洗濯ネットは使うべき?使用方法や選び方を解説
洗濯ネットを持っているものの、使い方や注意点、どのような衣類に使うべきか分からない方は多いのではないでしょうか。
洗濯ネットは、衣類を保護したりトラブルを未然に防いだりできる優れものです。
今回は、洗濯ネットが必要な理由と利用方法、使用するメリットやデメリットについてご紹介します。正しい洗濯ネットの使い方を知ることで、シワになりにくく、服を傷めない洗い方ができるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 洗濯ネットって必要?その理由や主な種類
洗濯ネットとは、洗濯の過程で衣類が引っ張られたり、絡まったりすることを防ぐ袋状のネットのことです。衣服に傷が付くのを避けることができ、毛玉やほこりが衣類に付着するのを防ぐ役割も果たしています。
洗濯ネットはあってもなくても変わらないのでは?と思いつつも、なんとなく使っているという方へ、まずは洗濯ネットが必要な理由や、洗濯ネットの種類について具体的にご紹介します。
洗濯ネットが必要な理由
洗濯ネットを正しく使うことで衣類の傷みやほこりの付着を防ぐことができます。洗濯中に衣類が擦れることによってできる毛玉は、衣類につきやすいのです。
洗濯ネットはこの毛玉の発生を防ぐ効果があるため、衣類をキレイな状態に保つのに欠かせないアイテムです。
また、装飾の多い衣類を洗濯すると、衣服同士が絡まったりぶつかったりして、装飾品が取れてしまうこともあります。このような場合にも、洗濯ネットを使うことで衣類がある程度固定され、外的な刺激によって装飾が取れることを防ぐことができます。
洗濯ネットの主な種類
洗濯ネットは、大きく分けて3種類あります。一般的によく使われるのは「角形タイプ」です。他に円筒タイプやフットボール型などのタイプがあります。洗う衣類や汚れ具合によって使い分けるのがおすすめです。
例えば、平たい角形は中で衣類が動かないので、繊細な素材や型崩れしやすい衣類を洗うのに適しています。しっかりと汚れを落としたいときは、円筒タイプやフットボール型を使いましょう。どちらも立体的な構造になっているため、ネットの中で衣類が動くので汚れが落ちやすいのが特徴です。
また、最近では毛布を洗うために使う大型の円筒タイプや女性用下着専用の洗濯ネットなど、洗濯する衣類の形にあわせた専用タイプも登場しています。洗濯ネットを選ぶときは、サイズや形などを確認して、最適なものを選ぶようにしましょう。
2. 洗濯ネットの基本的な使い方
洗濯ネットの基本的な使い方と注意点は下記です。
- 1つのネットにつき、1着の衣類を入れる
- ズボンのチャックやホック、シャツのボタンなどはすべて留めた状態でネットに入れる
- 外側に飾りがついている衣類は、裏返しにしてネットに入れる
- ネットに入れたまま、衣類を乾燥機にかけない
- 強い汚れや泥などは事前に落としてから入れ、汚れに洗剤の原液をかけておく
洗濯ネットを正しく利用するためには、洗濯ネットを使った方がよい衣類や、その衣類に適した洗濯ネットの種類を知っておくことが大切です。
ここからは、洗濯ネットを使った方がよい衣類や洗濯ネットの選び方についてご紹介します。
洗濯ネットを使った方がよい衣類とは?
洗濯ネットを使った方がよい衣類は、下記です。
- ニットなどの形崩れが起きやすい素材の衣類
- デニムなどの色移りのリスクが高い衣類
- スパンコールなどの装飾がついている衣類
- 型崩れやひっかかりが起きやすい女性用下着
また、装飾が多い衣類や、長袖シャツなどの絡まりやすい衣類も洗濯ネットに入れることをおすすめします。
衣類にあった洗濯ネットを選びましょう
洗濯ネットを選ぶときは形だけではなく、大きさや網目もポイントです。
網目の粗いネットほど、ネットによる衣類の保護効果は弱まりますが、衣類の汚れは取れやすくなります。衣類同士で絡まったり、装飾が剥がれ落ちたりするのを防ぎたい場合は、網目の細かいネットがおすすめです。
また、洗濯ネットのサイズは基本的に衣類がピッタリ入る大きさを選びましょう。
それぞれのネットサイズに適した衣類の目安は下記です。
- 50cm×35cm程度:セーターやトレーナーなど
- 33cm×30cm程度:ワイシャツ・ブラウスなど
- 20cm×20cm程度:下着・タイツなど
3. 洗濯ネットを使う時の主な注意点
ここまで、洗濯ネットの用途や選び方についてご紹介しました。
ここからは、洗濯ネットを使う時の注意点について見ていきましょう。
汚れの目立つ部分を外側にする
汚れの目立つ部分は、外側にしてネットに入れましょう。そうすることで、洗剤や水が十分に行き届き、汚れが落ちやすくなります。
また、汚れのひどい衣類を洗濯する場合は、あらかじめ手洗いなどで汚れを落としておくか、洗剤の原液を汚れに直接つけてからネットに入れましょう。このとき使うネットは、目が粗く、サイズに余裕のあるものがおすすめです。
先にご紹介したとおり、目の粗いネットは汚れが落ちやすく、サイズに余裕を持たせることで衣類がネットのなかで動きまわるので、よりしっかりと汚れを落とすことができます。
衣類のサイズに合った袋に入れる
洗濯ネットを使うとき、衣類のサイズに合ったネットに入れることが大切です。
ネットのサイズが大きすぎる場合、ネットの中で衣類が動きすぎれば、衣類同士が絡まったり、装飾が取れてしまったりする原因になります。
また、サイズが小さすぎる場合はネットの中に衣類がぎゅうぎゅうに詰められることになり、十分に水や洗剤が行き届かないので注意しましょう。
4. 洗濯ネットを使うメリット
洗濯ネットを使うと、さまざまなメリットがあります。
ここからは、洗濯ネットを使うメリットについてご紹介します。
ボタンやファスナーなどの引っかかりを防ぐ
洗濯ネットに衣類を入れることで、他の衣類にボタンやファスナーが引っかかるのを防ぐことができます。
洗濯機から衣類を取り出したときに、衣類のボタンが取れたり、ファスナーが故障してしまうということも防げます。
衣類同士の絡まりや色移りを防ぐ
洗濯ネットに入れることで、衣類がある程度固定されるため、衣類同士が絡まりにくくなります。
また、ネット外の衣類と直接触れることがなくなるため、色移りのリスクも軽減されます。
特にジーンズなどは絡まりやすく、色移りもしやすいものです。このような衣類には洗濯ネットを用いることを強くおすすめします。
衣類の型崩れや劣化を防ぐ
ニットやセーターなどは、洗濯をすることで型崩れを起こす可能性があります。
また、衣類同士が擦れることによって、劣化の速度も加速してしまうのです。
洗濯ネットに入れて衣類を固定することで、型崩れや劣化を防げるので、きれいな状態をキープしやすくなります。ネットを使わずに洗濯するより、大切な洋服を長く着られるようになります。
糸くずやゴミなどの付着を防ぐ
洗濯機から衣類を出した時に、他の服から出てきた糸くずやゴミが衣類に付着していることがあります。
これらを一つひとつ取り除くことは面倒ですよね。
洗濯ネットを利用することで、他の衣類との接触が減るため、糸くずやゴミが付着しにくくなります。
洗濯後の処理が楽になるため、積極的に洗濯ネットを使うとよいでしょう。
5. 洗濯ネットを使うデメリット
ここまで洗濯ネットのメリットについてご紹介してきましたが、デメリットもあります。
デメリットもしっかり分かったうえで、正しく洗濯ネットを使いましょう。
洗浄力が低下する
洗濯ネットを使うことで、衣類に対して水や洗剤が行き届く量が減ります。そのため、洗濯ネットを使用せずに洗濯機で洗うときよりも洗浄力が少し低下してしまいます。
そのため、衣類に気になる汚れがある場合は、汚れが外側にくるように洗濯ネットに入れたり、あらかじめ汚れ部分に直接洗剤をつけるようにしましょう。
汚れがひどい場合は、洗濯する前に手洗いなどで汚れをある程度落としておくのがポイントです。
毎回小分けに入れるので手間がかかる
洗濯ネットを用いて洗濯する場合、衣類を毎回小分けにネットに入れたり、取り出したりする作業が必要となり手間がかかります。
忙しいときには、ある程度まとめて大きな洗濯ネットに入れたり、必要最低限のものだけ洗濯ネットを使用したりと、手間を軽減してみてもよいかもしれません。
消耗品なのでコストがかかる
洗濯ネットは、使っていくうちに網目が広がったり、外側の素材が擦り切れたりするため、消耗品だと考えてください。
使い続けるうちにネットとしての効果は薄くなるため、定期的な買い換えが必要でコストがかかる点はデメリットといえるでしょう。
しかし、100均などでも安く手に入れることができ、洗濯ネットを使用すると高価な衣類の傷みも防げるので、積極的に使うことをおすすめします。
6. 洗濯ネットを適切に利用して、衣類を守りましょう
今回は、洗濯ネットの役割や利用上の注意点、メリット・デメリットについてご紹介しました。
洗濯ネットは使うのに手間がかかるものの、正しく利用すれば衣類の傷みや毛玉などを防ぎ、衣類の寿命を延ばすことができます。
また、洗濯ネットを使用することで、色移りや型崩れ、ボタンがとれるといったことからも防ぎ、洗濯ネットの内側・外側の衣類両方を守ることにもつながります。
洗濯ネットの適切な使用方法をしっかりとおさえ、その効果を十分に受けられるように毎日の洗濯で役立ててくださいね。