いつの間にか服にできている毛玉。
服が毛玉だらけになると見栄えや肌触りが悪くなり、大事にしている服の場合は特に気になりますよね。
どうすれば毛玉ができなくなるのでしょうか?

「毛玉ができる原因」や「できやすい服の素材」、また「毛玉をとる効果的な方法」や「防止策」について分かりやすく解説します。
しっかりお手入れして毛玉を取り除き、お気に入りの服を長く愛用しましょう!

1.毛玉ができる原因とは?

毛玉ができる原因とは?

そもそも、どうして毛玉ができるのでしょうか?
毛玉ができる原因は、生地が擦れることによる摩擦です。

洋服を保管したり着用したりするときに生地が擦れて摩擦が生じ、微弱な静電気が発生して繊維同士が絡みます。
こうした絡みが毛玉になるのです。

2.毛玉ができやすい素材

毛玉ができやすい素材

洋服の素材によっては毛玉ができやすい素材と、そうでない素材があります。
例えば「ナイロン」「ポリエステル」「フェルト」「アクリル」などは毛玉ができやすい素材です。

化学繊維でできた素材は強度があるので、生地同士が擦れ合った際にそれだけ強い摩擦が生じます。
一方で化学繊維以外の天然素材でも、「ウール」のように毛玉が生じやすいものもあります。
ウールは摩擦だけでなく時間の経過によっても毛玉が生じる場合があるので、保管には注意が必要。

セーターを長期間クローゼットやタンスにムリヤリ押し込んで仕舞うと、取り出したときに大量の毛玉ができていた・・・ということにもなるんです。

毛織物であるカシミヤも柔らかく、繊維同士が絡みやすいので毛玉ができやすい素材です。
このように、毛玉ができやすい素材の洋服は取り扱いに注意しましょう。

3.これはダメ!やってはいけない取り方

これはダメ!やってはいけない取り方

ついつい気になって取りたくなる毛玉ですが、実は毛玉を取ることは洋服にとってあまり良くないのです。
衣類の毛羽が集まったものを取る「毛玉取り」は、何度も繰り返すと生地をすり減らしていくことになります。
なので、なるべく服を傷つけないない方法でのお手入れがポイントです。

まずは、生地を傷つけてしまう「やってはいけない毛玉の取り方」をご紹介します。
服を長く大切に着たいからこそ、このやってはいけない毛玉の取り方に注意しましょう。

▼絶対にやってはいけない毛玉の取り方▼

コロコロを使う
  • ・実はコロコロは静電気を帯びているので、コロコロで毛玉を取ろうとすると逆効果!
  • ・コロコロを使うと生地同士をすり合わせて摩擦を生じさせているのと変わらないため、毛玉を取るどころか毛玉を生じさせてしまいます。
ガムテープを使う
  • ・ガムテープで毛玉をむしり取ろうとすると、毛玉以外の部分も傷つけることになるので絶対に行なわないでください。
毛玉をむしる
  • ・「むしる」という行為は服に大きなダメージを与えてしまうので避けてください。
  • ・ガムテープを使う場合と同様に服そのものを傷つけてしまいます。

4.自宅でできる毛玉の取り方4選!

自宅でできる毛玉の取り方をみていきましょう。
この方法なら毛玉をすっきり取るだけでなく、服を長持ちさせられますよ。

毛玉取りブラシを使う

毛玉取りブラシを使う

毛玉取り用のブラシを使います。
このブラシでブラッシングすると簡単に毛玉が取れるんです。

服を平らな場所に置き、毛玉ができている所を広げてまんべんなく、優しく撫でるようにブラシをあてていきます。
毛玉の表面をなでるようにブラッシングするのがポイント!
※力を入れ過ぎて強くブラッシングすると、毛玉以外の生地を傷めてしまうので注意してくださいね。

毛玉取り用ブラシは100円ショップなどでも購入することができますよ。

ハサミで切る

ハサミで切る

毛玉はハサミで切って取り除けます。

毛玉ができた範囲が狭い場合や、毛玉が一か所に集中している場合はハサミが適しています。
毛玉ができている箇所を軽くつまんで少しずつ切るのがコツです。
毛玉は小さいので、小さめのハサミを使うとうまく取れますよ。

カミソリで切る

カミソリで切る

自宅にある身近なものだと、カミソリでも毛玉が取り除けます。
カミソリを使う方法は毛玉取りブラシを使う方法と同様に、毛玉が広い範囲にできている場合に適しています。

顔用のT字型カミソリで、毛玉ができている箇所に軽くあてて1つの方向に滑らせるように毛玉を切り取っていきます。
力を入れすぎずに、ゆっくりと剃るようにするのがポイントです。
はやく動かすと毛玉をしっかり剃れませんし、力を入れすぎると毛玉以外の生地を傷める場合があるので注意しましょう。

食器用スポンジを使う

食器用スポンジを使う

意外にも、食器用スポンジも毛玉取りに効果的です。
スポンジの裏のザラザラした部分を使います。
スポンジの裏は「不織布研磨材」という素材でできており、毛玉とこすり合わせると化学繊維同士がからまって毛玉が取れます。

毛玉以外の生地を傷つけないように、毛玉の部分に慎重にあてていくのがポイントです。

5.毛玉を防ぐ方法

毛玉を取る以前に、最初から毛玉ができなければもっといいですよね。
そこで、毛玉を防ぐ方法をご紹介します。

着用後にブラシで整える
  • ・着た後に毛玉取りブラシでブラッシングして毛並みを整えておくと毛玉ができにくいです。
洗濯する時は洗濯ネットに入れる
  • ・洗う前に洗濯表示を確認。
  • ・服を裏返して洗濯ネットに入れて洗濯すると、洗濯時の摩擦を最小限に抑えることができます。
  • ・洗濯コースは「ドライコース」を選択し、デリケートな衣類の洗濯に適したおしゃれ着用中性洗剤を使います。
柔軟剤を使う
  • ・柔軟剤は繊維に柔軟性を与え静電気を防止する効果もあるので、毛玉の発生防止に役立ちます。
同じ服を毎日着ない
  • ・同じ服を毎日着ると、それだけ多く摩擦が生じることになるので毛玉ができやすくなります。
  • ・お気に入りの服を毎日着たいという気持ちは分かりますが、1回着用したら1~2日ほどは服を休ませてあげましょう。

6.気になる毛玉はクリーニングへ

毛玉の取り方をご紹介しましたが、自宅でのケアは、服を傷つけてしまう可能性がゼロではありません。
自身で洗濯する際も、やり方を間違えると毛玉が生じる可能性もあります。

そんな時は、クリーニングのプロにお任せしてみませんか?
リクリは、創業50年を超える老舗クリーニング店が運営しているので、クリーニング技術の高さには定評があります。さらに、自宅にいながらクリーニングが頼めて便利なのもうれしいポイント。

特に、オプション加工メニューの「プレミアム仕上げ」は、一点一点手作業で仕上げてくれるので、衣類の素材や風合いはそのままに、ハリや艶をもたせる仕上げによって毛玉もできにくくなるんです!
また、衣類を保管できるコースもあるので、次の衣替えまで預けておけば、自宅の収納スペースもすっきりしますよ!

7.まとめ

毛玉の取り方や毛玉を防止する方法

毛玉の取り方や毛玉を防止する方法などをご紹介しました。
毛玉取りは洋服を傷めてしまう可能性があるので、できるだけ毛玉ができないように予防することも大切です。
日頃からしっかりと服のメンテナンスをして、長持ちさせましょう!

洋服パックが超おトク

冬場にお世話になるニットのセーターやカーディガン。
冬の寒さをしのぐには最適の衣類ですが、衣類についた臭いや汗、しわなど、頻繁に洗えないからこそ気になるのが洗濯方法ではないでしょうか?

いざ、お気に入りの一着を自宅で洗濯しようとすると、心配になるのが「縮み」や「型くずれ」。

しっかりとポイントを押さえて正しい方法で洗えば、自宅でセーターを洗うことはできます。
そこで、今回はセーターを傷めたり縮めたりすることなく、自宅で洗濯する方法をご紹介していきます!

1.セーターを洗う前にココをチェック!

洗濯の前に、必ず「洗濯表示」をチェックしましょう。

「洗濯表示」とは、衣類を水洗いできるかどうかや、その際の水温の上限などを指示する表示のことです。

洗濯表示30度

例えば、この表示であれば、「液温は30°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる」の意味です。
洗濯表示の詳細は、「新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!」記事でもご紹介しているので、見てみてください。

洗濯表示を無視して洗濯すると、元の風合いがなくなったり、セーターを傷めてしまうことになるので、必ず確認しましょう。

2.セーターを洗濯するときの注意点

セーターを洗濯する際に、気をつけたい注意点についてご紹介します。
セーターが縮んだなどの失敗を避けるために、しっかりポイントを押さえておきましょう!

洗剤の種類

セーターの洗濯では、衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を使います。

ウールでも化学繊維でも、セーターの生地はとてもデリケートなので、家庭用洗濯用洗剤によくある弱アルカリ性洗剤を使うと、生地がごわごわになるなど傷めてしまう恐れがあるからです。

準備

洗濯の前に汚れている部分をチェックし、前処理を行いましょう。

セーターの袖

セーターの全体を見渡し、特に汚れている部分に衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤の原液をつけ、軽く叩いておくと、洗濯の際に汚れが落ちやすくなります。

特に、襟や袖口は汚れやすいので、しっかりチェックしましょう。

洗うとき

セーターの生地を傷めないように、必ず「手洗い」か、洗濯機で洗う場合は「弱水流コース」(手洗いコース・ドライコースなど)で洗うようにしましょう。
手洗いの場合は、荒く擦ったり揉んだりせず、上から優しく押すようにして洗うのがコツです。

乾かすとき

セーターは高温に弱く、縮んでしまうので、乾燥機に入れるのはNGです!

風通しの良い日陰に干して、自然乾燥させましょう。
また、ハンガーにかけて干すと伸びたり型崩れの原因になるので、平干しすると安心です。

3.セーターの洗い方【手洗い編】

では、手洗いでのセーターの洗い方をご紹介します!
洗濯の前には、「前処理」をしておいてくださいね。

洗剤の準備

洗面器などの容器を用意し、30度以下のぬるま湯を注ぎます。

次に、ぬるま湯に衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を入れ、洗浄液を作ります。
メーカーや種類にもよりますが、量の目安としては、水4Lに対して洗剤が10mlほどです。

洗い方

容器に入った洗浄液の中にセーターを浸し、優しく押し洗いします。

押し洗い

生地が傷んでしまうので、荒く擦ったり、揉んだりする洗い方はNGです。
デリケートな素材なので、あくまで「優しく」が基本です。

すすぎ方

次に、容器の中の水を捨て、新たにキレイな水を入れ、先ほどの押し洗いと同じ要領で、「すすぎ」を2回行ないます。
2回目のすすぎの時に、柔軟剤を入れるのがおすすめです。

柔軟剤を入れるとフンワリとした仕上がりになり、静電気の発生を抑えたり、着用した時につく汗の臭いなどに対する、消臭・防臭効果が期待できますよ。

干し方

すすぎが終わったら、洗濯機に入れて、30秒~1分ほど脱水します。
脱水したら、素早く洗濯機から取り出し、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。

干すときは、「干し方」がとても重要です。
特に、ウール100%のセーターは、干し方を間違えると縮んでしまう恐れがあるので、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

  • 直射日光の当たる場所は避け、風通しの良い日陰の場所で干す
  • 干す前に、畳んでから両手で叩くなどして、シワを伸ばしたり網目を整えたりする
  • 「平干し専用ネット」を使うか、テーブルやお風呂のフタなどの上に平らな状態で干す
  • 竿にかける場合は、袖が垂れ下がらないよう、身頃と一緒にかけるようにする

こうすることで、セーターの型崩れや縮みを防ぐことができます。

4.セーターの洗い方【洗濯機編】

では、次は洗濯機でのセーターの洗い方をご紹介します!
洗濯機で洗う場合も手洗いと同じく、洗濯する前に「前処理」をしてくださいね。

準備

まずはセーターを裏返し、畳んで「洗濯ネット」に入れます。

洗濯ネット

この時、セーターの汚れが目立つ部分を極力表にして、ボタンがある場合は留めておきましょう。
洗濯ネットのサイズは、衣類を二つ折りにして、ぴったり収まるくらいの大きさがベストです。

洗濯ネットに入れることで、傷みやすいデリケートな生地を保護したり、他の衣類と絡み合ったりするのを防ぐことができます。
セーターの生地は傷みやすいので、洗濯ネットに入れておくと安心ですよ。

洗い方|洗剤の種類

次は、洗濯機に30度以下のぬるま湯を張り、衣類用(おしゃれ着用)中性洗剤を入れて洗濯します。
セーターを傷めてしまうので、冷たい水や、高温のお湯は使わないようにしてください。

また、生地を傷めないように洗濯機のコースは、「手洗いコース」や「ドライコース」など弱水流の設定を選択しましょう。

すすぎ方

洗いが終わると、次は「すすぎ」をします。
この時、柔軟剤を使うとフワフワの仕上がりになり、静電気の発生の防止や消臭効果もあるのでおすすめです。

干し方

すすぎが終わったら、30秒~1分ほど脱水します。

脱水後は素早く取り出し、風通しの良い日陰で干します。
干す前に形を整えてから平干しをするのが、セーターを干す時のポイントです。

こうすることで、型崩れや縮まりを防ぐことができます。
セーターの生地は、ウールも化学繊維も高温に弱いので、乾燥機は使わないでください。

5.キレイに仕上げたいならクリーニングへ

自宅でセーターを洗濯することはできても、カシミヤやお気に入りのセーターは、やっぱり自宅洗いでは不安という方は、クリーニングに出すのがおすすめです。

セーターはデリケートな素材でできているので、自宅で洗濯しようとすると、毛玉がついたり、縮んだり、万が一の失敗も考えられます。
クリーニング店は、「洗濯に関するプロ」としての知識と技術を持っているので、我流で洗濯するより、はるかにリスクを減らせます。

そんなクリーニング店の中でも、特におすすめなのが「宅配クリーニング」です。
「宅配クリーニング」は、普通のクリーニング店とは違って店舗まで持っていく必要が無く、電話やメール一本で集荷・配達まで行ってくれるので、とても便利です。

コロナ禍で、わざわざ店舗まで足を運ばなくても、電話やメール一本でクリーニングしてもらえるのは、とてもありがたいです。
リモートワークが普及してきた今の状況にマッチした、クリーニングサービスですね。
セーターをご自宅で洗うのがどうしても不安な方は、「宅配クリーニング」も検討してみてくださいね。

洗濯物

6.まとめ

しっかりとポイントを押さえて正しい方法で洗えば、手洗いであっても洗濯機であっても、自宅でセーターを洗うことは十分可能です。
でも、縮んでしまったり、元のやわらかい風合いが消え、硬くなってしまうリスクもあることを忘れないでください。

比較的生地が丈夫なセーターは自宅洗いを、お出かけ用や繊細なデザインのセーターはクリーニングに出すなど、使い分けるのがおすすめです。
お気に入りのセーターを長く愛用できるように、ぜひ今回ご紹介した洗濯方法を参考にしてみてください。

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