミや汚れが目立たない場合は、シーズンが終わったあと1回だけクリーニングに出すようにしましょう。
浴衣に「きせ」があるか確認する
「きせ」とは、浴衣を着たときに外側から縫い目が見えないようにする縫い方で、とても繊細なため、機械仕上げのクリーニングにかけると取れてしまう可能性があります。
きせのある浴衣をクリーニングに出したい場合は、手作業ができるお店でないと扱えません。
そのため、手作業でクリーニングを行ってもらえるかを必ず確認しましょう。
着物専門クリーニング店なら、きせに関する知識を持ったスタッフも在籍していることが多く、安心して任せられますね。
帯にも汚れがないか確認する

帯は浴衣と違い汚れにくく型崩れしないため、基本洗濯やクリーニングは必要ありません。
しかし、食べこぼしなどのシミや黄ばみがある場合は、クリーニング店の力を借りる必要があります。
ここで注意してほしいのが、帯のクリーニング料金です。帯は着物と別料金になるため、同時に出す場合は浴衣単体のときよりも費用が高くなります。
帯のクリーニング代金は帯の素材やクリーニングを行うお店により異なりますが、絹などの高価な素材の場合、呉服店・着物専用クリーニングを依頼すると、3,000~6,000円(税込)が目安です。
洗える素材の場合、一般的なクリーニング店に依頼すると、1,000~1,500円(税込)前後で対応してくれるお店が多い傾向です。
色落ちに対応できる「染色補正技能士」がいるお店か確認する
浴衣の生地や色・柄の仕組みは、ほかの衣類と違うため、特殊な技術が必要になります。
これは、色落ちの場合でも例外ではありません。
浴衣の色落ちに対応できるのは、国家資格の「染色補正技能士」の資格保有者がいるクリーニング店です。
クリーニングを依頼する際は、「染色補正技能士」がいるかを確認しましょう。
汚れやほつれなどがないかチェックする
これは普通の洋服でもいえることですが、クリーニングに出す前に、汚れやほつれがないか確認しましょう。
浴衣を預ける際に汚れやほつれがあることをきちんと伝えて出すと、作業時に注意しながらクリーニングに取りかかってもらえます。
また、汚れの状態が悪いと、染み抜きなどのオプションを利用した方がよいことを教えてもらえる場合もあります。
クリーニングを利用する際は、必ず浴衣の状態を確認するようにしましょう。
関連記事:浴衣の宅配クリーニングの出し方【時期・頻度・料金相場】
4. クリーニング後の浴衣の確認・保管方法

クリーニングし、キレイな状態をより長く保つには、クリーニング店で受け取ったあとの保管方法に注意が必要です。
クリーニング後の浴衣をキレイに保つポイントをご紹介します。
シミやシワなどが増えていないか仕上がり状態を確認する
浴衣は繊細な素材や染め方をしている場合もあり、クリーニング途中でシミが出来たり、シワがついてしまうことも。
そのため、浴衣を返却されたときに、汚れやシワが増えていないか必ず確認してください。
クリーニング後すぐであれば、シミやシワがあってもすぐに再度クリーニングしてもらえます。
浴衣をキレイな状態で保つためにも、返却後のチェックは忘れずに行ってくださいね。
色落ちしていないか確認する
シミやシワと同じくチェックすべきなのが、色落ちです。
浴衣は特殊な染め方で色や柄をつけているため、クリーニングで落ちてしまう場合があります。
シミやシワ同様、色落ちもないか確認してください。
クリーニングが原因で色落ちしているのがわかったら、お店にすぐに連絡を。
色落ちの修正ができる「染色補正技能士」がいるお店にお願いすれば、色落ちの心配がなく浴衣をまかせられることも覚えておくと便利です。
ビニールを外して「たとう紙」に入れて平置きする
クリーニング後の浴衣はビニールで包まれた状態で渡されますが、湿気がこもってカビや虫食い、ニオイの原因となるためすぐに外しましょう。
浴衣をしまう際は、和紙でできた着物用収納袋である「たとう紙」を利用しましょう。
たとう紙は呉服屋さんやAmazon・楽天などの通販サイトでも販売されています。
浴衣を畳んだら、たとう紙で包み、平置きの状態でタンスに入れてください。
プラスチックケースに入れる場合は、湿気や虫の影響を防ぐために、防湿剤と防虫剤を入れて管理しましょう。
定期的に虫干しする
浴衣の素材である綿や麻は、湿気や虫食いに弱い素材のため、定期的にハンガーにかけて虫干ししましょう。
浴衣に使われる染料や顔料の中には、紫外線で退色するものもあるため、陰干ししてください。
虫干しのときに、便利なのが着物用ハンガーです。
着物用ハンガーは衣類をかける部分が、肩または袖まである長いハンガーであり、浴衣の形を保ちながら虫干しできるため、キレイな状態を保ちやすくなります。
5. 浴衣を長持ちさせたいならクリーニングにお任せ!
浴衣は、ほかの衣類よりもデリケートな作りでできているため、キレイな状態を長持ちさせるにはプロの手によるクリーニングが必要です。
クリーニングでは、料金や仕上がり日数がかかる傾向にあるため、計画的に依頼しましょう。
宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」では、浴衣のクリーニングは「洋服パック」で受け付けています。
リクリの洋服パックは5・10・15・20点パックと分かれており、ご自身が頼みたい点数を選び、注文します。
浴衣で1点、帯で1点とカウントするので、依頼する際は、点数に注意して利用してくださいね。
また、リクリでは、大切な浴衣をキレイにクリーニングし、空調設備の整った環境で保管してくれます。
浴衣をキレイな状態で保ちたい、長く着たいと考えていらっしゃる方は、一度リクリに相談してみてはいかがでしょうか。