重曹を使って洗濯するとキレイになる?
掃除や洗濯に重曹を使うのがオススメ!
なんて記事をたまに目にしますが、これって本当でしょうか?
重曹が掃除や洗濯に使うといいよという人の根拠は重曹を水に溶かした水溶液がアルカリ性になるからです。
アルカリは、油脂の成分である脂肪酸と反応して一種の石鹸を作ります。
つまりアルカリと油汚れを反応させると石鹸になるという不思議なことが起こるんですね。
ということで、重曹はアルカリ性なので汚れを落としますよということだと思います。
しかし!実際のところ、重曹は洗濯に適したアルカリ剤ではありません。
というのも、洗浄に最も適したpHは9.0~10.5なのですが、重曹のpHはそれより下の8.2なんです。
重曹を足してその分粉石鹸を減らす、という方法を提唱する人もいますが、これも実は無意味。
重曹のpHは8.2というのは先ほどの通り。
洗濯用粉石鹸のpHは10くらいが普通です。
pH10の石鹸にpH8.2の重曹を混ぜると全体的なpHが下がるので石鹸の洗浄力が下がってしまいますね。
ネットにはいろいろな情報があふれていますが、その真偽を見極めるのは自分自身です。