シルク(絹)素材の特徴から正しい洗濯方法、失敗時の対処法まで徹底解説

UPDATE:2022.05.19
シルク(絹)素材の特徴から正しい洗濯方法、失敗時の対処法まで徹底解説

なめらかな肌触りで、美しい光沢を放つシルク(絹)は、軽くて柔らかく、着心地の良い素材です。特別な日に着ていくおしゃれ着やドレスとして人気があります。
そんなシルクは、とてもデリケートな生地のため、洗濯方法を誤ってしまうと、糸がほつれたり色落ちしたりすることも。

この記事では、シルクの素材の特徴や、正しい洗濯方法を解説します。併せて、洗濯に失敗してしまったときの対処法や、シルクを正しく取り扱うコツもご紹介。大切なシルク製品を正しくケアして、長く愛用しましょう。

1. シルク(絹)とは?素材の特徴を知ろう

「シルク」とは?

シルク(絹)は、カイコのまゆから取れる繊維です。光沢のある保温性に優れた素材で、シワになりにくいという特徴があります。
化学繊維に比べて虫食いなどの被害に遭いやすく、正しくケアをしないと、シミや色落ちの原因になってしまいます。

シルクの主成分は人間の皮膚と同じタンパク質で、肌への親和性が高い反面、水に弱く、洗濯機でそのまま洗ってしまうと品質が台無しになってしまうことも。
そのため、正しい洗濯方法でケアすることが大切です。

2. シルクのメリットとデメリットについて

シルク素材の衣類は高級なイメージがありますが、シルクのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

シルクのメリット

シルクには、以下のようなメリットがあります。

  • 破れにくく頑丈
  • 吸湿性、通気性、保温性が抜群
  • 静電気が起こりにくい
  • 独特の美しい光沢感がある
  • なめらかな肌触り

シルクの繊維はカイコのまゆから取るため、繊細で弱くもろいと思われがちです。しかし、伸縮性は繊維の中でも強く、綿や羊毛よりもしなやかで強いという特徴があります。

また、吸湿性や通気性はもちろん、保温性に優れた素材で、暑さや寒さの影響を受けにくいので、シルク素材の衣類は1年を通して快適に心地良く着られます。

シルクのデメリット

一方、シルクには以下のようなデメリットがあります。

  • 紫外線に弱い
  • シミができやすい
  • 摩擦に弱い
  • 傷跡が目立ちやすい

シルクの主成分はタンパク質なので、製品によっては長い時間紫外線を浴びると変色してしまうことがあります。
また、他の衣類や物と摩擦が生じると、生地に毛玉ができたり傷むことも。そのため、洗濯するときは基本的に「手洗いでやさしく」洗う必要があります。

3. シルクを自宅で洗濯する前に確認するポイント

自宅でできる「シルク」の正しい洗濯方法

シルクの品質を保つためには、正しくケアすることが大切です。
ここでは、シルクを自宅で洗濯するときに事前に確認しておきたいポイントを見ていきましょう。

洗濯表示の確認をする

シルクを洗濯する場合には、「洗濯表示」タグを確認しておきましょう。
洗濯表示のマーク例をご紹介します。

洗濯表示を見て、桶マークの中に手の表示がある場合は、水温40度を限度として手洗いができます。
洗濯表示洗濯機40度弱水流
桶マークの下に1本線が入っている場合は、洗濯機で水温40度までで弱い洗濯が可能です。
洗濯表示洗濯機30度最弱水流
桶マークの下に2本線が入っている場合は、洗濯機で水温30度までで非常に弱い洗濯ができます。

シルクはデリケートなので、基本的には手洗いがおすすめです。
洗濯機で洗濯する場合は「手洗いコース」「ドライコース」を選択して、おしゃれ着用の洗剤を使用してください。

色落ちしないか確認する

洗濯機での水洗いができる場合でも、生地をぬらすことによって色落ちや縮んでしまう場合があるため注意が必要です。

「洗濯表示」タグを見て水洗いができることを確認したら、衣類用洗剤で色落ちしないか、事前に確認しておきましょう。

〈用意する物〉
  • 衣類用の中性洗剤
  • ティッシュや白い布
〈色落ちの確認方法〉
  • 中性洗剤を「シルク」の目立たないところに少量だけ付ける
  • 5分ほど放置する
  • ティッシュや白い布で、ポンポンとやさしく叩き、色が移らなければ大丈夫

この方法で、もしタオルに色などが移っていた場合は、洗濯をすると色落ちする可能性があります。その際は、無理に洗濯せず、クリーニング店などに依頼することをおすすめします。

4. 知っておきたい!自宅でシルクを洗濯する方法

「シルク」製品を手洗いで洗う方法

ここからは、自宅でシルクを洗濯する方法について確認していきましょう。

シルクを手洗いで洗う手順

シルクは、衣類や物同士の摩擦に弱いため、基本的には手洗いをおすすめします。
手洗いで洗う場合は、以下の手順を参考にして丁寧に扱いましょう。

  • 20度位のぬるま湯が入った洗面器に中性洗剤を混ぜる
  • 衣類を入れてやさしく押し洗いする(力を入れてこすったり、もんだりしないこと)
  • 洗面器の泡が完全に消えるまで、手早く水を変えながらすすぐ
  • 軽く畳んで水を切り、タオルで挟んで水気を吸い取る(ギュッとひねって絞ったりしないこと)

注意点としては、柔軟剤や漂白剤は絶対に使用しないこと。シルクが傷む原因になるため、必ず中性洗剤で洗うようにしてください。

シルクを洗濯機で洗う手順

「シルク」製品を洗濯機で洗う方法

シルクは手洗いがおすすめですが、「洗濯表示」タグに「洗濯機マーク」が記載されている場合は、自宅の洗濯機でも洗濯できます。ただし、他の衣類と摩擦を起こさないよう、シルク製の衣類のみで洗濯しましょう。
洗濯機で洗う手順は以下の通りです。

  • 汚れが気になる部分が表にくるよう軽く畳み、洗濯ネットに入れる
  • 中性洗剤を入れ、「ドライコース」「おしゃれ着コース」「弱水流コース」のいずれかで洗う
  • 脱水は15〜30秒と短めにする

手洗いと同様、柔軟剤や漂白剤は使用しないようにしましょう。また、繊維が傷まないように脱水は必ず30秒以内にして取り出してください。

5. シルクの干し方とアイロンのかけ方

シルクの品質を保つためには、干し方とアイロンのかけ方にも注意が必要です。干し方とアイロンのかけ方のポイントを見ていきましょう。

シルクの干し方のコツ

洗濯後、水にぬれた状態のシルクは、シワが付きやすく変形しやすいので、なるべく早めに干して乾かしましょう。

干すときは「洗濯表示」タグを確認し、干し方に関する記載があれば、表示通りに干してください。特に記載がないときは、型くずれを防ぎながら乾かすことができる「平干し」がおすすめ。
また、直射日光に当てると変色する可能性があるため、風通しの良い日陰に干すのがポイントです。

その他の注意点としては、乾燥機を使用しないこと。シルクは、熱によって変色や変形する可能性があるので使用しないようにしましょう。
また、ハンガーに掛けたり、洗濯ばさみで留めたりするのは型崩れの原因になるので避けてください。

シルクのアイロンのかけ方のコツ

アイロンがけをする前に、「アイロン不可」のマークが付いていないか、「洗濯表示」タグを必ず確認してください。 マーク例は以下のようなものです。

アイロン仕上げ
〈シルクへのアイロンのかけ方〉
  • 「洗濯表示」タグにアイロンに関するマークがあれば記載に従う
  • アイロンを低温(110~130度)に設定する
  • 衣類が乾いている場合は、霧吹きで少し湿らせる
  • 当て布をしながら短時間でアイロンをかける

シルクは熱に弱いため、完全に乾いた状態で直にアイロンをかけるのは避け、半乾きの状態、または霧吹きで湿らせてからアイロンがけするようにしましょう。このひと手間を怠ると、色落ちしたり変形したりする可能性があるので、必ず行うようにしてください。

なお、シミの原因となるスチームの使用は避けてください。

6. シルクの洗濯に失敗した場合の対処方法

もしも「シルク」の洗濯に失敗したら?

シルクはとてもデリケートな素材です。「誤って他の洗濯物と一緒に洗濯してしまった」という場合、生地が傷んでしまうこともあります。
そんなときのために、シルクの洗濯に失敗した場合の対処法をご紹介します。

シャンプーとコンディショナーを用いた対処方法

シルクは丈夫な繊維でできていますが、直射日光や摩擦に弱いデリケートな一面も。そのため、自宅で洗濯した場合、失敗して光沢感を失ったり生地が傷んだりする恐れもあります。

万が一、シルクの洗濯に失敗したときは、シャンプーとコンディショナーを使用した対処法が効果的です。
以下の方法を試してみましょう。

【シャンプーとコンディショナーを用いた対処法】
※シャンプーとコンディショナーを本来の用途とは異なる目的で使用するため、衣類に想定外の影響が出る可能性があります。そのため、どうしても元に戻したい場合にのみ自己責任で行いましょう。

  • ぬるま湯が入った洗面器にシャンプーを1プッシュ入れて混ぜる
  • 洗面器の中へシルクを30分つけ置きする
  • 洗面器の水を入れ替えて軽くすすぐ
  • ぬるま湯が入った洗面器にコンディショナーを1プッシュ入れて混ぜる
  • 洗面器の中へシルクを10分つけ置きする
  • 洗面器の水を2、3回取り替えながら泡がなくなるまで軽くすすぐ
  • タオルで挟んで水気を吸い取る
  • 直射日光に当たらない風通しの良い場所で、平干しする

シルク素材には、人間の髪の毛と同じタンパク質が含まれているので、髪の毛にやさしいシャンプーやコンディショナーで洗えば、再び光沢感が戻る場合があります。
ただし、この方法でも完全に元の状態に戻るとは限りません。

自宅での洗濯に失敗すると、シルク製品を取り扱うプロでも元に戻すのは難しいので、洗濯に失敗したくない大切な衣類は、クリーニング店にお任せした方が安心です。

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7. 大切な「シルク」なら「RE:KURI(リクリ)」の「プレミアム仕上げ」

洗濯に失敗したくない大切なシルクなら、宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」の「プレミアム仕上げ」がおすすめ。

「プレミアム仕上げ」とは、リクリの洋服パックのオプションメニューの一つで、洗濯後の仕上げを1点1点機械と手作業で行い、肌触りと立体感を再現するメニューです。
素材に合わせて縫い目や生地の変形を細かく調整していくので、より良い着心地を実現できます。

さらに、クリーニング後の衣類には「不織物カバー」が付いており、「自宅で受け取ったらそのまましまえる」というのもポイント!デリケートな素材の衣類に特におすすめのメニューです。

とはいえ、シルク1着だけで宅配クリーニングに出すのはもったいない気もしますよね。
そんなときは、シーズン終わりに「しまい洗い」する他の衣類とまとめて一緒に出すのがおすすめ!

まとめて出した方が1点あたりの料金が安くなり、必要な衣類にだけ「プレミアム仕上げ」のオプションを付けることも可能です。通常洗いもデリケート洗いもまとめてお任せできます。

■「プレミアム仕上げ」の料金
1点 770円
2点 1,540円
3点 2,310円
4点 3,080円

※料金は全て税込価格です。

クリーニングに出す衣類のうち、大切な衣類の1点や2点だけでも「プレミアム仕上げ」をつけてはいかがでしょうか?

8. シルク素材は正しい洗濯方法でケアをして、繊細なシルクの品質を長く保とう!

光沢が美しいシルクの素材は、「肌触りがなめらかで破れにくく、静電気が起こりにくい」というメリットがある反面、「紫外線や摩擦に弱く、シミができやすい」というデメリットもあります。

「シルクを自分で洗濯するのは失敗しそうで不安…」「忙しくて手間をかけて洗濯する時間がない」という方には、宅配クリーニングがおすすめです。プロが素材に合わせた洗濯を行うので安心してお任せできるのはもちろん、宅配クリーニングなら利便性が良くて手軽に依頼ができます。

お気に入りのシルクの着心地の良さを保つために、宅配クリーニングを一度利用してみてはいかがでしょうか?

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