服に付いた泥汚れのキレイな落とし方は?時間が経っても大丈夫!
外で思いっきり遊んだお子さんが着ていた服や部活のユニフォームなど、泥汚れが付くとなかなか落ちません。
とはいえ、衣類は肌に直接触れるので、肌荒れやかゆみの原因になるような刺激の強い洗剤は使いたくないという方も多いのではないでしょうか。
実は肌にやさしい無添加の洗濯せっけんでも、泥汚れを十分キレイに落とせるんです。
この記事では、洗濯せっけんを使って泥汚れを落とす方法や、泥汚れを洗濯する場合の注意点についてご紹介します。
1. 泥汚れとはどんな汚れ?特徴を知ろう
そもそも「泥汚れ」とはどのような汚れなのか、まずはその特徴について確認していきましょう。
衣類などの「汚れ」には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
- 水溶性の汚れ…汗・ジュースなど
- 油溶性の汚れ…皮脂・食用油・口紅など
- 不溶性の汚れ…泥・ほこりなど
この中でも、泥汚れは不溶性に分類されます。
不溶性の中でも、泥汚れは特に水になじみにくいため、水でゴシゴシ洗ってもなかなか落ちないという特徴があります。
2. 泥汚れを落としにくい原因とは?
それでは、泥汚れが「なかなか落ちない」のは具体的に何が原因なのでしょうか?
ここでは泥汚れが「落ちにくい」原因について見ていきましょう。
まず、汗やジュースなどの「水溶性の汚れ」であれば、通常の洗濯でも水や洗剤の力で汚れが落ちやすいです。
しかし、泥汚れには水にも油にも溶け出しにくい「不溶性」の性質があります。特に、泥汚れは一般的な洗濯洗剤では落ちにくいといわれているため、「そのまま洗濯機で洗ったら泥汚れだけ落ちてない!」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
さらに、泥汚れは繊維の奥にまで砂や石などが入り込んでしまうため、表面の汚れは落ちても、繊維の中にまで入り込んだ泥汚れは、いつものように洗濯機で洗ったり水につけ置きしたりしてもなかなか落ちません。
このように、泥汚れはジュースなどの汚れとは違い、そのまま洗濯機で洗濯洗剤を使って洗っても、なかなか簡単には落ちにくいということを覚えておきましょう。
3. 泥汚れを洗濯する前の注意点
具体的な泥汚れを落とす方法を確認する前に、まずは泥汚れの付いた衣類を洗濯する前の注意点についてご紹介します。
泥汚れをいきなり水洗いするのは逆効果
衣類が汚れたらすぐに洗いたくなりますが、泥汚れをいきなり水洗いするのは逆効果です。
泥汚れは水にも油にも溶け出さないため、水で洗っても取り除くことができません。それどころか、水洗いすることで細かい汚れを繊維の奥まで入り込ませてしまうことになります。
泥汚れが生地の奥深くまで入ってしまうと、かき出すのも難しくなり、洗剤を使ってもなかなか落ちなくなるのです。
そのため、泥汚れはいきなり水洗いするのではなく、汚れた部分を乾燥させてから、からもみやブラッシングなどをして、繊維の奥に入り込んだ泥をできるだけかき出しておくのがポイントです。
洗濯表示と素材を確認する
頑固な泥汚れを落とすためには、洗濯せっけんなどでゴシゴシと洗わなければならない場合があります。
しかし、汚れを落とそうと生地に強い刺激を与え過ぎてしまうと、衣類を傷めてしまうかもしれません。
特に、ウールなどのデリケートな衣類は洗濯せっけんには向かない場合もあるため、衣類に付いている「品質表示」タグや「洗濯表示」タグで洗濯方法と素材をチェックし、傷みが心配な場合は無理に自宅で洗わないようにしましょう。
新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
4. 泥汚れの落とし方(洗濯の前処理)
ここからは、泥汚れの落とし方について確認していきましょう。ただし、洗濯機で洗う前に、泥汚れを奥に入り込ませないようにする「前処理」が必要です。
洗濯機で洗う前に、洗濯せっけんで泥汚れを落とす前処理の方法や、おすすめの洗濯せっけんについても併せてご紹介します。
洗濯の前処理に必要な物
泥汚れの前処理は、以下のような普段使用しているアイテムで簡単にできます。
- 固形せっけん
- 衣類用ブラシ(柔らかめの歯ブラシでも可)
- ドライヤー
せっけんには、水にも油にもなじんで汚れを包み水中へ引きずり込む「界面活性作用」と、引きずり込んだ汚れを水中に分散させる「乳化作用」があります。
泥が「不溶性」の性質を持っていても、洗濯せっけんの「界面活性作用」と「乳化作用」が泥汚れを分解して落とすので、肌にやさしい洗濯せっけんでも泥汚れが落ちます。
肌にやさしいおすすめの洗濯せっけんを以下の表でご紹介します。ロングセラー商品もあり、お近くのドラッグストアでも購入できるためおすすめですよ。
商品名 | メーカー名 | 商品の特徴 |
---|---|---|
ウタマロ | 株式会社 東邦 | ・通常の洗濯では落ちにくい泥汚れや食べこぼし汚れを落とせる ・生地を傷めにくい |
シャボン玉石けん | 株式会社 シャボン玉本舗 | ・酸化防止剤、着色料、香料、合成界面活性剤を使用していない ・肌に優しいのでお子様のいるご家庭でも安心して使用できる |
arau.baby (洗濯用部分洗い石けん) | SARAYA | ・植物生まれ、無添加で肌に優しい ・赤ちゃん用衣類にも安心して使用できる |
ウタマロ |
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株式会社 東邦 |
・通常の洗濯では落ちにくい泥汚れや食べこぼし汚れを落とせる ・生地を傷めにくい |
シャボン玉石けん |
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株式会社 シャボン玉本舗 |
・酸化防止剤、着色料、香料、合成界面活性剤を使用していない ・肌に優しいのでお子様のいるご家庭でも安心して使用できる |
arau.baby(洗濯用部分洗い石けん) |
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SARAYA |
・植物生まれ、無添加で肌に優しい ・赤ちゃん用衣類にも安心して使用できる |
「食器用洗剤」を使った方法が紹介されていることがありますが、食器用洗剤には「界面活性剤」の割合が多く肌荒れを起こしやすいため、用途以外で使用するのはおすすめしません。
きちんと衣類用の洗剤やせっけんを使いましょう。
洗濯の前処理の方法
では実際に、洗濯せっけんで泥汚れを落とす手順を見ていきましょう。
ただし、いきなり水につけるのではなく、乾いた状態から始めるのがコツです!
- 泥汚れが付いた衣類を完全に乾かす(急ぎのときはドライヤーで乾かす)
- 乾いた状態の衣類に付いた泥汚れを手で叩いたり、からもみをしたり、ブラシを使ったりして泥をある程度落とす
- 40度程度のぬるま湯を泥汚れ部分にかける
- 固形せっけんを泥汚れの部分にたっぷり塗りこんでいく
- 洗面器などにぬるま湯をため、汚れが浮き出すようにしっかりもみ洗いをする
- 汚れがひどい箇所には部分的にブラシなどでこすり洗いをする
- 泥汚れがある程度落ちたらしっかりとすすぐ
前処理には少し手間がかかりますが、前処理を行うのと行わないのとでは泥汚れの落ち方が大きく変わります。面倒と感じるかもしれませんが、前処理をしてから洗濯機で洗う方がキレイに仕上がります。
5. 自宅でできる泥汚れの落とし方(水洗いできる衣類の場合)
続いては、前処理が終わった後の、洗濯機での洗い方を見ていきましょう。
なお、ここでは「自宅で水洗いができる衣類」を対象に説明しますので、水洗いができない衣類は無理に自宅で洗わず、プロのクリーニングにお任せすることをおすすめします。
泥汚れが部分的・広範囲に付いている場合の落とし方
泥汚れが付いてからあまり時間が経っておらず、泥汚れが一部分または広範囲に付いている場合は、しっかりと洗濯せっけんで前処理をしておけば、その後は洗濯機で洗うだけでも泥汚れは落とせます。
前処理をした後の衣類は、洗濯機の「普通コース」で洗いましょう。
また、汚れている衣類は洗濯槽の底の方に入れるようにしてください。その方が、近くにある重い衣類や大きい衣類と摩擦し、洗浄作用が強くなるので、汚れが落ちやすくなります。
ある程度時間が経った泥汚れは「重曹」で
なかなか泥汚れが落ちない、または、時間が経過した頑固な泥汚れの場合には、「重曹」の出番です。
重曹の粒は柔らかく、力を加えると変形する性質があるため、繊維の奥まで入っていきやすく、油を吸着する作用によって汚れを落としてくれます。
以下のような手順で洗濯すると、汚れが落ちやすいです。
- 「重曹」と「衣類用の中性洗剤」を同じ体積ほど用意する
- 双方を汚れ部分に塗りよくもみ込む
- 15分ほどおいた後に洗濯機で洗濯する
※重曹を含んだお湯で煮洗いする方法もありますが、素材により変質したり色落ちしたりする可能性があるため、おすすめしません。
自宅で洗えない衣類の泥汚れはクリーニング店へ
そもそも水洗いできない衣類や、デリケートな衣類の泥汚れを落とすには、クリーニング店に洗濯をお願いするのがベストです。
毛皮のコートやウール100%の上着にセーター、レーヨンでできたトップスなど、水洗いできない衣類でも、ふとしたときに、泥汚れが付いてしまうことも。
水洗いできない衣類を無理やり自宅で洗濯すると、汚れが繊維に入り込んでしまったり、変形してしまったりする可能性があります。そんなときは、クリーニング店で「ドライクリーニング」をお願いしましょう。
「ドライクリーニング」は、水の代わりに特殊な「有機溶剤」を使って汚れを落とす洗い方です。そのため、水洗いできない衣類にはおすすめのクリーニング方法。
また、自宅で洗えない衣類だけでなく、以下に該当する方にも、クリーニング店の利用がおすすめです。
- お子さんには常に清潔な衣類を着せたい
- 1着ずつ泥汚れを落とすのが手間だと感じる
- 園芸や登山など土に触れる機会が多い
- 家事や育児で忙しく、衣類の洗濯に時間がかけられない
- 家族全員分の洗濯物が多い
クリーニング店へお任せするメリットは、家事の時短や衣類を清潔にするだけではなく、プロにお願いするので、自宅で洗うよりも衣類がキレイになって戻ってくるという点もあります。
ただし、クリーニング店へ持ち込むときは、泥汚れが付いたままだと断られる可能性があるため、前処理を行ってから持ち込みましょう。
また、「クリーニング店へ行く時間がない…」というときは、宅配クリーニングの活用が便利です。インターネットからいつでも依頼ができ、集荷から受け取りまで自宅にいながらクリーニングの依頼ができます。
6. 洗濯の時短なら宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」
普段忙しい方へ、便利な宅配クリーニング「RE:KURI(リクリ)」をご紹介します。
リクリは注文から受け取りまで自宅で完結できるため、衣類をお店へ持ち込む必要がありません。
さらに以下のように安心、安全なポイントが!
- 依頼時に気になる点や要望があれば、「オーダーシート」でお願いできる
- 自社工場にて洗濯
- 洗剤の使い回しをしないため独特な石油系のニオイが付かない
- 洗濯後は衣類にとって最適な梱包サイズの箱でお届けするためシワが付く心配がない
ただし、近くのクリーニング店同様、「水洗い不可」、かつ泥汚れがひどい衣類の場合、対応できない可能性もあるので、不安な場合は事前にお問い合わせください。
送った衣類が検品のうえ対応不可となった場合は、自宅に返却となるので返送料がかかる点は注意しておきましょう。
泥汚れが付いた衣類をまとめて出すなら「洋服パック」がおすすめ
泥汚れが付いた衣類を出すなら、複数の衣類をまとめて出せるリクリの「洋服パック」を利用すると、1枚当たりの費用がおトクになります。
料金は以下の通りです。
【「洋服パック保管なし」コースの料金】
衣類の点数 | 「保管なし」コース |
---|---|
5点 |
8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 |
11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 |
15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 |
17,600円(1点あたり880円) |
「保管なし」コース |
---|
5点 8,525円(1点あたり1,705円) |
10点 11,550円(1点あたり1,155円) |
15点 15,015円(1点あたり1,001円) |
20点 17,600円(1点あたり880円) |
※すべて税込価格です。
たくさん出すほど1点あたりの料金が安くなり、頼みやすいですね。
洗濯物が多く出るご家庭だと、月に一度まとめて出して家事の時短に役立てたり、衣替えのシーズンにまとめて利用したりするなど、自宅洗いと使い分けると家計にもやさしく効率的かもしれません。
7. 頑固な泥汚れは前処理を忘れずに!工夫して洗濯しよう
衣類に付いた頑固な泥汚れは、通常の洗濯方法ではなかなか落ちません。ここでご紹介したような「前処理」をしてから洗うことで、驚くほど泥汚れが落ちやすくなります。
ただし、なかなか落ちない頑固な泥汚れや、デリケートな素材の衣類、手間をかけて洗濯する時間がない方は、洗濯のプロのクリーニング店に任せるのも一つの方法です。
特に、毎日忙しい方は自宅にいながら依頼ができる宅配クリーニングがおすすめ。自分の都合に合わせてクリーニングの依頼をし、集荷から受け取りまで自宅にいながら完結できます。
店舗のクリーニングと同様に「シミ抜き加工」などのオプションも利用できるので、ぜひ宅配クリーニングを利用してみてください!