洗濯物の色落ちや色移りの原因と対策10選

UPDATE:2022.08.05
洗濯物の色落ちや色移りの原因と対策10選

洗濯をして大切にしていた衣服が色落ちしてしまった、もしくは色移りをしてしまったという経験はありませんか?

お気に入りの衣類がダメになってしまう前に、色落ちや色移りを防ぐ洗濯方法を知っておきたいという方も多いのではないでしょうか?

この記事は、色落ちや色移りの原因だけでなく、色落ちを防ぐ洗濯方法や色移りしてしまった衣類から色を落とす方法まで知っておきたい対策10選をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1. 洗濯中に色落ち・色移りするのは「染料が水に溶けるから」!

洗濯中

洗濯は「水洗い・すすぎ・脱水」のどの過程でも水を使い、衣類には水分が含まれている状態です。
その状態で他の洗濯物とこすれたり、洗濯槽とぶつかったりして「スレ」が起こります。
すると、そのスレの箇所から洋服の染料が水分に溶けはじめるため、色落ちや色移りをしてしまいます。

このほかにも、「洗っている時に染料が水に溶け出す」、「脱水の遠心力で染料が飛び散る」、「脱水後の湿った衣類から染料がにじむ」、「干している間に染料が付着する」など、洗い・すすぎ・脱水・干すまでのどのタイミングでも色落ちや色移りは起こり得るということを、まずは知っておきましょう。

そのうえ、色落ちしやすい素材もあるので、お気に入りの服や高価な服を洗う時には、特に注意してください。

2. 色落ちや色移りしやすい衣類はこれ!

洗濯によって衣類が水を吸収し、色落ちや色移りが起こりやすい状況になってしまいます。しかし、色落ちしやすい衣類をあらかじめ知っておけば、色落ちや色移りを避けることができます。

ここでは、色落ちや色移りをしやすい衣類の特徴をご紹介します。

綿や麻、絹など天然繊維を使っているもの

生地や繊維製品の色がどれだけ落ちにくいかの基準を「染色堅ろう度」と言い、衣類の染色の丈夫さを表す指標があります。

染色堅ろう度が高いものは色落ちがしにくく、染色堅ろう度が低いものは色落ちしやすいです。

実際、染色堅ろう度の高い生地・低い生地ってどんなものかイメージしにくいと思いますので、素材の特徴をまとめました。

  • 堅ろう度が高い(=色落ちしにくい):ポリエステル系
  • 堅ろう度が低い(=色落ちしやすい):天然繊維、ナイロン系

「高価な服だから色落ちしない」というわけではなく、衣類の素材・染料によって色落ちや色移りが発生するということを覚えておきましょう。

色が濃いもの

同じ素材でも、色の濃いものは基本的に染色堅ろう度が低く色落ちしやすく、薄色のものの方が染色堅ろう度が高く色落ちしにくいです。

衣類の素材だけではなく、色の濃さにも注意しましょう。

3. 色落ちや色移りを防ぐ洗濯の仕方7選

洗濯で色落ちや色移りを防ぐには、どのようにすればよいのでしょうか?

ここからは、色落ちや色移りを防止する具体的な洗濯方法について解説します。
大切な衣類を色落ちなどで台無しにしてしまわないように、ぜひ参考にしてください。

色味の近いものと一緒に洗濯する

色の濃い衣類と薄い衣類をまとめて一緒に洗濯してしまうと、色の薄い方に染料が付着しやすくなります。

そのため、洗濯する際は濃い色と薄い色の衣類を分けて別々に洗うことで、色移りを防ぐことができます。

衣類を裏返して洗濯ネットに入れる

色移りの原因の一つに衣類同士の「スレ」がありますが、衣類を裏返してネットに入れて洗濯すると洗濯物同士でこすれたり、からまったりすることが減るため、色落ちしにくくなります。
ポイントは衣類ぴったりの大きさの洗濯ネットに1着ずつ入れること。シワや型崩れを防ぐため、収納するときのようにたたんだ状態でちょうど入るサイズがよいでしょう。
また、裏返しにすることで、肌に接している汗や皮脂の汚れが落ちやすく、毛玉ができにくいなどのメリットもあるため、いつも裏返しにして洗うことをおすすめします。

洗濯機をドライモードにする

洗濯機操作パネル

洗濯機の「ドライモード」は通常のコースよりも洗浄力を落として、可能な限り摩擦を防ぎながらやさしく洗うコースです。衣類同士の摩擦を少なくすることができるので、色落ちや色移りを防ぐことができます。

洗濯機によって「おうちクリーニング」や「ソフトコース」「手洗いコース」などと、表記名が異なる場合もあるので、確認してみましょう。

冷たい水で洗濯する

洗濯する水温は、高ければ高いほど色落ちしやすくなります。

シミ抜きや臭い取りには水温が高い方が効果が高いですが、色落ちを防ぎたいなら、できるだけ低い水温で洗濯しましょう。

洗濯する方の中にはお風呂の残り湯を使用する方も多いと思いますが、水温が高いうちに洗濯すると色落ちしやすくなるため、注意が必要です。

色止めを活用する

「色止め」とは染料が水に溶け出さないように繊維に定着させるための方法です。この色止めの処理をしておくことで、洗濯の際に色移りを防ぐことができます。

市販で販売されているほか、ご家庭にある「塩」や「酢」でも代用することができ、洗濯の際に一緒に入れるだけで対策ができます。水1Lに対して、塩の場合は大さじ1、酢は50mLが目安になります。

洗濯機に入れるのに抵抗がある方は、たらいやバケツにつけておくだけでも効果がありますのでぜひ試してみてください。

中性洗剤を使う

普段使っている洗剤は洗浄力の強い「弱アルカリ性」が多いですが、洗浄力が高いと染料が流れ出てしまう可能性も高まります。色落ちをできるだけ抑える中性洗剤を使用するのも一つの方法です。

中性洗剤は一般的な洗剤と比べて洗浄力が落ちますが、色移りしにくく、衣類の生地も傷みにくいので、大切な衣類や色落ちしそうな衣類を洗濯する際には、中性洗剤を利用してみましょう。

脱水したらすぐに干す

色移りは、洗濯中どのタイミングでも起こり得ますが、脱水後そのまま放置しておくと温度が高い状態が続き、色移りを進行させてしまうほか、雑菌の繁殖にもつながり、落ちにくい洗濯物の嫌な臭いの原因にもなってしまいます。

色移りや匂いを防止するためにも、洗濯は終わったらできるだけ早めに干すようにしましょう。

4. 色移りした衣類をキレイにする方法3選

色落ちした衣類は元には戻せませんが、色移りした衣類は早めに対処すれば、色を落とすことができます。

ここでは、色移りしてしまった衣類をキレイにする方法を紹介します。

洗濯した衣類が乾く前に素早く対応する

色移りしてしまった洗濯物は乾くと染料が定着してしまい落ちにくくなるので、乾く前に対処することが大切です。

洗濯が終わった時点で色移りに気付いたら、色移りした衣類だけもう一度お湯ですぐに洗いましょう。お湯の温度は50℃前後がベスト。洗濯時の温度が上がるほど、洗浄力も上がります。
ただし、温度が高すぎると生地を傷めてしまうことにもなるので、洗濯表示を確認しましょう。

また、洗剤の量を多めすることで洗浄力が上がり、色が落ちやすくなるので、落ち具合を見て洗剤の量を調整してみてくださいね。

色柄物は酸素系漂白剤で洗濯する

色移りをした白以外の衣類には、酸素系漂白剤を使用するという方法もあります。

水では効果が出にくく、熱すぎるお湯も生地を傷めてしまうので、40度~50度くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かし、1時間程つけおきしましょう。
このとき、洗剤の成分を行き渡らすため、時々かき混ぜてやさしくもみ洗いをしてください。

つけ置きが終わったら通常通り洗濯し、天日干しをしましょう。

白い衣類は塩素系漂白剤で洗濯する

白い衣類であれば塩素系漂白剤を使用します。水に規定量の塩素系漂白剤を入れて30分程つけ置きし、しっかりとすすぎましょう。

ただし、塩素系漂白剤は漂白力が強いので、他の衣類の色を落としてしまうケースもあります。なので、他の物と分けて洗うか、もしくは白い衣類のみで洗うようにし、洗濯機で洗濯する際にはすすぎを2回行いましょう。

時間が経った色移りでも塩素系漂白剤を使用すれば薄くできますが、白いものにしか使用できないので、くれぐれも注意が必要です。

5. 色落ち・色移りを予防する方法はしっかり身につけておきましょう

白いシャツを干す

色移りした衣類はキレイにできるかもしれませんが、色落ちしてしまった衣類を元に戻すことはできません。そのため普段の洗濯から、色落ちしないように洗濯するよう心がけてください。

特に色落ちしやすい「濃い色の衣類」や「綿」「麻」などの素材は分けて洗うなど、ひと手間を惜しまず徹底しておきましょう。

たとえ色移りや色落ちがあっても、落ち着いて早めに対処すれば色移りは落とせる場合があります。しかし、自宅ではどうしても色移りが取れないという場合は、クリーニング店に相談するのも一つの方法です。

クリーニング店は洗濯のプロなので、衣類の状態や素材にあわせて適切な洗い方をしてもらえるでしょう。

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リクリは、創業50年以上・約200店舗のクリーニング店の運営実績があり、高級ダウンのシミ抜きを行う専門スタッフも在籍している宅配クリーニング店です。

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さらに、落ちなかったシミについては、シミ抜き料金がかからないんです。シミ抜きをお願いしたのに、汚れが落ちず料金だけかかった…という悲しい思いをしなくて良いので、安心してオプションが付けられますね。

大切な衣類を色落ちや色移りから守るためには、無理して自宅で洗濯しようとせず、プロのクリーニングに依頼することをおすすめします。

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