ベッドや布団のシーツを洗う頻度はどのくらい?季節別の洗濯頻度&洗い方
ベッドや布団のシーツは、睡眠環境にとって大切な物です。常に清潔にしておきたいところですが、毎日洗うのはさすがに大変です。
また、「シーツをどれくらいの頻度で洗濯すればいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、シーツが汚れる原因をはじめ、具体的なシーツの洗い方や干し方のポイント、おすすめなシーツの洗濯頻度を解説します。
「シーツの上手な洗い方について改めて知っておきたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. なぜベッドや布団のシーツを頻繁に洗濯する必要があるの?
ベッドや布団のシーツは毎日使う物なので、できるだけ清潔に保ちたいものです。
まずは、シーツを頻繁に洗う必要がある理由と、知らないうちにシーツが汚れる原因について解説していきます。
シーツを頻繁に洗う必要がある理由
人は寝ている間にたくさんの汗をかいており、その量は1日約300mlといわれています。それほど多くの汗を毎晩シーツが吸収していると、湿気を好む雑菌が増殖し、嫌な臭いのもとにもなるのです。雑菌だけでなく、寝ている間に体から出るアカ、皮脂、フケなども、臭いの原因の一つになります。
さらに、汗、アカ、フケなどはダニの栄養分となり、ダニを引き寄せることも。
ダニは、人をかむタイプもおり、ダニの死骸やフンはアレルギーの原因になるといわれているので要注意です。
また、シーツを不衛生な状態のまま放置しておくと、肌荒れなどの悪影響を引き起こす可能性もあります。
シーツは肌に直接触れる部分が多いため、「最近、肌の不調が気になる…」という方は、シーツが不衛生な状態になっていないか確認しましょう。
シーツの汚れの原因
シーツの汚れで目に見えて分かりやすいのが「黄ばみ」です。この黄ばみの原因の一つとして考えられるのは汗。汗は少量であってもシーツに吸収されやすく、汚れが蓄積してしまい、結果的に汗じみや黄ばみになるのです。
また、湿気が多い状態が続くと、シーツにカビや雑菌などが繁殖してしまい、汚れの原因となってしまいます。そこに汗や皮脂汚れが付着すると、黒ずんでしまうことも。
シーツは、乾いているように見えても、寝ている間に汗を吸っていることがあるため、部屋の換気をしたり布団乾燥機を使ったりするのもおすすめです。
2. ベッドや布団のシーツの洗濯頻度
続いては、ベッドや布団のシーツを洗濯する頻度について、夏と冬それぞれ季節別の目安を見ていきましょう。
夏は1週間に1度を目安に洗う
夏はたくさんの汗をかきやすいため、1週間に1度を目安にシーツを洗濯するのがおすすめ。
「忙しくてシーツを洗う時間がなかなかとれない!」というときは、替えのシーツを2、3枚用意しておき、順番に使うようにしましょう。
市販されている「抗菌・防臭加工」が施されたシーツを活用するのも一つの方法です。通常のシーツを使うよりも清潔さを保つことができ、洗濯する頻度が少なく済みます。
ただし、夏場の熱帯夜で大量に汗をかいてしまった日などは、1週間より短い間隔でシーツを交換しましょう。大量に汗をかいたままのシーツをそのままにしておくと不衛生ですし、放置している間に雑菌が繁殖してしまう可能性もあるためです。
また、夏場は晴れて気温が高い日も多く、こまめに洗濯をしても、干したシーツがすぐに乾きやすいので、できるだけ短い間隔で洗うようにしてください。
冬は2週間に1度を目安に洗う
冬は、夏場ほどたくさんの汗をかかないため、2週間に1回の頻度を目安にシーツを洗濯するとよいでしょう。
ただし、汗をかく量には個人差があるので、シーツの臭いが気になる場合は、夏場と同じ1週間に1回の頻度がおすすめ。
シーツは一見キレイに見えても、実は汚れているといったことがあります。夏場よりは洗濯回数を少なくしてもよいかもしれませんが、不衛生と感じたらすぐに洗濯をしましょう。
また、冬場は、シーツを干すときになかなか乾燥しないこともあるので、替えのシーツを数枚用意したり、乾燥機対応のシーツであればコインランドリーの乾燥機を使うのもよいかもしれません。
3. 自宅の洗濯機でシーツを洗う方法
ここからは、自宅の洗濯機でシーツを洗う手順について解説していきます。
洗濯機でシーツを洗うときのポイントや、用意しておくとよい物についても併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯表示をチェックする
まずシーツについている「洗濯表示」タグをチェックして、洗濯機で水洗いができるかを確認します。
洗濯表示は、シーツのような寝具や衣類に付いていて、「水洗いできるかどうか」「洗濯方法は手洗いか洗濯機か」「洗濯時の水の上限温度」など、洗濯に関する取り扱いについての情報が分かる表示のことです。
シーツが水洗いできない素材でできている場合は、洗濯機で洗うと生地を傷めてしまうので、洗濯の前に必ず確認しましょう。
洗濯表示のマーク例には以下のようなものがあります。
もし、「家庭での洗濯禁止」マークがある場合は自宅の洗濯機で洗うのは避けて、クリーニング店へ依頼するのがおすすめです。無理をして自宅で洗うよりもキレイに仕上がり、生地を傷める心配もありません。
大切なシーツをダメにしてしまわないためにも、洗濯表示を必ず確認しましょう。
さまざまな洗濯表示の種類や見方について知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:新しくなった「洗濯表示」全41種の見方を徹底解説!
洗濯前に用意する物
シーツが自宅の洗濯機で水洗いできるかを確認したら、以下のアイテムを準備します。
- 中性洗剤
- 洗濯ネット
- 漂白剤(シーツにシミが付いている場合に使う)
- ガムテープや粘着クリーナー(ホコリやゴミを取るのに使う)
シーツを洗う際に必要なアイテムはこの4点で、他に特別な物を用意する必要はありません。
シーツについたホコリやゴミを取る
シーツには、ホコリやゴミがたまっている場合も多いので、洗濯機に入れる前に、ガムテープや粘着クリーナーでホコリやゴミを取っておくのがポイントです。
ホコリだけでなく髪の毛もシーツに付きやすいので、念入りに取っておきましょう。
この作業をしないままシーツを洗濯機に入れてしまうと、洗濯槽にホコリやゴミも一緒に入った状態で洗うことになります。洗濯機についている糸くずフィルターがある程度はキャッチしてくれますが、シーツの繊維と絡んだ細かなホコリやゴミは、そのまま残ってしまう可能性も。
また、掛け布団の場合は、足元などにもホコリやゴミがたまっていることも多いので、入念にチェックして取っておきましょう。布団やマットレスに被せるタイプのボックスシーツは、四隅にホコリやゴミがたまりやすいので、重点的に確認が必要です。
シーツを洗濯ネットに入れる
ホコリやゴミを取ったら、シーツを洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットは、洗濯時にシーツにシワが付くのを防いでくれるほか、シーツが洗濯機の中でこすれて傷んでしまうのを防いでくれます。
シーツはサイズが大きくて洗濯ネットには入れにくいですが、キレイに収めるにはコツがあります。ポイントは、シーツを縦に3つ折りにしてから「じゃばら折り」にすること。
こうすることで、シーツにシワが付きにくくなり、洗剤と水がしっかり生地の奥まで浸透するので、よりキレイな仕上がりになります。
シーツに適した洗濯コースや洗剤を選択する
洗濯機によっては、シーツに適した洗い方の「コース選択」ができます。シーツの場合は「大物洗いコース」や「毛布コース」などを選びましょう。
また、洗剤は衣類のおしゃれ着用として市販されている「中性洗剤」を使用するのがおすすめ。中性洗剤は一般的なアルカリ性の洗剤よりもやさしく洗えるので、シーツの生地が傷むのを防いでくれます。
シーツにシミがある場合は、シミの部分に漂白剤をつけてから洗濯すると、キレイな仕上がりが期待できるので試してみましょう。
なお、色物のシーツは色落ちしてしまう不安もありますが、酸素系漂白剤を使うと安心です。
自宅でシーツを洗う際におすすめの中性洗剤を以下にご紹介しておきます。
【シーツの洗濯におすすめ!中性洗剤】
商品名 | メーカー名 | 特徴 |
---|---|---|
洗濯用洗剤 海へ…Step | がんこ本舗 | ・肌に優しい中性洗剤でふんわり仕上がるため柔軟剤が不要 ・しっかり汚れを落とすにもかかわらず、すすぎが入らないため水道代の節約になります |
タオル・シーツ・肌着専用洗剤 | NSファーファ・ジャパン株式会社 | ・病院や介護施設でも使用されているリネン類の専用洗剤です ・抗菌、消臭機能はもちろん、洗濯物をより白くするための「蛍光増白剤」が含まれていないため肌にも優しく安心です |
シャボン玉スノールボトル 1000mL | シャボン玉石けん | ・赤ちゃん用の衣類にも安心して使用できると評判の「シャボン玉石けん」シリーズ ・長年愛されただけあり、その安心感は今でも健在 ・蛍光増白剤や合成界面活性剤などの化学物質が一切含まれていない ・肌が直接触れるシーツにも安心して使用できます ・ふんわりとした仕上がりになるため柔軟剤が不要です。 |
商品名 |
---|
洗濯用洗剤 海へ…Step |
メーカー名 |
がんこ本舗 |
特徴 |
・肌に優しい中性洗剤でふんわり仕上がるため柔軟剤が不要 ・しっかり汚れを落とすにもかかわらず、すすぎが入らないため水道代の節約になります |
商品名 |
---|
タオル・シーツ・肌着専用洗剤 |
メーカー名 |
NSファーファ・ジャパン株式会社 |
特徴 |
・病院や介護施設でも使用されているリネン類の専用洗剤です ・抗菌、消臭機能はもちろん、洗濯物をより白くするための「蛍光増白剤」が含まれていないため肌にも優しく安心です |
脱水したら素早く取り出して干す
脱水が終わったら、できるだけ早めにシーツを洗濯機から取り出して、干すようにしましょう。
シーツをぬれたまま放置すると、シーツがシワだらけになるだけでなく、雑菌が繁殖しやすくなり嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
シーツをキレイな状態に保つために、脱水が終わったらすぐに干すようにしましょう。
もし洗った後、ぬれたまま長時間放置してしまったときは、面倒でももう一度洗濯するのがおすすめです。
4. シーツの干し方のコツ
続いては、シーツの干し方のコツをご紹介します。外で干す場合と室内で干す場合に分けて、それぞれ見ていきましょう。
外で干す場合
シーツを外で干す場合は、よく晴れた日を選びましょう。
また、干す場所は「風通しの良い日陰」がおすすめ。一般的にシーツの生地は紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所で干すと繊維を傷める恐れがあるためです。
反対に、風通しが悪い場所だと、湿気が多く、シーツを長時間湿った状態で置いておくことになります。なかなか乾かない上、湿気によって雑菌が増殖する原因にもなるため注意が必要です。
シーツを物干し竿などで干すときにも、ちょっとしたコツがあります。
物干し竿が2本用意できる場合は、シーツを横から見てM字型になる状態で干すことがポイント。物干し竿1本で干す場合でも、物干し竿にいくつかハンガーをかけた上からシーツをかぶせるようにして、横から見てA字型になるように干しましょう。
そうすることで、風が当たる面積が増え、より早く乾かすことができるのです。
室内で干す場合
シーツを室内で干すのは、以下のようなケースが考えられるでしょう。
- 庭やベランダなど風通しの良い日陰がない
- 雨や雪の日などで天気が悪く、洗濯物を干すのに適していない
- 干す時点の天気は良くても、外出予定の時間帯に天気が悪くなる予報が出ている
- 外のホコリや花粉などがシーツに付着するのが気になる
室内でシーツを干す場合のポイントは、扇風機やエアコン、サーキュレーターなどを活用して室内の風の流れを良くしておくこと。外で干す場合と同様に、できればシーツを横から見てM字型・A字型に干し、風が当たる面積を大きくするといいでしょう。
また、湿気が多い状態で干すとなかなか乾きにくいだけでなく、シーツに雑菌が発生して嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
室内干しの場合は、室内の湿気を極力取り除くことが大切。湿気を取り除くための除湿器や、夏場であればエアコンの除湿モードを使うのも効果的です。
乾燥機を使う場合
洗濯機と同様に乾燥機を使う場合も、まず最初にシーツの洗濯表示タグを確認しましょう。「乾燥機使用OK」の表示があれば乾燥機が使用できます。
シーツによってはタグが付いていない物や、乾燥方法に関する表記がない物もありますが、その場合は念のため乾燥機の使用は控えてください。
綿や麻の生地、洗濯表示のアイロンの温度が「低」と表記されているシーツは、一部の対応乾燥機であれば使用できます。乾燥機の取り扱い説明にも従って、低温で乾かしましょう。
5. コインランドリーを利用して洗う方法も
シーツを自宅の洗濯機で洗うのが大変な場合は、近所のコインランドリーを利用するのもよいでしょう。
持ち運ぶのは大変ですが、コインランドリーの洗濯機は家庭用よりも洗濯可能な容量が大きいので、大きいサイズのシーツや複数のシーツを一度に洗いたい場合にもおすすめです。
コインランドリーでシーツを洗う手順
コインランドリーの洗濯機は、洗剤が自動投入されるタイプと、自分で洗剤を持ち込んで投入するタイプの2種類があります。後者の場合は、中性洗剤を持っていきましょう。
洗い方の手順は基本的に自宅で洗濯する場合と同じで、シーツを洗濯ネットに入れて洗います。乾燥機に入れるときは、シーツを洗濯ネットから取り出してください。洗濯ネットに入れたまま乾燥機にかけると、乾きムラが出てきてしまったり、乾燥機の中で熱くなったネットが傷んでしまったりします。
洗濯・乾燥時間は?温度設定の注意点も
コインランドリーで洗濯・乾燥にかかる所要時間は、洗濯が約30分、乾燥が約40分です。ただし、コインランドリーごとに設置してある洗濯機や乾燥機の機種が違うため、あくまでも目安と考えておきましょう。
温度設定ができる乾燥機の場合で、シーツの洗濯表示タグにアイロンを低温でする指示があれば、乾燥機の設定も低温で行いましょう。もし高温で行ってしまうとシーツが縮んだり、生地が傷んだりすることがあるため注意が必要です。
また、シーツを乾燥機に入れる際は、乾いたバスタオルを一緒に入れておくとシーツが乾きやすくなります。乾いたバスタオルがシーツの水分を吸ってくれるのです。
6. シーツはこまめに洗って清潔に保つことが大切!
シーツには、気づかないうちに皮脂やホコリなどの汚れが付着しています。また、汗を吸ったシーツを洗濯しないまま放置すると、雑菌が繁殖する原因にもなりかねません。
毎日の快適な睡眠環境に欠かせない物だからこそ、シーツは常に清潔にしておきたいものですよね。
今回ご紹介したようにシーツは自宅でも洗えますが、干す場所がなかったり、乾かすのが大変な場合もあります。そんなときには宅配クリーニングを活用するのもおすすめです。
宅配クリーニングなら、自宅にいながら集荷も受け取りもできるので、大きなシーツをお店やコインランドリーまで持ち運ぶ必要もありません。ぜひこの機会に宅配クリーニングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。